魔術師長様はご機嫌ななめ

鷹月 檻

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第三章

35灯篭作り  ※飲尿あり

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 私は股間にひんやりとした感触で目が覚めた。
私の菊はレイジェス様の元気な一物に貫かれている。
初めてひとつになれて、私が痛くないと分かったからか、昨夜もレイジェス様に求められて、前回の様に私の中で眠りについた。
そして、朝になって元気になってしまったのだろう、今この状態だ。
冷たい感触の正体はレイジェス様が私の菊の周りにに塗ったゼリーだった。
乾燥していて痛そうだったから塗ったと言う。

「ねぇ、レイジェス様、朝から致すのですか?」

 こんなに中でも感じるほど熱く硬くなってるんだもん、いちいち聞かなくても分かりますが、一応念のために聞いてみた。

「リアが嫌なら我慢する、リアの嫌がる事はしたくない」

 ちょっと拗ねた様に答えるのが、大人なのに可愛らしく感じてしまう。
私は、後ろから私を抱きしめるレイジェス様に振り向いて微笑んだ。

「嫌じゃないです、ちょっと眠かっただけ」
「まだ幼いリアと……こうしてひとつになれるなど、夢のようだ」

 レイジェス様の手が私の割れ目を辿って蕾を探す。
私は舌を出してレイジェス様にキスをせがみ、レイジェス様は私の舌に吸い付いた。
ビクンと私の中でレイジェス様の一物が大きく動いた。
全部は入っていない、私の中に挿入っているのは、レイジェス様の三分の一くらいだ。上から乗ればもっと入るのかな? と思ってレイジェス様に言ってみた。

「わたくし、レイジェス様の上になりたいです」
「ん? 一度抜くか?」

 私が頷くとレイジェス様が自分の物を私の菊から引き抜いた。
肉が引っ張られて擦れる様な感じと、大きな物が出て行った開放感が私を包む。
レイジェス様が出て行くと、私の菊からどろりと白濁の液が垂れてきた。
それはレイジェス様が昨夜私の中に出した物だった。
レイジェス様はすぐにアクアウォッシュをしてそれを綺麗にした。私にもアクアウォッシュを掛ける。おかげで、さっき私に塗ってくれたゼリーまで綺麗に無くなってしまった。

「またゼリーを塗って頂かないと……」
「分かっている」

 レイジェス様の腰の上に立たされていると、ゼリーを自分の指に取り私の菊の周りに塗り付けて、つぷっと指もそのまま入れて来た。
その指が中をぐちゅぐちゅと掻き回す様に動く。

「んっ……はぁっ」

 立たされている足がぷるぷる震えた。それを見てレイジェス様は満足した様で、自分の一物にもゼリーをたっぷり塗り、暫く擦っていた。
ずちゅっ、ぶちゅっ、ずちゅっ、ぶちゅっと私の股のすぐ下で音をたて、レイジェス様の物がそそり立ち、ぬるぬると光っている。
今まで見た事も無い位、はち切れそうに奮い立ったそれから、レイジェス様は手を離して私の両腰に手を充てた。
手を離したというのに、レイジェス様の物はきちんと直立している。

「このまま腰を下ろして……」

 レイジェス様にそう言われて、私は徐々に腰を下ろして行った。
さすがに菊の入り口になるとレイジェス様の物はつるりと逃げた。入り口が小さくて、押し込まないと入らない。
レイジェス様は右手で自分の物を私の菊に押し込んだ。そしてまた私の腰を支える。
あれが入る時、実はちょっと苦しい。
でも、亀頭が全部入ると少し楽になった。私が膝を曲げて自分の体を支えながら、足をぷるぷるしているとレイジェス様が言った。

「私の両手に体を預けていいぞ?」

 この……ちょっと、私の腰に触れている手に?

「持てないでしょ? 重いでしょ?」
「……まったく、君は何も分かっていない。リアは軽いし、私の体には常に身体強化の魔法が掛かっている、両掌で君の体重を支える位、訳無い」
「本当に大丈夫?」

 私が疑わしそうな視線を送ると、レイジェス様は呆れていた。

「その体勢では足がきついのだろう? 本当に大丈夫だから……御託は良い、さっさと体を預けろ」

 レイジェス様は私の腰を持つ掌にぎゅっと力を入れて私を自分に引き寄せた。
一物が私の肉を掻き分けて奥の方まで入って来て、腸壁を通して私の子宮の入り口にずんずんと当たる。
これ、もう届いちゃってる。子宮の入り口が刺激されて、波打つ快感に蜜花から愛液が滴り落ちる。下を見てどれくらい入っているのか確認するとやはり三分の一位だった。
下になっている時より微かに深く挿入さっているかも知れない程度だった。
レイジェス様は今以上に引き寄せようとして閊えていることに気付いた様だった。

