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第三章
34閑話 執事の独り言 セバス視点
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私はセバス=ブラックウェル、アルフォード公爵家で執事として働いている。
実は今月の一日が誕生日で、ついに27歳になってしまった。
一年歳を経るということは、それだけ親からの結婚へのプレッシャーが多くなるという事でもあるが、まぁ、私の父は未だに元気に男爵として仕事をしているので、私へのプレッシャーは少ない方だと思われる。母も私が小さい頃に亡くなっているし私にうるさく言う者はそんなにはいないだろう。
先程の事だが、私は秋桜の間を旦那様に出て行けと言われ、丁度今出て来た所だ。
このまま厨房に戻り、お茶でも飲んで心を落ち着けたい所だ。
心臓がうるさい位どきどきと音を立てて今にも飛び出しそうになっている。これはどうした事か。これが【ときめき】とかいうものかと不思議な気分だ。
ああ、いけない、エドアルドまでとはいかないが、ある程度表情を読まれないようにしなくては。
『執事たる者、自分の感情を殺して主に尽くし、仕事をしなければいけない』
長年執事をやってきた父の教えだ。エドアルドも似た様な事を言っていた。
食堂へ行き、厨房で自分のお茶を作り、厨房の休憩室でまったり椅子に座ってお茶をする。
一口飲んでほ~っとため息をつくと、秋桜の間で姫様を膝に乗せた事を思い出した。
どさくさにまぎれて旦那様の様に頬ずりをしたり、匂いを嗅いだり、お股を触ったりしてしまった。
しかし、あの時は姫様に大人の余裕のある態度を見せなくては! と頑張っていたが、その内実はかなり動揺していた。
まさか、あんな物が姫様のき、……菊に……挿入ってると思わなかったからだ。
あの時の衝撃は多分一生……忘れられない……。
しかも、あんな物をあんな所に挿入れておきながら、見た目は清廉なままだ。
どうなってるんだ姫様は?
淫靡で卑猥な感じなど、一切しなかった。
あの【ティオキア舞踊】では誘われているのか? と疑う位、大人を籠絡させる様な視線を送っていたのに、やはり姫様は清廉で廉直だった。
多分、今回の事で姫様と旦那様はちゃんと仲直りしただろう。
それを考えると本当に良かったと思う。
旦那様は普段はあんな調子で強気でいるが、その実は精神的に打たれ弱い。
俗に言う【へたれ】という奴だと私は思っている。
私は年齢も旦那様と近い事もあり、私が学校生活に入った辺り位まで旦那様とは名前で呼ぶくらい親しくしていた。しかし、学校に入り、自分が執事として生きて行くと決めた時から、それは大きく変わった。
私と旦那様では身分が違う。
いつまでも友達ではいられなかった……。
いつしか私は彼のことを【レイジェス】と呼び捨てから【旦那様】と呼んでいて、旦那様は寂しそうな顔でそれを受け入れていた。
もう夜も更けてきて眠る時間だが、なんだか目が冴えてきて眠れなくなってしまった。どうした物か……。
空に自分のステータスウィンドウを開いた。
そこには称号の欄に【神の愛し子の庇護者候補】【現在の状態:魅了状態】
と記されている。私は呪文を唱えた。
『ミドルキュア! ミドルキュア!』
2回唱えてステータスを確認すると元の状態に戻っていた。
姫様の魅了は心地良い。掛かると解きたくないのだが、解かないと始終姫様の事ばかり考える様になってしまう。これでは仕事も手に付かないし、夜も眠れない。
私は姫様の事は大変好ましく思っているが、自分の物にしようとは思わない。
姫様の幸福は旦那様と共に有ると思っているからだ。
【愛】という言葉は清い言葉の様に感じさせるが、私にとってはあんな物はエゴと大して変わらないと思っている。
愛してると言って色んな事を要求する、そんな物は愛じゃない。
ただのエゴだ。
本当の愛は世の中で数少ない。
私は姫様を好ましく思い、たぶん【愛】しているのだろうと思うが、この気持ちを打ち明けるつもりも、押し付けるつもりも全く無い。
ただ、姫様を見守り、あの方が幸せであれば、それでいいと思っている。
それが……私の姫様への【愛】だ。
紅茶を飲みながら、自分の心の整理をするとすっきりした。
また、明日から気持ちを入れ替えて頑張らなければいけない。
今日は姫様から沢山の信頼を失った気がする。
信頼は失われればすぐには元に戻らない。
私は南西棟にある自分の部屋に戻り就寝した。
