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アノン
15
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進もうとして身体を揺らせば、アライアがゆっくりと目を開ける。アライアは悪魔の声を聞き、シェルビーの耳に口を近づけた。
「シェルビー、降りて」
「な、に、言ってるんだ」
「大丈夫、俺を信じて」
シェルビーは、足下に広がる底を恐れながらも、アライアの言葉を信じ降りていく。
そこへ辿り着くと、ズルッと足が滑って、尻もちをつく。
手にも、パンツにも、太ももにも生暖かい湿った感触が広がってきてシェルビーはそのまま立つことが出来なくなった。
視線の先には、自分の名前を呼び、助けを求め、自分が裏切ろうとした、向の惨い姿があった。
一緒に尻もちを着いていたアライアに「下ろして」と言われて、手首のベルトを取り、きつく縛ったズボンを解く。
アライアは向に近づくと、掌を彼に翳して、「零命再守魔法」と呟いた。すると、彼の手からファンタジー小説の挿絵に出てくるような赤い文字の魔方陣が展開される。
「何だ、それは」
「魔術だよ。ここでは魔術の研究が行われてるんだ」
「そ、そんなもの空想……」
どんどん、血液が向の体内に戻っていくのを見て、シェルビーは口を噤む。
「ユヤを調べられるようになってからは、あらゆる物質が発見されてしまった。その数種類の物質の全てを研究して、何でも出来る魔法のようなものを作り出すことがこの施設の目的さ。そして俺はその物質の操縦者として研究されてたみたいだ」
「何でそんなこと知ってるんだ……?」
「あのファイルに書いてあった。成功した実験体は5体、そのうち2体はある研究者によって連れ出されて行方不明になったそうだ。他の成功体は実験によって消失。また新たな成功体を作ろうとしたがどれも失敗に終わった。その間ずっと研究は止まっていたんだ。逃げた2体さえ見つけ出せれば実験は再び進むことが出来るらしい。まさか、その成功体が俺だとは思わなかったなぁ……」
シェルビーには掛けるべき言葉が見つからなかったが、魔法陣を見て、気になったことを質問する。
「何で知ってるんだ、その魔術」
「むかし、父さんに教えられた。もう父さんは死んじゃってるけど。空想の話だとばかり思ってたから、やったことはなかった」
向の飛び散っていた内臓も大量に流されていた血液も、大きく捻れた身体も、何事もなかったかのように元通りになっていった。体力も回復しているようだ。
「ありがとうアライア!」
アライアは微笑んで、シェルビーにも回復魔法を施す。瞬間、アライアの身体が斜めに傾き、底に倒れ伏した。
「アライア!」
向とシェルビー二人で抱き抱える。どうやら眠ってしまっただけのようだった。
「今度こそちゃんと登れるな?」
「う、うん」
向は先ほどのことがトラウマになっている様子だった。シェルビーはそれを理解して、安心させるように向の頭を撫でる。
「大丈夫だ。俺が後ろから着いてくるから」
再び背中にアライアを巻きつけ、梯子を登っていく。
大量の汗が全身を伝い、真っ暗な底へと落ちていく。
向は休憩を挟み、やっと登りきり、ダクトから顔を出してシェルビーの様子を見ていた。
「がんばって、シェルビー! がんばって!」
シェルビーの重たくなっていた手足が軽くなるように感じ、汗も出なくなる、背中の冷たい感触だけが感じられ、シェルビーはアライアに問い掛ける。
「何かしたのか?」
アライアの頭が縦に動いた振動が伝わった。
「うん。少しだけ。回復の魔術を使った」
「ありがとうな」
「ああ」
ダクトに辿り着き、向は身体の向きを変え、シェルビーの指示に従いながら進んでいく。四方と下方にダクトのある場所へ着き、排水溝の様子を眺める。
排水溝の中には大量の水が流れていた。シェルビーは冷や汗を流す。
「これじゃ、進めない」
それを聞いた向が言った。
「いや、寧ろ水が押し出してくれるよ。ギリギリだけど息を止めれば出られるかもしれない」
「だめだ、排水が止まって溢れてしまったら、誰かが詰まりの原因を探しにくる!」
「そんなこと言ったって」
シェルビーはいっとき考えてから、向に言った。
「お前なら、余裕がある、一人で出られるな? 息の留め方は分かるか?」
向は深く頷く。