「レイジェス様、これ以上は無理……リアのここ、もうレイジェス様で一杯」

 私が蕩けて甘い声で言うと、レイジェス様はぷつんと何かが切れた様に腰を動かし始めた。

「リアが可愛すぎる……! ダメだ、我慢できないっ!」

 私の体はとっくにレイジェス様に預けられ、両腰をがしっと掴まれて、がつがつと下から突かれた。ずちゅずちゅ出し入れされるそれのせいで、私は段々気持ちが良くなって、大きく突かれる度に尿意がしてきた。
気持ちが良いのに、達しちゃうとおしっこが出ちゃいそうな感覚に襲われる。

「だめぇっ! それ以上突かないでっ!」
「ん? どうした?」
「でちゃう……」

 レイジェス様は怪訝そうな顔で私を見た。

「何が出るんだ?」

 きょとんとしているレイジェス様の顔を見て、私の顔が熱くなった。
言うのが恥ずかしい。
レイジェス様は私が何も言わないので続けて腰を動かして私を突いた。

「だめ……ほんとにだめなのっ! ……でちゃう!」

 レイジェス様は容赦なく私を突いた。

「何が出るんだ、言ってみろ!」
「……リアの……お、おしっこ……! おしっこがでちゃうっ!!」

 私が一生懸命我慢してるのに、レイジェス様は容赦無い。

「ふむ、イキそうだということか」

 なんか納得したのに止まってくれない。

「リアが出しても綺麗にするから、気にせず出しなさい」
「で、でも、レイジェス様……わたくしの事、嫌いになっちゃうもの……!」

 好きな人の前でおもらしとか、何の罰ゲームだ? ……思わず泣けてくる。
こんなんじゃ百年の恋も冷めちゃうよぅ……。
私が涙目で訴えてるのに止めてくれなくて、腰の動きは極みに向けて一層早くなった。

「あっ、あっ、ほんとに……、だめぇっ! 出ちゃう、嫌われたくないのにっ!」
「そんな事位で嫌いになどならないっ! 無理して我慢することなど無い、自分を解放しろ」

 レイジェス様が私の腰を持ってがつがつと突くものだから、そこに私の意志は反映されなかった。

「そ、そんなにされたら! いっちゃうっ! いっちゃうぅぅ、だめぇぇ! 見ないでぇ! あっ、あっ、でちゃう、でちゃうよおおおおぉ! ……レイジェス様の馬鹿あああああぁぁ!!」

 私のお小水は放物線を描いてレイジェス様の顔まで飛んで行った。
それをレイジェス様は口を開けてそこに入ったのを飲んでいる。
私はそれを見て驚いた。

「へ、へ、変態っ! 馬鹿ぁっ!」

 私が涙目で罵っているのにレイジェス様は嬉々としてアクアウォッシュを私と自分に掛けた。

「リアは小水も甘いのだな? 匂いもとても良い香りがするし、普通の小水の匂いとは全く違う……不思議だ……女神だからか? 橘から出た液が神の恵みというなら、これは聖水とでも言うべきか……?」

 真面目な顔でそう言ってるので、もう怒る気にもなれ無い。

「……本当に甘かったの? わたくしに幻滅していない……?」
「トウミジュースの様な味だった。幻滅などしていないし、むしろこんな姿を見れるのは私だけかと思うと嬉しくなってくる」
「……良かった」

 私はほっとして、手の甲で涙を拭いた。

「ほっとするのはまだ早いぞ? 私はまだ達していない」
「え?」

 私がそう言った瞬間、レイジェス様は掴んだままだった私の腰を、激しく上下に動かした。

「あっ、うそっ!? さっきイったばっかりなのにっ!!」
「ああ、リアのここが狭くて温かくて、蕩けて……なんて気持ちが良いんだっ!」

 さっき達したばかりの私はまだ子宮がぴくぴくと痙攣していた。そこをレイジェス様の大きな物がずんずん、とんとんと刺激する。

「刺激が強っ、くっ、あっ、ああっ、」
「リアの全て……何もかも……私の物だ……愛しているっ!」
「ああっ! また来ちゃうっ、はぅっ、んんっ、」
「ああ、リア、締め付けないでくれ……まだ味わってたいのにっ……!!」
「だめなのっ、もう、いっちゃうっ、我慢できないようっ!」