次の日の朝食時、私がサーシャと他数名の城の使用人達に南西と南東の使用人の宿泊棟の清掃の指示をしていると、エドアルドに呼ばれた。私が指示を終えてから食堂に行くと、そこには旦那様が不機嫌な顔で椅子に座っていた。
「おはようございます、旦那様」
「うむ、おはよう」
「姫様とは仲直りはされたのですか?」
私がそう言うと眉間に一層皺が寄る。
「ああ、謝って許しを得た」
「それは良かったですね」
私がにっこり微笑むと旦那様は不思議そうな顔をした。
「昨夜の事は……」
「お叱りですか? 私に他意などございませんよ?」
旦那様が目を見開く。
「お前は何故そんなに意思が強い? 何故そんな風にいられる? 魅了に掛かっているんだろう?」
「今は掛かっていませんがね」
「は?」
「掛かるとこまめに解除してますから。昨夜も寝る前にミドルキュアをしてから寝ました。今は掛かってませんよ?」
「しかし……」
「お屋敷にいた時は常に姫様との接触がありましたからね、魅了状態を解除してもすぐ掛かっていましたが、グレーロック城に来てからは、ちゃんと解除して元の状態に戻していますよ。そうじゃないと仕事にならない事は旦那様もわかっているでしょう?」
旦那様は暫く考え込んで頷いた。
「旦那様は私が姫様を奪うのではとお考えの様ですが、それは有り得ません」
旦那様は訝しげな表情で私を見た。
「何故だ? 彼女を見たら皆、奪いたくなるはずだ……」
「私にとっては姫様だけでなく、貴方も大切な存在だからですよ」
そう言うと旦那様は目をぱちぱちさせた。
「お前、まさか男色……」
「アホかっ! 違います!」
私は全力で否定した。
そして、眼鏡のブリッジをくぃっと上げて言った。
「本当に、貴方は愚かで馬鹿でダメな大人で……どうしようも無いですね? 仕方が無いのであなたの面倒は私が見て上げますよ。姫様の面倒もね? そういう事です」
旦那様は私を見てフッと笑った。
「よろしく頼む」
旦那様に食後のお茶を注いでいると姫様が食堂へ来た。
トクンと私の胸が鳴る。
「おはようございます、レイジェス様、セバス」
「おはようございます、姫様」
姫様は席に着かずに私の目の前に来てむすっとした顔で怒っていた。
「酷いわセバス!」
昨夜私が姫様にした厭らしいことで怒っているのだと思った。
「大変申し訳ございませんでした、殴って頂いて結構ですので、許して下さい!」
私がこれ以上下がらないだろうと思う位、頭を下げて謝っていると、姫様の顔はキョトンとしている。
ん? 何やら様子が変だ。
「セバス? わたくしが言っているのは、貴方のお誕生日が5月1日だって聞いて無かった事よ? 今朝レイジェス様に教えて頂いて、わたくし、いつもセバスにお世話になっているのに、何も祝ってないわ? と思って……」
私は目が点になった。
姫様、貴方という方は……。
昨夜私がした失礼な厭らしい振る舞いを、もう忘れてくれている。
これが悪意ある人間だったらどうなる事やら、心配で気が気ではない。
「私の事は気にかけなくて良いのですよ? 私は使用人ですから」
「そんな事言わないで? 悲しくなっちゃうわ? セバスもわたくしにとって大事な人ですからね、それは忘れないで」
そう言ったあと姫様は空間収納から木箱を出した。
「遅ればせながらだけど、27歳おめでとう!」
これはお祝いよ、と言って私に木箱を渡した。
私がその箱の蓋を取り開けると、中には艶のある青い布の上に雫型のダイヤが一粒乗せてあった。姫様の涙だと思うが大粒で形も良い。金額にすると大層な値段になるだろう。
「姫様これは……」
「わたくしのピアスと同じ雫型なの。良かったら使って? いらないからって誰かに上げちゃダメよ? それはセバスの為に作ったんだから」
「私の為に泣いたのですか?」
「あっ、今のは忘れて!」
姫様はそっぽを向いて口笛を吹き始めた。
怒られると思ったのか、照れ隠しなのかわからないが、全く行儀の悪い事だ。
これが将来の公爵夫人と思うと頭が痛い。
私はダイヤの入った木箱を見て、胸が喜びで一杯になるのを感じた。
満たされるような、幸福な気持ち。
「姫様はハンナ先生に言われた事を何一つ理解されていない様ですね? あと五日でタウンハウスのお屋敷に戻る事になると思いますが……あちらに戻ったら覚悟してください? ビシビシ行きますよ?」
「えっ、セバス~そんなぁ……」
姫様は情けない声を出して私を懐柔しようとしたが、私の顔はキリリとしている。
だが、心の内ではニタニタと笑い崩れる。
いかんいかん、キリっとせねば。
そんな私の様子を見てエドアルドがクスリと笑った。
