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39、ラフな長老様
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それから10秒くらいしてから誰かの足音が聞こえてきて、私達の前に天女の羽衣のような物をまとった女の人が姿を現した。そして私達を見るなり、
「よ」
とそう言って片手を掲げてきた。そのあとドカッと玉座に座り、
「いやー、誰か来てたってことは分かってたんだけどねー」
と言って、片手に持ったグラスを口に近付けグビッとやった。そのあと、
「どうも2日酔いでねー」
とそう続ける。2日宵のくせに迎え酒してんのかい、と思ったけど、それは言わずに私はこう言った。
「えっと、どなた様ですか?」
「え、私?」
と言ったその人は、
「何言ってんの、もうここまで来たらアレに決まってるじゃない。長老でーす」
とおどけた感じにそう言って、そこでもう一度グビリと酒を飲んだ。
私はてっきり長老と言うくらいだから、長いあごひげを生やして杖をついたお爺さんが出て来るのかと思っていたのだけど、その予想に反してベルモンテの長老は若くてキレイで軽い感じの人で、しかも人前に出てお酒を飲んだりするような人だったから、性格はかなりPOPに出来てるみたいだった。
「で、何? 2人ともちょっと変わったオーラ持ってるけど、何か用?」
とやっぱりお酒を飲みながら聞いてくるから、
「え、はい」
と答えたあとにマルカの方を見た。するとマルカ、
「実は私達オメガを倒すための旅をしていて、事前に王様から冒険の際にはベルモンテに寄るようにという言付けを受けていたんです。それでベルモンテに寄ったら、この手紙を長老様に渡すようにということも言われていました。もしよろしければ、預かって頂けますか?」
と言って片手に持っていた手紙を両手に持ち直し、それをアルコールでほっぺを赤くしている長老様にささげるようにして見せた。それを遠目に見て、
「どれどれ」
と言った長老様はグラスを持っていない左手をマルカに向け、そのあと指先を自分の方へグイと引いてみせた。
すると手紙がヒラリと空中に浮かび、それがそのまま長老様の元まで飛んで行ったかと思うと、顔の前でピタリと止まった。
こっちの世界に来てマルカ経由で色々魔法を見せてもらったつもりだったけど、この長老様の魔法はマルカの魔法とはちょっとレベルが違うような気がした。だからそれを見て素直に、
「おー、すげー」
と思った。当のマルカもそれを見て、神秘に触れたような顔をしている。
「なるほど、呪がかけられているのね」
そう言った長老様は、マルカの方を見て、
「もちろん開けてもいいわよね?」
とそう聞いた。
「はい、もちろんです」
とマルカが答えると長老様は頷き、人差し指をピンと手紙に当てる動作をした。すると、手紙の封が解かれて一体どうしたことか中からバーッと文字が溢れ出て来た。一字一句丁寧正確に空気中に文字が貼り付けられていく。
それを見て長老様が一分くらい黙読する。でもやがて、
「ふーん、なるほど」
と言って両手を叩き文字を消したかと思うと、
「いいでしょう、分かりました。こんな物でよければいくらでもあげます」
という言葉を続け、空気中から何かを取り出したかと思うと、
「ほい」
とそれを私達に投げて寄越して来た。ただ、投げて寄越したとは言うものの、魔法を使える人だったから、石畳の床に落ちる直前で一時停止されたみたいにピタリと止まるのだけど、それでもこっちに物を投げてきたことには変わりなかったから、けっこうぞんざいな人だなと思った。
「えっと、これがマコウラですか?」
とマルカが聞くと、
「ええ、そうよ」
と長老様が答えた。
「あら、もう任務達成か。早いな」
とそのツルツルした溶岩色の石を見ながら私がそう言うと、
「ええ、そうね。こんな簡単に手に入るとは思わなかった」
とマルカが拍子抜けしたような声を出した。