 私の体はレイジェス様に腰を掴まれているのに激しくがくがくと揺れていた。
快感で体が自然に震える。

「レイジェス様、リアの中に……射精してっ! 一緒にイキたいっ!」

 レイジェス様は頷くと私を突き上げた。

「うっ、リア、いくっ……!! 君の中に……っ!!」
「あぁああっ! 気持ちいいよぅ……レイジェス様ぁっ!!」

 レイジェス様の液が、ぴゅぴゅっと私の奥に出されたのが分かった。
私はレイジェス様にぎゅっと抱きついた。
レイジェス様の物はまだ入ったままだ。
レイジェス様は私のここに入れるようになってから、中々抜いてくれない。白濁の液を出した後も、こうしてそのまま繋がっている。
私はくたっとなっているレイジェス様の上に乗っかったままでいた。

「レイジェス様、重くない? 大丈夫?」

 私が聞くとレイジェス様は眉間に皺を寄せた。

「さっきから何回も言っているだろうが、君は軽いと。今も乗っかられているが全然重みを感じない。もう少し重くなっても良いくらいだ」

 レイジェス様はぷんぷんしている。
レイジェス様はくたっとなって疲れているみたいなのに、繋がっているここは全然元気なままで、私の中でまだ硬くなっている。さっき出したはずなのに……。

「……ねぇ、レイジェス様? もう……そろそろ抜いて頂いても良いのですよ?」

 レイジェス様は抜いてと言われて拗ねた様だ。私のお尻をぐにぐにと両手で揉みしだく。
「離れたくない……リアの中にずっと居たい……」
「お気持ちは分かるんですけど、そろそろ起きて朝食を取った方が良いかと思います。もう朝の7の刻ですよ?」
「ううぅぅ……」

 レイジェス様は呪文を唱えて空に指で何か書いた。
あ、これ消毒の魔法だ。そう思った瞬間、レイジェス様の物が入ったまま、私の菊の中がしゅわしゅわとはじける様な感覚になった。

「あっ、あっ、」
「サイラスの帽子を被っていなかったからな、消毒しておいた」
「……消毒するなら、すると先に言ってよぅ……」

 私は涙目でレイジェス様を睨んだ。
今の消毒でも軽くイってしまったからだ。
レイジェス様が私の腰を持ち上げて、ゆっくり自分の物を引き抜くと、私の菊の中からレイジェス様の白濁の液が、どろりと太ももを伝って流れ落ちてきた。
レイジェス様が即アクアウォッシュで綺麗にした。
そして私にヒールする。

「ヒールしなくても大丈夫なのに?」
「がつがつと致してしまったから、どこか痛くないかと心配になってしまった。リアはちょっと位痛くても我慢してしまうからな」

 私はレイジェス様をまたぎゅっと抱きしめた。
ああ、やっぱり私はこの人が大好きだ。

「さてと、起きるか……」

 レイジェス様が私を抱きしめて言った。





 私とレイジェス様は食堂で食事をしていた。と言っても私はトウミ紅茶だけなので食事には入らないか。
セバスが出してくれたトウミ紅茶から、トウミを出してもぐもぐしていると、セバスがレイジェス様に話しかけた。

「旦那様、明日の【灯篭飛ばし】の灯篭作りについてですが……」
「うん? どうした?」
「皆様に作って頂かないと、飛ばせませんよ?」
「あっ! すっかり忘れていたな……」
「では、午後に皆様を集めて、飛ばし灯篭の作り方講座を開こうと思っていますがそれで良いですか?」
「うむ、分かった、お前に任せる」
「あと、夕の刻に町長様がご令嬢様と打ち合わせに参られますが……?」

 セバスが私をちらっと見た。
令嬢? ん~、セバスの視線を考えると、町長さんが自分の娘とレイジェス様をくっ付けようとしてますよ~って教えてくれたのかな?
レイジェス様って鈍いから、絶対町長さんの思惑、分かってないと思う。

「では、1階の北東棟にある応接室に通して、そこで待たせるように」
「承知しました」

 二人の話が落ち着いたので私はセバスに質問した。

「その飛ばし灯篭作りって難しい? わたくしにも出来ます?」
「ああ、簡単ですよ。上の紙付きの竹ひごの部分と下の蝋燭たての部分はもう業者に作らせてありますので、それを繋げるだけの作業です。紙に絵を書いても良いのですよ。飛んでいる時に自分のだって分かりやすいですよ」
「へ~」

 レイジェス様の食事が終わったので私もレイジェス様もお部屋に戻った。
午後からは灯篭作りをするとして、それまで暇だ、何をしようか考えてみる。
レイジェス様は長椅子で本を読んでいる。お屋敷から持ってきた魔道具の術式や魔方陣についての本だ。何か作りたい魔道具でもあるのかしら?
私は暇だったのでレイジェス様の膝に乗っかってごろごろして邪魔をする。
ひょいっと抱き上げられて頭をくんかくんかされた。そしてぎゅっとしてからまた続きを読み始めた。
いつもならパタンと本を置くのに、私がこんな風にしても、その本を置かないとは……相当集中して読んでるっぽい。
コンコンとノックの音がしてどうぞと声を掛けるとアーリンとハンスが部屋に入ってきた。
アーリンは挨拶をして私の後ろに立った。ハンスは壁際に置いてあるいつもの丸椅子を持って来てそれに座ってデッサンを始める。
私は暇だったのでハンスのデッサンを覗き込んで見た。
そのスケッチブックには到底私とは思えない位の美少女の絵が沢山描き込んであった。