「鼻を摘んで、何度も同じ息を吸うんだ、苦しくて耐えられなくなったら、少しずつ鼻から息を出していくんだ。まだ上に少し空間がある。苦しくなったら顔を押し付けてでも息をしろ。身体を仰向けにして出たほうがいいな。水位が減れば思いっきり息を吸い込んで、水位が上がれば息を止めろ。鼻に入らないように気を付けろよ。外に人がいないか確認する暇はないから、外に出られたらとにかく走れ。お前の足じゃ追いつけないかもしれないが、あいつらは先に逃げてる。合流できるか分からないけど、途中で休憩もするだろうから、周りを注意深く見て走るんだぞ。分かったな?」
「うん。振り返らずに、だよね」
「ああ」
向は下のダクトに足から入り、足で側面を突っ張りながら下へ降りていく。手足を突っ張って、排水溝のすぐ傍まで来て、ごくりとつばを飲み込む。手足に込めていた力を緩め、水の中に飛び込んだ。
向を見送ってから、シェルビーはあの格子の場所へ向かった。
外を見にいくが、向の姿は地面の下で、見ることは出来ない。
眠ったアライアを解き、引っ張って同じように横へ寝かせて、外を見せる。
「綺麗だろ。空だ。今は赤いけど。さっきまで真っ青だったんだぜ。雲はちょっと灰色になってるけど、真っ白でさ、綺麗で――太陽の光も、真上から降り注いで来るんだ」
シェルビーはアライアが眠っていることに気が付いていたが、話し続けた。
「あの緑色の沢山あるのが、木だ。いい香りがした、土の匂いも、少しも臭い匂いがしないんだ。独特な匂いだったけど、すごく安心する匂いだった」
シェルビーは返事をしないアライアを抱き締める。
「寒いな」
額を重ね、彼の長い睫毛を眺めた。
「よく眠れるよな。一人で喋らせやがって。一人は寂しいな。……いや、一人じゃないな。お前がここにいてくれてよかった」
頬を両手で包み込み、顔を上げさせる。
「はやく元気になってくれ。そしてはやくここから出よう。ここから出たら、みんなと合流して、それで、ほら、何だっけ。美味しいパン焼くんだ。いや、それはラヴィラの話だったな」
ラヴィラの笑顔を思い出して、他のみんなの顔も思い出していく。
「麗土は肉屋さんだったな。食べ物のことばっかりだな、あいつら。ああ、エリティは洋服作りたいって言ってたっけ。お人形の服もいつも一緒だもんな。人形は置いてきちゃったけど。向は大きな家を建てたいって言ってたな」
ぐうう、とシェルビーのお腹が鳴る。それを押さえて、シェルビーは家で食べる温かいご飯を思い出した。
「お腹すいたな。寒い。家に帰りたい。父さん母さん、心配してるかな。書き置きはしてきたけど。……みんな、無事に逃げられたかな」
あのいつも熱い地下都市で、仲間達と走り回ったことを思い出す。
「地上が見られた、見れたけどさ。置いてきたものがいっぱいありすぎて、後悔しそうだ。きっと今からじゃ、戻れないよな。覚悟決めた筈なのにな。何で外に出たいなんて、思っちゃったんだろうな」
涙が滲み、それを拭うこともなく放っておいたら、それは冷たいコンクリ―トに落ちてシミをつくった。
「地下にいた頃だって、みんなで楽しく暮らせてたのに、家族を危険に晒して、仲間を危険に晒してさ。お前が初めて会った時、断言できるくらい逃げ出すことは難しいって言ってただろ。本当に、ここまで来れただけで奇跡だよ。お前がいなかったら、まずあの不思議な部屋も開かなかったし、作戦は失敗してた。そもそも俺達、たぶん脱水機で死んでたな。いや、ポンプで死んじゃうんだったっけ」
目の前の顔を眺め、傍にある手を両手で握り締める。
「なあ、アライア」
シェルビーは疲れで頭がぼうっとしてくる感覚を覚えていた。
「俺達結局、外に出たら何するか決めてなかったな。俺、みんながいればそれでいいや。それで幸せに暮らしてさ。あーでも、ここに戻ってきて、施設破壊しないと、父さんにも母さんにも会えないんだった。図書館のお婆さんも、下水処理場のおじさんも、いつもパンをくれたおじさんも、会えなくなっちゃうんだった」
外では本物の雨が降っている。雨の降る音がさらにシェルビーの身を縮こまらせた。
「アライア、まだ決まってないなら、俺と一緒にみんなを助けてくれよ。お前がいなきゃ、誰も脱出なんて出来なかった。そう言えば、俺達が地上に行くって言ってるのに、お前はいつも、ここから逃げる、って言ってたよな。お前、やっぱり何か隠してるだろ。目が覚めたら、ちゃんと、教えてくれよ。アライア」
