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第四章
9 雷神剣の威力
しおりを挟むここに来て三日目の朝を迎えた。
相変わらず抜け出す隙もない。首輪の鎖は途中まででリードみたいに持ち手の輪があるだけで、どこにも括り付けられていないけど、足輪のほうは太い鎖が寝台に括り付けられている、しかも鍵付きで鍵はユリウス様が持っている。首輪のこの鎖って何の為に付いてるんだろう? 散歩用? まさかね。お風呂に連れて行かれた時は抱き上げられていたからこの鎖を使わなかっただけなのかな? やる事がないから、つい色々考えてしまう。
今頃レイジェス様は私を助けにワイアット皇国に向かってるのかな? とか。
この国の首都は地図を見た時、確か…ずっと北の方だった。プリストンから結構距離があったはず。北の領地から来た方が早いから、助けに来てくれるとしたら、一度ゲートで北の領地に行くのでは? と推測する。あそこからでも結構時間が掛かるのかな?
でも、この状況を考えると自分の体を守るので精一杯だ。
早く助けに来てくれないと私……穢されちゃう。
もしそんなはめになったら……舌を噛んで死んじゃうってのも有りかも知れない。
昨日心臓が止まった時、ユリウス様が焦っていたみたいだった。
だから夜眠る時に、クロエ様が何か話してくれたのかも知れないけど、昨夜は来なかったんだと思う。心臓がそんなタイミング良く止まる訳無いから、舌を噛む位しか思いつかない。
そんな暗い考え事をしていたらアルテダが朝食を運んで来てくれた。
「おはようございます、アリア様。ご気分はいかがですか?」
「おはよう、昨日より体調は良いです」
「それはようございました」
アルテダは食事の乗ったトレーをテーブルに置くと、鳥籠外のカーテンを開いてから部屋を出て行った。
明るい日差しが鳥籠の中にまで入って来る。
私は朝食を取ろうと長椅子に座った。
メニューは焼き魚、ご飯、味噌スープ、ほうれん草のお浸し? っぽい物だった。
好きな物ばかりなのに食欲が進まない。結局魚を半分と味噌スープを半分しか食べられなかった。
具合が悪いわけじゃない、気分が落ち着かない、安心出来ない。
私は寝台に上がってまた眠った。
眠ると何も考えなくていいから……。
眠っていると胸にぬるっとした感触が走って目が覚めた。
ユリウス様が私の乳首を舐めていた。
「な、何をなさっているんですか!」
「昨日の続きをする。私は君の橘を克服出来た、だから菊も…多分、克服出来るはずだ」
「それって克服する様な事じゃないですから……」
私は呆れて言った。
でも、ユリウス様の表情は至って真剣だ。
「あの…分かってます? わたくし貴方の事を大嫌いって、言ったんですよ…?」
ユリウス様は私を見て一瞬泣きそうな表情をした。その表情はすぐに隠されたけど、私は見てしまった…。
「アリア様が私の事を嫌っているのは分かった……でも、私は貴方が好きなんだ! 好きで……好きで…堪らなくて苦しい! 貴方に嫌われても、貴方を私の物にしたい! 心が手に入らないなら…せめて体だけでも…って思うだろうが!!」
ユリウス様は私の頬をぎゅっと両手で包んでキスをした。
激しく熱い想いをぶつけるようなキス。
こんなの知らない。こんな想い知りたくない……。
だって私は一人しかいないもん。
切って二人に分けてあげるわけにはいかない……。
私は激しくぶつけられる想いに息苦しくなっていた。
「ごめんなさい……わたくしの唯一人の人は…レイジェス様だけなの」
私がそう言うとユリウス様は顔を上げた。
その水色の瞳は涙に濡れていた。
「なぜだ! なぜ……! …こんなにもアリア様、貴方で私の心は埋め尽くされているのに……何故貴方は……私を愛してくれないんだ……!!」
「……ユリウス様」