「ねぇ、ハンス? ちょっと美化し過ぎじゃないかしら? わたくしこんなに美しくないわ? もっと鼻ぺちゃですよ?」
「え? 姫様、私は見たままを描いてますよ?」
「え~?」

 私が話しているのを聞いてたのかレイジェス様がどうした? と言ってきた。

「ハンスの絵が私とちっとも似ていません、美しすぎます、美化し過ぎです」
「どれ、見せてみろ、ハンス」
「はぁ、」

 ハンスは自分の頭をぽりぽり掻きながらレイジェス様にスケッチブックを見せた。

「うん、良く出来ているじゃないか、アリアの美しさ、可愛らしさが良く描けている」
「ええ?」

 私が驚くとレイジェス様はきょとんとした顔をした。

「私はハンスの絵が君そっくりに見えたぞ? どこも美化などしていない様に見えるが?」

 そんな馬鹿な? 私はこの部屋に置いてあるドレッサーにたたたたっと走りより、ドレッサーの鏡で自分を見た。
そこにはとても美しい少女がいた。っていうか、これ私なんだけど……。
あれ? 私、こんな顔だったっけ?
生まれ変わってから自分の顔を何回も見た。以前の転生前の顔より格段に可愛いのは分かってたけど、私こんなに綺麗な顔してたっけ?

「レイジェス様、わたくし、なんだかわたくしの知ってる自分の顔と今の自分の顔が違うと思うのです。気のせいでしょうか?」

 レイジェス様はくっくっくと笑い出した。

「リアは自分に無頓着だから気が付いてないかも知れないが、背が6センチも伸びたんだろう? 顔も成長しているだろう? 成長して少しバランスが変わったんじゃないか? だから前の自分と受ける印象が違うのかもな? 君は特にそんなに鏡を見る方でもないしな」

 なるほど……成長してバランスが変わって黄金比率にでもなったのか? 綺麗に見えるようになったって事か。

「レイジェス様もわたくしが感じたみたいに、受ける印象が違ったりするのですか?」
「いや? 私は毎日君を見てるから、特に何も変わったと思わない。背が伸びた事も最初気付かなかったからなぁ……夫としては一番に気付くべきだった」
「そっかぁ~」

 私は簡単に納得した。取りあえずハンスが写実的に絵を描いている事は分かった。
ハンスのデッサンは鏡で確認した私の顔とそっくりだった。
私は自分のほっぺをぺたぺた触って確認する。
自分が美人さんになっててちょっと嬉しくなってきた。あ、温泉の湯で顔をぱちゃぱちゃしたのが良かったのかな? まぁとにかく、可愛いは正義、嬉しい!
私がにたにたしてるとレイジェス様が怪訝な顔をして私を見る。

「どうした、そんなににやにやと」
「だって~! 可愛くなってたんだもん、嬉しくてぇ、えへへ~」

 自分で言っていて恥ずかしくなって両手で頬を押さえるとレイジェス様がこめかみを押さえた。

「顔云々より、君の所作が愛らしすぎる……!」
「そうですね、私も萌えすぎて鼻血が出そうですっ!」

 私の後ろからアーリンが言った。

「姫様、暇なら少しの間ポーズを取って貰えますか?」

 とハンスが言った。

「暇だけど、わたくしそんなに長い間じっとできませんよ?」
「そんなに長くはかからないですよ、私は描くのが早いので。アタリをとって大雑把なイメージが欲しいだけです」
「へ~、じゃあ致します。どうすればいいの?」

 と聞くとレイジェス様のお膝に乗ってるだけで良いと言う。

「それっていつもしていますわ? そんなのでいいんですの?」
「まぁ、出来ればキスして頂きたいですがね」

 ハンスがそう言うとレイジェス様が機嫌の良い声で言った。

「それもいつもしているな? リア」

 レイジェス様はにこにこして言うけど、人前でするのはちょっと抵抗が……。
結局、私はお膝に抱っこされてレイジェス様と5分間キスをしていた。
ハンスもレイジェス様も機嫌が良い。

「とても良い刺激を受けました。良い物が描けると思います」

 ハンスが喜んでいる。





 お昼になって昼食を取った後、セバスによる【飛ばし灯篭作り講座】が開かれた。
第一陣の講座に参加したのは私とレイジェス様、コモン様とシエラ様、ユリウス様とクロエ様だった。
このあと、第二陣、第三陣と講座が続いて、セバスは城にいる使用人を含む全員に灯篭を作らせるつもりらしい。
多くの灯篭が空に飛ぶと美しいかららしいけど、中にはやりたくない人もいるんじゃないのかな? って思ってしまった。