姫様はまだ『ごめんなさい~セバスぅぅ……』と甘えた声を出していた。
それは、いつものタウンハウスでの屋敷の日常と何ら変わらなかった。
実は今月の一日が誕生日で、ついに27歳になってしまった。
一年歳を経るということは、それだけ親からの結婚へのプレッシャーが多くなるという事でもあるが、まぁ、私の父は未だに元気に男爵として仕事をしているので、私へのプレッシャーは少ない方だと思われる。母も私が小さい頃に亡くなっているし私にうるさく言う者はそんなにはいないだろう。
先程の事だが、私は秋桜の間を旦那様に出て行けと言われ、丁度今出て来た所だ。
このまま厨房に戻り、お茶でも飲んで心を落ち着けたい所だ。
心臓がうるさい位どきどきと音を立てて今にも飛び出しそうになっている。これはどうした事か。これが【ときめき】とかいうものかと不思議な気分だ。
ああ、いけない、エドアルドまでとはいかないが、ある程度表情を読まれないようにしなくては。
『執事たる者、自分の感情を殺して主に尽くし、仕事をしなければいけない』
長年執事をやってきた父の教えだ。エドアルドも似た様な事を言っていた。
食堂へ行き、厨房で自分のお茶を作り、厨房の休憩室でまったり椅子に座ってお茶をする。
一口飲んでほ~っとため息をつくと、秋桜の間で姫様を膝に乗せた事を思い出した。
どさくさにまぎれて旦那様の様に頬ずりをしたり、匂いを嗅いだり、お股を触ったりしてしまった。
しかし、あの時は姫様に大人の余裕のある態度を見せなくては! と頑張っていたが、その内実はかなり動揺していた。
まさか、あんな物が姫様のき、……菊に……挿入ってると思わなかったからだ。
あの時の衝撃は多分一生……忘れられない……。
しかも、あんな物をあんな所に挿入れておきながら、見た目は清廉なままだ。
どうなってるんだ姫様は?
淫靡で卑猥な感じなど、一切しなかった。
あの【ティオキア舞踊】では誘われているのか? と疑う位、大人を籠絡させる様な視線を送っていたのに、やはり姫様は清廉で廉直だった。
多分、今回の事で姫様と旦那様はちゃんと仲直りしただろう。
それを考えると本当に良かったと思う。
旦那様は普段はあんな調子で強気でいるが、その実は精神的に打たれ弱い。
俗に言う【へたれ】という奴だと私は思っている。
私は年齢も旦那様と近い事もあり、私が学校生活に入った辺り位まで旦那様とは名前で呼ぶくらい親しくしていた。しかし、学校に入り、自分が執事として生きて行くと決めた時から、それは大きく変わった。
私と旦那様では身分が違う。
いつまでも友達ではいられなかった……。
いつしか私は彼のことを【レイジェス】と呼び捨てから【旦那様】と呼んでいて、旦那様は寂しそうな顔でそれを受け入れていた。
もう夜も更けてきて眠る時間だが、なんだか目が冴えてきて眠れなくなってしまった。どうした物か……。
空に自分のステータスウィンドウを開いた。
そこには称号の欄に【神の愛し子の庇護者候補】【現在の状態:魅了状態】
と記されている。私は呪文を唱えた。
『ミドルキュア! ミドルキュア!』
2回唱えてステータスを確認すると元の状態に戻っていた。
姫様の魅了は心地良い。掛かると解きたくないのだが、解かないと始終姫様の事ばかり考える様になってしまう。これでは仕事も手に付かないし、夜も眠れない。
私は姫様の事は大変好ましく思っているが、自分の物にしようとは思わない。
姫様の幸福は旦那様と共に有ると思っているからだ。
【愛】という言葉は清い言葉の様に感じさせるが、私にとってはあんな物はエゴと大して変わらないと思っている。
愛してると言って色んな事を要求する、そんな物は愛じゃない。
ただのエゴだ。
本当の愛は世の中で数少ない。
私は姫様を好ましく思い、たぶん【愛】しているのだろうと思うが、この気持ちを打ち明けるつもりも、押し付けるつもりも全く無い。
ただ、姫様を見守り、あの方が幸せであれば、それでいいと思っている。
それが……私の姫様への【愛】だ。
紅茶を飲みながら、自分の心の整理をするとすっきりした。
また、明日から気持ちを入れ替えて頑張らなければいけない。
今日は姫様から沢山の信頼を失った気がする。
信頼は失われればすぐには元に戻らない。
私は南西棟にある自分の部屋に戻り就寝した。
次の日の朝食時、私がサーシャと他数名の城の使用人達に南西と南東の使用人の宿泊棟の清掃の指示をしていると、エドアルドに呼ばれた。私が指示を終えてから食堂に行くと、そこには旦那様が不機嫌な顔で椅子に座っていた。
「おはようございます、旦那様」
「うむ、おはよう」