ユリウス様は私の寝巻きの裾を捲し上げて、ゴムショーツをさっと脱がした。
そして私の橘をしゃぶりだした。
「ほら、私はアリア様の橘を愛する事が出来る様になりました。あとは菊を愛するだけです」
私の菊に指が這わされた。ユリウス様の表情を見るといかにも無理しているのが分かる。こんな所触りたくないだろうに……変な人。
「……何故そんなに無理してまで触ろうとするの? 訳が分からないです。無理な物は無理なんだから触らなくてもいいのですよ?」
「い、いや、無理などしていません!」
ユリウス様は潤滑剤が無かったので指を舐めてから、そのまま私の菊に入れた。
ちょっと舐めただけじゃ滑りが悪いし痛いし、皮が捩れる。
「なっ! ちょっ! 痛いです! やめて!」
私が痛がっているとユリウス様は不思議そうな顔をした。
「アリア様は菊は慣れていたのでは…?」
「慣れてなんかないし! それに、菊で愛する時は準備がいるのっ!」
「準備?」
私は溜息が出た。
「痛いからさっさと抜いて!」
「は、はいっ!」
ユリウス様が焦って指を引き抜いたせいで爪が引っ掛かって菊がちょっと切れた。
「痛っ!」
「あっ…!」
私の菊の端から血がたらりと一筋流れていた。
それを見ていたユリウス様は顔色が青くなった。
その時だった、外でドン! ドン! ドン! と、立て続けに轟音が響き渡って建物がぐらぐら揺れた。
「何事だ!?」
「え? え?」
地震? その瞬間、ドン!と言う轟音と共に天井がバラバラと崩れ落ちて、少し空が見えた。落ちた天井は鳥籠を除けて、鳥籠の外に落ちて行った。
潰れて死ぬかと思ったからほっとした。
天井が落ちた砂埃の中からシリルに乗ったレイジェス様が現れた。
レイジェス様がシリルから降りて鳥籠の入り口まで来た。
私は鳥籠の中の寝台で、ユリウス様が今にも私の菊に挿入しそうな格好だった。
体勢が良くなかったのか私の菊が丸見えで、血が流れているのも見えた様だ。
レイジェス様が鬼の形相になった。
「ユリウス! 貴様殺す! アリアから離れろ!」
「レイジェス様!」
「アリア! こっちに来い!」
私は呆然としていたユリウス様を押し飛ばして鳥籠の入り口に走って行った、そしてピタっと止まる。首が…! 後ろを見ると金属の首輪に付いた鎖のリードをユリウス様が持っていた。
これ以上前に行けない!
「首輪だと……!? この変態野郎がっ!!」
私は鎖を手繰り寄せられて、ユリウス様にぎゅっと抱きしめられた。
そして、ユリウス様は胸ポケットから杖を出して臨戦態勢に入った。
「丁度良かった! 貴方を殺せば、アリア様は私の物になる! 死んで貰おうか! ファイヤーアロー!」
「エアシールド! …アリアを返せ!」
ユリウス様が放ったファイヤーアローはレイジェス様のエアシールドの前でシュッと音を立てて消えた。
「これはもう私の物ですよ! アルフォード公爵!」
私はレイジェス様を見つめて首を横に振った。
ドンドンドン! ドドン! 外では続けて轟音が響き渡っている。
なんだろう? この音。
「ユリウス様~~!」
オリオンが走って来て、部屋の天井がぶち抜かれてる事や、レイジェス様がいる事に驚いていた。
「た、大変です!」
「何だ?」
「外を、外で天空をご覧下さい!」
ユリウス様は私の足の鎖を外してから、私を連れてしぶしぶ鳥籠から出てきた。私の首には小さなナイフが当てられていて、レイジェス様は手が出せなくてただ見ている。
「アルフォード公爵、動くなよ? 動いたらアリア様が痛い目に合う」
「くっ……アリア……!」
「レイジェス様……!」
レイジェス様はとても悔しそうな顔をしていた。
ユリウス様は私を連れてオリオンと共に部屋のバルコニーへ出た。そこから上空を見ると空にびっしりと大量の青紫の魔方陣が浮かんでいて、その丸い魔方陣一つ一つから剣の切っ先が地上に向かって伸びていた。
