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第四章
16 流星祭 一
しおりを挟む今日は朝から忙しい。
今日は流星祭当日で、10の刻から国立劇場で剣舞を見る予定なのだけど、王宮に来て欲しいと、レイジェス様と私にまた召集命令が掛かった。今日と明日はレイジェス様もお祭りでお休みだったので何だろう? と険しい顔をしている。
ちなみに今は朝の8の刻だ。
前回とは違って、使いの人は来たけれど、文だけ渡して王宮へ戻ってしまった。
その文には、至急王宮まで来られたし、レイジェス=アルフォード、アリア=アズライル、至急に付きゲートで王宮直行を許可する。
と書いてあり、ガブリエル王と宰相のサインが書いてあった。
文の至急という文字にセバスが反応し、さっさと支度してくださいとレイジェス様を起こしている。
私はもう起きてリリーに着替えを手伝って貰っていた。
「これじゃあ、レイジェス様は朝食を取る時間は無いのでは?」
「旦那様は大人ですから、一食位抜いても平気です。姫様は子供ですから、きちんと食して下さいね? お支度が出来たら食堂へどうぞ」
私は薄いピンク色のアバヤを着た。国立劇場に行く予定だったから、沢山人がいる所に行くならアバヤの方がいいと思ったからだ。王宮へ行く事は想定してなかったけど、作りも質が良いし、王宮に着て行っても大丈夫かな? と思ったのでこのままだ。
「本当にこの服でよろしいのですか? 全然お姿が見えませんが……」
「見えないからいいのですよ」
私はすたたたっと食堂に向かった。
レイジェス様はやっと起きた様だ。寝ぼけた声でリアは? と言ってるのが聞こえた。
食堂に行くとセレネがいて焼き魚をすぐ出してくれた。
「召集命令が来ていると言うのに、旦那様はまだ起きてないのかしら?」
セレネが愚痴っていたので教えてあげた。
「さっきセバスに起こされてようやっと起きてました。今頃服でも選んでいるのでは?」
「まったく……旦那様は以前はこうでは無かったのに、姫様が来てからだらしなくなった様に感じます」
うわ~何気に私にとばっちりが……。
「姫様もこれから公爵夫人になるのですからね? きちんとして下さいませ?」
うぅぅ……。
「は~い」
「返事は伸ばさない」
「はい」
セレネが厨房に行くと、ローレンスがトウミ紅茶を持ってきて、私の前に差し出した。その手がぷるぷる震えてる。慣れてないから緊張してるのかな?
私が普通に紅茶を飲んでいると、レイジェス様が食堂に来た。
「待たせたな、ん? リア、その格好で本当に行くのか?」
「わたくし、これからは外に出る時はアバヤを着用しようと思います。なるべく自分が認識出来ない方が身が守れるかな? と思って」
「ふむ……君の美しい姿が見えないのは少し残念だがな」
「外に出るときだけですよ?」
レイジェス様が用意が出来たから行こうとゲートを開いた。
セバスも付いて行く事になって、三人でゲートを潜るとそこはもう宮殿だった。
三人で宮殿の入り口に突っ立っていると、前回案内してくれた宮殿メイドさんが来た。今回もまた案内してくれる様だけど、前回行った部屋とは違う場所の方へ行っている。宮殿から出た細長い屋根付きの廊下を歩いて行くと、大きな館の中に入って行って、その場所は玄関だった。そこからまた、てくてく歩き階段を登りある部屋に通された。
「ここは?」
私が聞くとメイドさんが教えてくれた。
「迎賓館の会談室です」
ん? 迎賓館?
「ではここでよその国の者と会うという事か?」
レイジェス様がメイドさんに聞くとメイドさんは睫を伏せた。
「私はメイドでございます、案内するのが仕事です。それ以上は……」
「分かった」
メイドさんは行ってしまった。
会談室には茶色い四角いテーブルと椅子が六つあった。壁紙は薄い緑の太い線と金の細い縦縞模様だった。シャンデリアは以前行った会議室の物より一回り小さい。
「しかし、何故迎賓館に?」
セバスが考え込んでいる。
暫くすると会談室の扉が開いた。
またメイドさんが人を連れてきた様だった。
「中でお待ちです」
メイドさんがそう言うと、入って来たのはガブリエル王だった。
「待たせたな」
ガブリエル王と一緒に入って来た人に驚いた。
なんと虎耳だった。尻尾もついている。
それ以外は普通の人間で髪も金髪だし、瞳も茶金色だった。
私が目を見開いているとガブリエル王が笑って言った。
「アリア、なんだその顔は失礼だぞ」
「耳と尻尾が付いているのでびっくりしました」
その虎耳さんはぎろりと私を睨んで言った。
「子供と言うのは正直すぎていかん」
私はその虎耳さんのぱたぱた動く尻尾に釘付けになった。
触りたい!