「では、飛ばし灯篭作りを始めます。まずは皆さんのテーブルに最初に置いておきました材料をきちんとあるか確かめてください。紙が貼られた長方形の平竹ひごの枠部分、これは上部になります、それとワイヤーで出来た、バランス機能付き蝋燭受け皿の部分、これは下部に当たります。この二つが揃っているか、確認してください」
「ちゃんとありま~す」

 と私が言うと、セバスが皆さん大丈夫ですね? と一応皆に確認していた。

「では、まず先に絵付けから始めましょう。お好きな絵をその紙の部分に描いて下さい、絵付け用に墨を用意しました。黒だと影絵の様になって美しいですからね」

 セバスがそう言うと、エドアルドとサーシャが皆に濃さを調整してある墨を少量と筆を置いて行った。テーブルの真ん中には筆を洗う為の水が3箇所用意してある。

「何も描かずに、シンプルな物が良いと思われる方はそのままで結構ですよ?」

 私は筆を取って水に浸けてから、墨の入ったお皿に筆を付けて墨を筆に染み込ませた。
シエラ様が私に聞いて来た。

「アリア様は何をお描きになるの?」
「え~? やっぱり、わたくしと言えば、うさちゃんだと思うのです! うさちゃんを描きます!」
「うさちゃん、可愛いですものね。わたくしは何にしましょう? 薔薇でも描こうかしら」
「薔薇! 素敵だね、シエラらしいよ」

 コモン様がシエラ様をべた褒めした。
その様子を見て、コモン様、めちゃめちゃシエラ様に惚れてるなぁ、と私は思った。
私が真剣に黙々とうさちゃんを描いているとユリウス様がじーっと私を見ていた。
ん? どうしたんだろ?

「ユリウス様は何を描くのですか?」
「私ですか? ……何も思いつかず、今考えていた所です」
「ではファウストを描かれてはいかがですか? 格好いいですし」
「ファウスト? ああ、私の召喚獣ですか……いいかも知れません、あいつを描く事にしましょう」

 ふと隣を見ると、レイジェス様も真剣に黙々と何やら描いていて、見ると白いうさぎで蝶ネクタイをしていた。

「君が黒いうさぎを描いていたから、私は白いうさぎにしてみた。ちゃんと蝶ネクタイもしている男の子のうさぎだ。リアとお揃いだな?」

 レイジェス様が子供の様ににこにこして可愛らしい、まったくなんなのこの人!
いい年をした、男の大人の人なのに可愛すぎる! 天然かっ!
私は黒く塗ったうさちゃんに隙間が無いか陽に透かして見た。
隙間も無くて綺麗に塗れていたので満足した。墨が乾くまでティータイムになった。エドアルドとサーシャが皆に紅茶を配って行く。

「クロエ様は絵がとてもお上手ですのね、蝶の絵素敵でしたわ」

 私がそう言うとクロエ様はにっこりした。

「ありがとうございます、空に飛ばす灯篭と思いましたから、空を羽ばたく物が良いかと思って描きましたの、褒めて頂けて嬉しいですわ」

 ちなみに、コモン様は灯篭に貼る紙に字を書いていた。
書いていた内容は【シエラ命】
それを見て思わず紅茶を噴いた。
シエラ様が顔を真っ赤にしてるのが可愛らしかった。
お茶を飲んで、皆で他愛も無い話をしていると墨が乾いていた。
セバスがエドアルドとサーシャにティーカップを片付けさせて、また説明を始める

「次に、竹ひごの枠の端に小さな穴が空いている箇所があります、そこにワイヤーを通して外れないように結ぶ、もしくはねじ合わせるかして下さい。外れなければ結び方はどうでもいいです。全部で四箇所ありますから、四箇所きちんと外れないようにして下さいね」

 私は竹ひごの小さな穴にワイヤーの先を通してぐるぐると捻って結んだ。ふと、隣のシエラ様を見ると器用に穴に通してから一回軽く結んで、ぐるぐると捻ってそれからまた結んでいる。結び目がしっかりしていて安定している、それと比べて自分の作った物を見ると……雑すぎる……。

「シエラ様は丁寧ですし、器用ですね」
「え? そうですか?」

 私を見ていたレイジェス様が言った。

「リアのは性格がよく出ている作り方だな」

 そして、ふふふっと笑う。

「わたくしの性格は雑だとおっしゃりたいのですね?」

 私はじっとりした目でレイジェス様を見た。

「あ、いや、うん! 個性的だ! と言いたかったのだ」
「へぇ? 物は言いようですね?」
「まぁ、バランス機能が蝋燭の受け皿に付いているので、雑に作っても外れなければちゃんと飛んで行きます」

