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リョウゲ
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黄泉は赤鳥が選んだ半袖の真っ白なワンピースと、赤を基調としたネイルチップ、赤いパンプスを用意され、髪はヘアをアイロンで巻き寿司する未知の兵器を近づけて来たので右腕で破壊し、涙され、しょうがないからと髪の横の一部三つ編みにされて後ろで結ばれた。そこにヘアーカフスの白いリボンを差し込まれる。
「よみったら天使みたい~! かわい~! でもあたしより可愛くならないでね」
隠すように麦わら帽子を被せられ、ようやっと遊園地に出発することになる。唯一地についている屋敷――茶王の住む屋敷の廊下を歩き、地面に降り立つ。そこへ青海と白馬もやって来て皆で一緒に遊園地へ向かった。
今は駅に向かうまでの道中だ。
姉はトップスがピンク、スカートが黒のお茶目でシックな格好をしていた。テーマがガバガバだ。
青海は9月のまだ熱い日の遊園地だと言うのに長袖で、黒いタートルネックにジーンズと言う格好をしていた。それには赤鳥も、実はアホなんじゃないか、と私に勘ぐりを入れてくる。そうだと答えておいた。
國哦伐家の屋敷は日が射さず、森の中だし、下は河だし風は吹くしで他の場所に比べれば圧倒的に寒い場所だが、敷地の外ではカンカン照りだし、風が吹いても熱風だ。じりじりとアスファルトを踏む足が焼かれている気分になる。
赤鳥は日焼け止めを自分に塗りたくると、私の腕にも塗り出した。私はされるがままになる。
白馬の格好は何故かタキシードである。なんて暑苦しい兄二人なんだ。
「駅に着いたらバスに乗って、7つ目の駅で降りるわよ」
「はーい……もう歩くのも面倒」
そして意外そうに見てくる隣の視線も面倒だ。
「黄泉、今日はオシャレしてきたんだね。かわいいよ」
「うるさい……お前は暑苦しいぞ」
「私はほら、熱さを感じないと言うか。冷却されるからさ、むしろ寒いかな」
「そう言うことか……」
黄泉が青海の腕に巻き付けば、びくりとその体が震える。白馬がそれを見て言った。
「暑くないのかお前らは! 黄泉、俺の隣に並べ、日差しが射してくる側に!」
「気持ちいい~冷たぁい」
「え、ほんと?」
赤鳥もやってきて、黄泉の反対側の青海の腕に巻き付く。
「本当だ~どうして~?」
「冷え性だから」
と笑顔で答える青海。嘘つきめ。まあ機械だからとは言えないか。それよりも。
「姉さん離れろ、これはわたしの冷却機だ」
「いいじゃない。お兄様に甘えるくらい」
「そんな歳じゃないだろ」
「アンタだってそうでしょーが!」
くっ、と黄泉がその続きを言い淀んでいると、ぺたっと背中に暑苦しい感触が伝わってくる。
「……何をしている」
「俺様も冷たくなりたいんだ。しょうがないだろう背中から青海に抱き着く訳にもいかない」
「私はそれでも構わないよ兄さん。黄泉を離してくれないかな、嫌がってるし」
「貴様こそ離れろ、冷たいだけでご機嫌になるな。黄泉、冷たくても火傷することがあってだな」
それを聞いて青海が言う。
「うるさいなぁ兄さん。今日は静かだと思ったのにうるさかったかぁ」
「俺様のどこがどううるさいんだ! お前たちはいつもいつも俺様の美声を!」
「はいはい、黄泉。離れなさい。姉さんも」
赤鳥と黄泉が離れると、白馬も黄泉から離れる。赤鳥が青海を眺めてから、ハッとして言った。
「そう言えば青海兄様も黄泉のこと名前で呼ぶのね! ヨミも青海兄様のこと呼び捨てにしてたし、仲良しなのね!」
赤鳥がご機嫌にそう言うと、青海が黄泉の肩を抱く。
「仲良しだよ」
「触るな」
ベシッと肩を抱いた手を叩き、払い落とす。
「黄妃はつれないなぁ」
「つれたらつれたで大変だろ」
「そんなことないよ。つれたときも好きだよ。いつも言ってるだろ」
「はいはい」
赤鳥がマジマジと見てくるので、青海の顔面に麦わら帽子を押し当てることにした。
白馬もマジマジと見てくるので、青海の顔面から麦わら帽子を引っ剥がして被った。
駅に着き、電車に乗って目的地に向かう間、白馬と青海と離れた席に座ることになり隣の赤鳥に尋ねた。
「どうして私達を誘おうと思ったんだ?」
「言ったでしょダブルデートよ」
「よりによって、私と青海? 赤鳥姉さん、嘘が下手だな」
赤鳥のヘラヘラした顔が真面目な顔になってから、にっこりと笑う。
「だって矢地様と砂金姉様が亡くなってから二人とも暗い空気纏ってるんですもの。少しくらい悲しみが紛れればいいなと思った時にちょうどペアチケットが当たって。本当は白馬お兄様と二人だけで2回来たかったのよ?」
