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コノカ
9 ※GLあり
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蘭は自らの唇をシティアに重ねようと必死だった、充血した目を見開いて顔を真っ赤にして鼻息荒くその勇気をいただこうとした。
ちょん、とそれが触れたら蘭は予定通り軽くそれに吸い付いた、その柔らかさは異常で不思議な弾力があった。
蘭には幸せでふらついてしまうくらい一瞬の出来事だった。
そう、一瞬だった為、シティアは「まだ? 蘭ちゃん?」なんて言っている。これはもう一回、いや何度もいけると蘭が確信してちゅっちゅっちゅと長年の蘭の夢がつまったその愛くるしい唇から勇気を貰っていると、シティアが目を開く気配がしてすぐに蘭は顔を離す。
しかし、唇が言うことを聞かなかった、蘭はもう、一瞬の柔らかさではなく、一生の勇気を手に入れたかったのだ。
ちょんと当てた唇をぐっと押し込んでその感触をじっくりと味わう。シティアの唇に今度は予定していなかった長く吸い付くことを許し、許して……しまったから、右頬に浴びたことのない人生で最も大きな衝撃を受けた。
蘭が頬を抑えて、シティアを見れば、彼女は涙目でしかもその前に彼女の左手がある。
しまっタ――と蘭が考えた時。
「お、女の子同士でこんなことしちゃだめだよおお!」
と、真っ赤になって言うものだから、蘭は「もっとしよウ」なんて迫ることになるのだ。
そんな時、それぞれ一人ずつ持たされていた通信機にキャッチの音が入る。
シティアはそれを取ってスピーカーをオンにした。
『もしもし、頭伎だ。串間と俺は無事だぜシティアちゃん。そっちは大丈夫か?』
「はい、蘭ちゃんもいて二人とも無事です」
『こっちの勝手にはなっちまうが603号室で合流しねえか?』
「603号室ならこっちも近い。遠く逸れてしまった訳ではなかったようダナ」
「少し私たちのいる部屋を調べてから向かいます」
『部屋?』
「それじゃあナ。ちょっとばかり待っててくレ。よくも邪魔してくれたナ、ばーか」
そう言って蘭が通信を切ると、ぎゃーぎゃー向こうから文句の声が聞こえていたのがぶつりと切れる。
シティアとともに蘭は例の扉から冷凍庫を出て、奥の部屋を確認する。
オフィスにありそうな白い机と椅子が並び、その机の上にはPCやUSB、紙の書類やファイルまで乱雑に置かれており、たくさんの資料があった。
「どれか分からないから全部回収するゾ」
「うん、反対側から集めてくるね!」
比較的小さな化け物達がいるが、炎を絶やさずにいれば襲ってこないだろう。
それにしても他の部屋と比べてこの部屋は綺麗な状態が保てている。これだけの資料があるなら情報室だったのだろうか。……綺麗な理由にはならないか。
◇◇◇
その頃、アリシアはあっという間に施設で1番広く危険と言えるC棟を滅菌していた。
その仕方はただ建物に炎をつけること、全焼するかのように炎は建物を飲み込み高く高く登っていくが、建物も建物の中のモノも全てが無事で、化け物だけが燃やし尽くされていく。
化け物。化け物。と、みんな彼らをそう呼ぶが、自分たちこそ化け物で間違いないとアリシアは思っていた。
滅菌後の施設に入り、彼女は目的の資料を探したが発見できなかった。検討はつけていた筈だが、情報を残したくないのだろう、全て抹消済みか、どこかの施設に移されたか。詳しくはまだ分からないが移された方が向こうの効率が良いだろう。
「……あれは」
C棟から出てきたところで見つけ、向かったのは、森の奥の倉庫群の1部だった。
「それにしても……通信環境が悪いわね」
そうボヤきながら、倉庫の中へと入っていく。彼女には勇気と言う言葉はいらないのかもしれない。
◇◇◇
アリシアが倉庫の中にいた頃、シティアと蘭は待ち合わせの場所に辿り着いていた。しかし来たのは串間一人で、シティアが頭伎はどこに行ったのかと問いただした。
それに対し、串間は別れた時から一人で行動していたと答えた。
「あのバカ心配させないためニ……!」
「探しに行こう、蘭ちゃん!」
「仕方ないナ」
「俺も行くよ、連絡しなかった俺も悪い」
そう言って探しに走り出して30分以上が経過した頃だった、頭伎が廊下にうつぶせに倒れているのを発見した。先程まで自分達がいたあの冷凍庫の近くだと分かり、みんなで頭伎を引っ張ってその中に避難した。