何処からともなくゴロゴロゴロ…と音がしてピカッ! ドドン! と雷と共に上空の剣が振り下ろされる。それは地上に真っ直ぐに落ち、ドン! ドン! と轟音を立てて建物を破壊して行った。
さっきの音はこのせいだったんだ……。
「何なんだこれはっ! 正門前にも曲者が湧いております! 如何致しましょう!?」
オリオンが叫ぶ。
「……雷神剣の魔方陣……!! お前かっ!? アルフォード公爵!」
ユリウス様がレイジェス様に叫んだ。
「この調子ではイズミルは滅ぶなぁ?」
レイジェス様がニヤニヤしてユリウス様を見る。
「オリオン! 皇国軍の魔導師部隊を出せ! 至急結界を張らせろ!」
「ユリウス様! 魔導師部隊は今獣人国パタークとの戦争で国境に集められています! ここにはいません!」
「何だと…!? ……誰でもいい! 結界を張れる者達を集めよ! 正門前には宮殿護衛を集結させよ!」
ユリウス様が唇を噛んだ。
「今すぐアリアを返せ。そうすれば上空の魔方陣を解く」
「……アリア様は私の物だ!!」
ユリウス様がレイジェス様に見せ付けるように私に舌を入れるキスをした。
レイジェス様は一瞬渋い顔をしたが、フンと鼻で笑った。
「リアが嫌がっているのが分からないのか?」
ユリウス様が私を見るので私は眉間に皺が寄ってしまった。
「…やっと、やっと手に入れたんだ…渡せない……渡さない!!」
「ユリウス、お前はアリアを選んで国民を見殺しにするつもりか? …皇国のツアーリが、自分の欲が先とは聞いて呆れる」
ユリウス様とレイジェス様は私を挟んで睨み合っている。
レイジェス様が瞬きするたびに雷神剣が落ちて行った。宮殿も宮殿の外も大騒ぎだ。
正門前ではうちの使用人一同が暴れているらしく、そちらでも人員が割かれている、天空の雷神剣まで人手が回らない。
ドン! ドドン!
外では大音量の爆発音が轟く中、二人の沈黙は続いた。
「「……」」
「お前にアリアを愛する資格はない」
「何だと? 何を根拠に…!」
「リアの菊から血が出ていた。アリアを傷つける者に、アリアを愛する資格などない」
「く…っ」
ユリウス様は私を離した。その手はぎゅっと拳を握っている。
「来い! リア!」
「レイジェス様!」
私は走ってレイジェス様に抱きついた。鎖がじゃらじゃらと音を立てる。
『エアカッター!』
首と足の鎖をエアカッターで切られ、私はレイジェス様に抱き上げられた。
ユリウス様はへたりとバルコニーの床に手を付いて、うな垂れる。
シリルがレイジェス様の隣に来た。
レイジェス様は杖を出して空に花火を打ち上げて、そのまま杖を横に振った。
すると天空の魔方陣は全て消えていた。
そのあと、私を抱き上げたままシリルに乗って、ユリウス様に捨て台詞を吐いた。
「これに懲りたら、……もう私の嫁に手を出すなよ!」
「くそっ! …覚えていろ! この借りは必ず返す!」
ユリウス様が返した言葉をレイジェス様はフッと笑って、その場から飛び立った。
レイジェス様は何も言わずに私をぎゅっと抱きしめた。
シリルで飛び上がると地上の様子が丸分かりだった。
白青宮殿とその近辺、首都の中心があの魔方陣によってボロボロの状態にされていた。建物の殆どが倒壊。中には建物の下敷きになって死んだ者もいる様だ。
国民達が瓦礫の下になった自分の家族を助け出している。
まるで大地震でも起こったかの様な悲惨な状態で、何人死んだのか分からない位だ。
この状態が自分のせいで起こった事に寒気がした。
私はレイジェス様を見上げた。
「…やり過ぎです…」
メヌットの三匹の子豚亭の裏で私達は落ち合った。
「姫様! 良くご無事で……なっ、…首輪だと!?」
セバスが怒りの形相になった。少し遅れてきたアーリンもだ。
「姫様に首輪だと!? 変態め! 絶対許さん! 私の可愛い姫様に…何て事を!」