「さて、これでもう目的は達成したわけだけど、他に何か用事とかはあるかしら? 2人ともなかなかの任務を背負っているみたいだから、もし何か希望があるのなら、何かしら便宜をはかってあげるけど」
と長老様が言ってくれるから、
「本当ですか?」
と聞いてみたのは私。
「じゃあ、あの」
「はい、却下」
「まだ何も言ってませんけど」
「あなたには煩悩のオーラがあるわね。だから却下。確かに人として良い部分もあるけど、それ以上に怠惰な心の方が強くて、良い条件を与えれば与えるほどそれで人生をおかしくしてしまうの。それだけでなく嘘つきの相も出てるし。だからダメ」
「いや、違うんです。怠け癖があるっていうのは本当だけど、嘘つきっていうのは血液型をA型って選んだからなんですよ。あれはゲームの初期設定に問題があるんです」
「何を言っているのか分からないけど、ダメ」
「何だよ、融通が利かないな。じゃあ、私がダメってことは」
「私は大丈夫ですか?」
「ええ、あなたなら大丈夫。しっかり者の天才肌の子ね。なぜかサポート役に回っているけど、本当ならあなたが主役でもいいくらい。過去にあった何事かがあなたから積極性を奪っているみたいだけど、人間性、頭の良さ、戦闘能力全てを兼ね備えているスーパーヒロインね。あなたは信頼できるから、何でも好きなものを言うといいわ」
「私、お金も物もいらないんです」
「言うと思った」
「その代わりちょっと好奇心の強いところがあって。ダメ元で聞いてみたいんですけど、このベルモンテで崇められているラムダっていうギガ・アークいますよね? 実はそれをちょっと見せてもらいたいんです。街を歩いていても見かけなかったからそれで思ったんですけど、多分人目の付かない所に隠されているんですよね?」
マルカがそう言うと、
「うーん、どうしよう」
という感じで長老様が黙り込んでしまった。やはりこの都市の象徴となるギガ・アークだけあって、容易によそ者には見せられないらしい。
そこでふと先程の情景が脳裏に思い浮かんだ。ラムダは明日私達とまた会うことになるとか、空中都市に終焉をもたらすとか、そういうことを言っていたけど、それはやはり自分が復活してこの街をぶっ壊すまで猶予があと一日しかないということで、突然私達の前に降って湧いた現実だったからさっきのは夢物語ではないかという意識がまだ頭の中にはあったけど、起こったことには変わりなかったから、これはやはり私達が解決しなければならない問題だった。
それはもちろんマルカも分かっていて、だからこそ敵の情報を少しでも多く取っておくために長老様にそう言ったに違いなかった。
一分くらい黙ったあとに、
「いいわ」
とそう言って長老様がまたグラスのお酒を口に入れた。そして続けて言うことには、
「世界を救うという大任を背負っている人のたっての希望ですもの、その願い喜んで聞き届けましょう。ただし、私はこれから所用があって下界に下りるから、案内役は違う人に任せます。そうね、差し当たって、ここまであなた達を連れて来たチーノにでもお願いしようかしら。チーノは天竜人の末裔でもあるから、色々そっち方面の話も聞くといいわ。ただ、一緒にいて分かったと思うのだけど、天竜人は言動に癖があるから気を付けて。勝ち気でものもズケズケ言うの。でも本人に悪気はないから、そこは大目に見てほしいの。その代わり、味方に付けたら頼もしい仲間になるわ。仲間思いだし、恐ろしく強いから」
とのことで、それを聞いて私が、
「え、あれ強いの?」
と聞くと、長老様は、
「かなり」
と言って頷いた。嫌いだったから、それを聞いてちょっと不愉快になる。そのあとマルカが、
「分かりました、色々とありがとうございます」
と言ったところで、長老様が、
「なら、決まりね」
と返して長老様が片手で何かを掴む動作をした。その手を振ると掌が光って、鈴が鳴ったようにリーンリーンという音がした。
「それじゃ、あとは失礼するわね。あ、食事と宿泊の用意はチーノに手配するように言っておくから心配しないで。では、ごゆるりと」
そう言った長老様が玉座から立ち上がり、グラスを消したあとに右手の人差し指から丸い光の玉を出した。それを玉座にポンと置いたあと、