目の前をふわんと通った時に、つい、ぎゅっと掴んでしまった。
「うぎゃ!」
虎耳さんがいきなり変な声で叫んでびっくりした。
「こら、リア! 獣人にそれは求愛行動だぞ! やめなさい!」
私はぽいっと尻尾を手放した。
「あ、ごめんなさい! つい、ぱたぱたしてるから、気になっちゃって……! ごめんなさい!」
ぺこぺこと頭を下げて謝った。
「……」
なんか怒らせちゃった様だ。
「まぁ、取りあえず座れ」
ガブリエル王と宰相と虎耳さんが席に座った。なので私達も席に座る。
虎耳さんの御付の人は後ろに立っている。
「では紹介する。彼は獣人国パタークの王子でルーク=フォルシアン、17歳だ。今回、流星祭を見に外遊で来たついでに、お前達二人にお礼を言いたいとの事だ」
「「お礼?」」
私とレイジェス様は顔を見合わせた。
ガブリエル王がゴホンと咳払いをして言った。
「ルーク殿、左の黒髪の男がレイジェス=アルフォード公爵、24歳でその隣の薄いピンク色の塊りが婚約者のアリア=アズライル、8歳だ。彼女はアズライル神様の娘でもある。半神となってはいるが、歌とピレーネの女神でもある」
「……8歳!? 女神!? その姿は何なんだ? 失礼じゃないのか? 姿も見せず」
ガブリエル王は渋い顔をして言った。
「アリア様は事情があって姿を隠しているので、気にしないでやってくれ」
ルーク様が訝しげに私を見たけど、すぐレイジェス様に視線を移して言った。
「アルフォード公爵、貴殿が本当にワイアットの首都イズミルを壊滅させたのか?」
「壊滅などさせていない」
「……ガブリエル王、話と違うが?」
「こら、レイジェス、話を面倒にするな。ルーク殿、すまないがこの者はあれだけボロボロにしておいても壊滅させたとは思ってない様だ。全く……少しくらいは反省しろ!」
「壊滅というのは更地状態になってる事だろうが。まだ人が生活できるのだから壊滅では無い」
「……恐ろしい事を言う男だな」
ルーク様がそう言うと、レイジェス様は鼻でフンと言った。
「まぁ、それはともかく、貴殿がワイアットを攻めてくれたおかげで我が国は助かった。もう少しで大軍で攻められる所だったのだからな。ありがとう、アルフォード公爵殿」
レイジェス様は何だかしらけた様な顔で言った。
「そのせいか、ここに呼んだのは。私はリアを助けに行っただけだ。お前らの国の情勢など知った事か。ガブリエル王よ、こんな事をしていればユリウスは城にいるのだ、あいつに知れたらプリストンは攻められるぞ」
「攻める原因が無いだろうが」
ガブリエル王は反論したがセバスもレイジェス様の発言にそう思うと言った。
「何故だ?」
ガブリエル王が疑問に思って言うとレイジェス様は答えた。
「獣人国パタークとワイアット皇国はまだ戦争こそしていないが、いずれは戦争をする事になるかも知れん、そんな国と仲良くなって同盟する事になったらプリストンまでその戦争に巻き込まれる事になる。パタークの王子は流星祭を見学しに外遊で来たと言ってるが、その実は一緒に戦争をする同盟国探しだろう? プリストンの見学が終われば他の国に同盟勧誘へ行くつもりであろう」
ルーク様は驚いていた。多分レイジェス様の読みが当たっていたんだと思う。ガブリエル王はまだ14歳と若いので外交の事は分かっていない様だった。
宰相もいるのに、どうして教えてやらないんだろう? って私は疑問に思った。
ガブリエル王はルーク様を厳しい目で見つめた。
「我が国は戦争へは参加しない。内需を拡大して国家の骨格を固めたいと思っているからだ。戦争は死体の山と憎しみしか生まない、私は戦争が嫌いだ」
ルーク様はガブリエル王の真剣さにたじろいで、両手を挙げた。
「……参った。まぁ、確かに今回の外遊は同盟国勧誘の為でもあるが、アルフォード公爵に、いや……君達二人にか、お礼を言いたかったのも事実だ」
ルーク様は深々と頭を下げた。
「……ではお礼も聞いたし、私達は帰るとするか」
レイジェス様はさっさと席を立ってゲートを開いた。その態度にルーク様が苛立ちを感じたのだろう、何故か私が呼び止められた。
「待て、その、ちっこいの!」
「えっ? わたくし?」
レイジェス様の右眉がつり上がった。
「お前、いくら女神と言えど、マスクを付けたままとは失礼だろうが! せめて別れの挨拶の時位はマスクを外せ!」
ええっ……? 私はレイジェス様とセバスを見た。どっちも相手をしなくて良いと言う様な顔をしている。唯一人、ガブリエル王だけは外してやれと顎で私に命令した。
ん~この中では一番偉いのは王様だから、王様の命令を聞いた方が良いんだよね?