「まぁ、無事だったんだし、良かったじゃないか。みんな生きて帰ってこれて」
アランは適当に言った。
「取り合えず早く帰りませんか? 追っ手とか来るかも知れませんし」
サーシャが珍しく建設的な事を言う。
「そうね、姫様も早く落ち着きたいですよね」
とリリーが言った。
レイジェス様が頷いてゲートを開いた。
私達はゲートを潜ってタウンハウスのお屋敷に戻った。
レイジェス様は私を抱き上げてお風呂に連れて行った。
脱衣所で、金属の首輪の繋ぎ目に繊細にエアカッターを入れて切ってくれた。足輪も私が見た時は繋ぎ目が分からなかったけど、ふくらはぎ側にあって、そこからエアカッターを入れて切ってくれた。
「わたくしが見た時は、どこが繋ぎ目か分かりませんでした」
「分かったらエアカッターをしてたのか?」
「ええ、もちろんです! 隙を見て逃げようとしてましたから」
「リアがやると肉まで切ってしまいそうで怖いな」
首輪と足輪を切った後は傷チェックをされた。あちこち見られて、菊と首に傷が出来ていたのでヒールされた。
レイジェス様が私の菊に触れた。
「ここに……入れられたのか?」
「…指だけ…抵抗したんですけど、無理でした。…ごめんなさい」
私が謝ってレイジェス様の顔を覗きこむと怒っていなかった。
私が不思議そうにしているとレイジェス様が口を開いた。
「リアの心は私に有ると分かっているからな」
レイジェス様はニッっと笑って私の頭をくしゃくしゃした。
「所で、リアのそこを怪我させるとは…ユリウスは男色家じゃないのか? 道中の宿でそんな噂を聞いて、私はかなり焦ったのだが…」
「え? 普通に女性が好きな方でしたよ? わたくしを攫ったのはいいけど、わたくしが男で困っていましたし、菊の愛し方も知らず、指をそのまま入れてわたくしの菊が切れちゃいましたからね。おかげで穢されず助かりましたけど…」
「ふむ、なるほど」
レイジェス様が洗い場で私の体を洗いながら言った。
「細く……なったか?」
「え? ……そう? 食欲が湧かなくて、あまり食べていなかったからかしら?」
ぎゅっと抱きしめられた。
「……守れなくてすまなかった」
「どうしてレイジェス様が謝るの? 悪いのはわたくしなのに」
「リアが悪い? どうしてだ?」
「皆に気をつけなさいって言われてたのに、呑気にしてて、結局攫われちゃって、皆に迷惑掛けて……ワイアットの人も沢山死んじゃったと思う。皆、わたくしのせいです。わたくしが愚かだったから…」
「リアにしては珍しくネガティブだな」
「反省してるんです。これからはもうちょっと気をつけて、自分の身を守るように心がけます」
「そうだな…」
レイジェス様は頷いて湯船に入った。わたしも後を追って湯船に浸かった。
今までの非日常的だった出来事がどんどん薄れていく感じがした。
「でも……他国をあんなにボロボロに破壊しちゃって、戦争になったりしないんですか? ユリウス様、怒ってたし、ワイアット皇国は大国なんでしょ? 大量に攻めて来られちゃったらどうします?」
私がじ~っとレイジェス様を見て返事を待つと、ゴホンと咳払いをした。
「まぁ、攻めてきたらやり返すだけだ。塊りで攻めて来た方が魔法を打ちやすい。全滅するまで魔法を打ち込むだけの簡単な仕事だ」
「ええっ!?」
私はさっきの天空に展開された魔方陣と威力を考えた。確かにレイジェス様の言う通り、仕掛けて置けば簡単に殲滅出来るかも知れないと思うと薄ら寒くなって戦慄した。
「だが、ワイアットはあの状況だと獣人国パタークと戦争なんてやってる暇が無くなるな? まずはあのボロボロになった首都を立て直さないと。だから忙しくなるだろう。プリストンを攻める余裕なんて無いと思うがなぁ……」
「だったらいいのですけど……」
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