 セバスが慰めもなくストレートに解説した。

「上部と下部を繋ぎ終えたらそれで終了です。明日まで壊さない様に各自部屋で管理して下さいませ」

 皆出来た灯篭をお部屋に持って行った。
私とレイジェス様もお部屋に持って行くと窓際のミニテーブルに灯篭を二つ並べて置いた。
蝶ネクタイをした、少し大きい白いうさぎと、私の描いたちょっと小さな黒いうさちゃんが隣り合わせで並んでいて、まるで私とレイジェス様みたいだった。
私は大満足で、長椅子に座っているレイジェス様の膝に登って座り込んだ。

「ん?」
「え?」
「どうした?」
「別に?」

ふふふと私は笑ってレイジェス様に背を向けて膝の上に座った。その大きな両手を持って私がお腹に引き寄せると、ぎゅっとされた。
後ろから耳たぶをはむっと口に含まれてくすぐったかった。

「やぁだ! くすぐったいですってばぁ!」
「ふむ」

 ぎゅうぎゅうしてすりすりされているとコンコンとノックの音がした。

「入れ」

 中に入ってきたのはアーリンとアラン、ハンスとセバスだった。

「ん? セバスまでどうした? 何かあったか?」
「夕の刻にいらっしゃると言っていた町長様ですが、思ったより早く来てしまいました。どうしますか? 言われた通り応接室には通してますが、待たせますか?」
「いや、いい、すぐ行く」

 レイジェス様は私を膝から降ろして長椅子から立ち上がった。

「行くなら姫様も御一緒が良いと思いますが?」

 セバスが眼鏡の端をくぃっと上げて言った。

「ん? 何故だ?」
「町長様は旦那様にご自分の娘を愛人として差し出すつもりでいらっしゃいますよ? ご令嬢を連れてくるということはそう言う事でございます。姫様がいらっしゃれば、将来の奥方の前で愛人を勧める訳にも行きませんでしょう?」
「ふむ、あの古狸が考えそうな事だな、じゃあ、リアも一緒に行くぞ」
「え~~」

 私がモロに嫌な顔をするとセバスにたしなめられた。

「姫様、将来の公爵家の奥方がそれでは困ります。旦那様をお助けし、公爵家が上手く立ち行くようにするのが奥方の務めですよ?」
「大丈夫だ、リアはただ私の膝に座って私といちゃいちゃしてるだけで良い」
「それが嫌なのにぃ……わかりました、行きますよぅ」

 いちゃいちゃするのは良いのだけれど、人前でっていうのが抵抗あるのだ。
二人っきりでいちゃいちゃなんて、大歓迎ですよ?




 私がレイジェス様とセバスに連れられて北東棟の応接室に行くと、もう既に町長さんと後二人が席に着いていた。
町長さんは小太りで、茶色い頭の毛が、ちょっと薄い気の良さそうな顔をしたおじさんだった。その隣には20歳位の凛々しい顔をした茶髪で青目の青年と、薄桃色のふわふわした髪を胸まで伸ばしている、瞳は青い色の15、6歳位の少女がいた。
レイジェス様と私は席に着き、セバスがお茶を注いで行く。

「またせたな、ああ、私の嫁を紹介しよう、リア、挨拶をしなさい」

 私はレイジェス様にひょいっと膝の上に乗せられて、どうしたものかと思いながらも挨拶をした。

「こんな格好で申し訳ございません、アリア=アズライル8歳、神籍でございます」

 町長さんは驚いていた。

「嫁!? こんな小さい子と結婚など出来るはずがないでしょうっ!」

 レイジェス様はじろりと町長さんを見た。

「気分が私の嫁なだけだ、結婚はまだしておらぬ。婚約しただけに決まっておろうが愚か者めが」
「神籍とおっしゃいましたが……こちらのご令嬢様はどちらの貴族様の出で?」
「私の嫁は爵位など無い、女神だからな。だから今年の初め辺りに国王から神籍を献上して頂いた。順位は国王と同順だ」
「はっ!? 国王様と同順ですと……!?」