「姫様とは仲直りはされたのですか?」
私がそう言うと眉間に一層皺が寄る。
「ああ、謝って許しを得た」
「それは良かったですね」
私がにっこり微笑むと旦那様は不思議そうな顔をした。
「昨夜の事は……」
「お叱りですか? 私に他意などございませんよ?」
旦那様が目を見開く。
「お前は何故そんなに意思が強い? 何故そんな風にいられる? 魅了に掛かっているんだろう?」
「今は掛かっていませんがね」
「は?」
「掛かるとこまめに解除してますから。昨夜も寝る前にミドルキュアをしてから寝ました。今は掛かってませんよ?」
「しかし……」
「お屋敷にいた時は常に姫様との接触がありましたからね、魅了状態を解除してもすぐ掛かっていましたが、グレーロック城に来てからは、ちゃんと解除して元の状態に戻していますよ。そうじゃないと仕事にならない事は旦那様もわかっているでしょう?」
旦那様は暫く考え込んで頷いた。
「旦那様は私が姫様を奪うのではとお考えの様ですが、それは有り得ません」
旦那様は訝しげな表情で私を見た。
「何故だ? 彼女を見たら皆、奪いたくなるはずだ……」
「私にとっては姫様だけでなく、貴方も大切な存在だからですよ」
そう言うと旦那様は目をぱちぱちさせた。
「お前、まさか男色……」
「アホかっ! 違います!」
私は全力で否定した。
そして、眼鏡のブリッジをくぃっと上げて言った。
「本当に、貴方は愚かで馬鹿でダメな大人で……どうしようも無いですね? 仕方が無いのであなたの面倒は私が見て上げますよ。姫様の面倒もね? そういう事です」
旦那様は私を見てフッと笑った。
「よろしく頼む」
旦那様に食後のお茶を注いでいると姫様が食堂へ来た。
トクンと私の胸が鳴る。
「おはようございます、レイジェス様、セバス」
「おはようございます、姫様」
姫様は席に着かずに私の目の前に来てむすっとした顔で怒っていた。
「酷いわセバス!」
昨夜私が姫様にした厭らしいことで怒っているのだと思った。
「大変申し訳ございませんでした、殴って頂いて結構ですので、許して下さい!」
私がこれ以上下がらないだろうと思う位、頭を下げて謝っていると、姫様の顔はキョトンとしている。
ん? 何やら様子が変だ。
「セバス? わたくしが言っているのは、貴方のお誕生日が5月1日だって聞いて無かった事よ? 今朝レイジェス様に教えて頂いて、わたくし、いつもセバスにお世話になっているのに、何も祝ってないわ? と思って……」
私は目が点になった。
姫様、貴方という方は……。
昨夜私がした失礼な厭らしい振る舞いを、もう忘れてくれている。
これが悪意ある人間だったらどうなる事やら、心配で気が気ではない。
「私の事は気にかけなくて良いのですよ? 私は使用人ですから」
「そんな事言わないで? 悲しくなっちゃうわ? セバスもわたくしにとって大事な人ですからね、それは忘れないで」
そう言ったあと姫様は空間収納から木箱を出した。
「遅ればせながらだけど、27歳おめでとう!」
これはお祝いよ、と言って私に木箱を渡した。
私がその箱の蓋を取り開けると、中には艶のある青い布の上に雫型のダイヤが一粒乗せてあった。姫様の涙だと思うが大粒で形も良い。金額にすると大層な値段になるだろう。
「姫様これは……」
「わたくしのピアスと同じ雫型なの。良かったら使って? いらないからって誰かに上げちゃダメよ? それはセバスの為に作ったんだから」
「私の為に泣いたのですか?」
「あっ、今のは忘れて!」
姫様はそっぽを向いて口笛を吹き始めた。
怒られると思ったのか、照れ隠しなのかわからないが、全く行儀の悪い事だ。
これが将来の公爵夫人と思うと頭が痛い。
私はダイヤの入った木箱を見て、胸が喜びで一杯になるのを感じた。
満たされるような、幸福な気持ち。
「姫様はハンナ先生に言われた事を何一つ理解されていない様ですね? あと五日でタウンハウスのお屋敷に戻る事になると思いますが……あちらに戻ったら覚悟してください? ビシビシ行きますよ?」
「えっ、セバス~そんなぁ……」
姫様は情けない声を出して私を懐柔しようとしたが、私の顔はキリリとしている。
だが、心の内ではニタニタと笑い崩れる。
いかんいかん、キリっとせねば。
そんな私の様子を見てエドアルドがクスリと笑った。
姫様はまだ『ごめんなさい~セバスぅぅ……』と甘えた声を出していた。
それは、いつものタウンハウスでの屋敷の日常と何ら変わらなかった。
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