シェルビーは目をつむると、そのまま寝息を立てる。
冷たいコンクリートと、雨の音。
寒い地上から。
遠く離れた場所で、彼らは眠りについた。
「シェルビー、降りて」
「な、に、言ってるんだ」
「大丈夫、俺を信じて」
シェルビーは、足下に広がる底を恐れながらも、アライアの言葉を信じ降りていく。
そこへ辿り着くと、ズルッと足が滑って、尻もちをつく。
手にも、パンツにも、太ももにも生暖かい湿った感触が広がってきてシェルビーはそのまま立つことが出来なくなった。
視線の先には、自分の名前を呼び、助けを求め、自分が裏切ろうとした、向の惨い姿があった。
一緒に尻もちを着いていたアライアに「下ろして」と言われて、手首のベルトを取り、きつく縛ったズボンを解く。
アライアは向に近づくと、掌を彼に翳して、「零命再守魔法」と呟いた。すると、彼の手からファンタジー小説の挿絵に出てくるような赤い文字の魔方陣が展開される。
「何だ、それは」
「魔術だよ。ここでは魔術の研究が行われてるんだ」
「そ、そんなもの空想……」
どんどん、血液が向の体内に戻っていくのを見て、シェルビーは口を噤む。
「ユヤを調べられるようになってからは、あらゆる物質が発見されてしまった。その数種類の物質の全てを研究して、何でも出来る魔法のようなものを作り出すことがこの施設の目的さ。そして俺はその物質の操縦者として研究されてたみたいだ」
「何でそんなこと知ってるんだ……?」
「あのファイルに書いてあった。成功した実験体は5体、そのうち2体はある研究者によって連れ出されて行方不明になったそうだ。他の成功体は実験によって消失。また新たな成功体を作ろうとしたがどれも失敗に終わった。その間ずっと研究は止まっていたんだ。逃げた2体さえ見つけ出せれば実験は再び進むことが出来るらしい。まさか、その成功体が俺だとは思わなかったなぁ……」
シェルビーには掛けるべき言葉が見つからなかったが、魔法陣を見て、気になったことを質問する。
「何で知ってるんだ、その魔術」
「むかし、父さんに教えられた。もう父さんは死んじゃってるけど。空想の話だとばかり思ってたから、やったことはなかった」
向の飛び散っていた内臓も大量に流されていた血液も、大きく捻れた身体も、何事もなかったかのように元通りになっていった。体力も回復しているようだ。
「ありがとうアライア!」
アライアは微笑んで、シェルビーにも回復魔法を施す。瞬間、アライアの身体が斜めに傾き、底に倒れ伏した。
「アライア!」
向とシェルビー二人で抱き抱える。どうやら眠ってしまっただけのようだった。
「今度こそちゃんと登れるな?」
「う、うん」
向は先ほどのことがトラウマになっている様子だった。シェルビーはそれを理解して、安心させるように向の頭を撫でる。
「大丈夫だ。俺が後ろから着いてくるから」
再び背中にアライアを巻きつけ、梯子を登っていく。
大量の汗が全身を伝い、真っ暗な底へと落ちていく。
向は休憩を挟み、やっと登りきり、ダクトから顔を出してシェルビーの様子を見ていた。
「がんばって、シェルビー! がんばって!」
シェルビーの重たくなっていた手足が軽くなるように感じ、汗も出なくなる、背中の冷たい感触だけが感じられ、シェルビーはアライアに問い掛ける。
「何かしたのか?」
アライアの頭が縦に動いた振動が伝わった。
「うん。少しだけ。回復の魔術を使った」
「ありがとうな」
「ああ」
ダクトに辿り着き、向は身体の向きを変え、シェルビーの指示に従いながら進んでいく。四方と下方にダクトのある場所へ着き、排水溝の様子を眺める。
排水溝の中には大量の水が流れていた。シェルビーは冷や汗を流す。
「これじゃ、進めない」
それを聞いた向が言った。
「いや、寧ろ水が押し出してくれるよ。ギリギリだけど息を止めれば出られるかもしれない」
「だめだ、排水が止まって溢れてしまったら、誰かが詰まりの原因を探しにくる!」
「そんなこと言ったって」
シェルビーはいっとき考えてから、向に言った。
「お前なら、余裕がある、一人で出られるな? 息の留め方は分かるか?」
向は深く頷く。