そう思って私はマスクをゆっくり外した。
「……マスクをしたままですいませんでした。それでは失礼します」
「随分小さい口をしているな」
ルーク様は両手を私の脇に入れ、ひょいっと持ち上げて口元の下から私の顔を覗きこんだ。私は突然の事に驚いてしまった。
「えっ、えっ、? 見ないで!」
レイジェス様が私をルーク様から取り上げて警戒する。
「どういうつもりだ……?」
「どんなブサイクな女かと思ったが……美しいじゃないか、何故隠す?」
「事情があるとガブリエル王が説明しなかったか? 人の話も聞けないのか、ああ獣では人間の言葉など分からぬか」
レイジェス様はかなりイライラしている様で、ルーク様を完全に煽っていた。
私はレイジェス様に抱き上げられたままだったので、その皺の寄った眉間を指で撫で撫でして言った。
「レイジェス様、煽っちゃだめです。わたくしもルーク様の尻尾に触ってしまったのだから、おあいこです。ルーク様、それでは失礼いたします、ごきげんよう」
レイジェス様がまだご機嫌ななめだったので、私はレイジェス様のほっぺに軽くちゅっとした。そして三人でゲートを潜ろうとした時だった。また呼び止められた。
「待て! ……お前達婚約していると言っていたが……まさか、形だけじゃないのか?」
なんでそんな事聞くんだろ? レイジェス様の事をロリコンとでも言う気?
私はぎぎぎっとルーク様を睨んだ。でも、目の辺りも細かい網目になってて外からはその表情は見えないんだけどね~。
レイジェス様は私を見てから面倒臭そうな顔をしてルーク様に言った。
「言っておくが、私は幼女趣味の変態野郎だ。これでいいか?」
「何ぃ!?」
「そう言って私を貶したいのだろう? 面倒だから先に肯定しただけだ」
「……」
「ガブリエル王よ、私達もこれから予定がある。こんな虎に構ってる時間は無い、もう行くぞ」
「ああ、呼び出して悪かった」
ガブリエル王は手の甲を外に向けて何回か払った。さっさと行けという意味だ。
私達三人はゲートを潜ってお屋敷に戻った。
「ふぅ~……何だか疲れちゃった」
「何故マスクを取った! あの虎野郎、絶対リアに一目惚れしたぞ……」
レイジェス様がこめかみを押さえている。
「まぁ、確実に姫様の魅了に嵌りましたね」
「大体、アメシストのペンダントをしてないじゃないか!」
「ん? あ……本当だ。朝、急いでいたので身に付けるのを忘れていました」
私は自分の首元がどうりで軽いと思った事に気付いた。
「まったく……先日私に気をつけると言っていたのは嘘なのかと疑いたくなる」
「だって~……あの場で一番偉いのはガブリエル王でしょ? マスクを取れって目線で言ってたんだもん……ペンダントは付けてきます。リリー、お願い」
「はい」
私はリリーを連れて自分の部屋に入った。
リリーが宝石箱からペンダントを出して私に付ける。
「何かあったのですか? 旦那様が随分苛立っていた様ですが……」
「あ! 聞いてリリー! わたくし今日虎耳の方にお会いしたの! 尻尾まであるんですよ? びっくりしちゃった」
「ああ、姫様は獣人を見るのは初めてだったのですね」
「獣人て言っても、見た目は人の様なのですね? 耳と尻尾だけがついていてコスプレの様でした」
「こす、ぷれ? ……えっと、姫様、その人型は獣人の普通の見目ですが、感情が高ぶると動物寄りに見目が変化しますからね? けっして普通の人間と同じでは無いですから、見目が動物化すると心情も動物寄りに変化するらしく、荒くなったりもします。だから獣人と相対する時は気をつけて下さい?」
「は~い」
リリーはペンダントを付けると頭のベール部分を付け直してくれた。
「はい、できましたよ」
「ありがとう」
私は食堂に走って行った。
「姫様! お屋敷内は走らないで下さいませ!」
リリーに叱られたのでのっそり歩く。
食堂へ行くと丁度レイジェス様は軽食を食べた後だった様で、お茶を飲んでいた。
「準備出来ました!」
「今の時間に行っても、あちらで少し待たねばならないな……まだ時間がある、茶でも飲むか?」
「あ、じゃあ、お茶をお願い」
私が自分の席に着くとセバスが厨房に消えた。
すると大音量でファンファンファン、ビビビビー、ビービーと警報音が聞こえてきた。
「な、何これ!? どうしたの!?」
「何者かが屋敷にの敷地内に侵入した」
厨房からセバスやセレネ、ローレンまで食堂に集まった
レイジェス様は右手を上に揚げた。
『警報停止!』