 町長さんが驚いていたので私はぺこりとお辞儀した。

「貴族で戴冠式に出た者は皆知っているが……お前は平民だからな、知らなくて当たり前だ」

 レイジェス様はそう言いながら私の体をぺたぺたと触りまくる。ぎゅっとしたり、おっぱいをむぎゅむぎゅしたり、スカートの裾から手を突っ込んだりと、やりたい放題だ。

「何をしてらっしゃるんですっ!?」

 と青年がレイジェス様に向かって言った。

「何をしていると言われても……私の嫁を弄っているだけだが?」
「彼女は嫌がっています! こんな小さな子に厭らしい事をするなんてっ!」

 と真面目そうな青年が声を荒げてレイジェス様を責める。

「ん? リア、私に触られるのは嫌なのか?」
「いいえ? 特になんとも思いませんわ? 人前では少し抵抗を感じますけどね」
「……何だとっ!?」

 青年が驚いている。
私はここで悟ってしまった。この青年は早くも私に魅了されてしまった様だ。

『ミドルキュア! ミドルキュア!』

 私がミドルキュアを唱えると青年はふわっとした緑の泡に包まれた。

「わぁあっ!」
「異常状態になってたみたいでしたから解除しただけですわ? レイジェス様、やっぱりわたくし、ここから出た方が良いと思います。セバス、行きましょう?」
「しかし、姫様」
「わたくし、神籍ですと挨拶したわ? それでもまだ町長さんがその娘さんをレイジェス様の愛人にしたいとおっしゃるなら……わたくしにも考えがありますわ」

 町長さんはおどおどしながら私に聞いた。

「考えとは……?」
「……まぁ、色々ですけど、わたくしの……神の怒りに触れたいならいくらでも悪さをどうぞ?」

 町長さんはぞぞぞっと怖気おぞけだっていた。
私はセバスにニッと笑って部屋を出た。

「セバス、やっぱり貴方まで付いて来なくても良いわ? レイジェス様と一緒にいた方が良いのでしょう?」
「でも、姫様一人では危険です。護衛も今はいませんし……お部屋までお送りします」
「ここは北東棟だし、わたくしのお部屋の北棟まで近いから大丈夫よ。レンブラント様だってもういないし」
「ユリウス様がいるでしょうが……! あれから何か言って来たのではないですか?」
「いいえ? 何も言われてませんわ」
「それはそれで不気味ですね」
「も~大丈夫、セバスは心配しすぎ! ほらほら、レイジェス様の所に戻って?」

 私はセバスを応接室の方に追いやった。
そして、てくてくと自分のお部屋に戻ろうと歩いていて、ぱたりとユリウス様に出くわした。
あ、そう言えば、ユリウス様のお部屋って北東の棟の2階じゃない……そりゃ、出くわす可能性大だよね~と自分で心の中で突っ込みをした。

「アリア様! 私は貴方に聞きたい事が……!」

 ど、どうしよう。

「き、聞きたい事とは何でしょうか?」
「私が何者かに襲われた話は知っていますか?」
「いえ、そんな話は聞いてませんが……?」
「以前あなたがサーシャの所に遊びに行ったと話していた時があったでしょう、あの時に私は……貴方とキスをした後、何者かに襲われたのです!」

 うわ~キスしたとか言ってる……セバスがしらばっくれて、と言っていたのでその通りにしてみる。

「ユリウス様? 何か勘違いでは? わたくしが貴方とキスをするはずがございません、わたくしはあの時ユリウス様を夕食に誘いましたけど、行かないとおっしゃられて、貴方と別れてから食堂に行って食事をしていましたよ?」
「そんなはずは無い! 確かに私は貴方と……柔らかい唇の感触があった……一体誰なんだ? 私を襲った曲者はっ……!」

 それはBL好きのサーシャです。
とは言えず、私は頭を振って分かりませんと言った。
それでもユリウス様は暫く食い下がって私に色々聞いて来たが、私は全て知らないで通した。そして、私はお部屋で皆が待ってて心配するからと、そそくさと部屋に戻った。
部屋ではアーリンとアランとハンスが和やかにお茶を飲んでいた。サーシャが皆にお茶を注いでいる。

「あら、随分早かったんですね? 姫様」

 サーシャが私に声を掛けた。

「町長さんの息子さん? までいらしゃってて、魅了に掛かってしまったみたいだったから早々に応接室を出ちゃった。面倒な事になりたくないもの」
「姫様も大変だなぁ」

 アランが他人事の様に言う。まぁ、他人事なんですけどね。

「あ、そう言えば拡張はどうなった?」

 と聞かれて、焦ってアランの口を塞いだ。サーシャが喜びそうな事を今サーシャのいる前で言うのは勘弁して欲しい。
私はアランの腕を引っ張って隣の応接室に連れて行った。

「サーシャがいる時は菊とか拡張の話は勘弁してね?」
「お? ああ、分かった。で、どうなったんだ?」
「おかげ様で、ちゃんと愛し合えました」
「まさか、その体に入ったのか!?」

 アランが驚いているけど、入ると思って言ってたんじゃないの?