「ばいびー」
という言葉を残しパッと姿を消した。長老様が消えたあとに思うのは、本当にラフな人だったということだった。
「よ」
とそう言って片手を掲げてきた。そのあとドカッと玉座に座り、
「いやー、誰か来てたってことは分かってたんだけどねー」
と言って、片手に持ったグラスを口に近付けグビッとやった。そのあと、
「どうも2日酔いでねー」
とそう続ける。2日宵のくせに迎え酒してんのかい、と思ったけど、それは言わずに私はこう言った。
「えっと、どなた様ですか?」
「え、私?」
と言ったその人は、
「何言ってんの、もうここまで来たらアレに決まってるじゃない。長老でーす」
とおどけた感じにそう言って、そこでもう一度グビリと酒を飲んだ。
私はてっきり長老と言うくらいだから、長いあごひげを生やして杖をついたお爺さんが出て来るのかと思っていたのだけど、その予想に反してベルモンテの長老は若くてキレイで軽い感じの人で、しかも人前に出てお酒を飲んだりするような人だったから、性格はかなりPOPに出来てるみたいだった。
「で、何? 2人ともちょっと変わったオーラ持ってるけど、何か用?」
とやっぱりお酒を飲みながら聞いてくるから、
「え、はい」
と答えたあとにマルカの方を見た。するとマルカ、
「実は私達オメガを倒すための旅をしていて、事前に王様から冒険の際にはベルモンテに寄るようにという言付けを受けていたんです。それでベルモンテに寄ったら、この手紙を長老様に渡すようにということも言われていました。もしよろしければ、預かって頂けますか?」
と言って片手に持っていた手紙を両手に持ち直し、それをアルコールでほっぺを赤くしている長老様にささげるようにして見せた。それを遠目に見て、
「どれどれ」
と言った長老様はグラスを持っていない左手をマルカに向け、そのあと指先を自分の方へグイと引いてみせた。
すると手紙がヒラリと空中に浮かび、それがそのまま長老様の元まで飛んで行ったかと思うと、顔の前でピタリと止まった。
こっちの世界に来てマルカ経由で色々魔法を見せてもらったつもりだったけど、この長老様の魔法はマルカの魔法とはちょっとレベルが違うような気がした。だからそれを見て素直に、
「おー、すげー」
と思った。当のマルカもそれを見て、神秘に触れたような顔をしている。
「なるほど、呪がかけられているのね」
そう言った長老様は、マルカの方を見て、
「もちろん開けてもいいわよね?」
とそう聞いた。
「はい、もちろんです」
とマルカが答えると長老様は頷き、人差し指をピンと手紙に当てる動作をした。すると、手紙の封が解かれて一体どうしたことか中からバーッと文字が溢れ出て来た。一字一句丁寧正確に空気中に文字が貼り付けられていく。
それを見て長老様が一分くらい黙読する。でもやがて、
「ふーん、なるほど」
と言って両手を叩き文字を消したかと思うと、
「いいでしょう、分かりました。こんな物でよければいくらでもあげます」
という言葉を続け、空気中から何かを取り出したかと思うと、
「ほい」
とそれを私達に投げて寄越して来た。ただ、投げて寄越したとは言うものの、魔法を使える人だったから、石畳の床に落ちる直前で一時停止されたみたいにピタリと止まるのだけど、それでもこっちに物を投げてきたことには変わりなかったから、けっこうぞんざいな人だなと思った。
「えっと、これがマコウラですか?」
とマルカが聞くと、
「ええ、そうよ」
と長老様が答えた。
「あら、もう任務達成か。早いな」
とそのツルツルした溶岩色の石を見ながら私がそう言うと、
「ええ、そうね。こんな簡単に手に入るとは思わなかった」
とマルカが拍子抜けしたような声を出した。
「さて、これでもう目的は達成したわけだけど、他に何か用事とかはあるかしら? 2人ともなかなかの任務を背負っているみたいだから、もし何か希望があるのなら、何かしら便宜をはかってあげるけど」
と長老様が言ってくれるから、
「本当ですか?」
と聞いてみたのは私。
「じゃあ、あの」
「はい、却下」
「まだ何も言ってませんけど」