すると音は止まった。
「警報装置を調べなければ……」
「セバス、犯人は分かっているから、調べずとも良い」
レイジェス様が食堂から外へ繋がっている大扉を顎で指すと、コンコンとノックの音がしてユリウス様が入って来た。
「おや、皆さん勢揃いでどうしました?」
気が付くと私の後ろにもリリーとサーシャ、アーリンがいた。
皆警報音を警戒して食堂に集まって来ていた。
私が食堂にいるのは分かっていたからだと思う。
「ユリウス、来るなら門から普通に入って来い警報に引っ掛かっている」
ユリウス様はキョトンとした顔をしてずうずうしく言った。
「じゃあ、ここにプレイスマークを付けてもいいですか? 門から来るのは遠回りで面倒だ」
「許す」
「旦那様!」
セバスはユリウス様がプレイスマークを付けるのには反対の様だった。けれど、レイジェス様は許可してしまった。
「アリアに悪さをすればどうなるか……分かっているよな? ユリウス」
「師長様は怖いことをおっしゃる。アリア様は私のお義母さんになる方ですよ? 私が悪さなどするはず無いじゃないですか」
「私の事を師長様と呼ぶのは止めろ、薄気味悪くて鳥肌が立つ。レイジェスでいい」
「……分かりました、これからはレイジェスと呼びましょう、お義父さん」
「おと……誰がお前のお義父さんだ! ふざけるなっ!」
私はこめかみを押さえた。そうだよね、私の事をお義母さんて呼ぶってことはレイジェス様はお義父さんだもんね、分かるけど、うん、とっても嫌だ。
レイジェス様はまだ若いもん。お義父さんて感じじゃない。
この年齢で自分より大きな自称義理の息子が出来るとは……は~……。
「良かったら、そちらの席にどうぞお座りになって? で、どうしたんです、今日は? わたくし達はこれから出かける予定ですが?」
「国立劇場ですよね? 席が取れたので一緒に行きませんか? あ、もちろんアリア様だけじゃなく、レイジェスも」
う~ん、ユリウス様がレイジェスと呼び捨てにするこの違和感。
「私達は二階のギャラリー席だぞ? 一番手前の左だ」
「おや、偶然ですね、私もです」
どうやら隣の席らしい、レイジェス様はむすっとしてしまった。
「よくこんな当日間際にチケットでは無く席が取れましたね?」
セバスが胡散臭い者でも見るような目で見た。
「オリオンがやった事だから、どうやったかまでは分からんが、金を大量に払ったのだろう? きっと」
私の後ろにいたアーリンがそのやり取りを見ていて言った。
「ユリウス様、私はまだ貴方の事を許してませんよ? あれだけの事をしておいて、普通に姫様の近くに居ようとするなど厚顔無恥も甚だしい。貴方の事は信用出来ない!」
きっとオリオンがいたら、アーリンの言葉に食って掛かっったんだろうなって思う、けど、今日はオリオンが居なかった。
「……首輪の事、申し訳ないと思っている。もうアリア様に二度と酷い事はしない」
「ユリウス様の言う事は信用出来ない」
「だったらお前が近くで私を監視すればいい、アーリン」
「……」
「疑っても、きりが無いわよ……アーリン」
私が後ろにいるアーリンに言った。
「分かった、私は貴方を監視する」
ユリウス様は軽く頷いた。
私達がしーんとしていると厨房から料理長のエンリケがやって来て言った。
「皆さん集まって、どうしたんで? あ、セバスさん、お湯、沸いてますよ?」
それだけ言うとエンリケは厨房に戻った。
レイジェス様はフッと笑った。
「セバス、私とリア、それにユリウスにもトウミ茶を」
「承知しました」
セバスが厨房に行くとリリーとサーシャも厨房に手伝いをしに行った。アーリンは私の後ろに立ったままでいる。
「ん? レイジェス、ブラウンティを飲まないのか?」
「ああ……あれはやめた」
「どうしてだ? 私は好んで良く飲むが……ここのブラウンティも美味かったがな?」
「まぁ、色々あるんだ、気にするな」
レイジェス様は適当に言っていた。
セバスがワゴンにお茶セットを運んで来て皆にトウミ茶を入れて渡した。
お茶を飲みながら、飲み終えたらレイジェス様のゲートで、皆で移動しようと言う事になった。うちのお屋敷からは私とレイジェス様、セバス、アーリンが付いて行く。ユリウス様にはオリオンが付いて来ると言っていたけど、先に国立劇場に行っているらしい。
私達は紅茶を飲み終え、ゲートで国立劇場に行った。
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