「全部は無理に決まってるでしょ? 三分の一位まででした」
「男でやったのか?」
「いえ、このままよ? だってわたくし女の子ですもの」
「女だと微妙だろ?」
「アランはそう言ってたけど、そうでも無かったですよ? 十分気持ち良かったですよ? 多分男の子だったらもっと良いのでしょうけどね?」
「まぁ、姫様が女の子が良いってならいいけどよ? ちゃんと清潔にしてやってんだろうな?間違っても直接挿入れて射精したりしてないよな?」

 とか言われて、そのままされている事を思い出した。アランに見つめられて目が泳ぐ。

「まさか、そのままやってんのか? サイラスの帽子も被らずに?」
「うううぅ……アラン、だって、主導権はレイジェス様なのですよ? 帽子だってレイジェス様が持ってるし……、どうやって言えばいいの?」

 アランは腕を組んで暫くう~んと唸っていた。

「これは大事な事だから、ちゃんと言ってやった方がいいぜ? 不衛生にしてると病気になっちまう、自分の体なんだからな? 大事にしないと……」
「……分かってるけど……」
「分かった、俺が公爵様に直接言ってやる。このままじゃほんとにまずい事になるからな」

 私は頷いた。
暫くしてレイジェス様がお部屋に戻って来た。

「公爵様、話がある、あっちの応接室でいいか?」

 アランがレイジェス様に声を掛けて二人で隣の応接室に行った。
私も付いて行くべき? 室内をうろうろしてるとレイジェス様が私に近寄ってきてひょいっと私を持ち上げた。そして隣の応接室に連れてきて膝の上に乗せる。

「で、私とリアについての大事な事とは何だ?」

 ひぃっ! 私も入れて話をするの?
アランはゴホンと咳払いを一つして言った。

「俺は面倒なのは嫌いだからはっきり言うぜ? 公爵様、サイラスの帽子はした方が良い、やるんだったら衛生的にしないと、不衛生にしてたら病気になっちまう、姫様の事を思うなら、ちゃんとしてやれ」

 レイジェス様は暫く固まっていたけれど、我に返って考えていた。

「一応消毒魔法は掛けている。だが、お前の言う通り生でするならもっと消毒した方が良いのかもな」
「帽子を被るって考えは無いのか、公爵様よ?」
「帽子をしては直接リアに射精せないではないか」
「だから直接出せないようにするんだろうが!」
「全ての問題は【菌】だ。ばい菌が入らないように消毒すればいいだけだ。こまめに消毒すれば問題ないだろう?」

 アランは頭を抱えた。

「もう、いいわ、アラン」
「だが、姫様……」
「確かに、物質的な事を言うならレイジェス様の言う通り、菌の問題なんだけど、腸内のばい菌を消毒でやっつけたとして菌のバランス的にどうなるのかしらね? 魔法の世界って分からないわ? 大体レイジェス様の消毒の魔法も、どこの段階まで綺麗にされているのか自体も謎ですしね? これはファンタジーだから大丈夫って言うレベルの問題なのかしら?」
「ちょっと待て、姫様が何を言ってるか、俺には理解出来ん」
「うむ、私にもリアの言ってる事が理解不能だ」
「えっと、取りあえず、レイジェス様に消毒をこまめにして貰うって事で良いかなって思ったのですけど……」
「おい、姫様?」
「まぁ、それでよろしくない状況になってしまったら、帽子を被るって事でいいかなって……」
「姫様、公爵様に甘すぎだろ?」

 そう言われてレイジェス様を見たら、レイジェス様は凄く喜んでいた。
別にレイジェス様を喜ばせるために言った訳じゃないんですけどね……。
気分を良くしたレイジェス様は何故か皆を部屋から退出させた。
そして長椅子に押し倒される私。

「ちょっと、ちょっと待って!」
「どうした? リア」
「もしかして、致すつもりですか?」
「ん? うむ、そのつもりだったが……嫌なのか?」
「嫌じゃないけど、嫌です」
「ん? どういう事だ?」
「まだ夕方ですし、お食事後のお風呂後に致すという事で宜しくないですか?」
「今すぐ致したかったのだが……」

 そうしょんぼりされると可哀想と思ってしまうけど……。

「ごめんなさい」
「いや、良い。私もがつがつと君を貪り過ぎた」

 レイジェス様はちょっと反省していた。
そのあとは普通に過ごして夕食を食べてお風呂に一緒に入って、閨事をして眠った。
そして何故かまだレイジェス様は私の中に入ったままだ。
こまめに消毒してくれる様になったのはいいのだけれど、これがこのままずっと続くの? と思うと、う~んて感じだ。
でもなぁ、こんな幸せそうな顔ですやすや眠られちゃうと何にも言えないよ。
本人はもう眠っているのに、私の中の物はまだ元気で硬かった。
私は幸せそうに眠るレイジェス様の寝顔を見て、苦笑いして眠りについた。

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