シティアは頭伎を介抱し、串間は炎を絶やさない役と見張り役、蘭は直ぐに通信機を取りだし、アリシアに連絡を入れた。
ちょん、とそれが触れたら蘭は予定通り軽くそれに吸い付いた、その柔らかさは異常で不思議な弾力があった。
蘭には幸せでふらついてしまうくらい一瞬の出来事だった。
そう、一瞬だった為、シティアは「まだ? 蘭ちゃん?」なんて言っている。これはもう一回、いや何度もいけると蘭が確信してちゅっちゅっちゅと長年の蘭の夢がつまったその愛くるしい唇から勇気を貰っていると、シティアが目を開く気配がしてすぐに蘭は顔を離す。
しかし、唇が言うことを聞かなかった、蘭はもう、一瞬の柔らかさではなく、一生の勇気を手に入れたかったのだ。
ちょんと当てた唇をぐっと押し込んでその感触をじっくりと味わう。シティアの唇に今度は予定していなかった長く吸い付くことを許し、許して……しまったから、右頬に浴びたことのない人生で最も大きな衝撃を受けた。
蘭が頬を抑えて、シティアを見れば、彼女は涙目でしかもその前に彼女の左手がある。
しまっタ――と蘭が考えた時。
「お、女の子同士でこんなことしちゃだめだよおお!」
と、真っ赤になって言うものだから、蘭は「もっとしよウ」なんて迫ることになるのだ。
そんな時、それぞれ一人ずつ持たされていた通信機にキャッチの音が入る。
シティアはそれを取ってスピーカーをオンにした。
『もしもし、頭伎だ。串間と俺は無事だぜシティアちゃん。そっちは大丈夫か?』
「はい、蘭ちゃんもいて二人とも無事です」
『こっちの勝手にはなっちまうが603号室で合流しねえか?』
「603号室ならこっちも近い。遠く逸れてしまった訳ではなかったようダナ」
「少し私たちのいる部屋を調べてから向かいます」
『部屋?』
「それじゃあナ。ちょっとばかり待っててくレ。よくも邪魔してくれたナ、ばーか」
そう言って蘭が通信を切ると、ぎゃーぎゃー向こうから文句の声が聞こえていたのがぶつりと切れる。
シティアとともに蘭は例の扉から冷凍庫を出て、奥の部屋を確認する。
オフィスにありそうな白い机と椅子が並び、その机の上にはPCやUSB、紙の書類やファイルまで乱雑に置かれており、たくさんの資料があった。
「どれか分からないから全部回収するゾ」
「うん、反対側から集めてくるね!」
比較的小さな化け物達がいるが、炎を絶やさずにいれば襲ってこないだろう。
それにしても他の部屋と比べてこの部屋は綺麗な状態が保てている。これだけの資料があるなら情報室だったのだろうか。……綺麗な理由にはならないか。
◇◇◇
その頃、アリシアはあっという間に施設で1番広く危険と言えるC棟を滅菌していた。
その仕方はただ建物に炎をつけること、全焼するかのように炎は建物を飲み込み高く高く登っていくが、建物も建物の中のモノも全てが無事で、化け物だけが燃やし尽くされていく。
化け物。化け物。と、みんな彼らをそう呼ぶが、自分たちこそ化け物で間違いないとアリシアは思っていた。
滅菌後の施設に入り、彼女は目的の資料を探したが発見できなかった。検討はつけていた筈だが、情報を残したくないのだろう、全て抹消済みか、どこかの施設に移されたか。詳しくはまだ分からないが移された方が向こうの効率が良いだろう。
「……あれは」
C棟から出てきたところで見つけ、向かったのは、森の奥の倉庫群の1部だった。
「それにしても……通信環境が悪いわね」
そうボヤきながら、倉庫の中へと入っていく。彼女には勇気と言う言葉はいらないのかもしれない。
◇◇◇
アリシアが倉庫の中にいた頃、シティアと蘭は待ち合わせの場所に辿り着いていた。しかし来たのは串間一人で、シティアが頭伎はどこに行ったのかと問いただした。
それに対し、串間は別れた時から一人で行動していたと答えた。
「あのバカ心配させないためニ……!」
「探しに行こう、蘭ちゃん!」
「仕方ないナ」
「俺も行くよ、連絡しなかった俺も悪い」
そう言って探しに走り出して30分以上が経過した頃だった、頭伎が廊下にうつぶせに倒れているのを発見した。先程まで自分達がいたあの冷凍庫の近くだと分かり、みんなで頭伎を引っ張ってその中に避難した。
シティアは頭伎を介抱し、串間は炎を絶やさない役と見張り役、蘭は直ぐに通信機を取りだし、アリシアに連絡を入れた。
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