「あなたには煩悩のオーラがあるわね。だから却下。確かに人として良い部分もあるけど、それ以上に怠惰な心の方が強くて、良い条件を与えれば与えるほどそれで人生をおかしくしてしまうの。それだけでなく嘘つきの相も出てるし。だからダメ」
「いや、違うんです。怠け癖があるっていうのは本当だけど、嘘つきっていうのは血液型をA型って選んだからなんですよ。あれはゲームの初期設定に問題があるんです」
「何を言っているのか分からないけど、ダメ」
「何だよ、融通が利かないな。じゃあ、私がダメってことは」
「私は大丈夫ですか?」
「ええ、あなたなら大丈夫。しっかり者の天才肌の子ね。なぜかサポート役に回っているけど、本当ならあなたが主役でもいいくらい。過去にあった何事かがあなたから積極性を奪っているみたいだけど、人間性、頭の良さ、戦闘能力全てを兼ね備えているスーパーヒロインね。あなたは信頼できるから、何でも好きなものを言うといいわ」
「私、お金も物もいらないんです」
「言うと思った」
「その代わりちょっと好奇心の強いところがあって。ダメ元で聞いてみたいんですけど、このベルモンテで崇められているラムダっていうギガ・アークいますよね? 実はそれをちょっと見せてもらいたいんです。街を歩いていても見かけなかったからそれで思ったんですけど、多分人目の付かない所に隠されているんですよね?」
マルカがそう言うと、
「うーん、どうしよう」
という感じで長老様が黙り込んでしまった。やはりこの都市の象徴となるギガ・アークだけあって、容易によそ者には見せられないらしい。
そこでふと先程の情景が脳裏に思い浮かんだ。ラムダは明日私達とまた会うことになるとか、空中都市に終焉をもたらすとか、そういうことを言っていたけど、それはやはり自分が復活してこの街をぶっ壊すまで猶予があと一日しかないということで、突然私達の前に降って湧いた現実だったからさっきのは夢物語ではないかという意識がまだ頭の中にはあったけど、起こったことには変わりなかったから、これはやはり私達が解決しなければならない問題だった。
それはもちろんマルカも分かっていて、だからこそ敵の情報を少しでも多く取っておくために長老様にそう言ったに違いなかった。
一分くらい黙ったあとに、
「いいわ」
とそう言って長老様がまたグラスのお酒を口に入れた。そして続けて言うことには、
「世界を救うという大任を背負っている人のたっての希望ですもの、その願い喜んで聞き届けましょう。ただし、私はこれから所用があって下界に下りるから、案内役は違う人に任せます。そうね、差し当たって、ここまであなた達を連れて来たチーノにでもお願いしようかしら。チーノは天竜人の末裔でもあるから、色々そっち方面の話も聞くといいわ。ただ、一緒にいて分かったと思うのだけど、天竜人は言動に癖があるから気を付けて。勝ち気でものもズケズケ言うの。でも本人に悪気はないから、そこは大目に見てほしいの。その代わり、味方に付けたら頼もしい仲間になるわ。仲間思いだし、恐ろしく強いから」
とのことで、それを聞いて私が、
「え、あれ強いの?」
と聞くと、長老様は、
「かなり」
と言って頷いた。嫌いだったから、それを聞いてちょっと不愉快になる。そのあとマルカが、
「分かりました、色々とありがとうございます」
と言ったところで、長老様が、
「なら、決まりね」
と返して長老様が片手で何かを掴む動作をした。その手を振ると掌が光って、鈴が鳴ったようにリーンリーンという音がした。
「それじゃ、あとは失礼するわね。あ、食事と宿泊の用意はチーノに手配するように言っておくから心配しないで。では、ごゆるりと」
そう言った長老様が玉座から立ち上がり、グラスを消したあとに右手の人差し指から丸い光の玉を出した。それを玉座にポンと置いたあと、
「ばいびー」
という言葉を残しパッと姿を消した。長老様が消えたあとに思うのは、本当にラフな人だったということだった。
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