「鼻を摘んで、何度も同じ息を吸うんだ、苦しくて耐えられなくなったら、少しずつ鼻から息を出していくんだ。まだ上に少し空間がある。苦しくなったら顔を押し付けてでも息をしろ。身体を仰向けにして出たほうがいいな。水位が減れば思いっきり息を吸い込んで、水位が上がれば息を止めろ。鼻に入らないように気を付けろよ。外に人がいないか確認する暇はないから、外に出られたらとにかく走れ。お前の足じゃ追いつけないかもしれないが、あいつらは先に逃げてる。合流できるか分からないけど、途中で休憩もするだろうから、周りを注意深く見て走るんだぞ。分かったな?」
「うん。振り返らずに、だよね」
「ああ」
向は下のダクトに足から入り、足で側面を突っ張りながら下へ降りていく。手足を突っ張って、排水溝のすぐ傍まで来て、ごくりとつばを飲み込む。手足に込めていた力を緩め、水の中に飛び込んだ。
向を見送ってから、シェルビーはあの格子の場所へ向かった。
外を見にいくが、向の姿は地面の下で、見ることは出来ない。
眠ったアライアを解き、引っ張って同じように横へ寝かせて、外を見せる。
「綺麗だろ。空だ。今は赤いけど。さっきまで真っ青だったんだぜ。雲はちょっと灰色になってるけど、真っ白でさ、綺麗で――太陽の光も、真上から降り注いで来るんだ」
シェルビーはアライアが眠っていることに気が付いていたが、話し続けた。
「あの緑色の沢山あるのが、木だ。いい香りがした、土の匂いも、少しも臭い匂いがしないんだ。独特な匂いだったけど、すごく安心する匂いだった」
シェルビーは返事をしないアライアを抱き締める。
「寒いな」
額を重ね、彼の長い睫毛を眺めた。
「よく眠れるよな。一人で喋らせやがって。一人は寂しいな。……いや、一人じゃないな。お前がここにいてくれてよかった」
頬を両手で包み込み、顔を上げさせる。
「はやく元気になってくれ。そしてはやくここから出よう。ここから出たら、みんなと合流して、それで、ほら、何だっけ。美味しいパン焼くんだ。いや、それはラヴィラの話だったな」
ラヴィラの笑顔を思い出して、他のみんなの顔も思い出していく。
「麗土は肉屋さんだったな。食べ物のことばっかりだな、あいつら。ああ、エリティは洋服作りたいって言ってたっけ。お人形の服もいつも一緒だもんな。人形は置いてきちゃったけど。向は大きな家を建てたいって言ってたな」
ぐうう、とシェルビーのお腹が鳴る。それを押さえて、シェルビーは家で食べる温かいご飯を思い出した。
「お腹すいたな。寒い。家に帰りたい。父さん母さん、心配してるかな。書き置きはしてきたけど。……みんな、無事に逃げられたかな」
あのいつも熱い地下都市で、仲間達と走り回ったことを思い出す。
「地上が見られた、見れたけどさ。置いてきたものがいっぱいありすぎて、後悔しそうだ。きっと今からじゃ、戻れないよな。覚悟決めた筈なのにな。何で外に出たいなんて、思っちゃったんだろうな」
涙が滲み、それを拭うこともなく放っておいたら、それは冷たいコンクリ―トに落ちてシミをつくった。
「地下にいた頃だって、みんなで楽しく暮らせてたのに、家族を危険に晒して、仲間を危険に晒してさ。お前が初めて会った時、断言できるくらい逃げ出すことは難しいって言ってただろ。本当に、ここまで来れただけで奇跡だよ。お前がいなかったら、まずあの不思議な部屋も開かなかったし、作戦は失敗してた。そもそも俺達、たぶん脱水機で死んでたな。いや、ポンプで死んじゃうんだったっけ」
目の前の顔を眺め、傍にある手を両手で握り締める。
「なあ、アライア」
シェルビーは疲れで頭がぼうっとしてくる感覚を覚えていた。
「俺達結局、外に出たら何するか決めてなかったな。俺、みんながいればそれでいいや。それで幸せに暮らしてさ。あーでも、ここに戻ってきて、施設破壊しないと、父さんにも母さんにも会えないんだった。図書館のお婆さんも、下水処理場のおじさんも、いつもパンをくれたおじさんも、会えなくなっちゃうんだった」
外では本物の雨が降っている。雨の降る音がさらにシェルビーの身を縮こまらせた。
「アライア、まだ決まってないなら、俺と一緒にみんなを助けてくれよ。お前がいなきゃ、誰も脱出なんて出来なかった。そう言えば、俺達が地上に行くって言ってるのに、お前はいつも、ここから逃げる、って言ってたよな。お前、やっぱり何か隠してるだろ。目が覚めたら、ちゃんと、教えてくれよ。アライア」
シェルビーは目をつむると、そのまま寝息を立てる。
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