「ありがとう姉さん」
「お姉ちゃんって呼びなさい」
えっへんと胸に手を当てて威張り散らす。
「いやだ」
黄泉は真顔で即答した。
「よみったら天使みたい~! かわい~! でもあたしより可愛くならないでね」
隠すように麦わら帽子を被せられ、ようやっと遊園地に出発することになる。唯一地についている屋敷――茶王の住む屋敷の廊下を歩き、地面に降り立つ。そこへ青海と白馬もやって来て皆で一緒に遊園地へ向かった。
今は駅に向かうまでの道中だ。
姉はトップスがピンク、スカートが黒のお茶目でシックな格好をしていた。テーマがガバガバだ。
青海は9月のまだ熱い日の遊園地だと言うのに長袖で、黒いタートルネックにジーンズと言う格好をしていた。それには赤鳥も、実はアホなんじゃないか、と私に勘ぐりを入れてくる。そうだと答えておいた。
國哦伐家の屋敷は日が射さず、森の中だし、下は河だし風は吹くしで他の場所に比べれば圧倒的に寒い場所だが、敷地の外ではカンカン照りだし、風が吹いても熱風だ。じりじりとアスファルトを踏む足が焼かれている気分になる。
赤鳥は日焼け止めを自分に塗りたくると、私の腕にも塗り出した。私はされるがままになる。
白馬の格好は何故かタキシードである。なんて暑苦しい兄二人なんだ。
「駅に着いたらバスに乗って、7つ目の駅で降りるわよ」
「はーい……もう歩くのも面倒」
そして意外そうに見てくる隣の視線も面倒だ。
「黄泉、今日はオシャレしてきたんだね。かわいいよ」
「うるさい……お前は暑苦しいぞ」
「私はほら、熱さを感じないと言うか。冷却されるからさ、むしろ寒いかな」
「そう言うことか……」
黄泉が青海の腕に巻き付けば、びくりとその体が震える。白馬がそれを見て言った。
「暑くないのかお前らは! 黄泉、俺の隣に並べ、日差しが射してくる側に!」
「気持ちいい~冷たぁい」
「え、ほんと?」
赤鳥もやってきて、黄泉の反対側の青海の腕に巻き付く。
「本当だ~どうして~?」
「冷え性だから」
と笑顔で答える青海。嘘つきめ。まあ機械だからとは言えないか。それよりも。
「姉さん離れろ、これはわたしの冷却機だ」
「いいじゃない。お兄様に甘えるくらい」
「そんな歳じゃないだろ」
「アンタだってそうでしょーが!」
くっ、と黄泉がその続きを言い淀んでいると、ぺたっと背中に暑苦しい感触が伝わってくる。
「……何をしている」
「俺様も冷たくなりたいんだ。しょうがないだろう背中から青海に抱き着く訳にもいかない」
「私はそれでも構わないよ兄さん。黄泉を離してくれないかな、嫌がってるし」
「貴様こそ離れろ、冷たいだけでご機嫌になるな。黄泉、冷たくても火傷することがあってだな」
それを聞いて青海が言う。
「うるさいなぁ兄さん。今日は静かだと思ったのにうるさかったかぁ」
「俺様のどこがどううるさいんだ! お前たちはいつもいつも俺様の美声を!」
「はいはい、黄泉。離れなさい。姉さんも」
赤鳥と黄泉が離れると、白馬も黄泉から離れる。赤鳥が青海を眺めてから、ハッとして言った。
「そう言えば青海兄様も黄泉のこと名前で呼ぶのね! ヨミも青海兄様のこと呼び捨てにしてたし、仲良しなのね!」
赤鳥がご機嫌にそう言うと、青海が黄泉の肩を抱く。
「仲良しだよ」
「触るな」
ベシッと肩を抱いた手を叩き、払い落とす。
「黄妃はつれないなぁ」
「つれたらつれたで大変だろ」
「そんなことないよ。つれたときも好きだよ。いつも言ってるだろ」
「はいはい」
赤鳥がマジマジと見てくるので、青海の顔面に麦わら帽子を押し当てることにした。
白馬もマジマジと見てくるので、青海の顔面から麦わら帽子を引っ剥がして被った。
駅に着き、電車に乗って目的地に向かう間、白馬と青海と離れた席に座ることになり隣の赤鳥に尋ねた。
「どうして私達を誘おうと思ったんだ?」
「言ったでしょダブルデートよ」
「よりによって、私と青海? 赤鳥姉さん、嘘が下手だな」
赤鳥のヘラヘラした顔が真面目な顔になってから、にっこりと笑う。
「だって矢地様と砂金姉様が亡くなってから二人とも暗い空気纏ってるんですもの。少しくらい悲しみが紛れればいいなと思った時にちょうどペアチケットが当たって。本当は白馬お兄様と二人だけで2回来たかったのよ?」
「ありがとう姉さん」
「お姉ちゃんって呼びなさい」
えっへんと胸に手を当てて威張り散らす。
「いやだ」
黄泉は真顔で即答した。
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