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第四章
31 アルフォード公爵様
しおりを挟む目覚めるとレイジェス様が隣で寝ていた。
まぁ、いつもの事だよねー、うん。
ただ、いつもと違うのはレイジェス様が小さな子供だという事だけだ。
私はこの時代に来てずっと違和感があった。昨日寝る時にも考えていて、それが何だかやっと分かった気がする。
レイジェス様とお母様の仲が良いのだ。
グレーロック城にいた時、レイジェス様は何と言った? 母親に愛されてなかったと言っていた。なのに今、この時代のフォスティーヌさんはどう見てもレイジェス様を愛しちゃっている。愛されて無いより、愛されている方が良いに決まってるんだけど、こんなに愛されているのに、どうして大人になったレイジェス様は愛されてなかったと思っているの? どこかが変だ。
それに、私はレイジェス様のお母様が毒で自殺したと聞いた。
でも、フォスティーヌさんを見ていると到底自殺した人には見えない。
だって、凄く明るい人なんだもん。最初はそう見せてるのかなぁ? と思ったけど、そうじゃない、根が明るい人なんだと思わせる。 くったく無く笑うし。
とにかく、現代にいるレイジェス様と、今此処にいるレイジェス様との認識の差はどうしてなんだろうと疑問だ。
ただ、レイジェス様が言ってた事で合っている事もある。レイジェス様のお父様が第二夫人の所に行っていて帰ってこないと言う事。それは事実の様だった。
私が考え事をしているとコンコンとノックがして、誰も応えていないのに勝手にドアが開かれた。
入って来たのはオーギュストとフォスティーヌさんとセバスだった。
セバスがいち早くとととっと駆けて来て、レイジェス様と私が寝台で一緒に寝ているのを発見した。
「レイジェス何やってるんだよ! アリアお姉ちゃんは僕のでもあるんだよ? ひどいよ!」
「だって、僕、リアお姉ちゃんが大好きなんだもん、リアお姉ちゃんと一緒に寝たかったんだもん」
「寝台で二人で一緒に眠るのは結婚する子とするんだよ? 知らないのレイジェス?」
「え……」
レイジェス様がオーギュストとフォスティーヌさんを見上げると二人は微笑ましそうな顔をして頷いた。
「分かった! じゃあさ、三人で結婚しよう? セバス」
「レイジェスは子供だなぁ~、三人で結婚は出来ないんだよ? 結婚は二人でする物なの!」
「ええ!? 僕知らなかったよ……リアお姉ちゃんは責任持って僕がお嫁さんにするからね? 泣かないでね?」
え? 私?
「セバスもごめんね、リアお姉ちゃんはもう僕の物になっちゃったよ……だって一緒に寝台で寝ちゃったもん!」
「……もう、謝ってくれたから良いよ、許してあげる。でも、結婚はレイジェスとしても良いけど、遊ぶ時は僕も一緒だよ? それはいいよね? アリアお姉ちゃん!」
「もちろんだよ!」
私はセバスににっこり笑った。
「で、どういう事かしら? 結局レイがアリアちゃんを射止めたのかしら?」
フォスティーヌさんが、私をからかう様な調子でレイジェス様に声を掛ける。
「そうだよ~お母様! 僕リアお姉ちゃんと結婚する~」
「じゃ、今日から二人は婚約者同士ね」
フォスティーヌさんが悪乗りして、にこにこそう言うとレイジェス様が喜んだ。
「あの、でも身分が……」
「アリアちゃんは神籍を持っていないの?」
フォスティーヌさんにそう聞かれたので持っていると答えた。
「じゃあ、自分の身分がどんな物か分かるでしょ? 公爵家とでも結婚できるし、王族とでも結婚出来るじゃない。そっかぁ、レイのお嫁さんは4つ年上の姉さん女房かぁ~! お母様、こんなに早く相手が決まっちゃって寂しいよ~!」
フォスティーヌさんはレイジェス様を抱き上げてぎゅううううっと抱きしめていた。
実際は4歳年上じゃなくて16歳年下ですけどね……。騙してごめんなさい……。
私とレイジェス様は続き間の隣の部屋のパーテーションの中で着替えを済ませた。
オーギュストが窓を開け部屋の空気を入れ替えた。シーツを取り替え始めたので私達は食堂に行った。セバスはオーギュストのお手伝いをするのに部屋に残っていた。
食堂に行って、お客様席のテーブルの長い辺に座ると朝食にピレトスフロッグのあぶり焼きとトウミが出た。
私が食事しているのをフォスティーヌさんがじろじろと見る。
「よくエンリケが神饌料理を作れるって知ってたわね?」
探るように言われたので、探られないように言葉を返す。
「偶然ですよ。こんなに立派なお屋敷なんだから、神饌料理を作れる人くらい、いるかなって思っただけです」
「ふぅん……」
私がそう言うと、それ以上フォスティーヌさんは聞かなくなった。
食事を終えるとお茶を出された。出したのは昨夜の夕食で私の給仕をしていた男の人だった。三白眼の鋭い目をした茶髪の男。
「ねぇ、貴方お名前はなんて?」
私が聞くとその男は驚いた様にこちらを見た。どうやら話しかけられると思ってなかったみたいだった。
「私はスタンリー=ダンスタブル、31歳です。こちらのお屋敷では執事兼ヴァレット(従僕)をしています」
「あら? ヴァレットって主人である旦那様に付いて歩くのが普通だと思ってましたが……?」
「旦那様にはこちらの屋敷にて控えていろと言われましたので……」
「……そう」
それだけ言うとスタンリーは厨房に引っ込んでしまった。あんまり聞かれたくない事を聞いてしまったかな? と少し反省をしているとレイジェス様があっけらかんとした口調で言った。
「スタンリーはさ、あんまり人とお話しするのは好きじゃないみたいだよ? お父様とは良くお話しするのに、僕やお母様とはあんまりお話しないもん」
「レイジェス、他人の事を悪く言っちゃだめよ?」
フォスティーヌさんが注意するとレイジェス様は頬を膨らました。
私とレイジェス様はお茶を飲んだ後、中庭でボールを蹴って遊んだ。
私がボールを蹴って守っている所から手を使わないで足だけでボールを奪うという遊びだ。レイジェス様は最初こそ私からボールを奪えなかったけど、コツが段々分かってきたのか、慣れるとボールは取られてばかりになった。途中からセバスも参加して、最後の方は三人というより二人でボールの奪い合いをしていた。
お昼には軽食を取り、その後は三人で絵を描いて遊んだ。夕の3の刻になると二人共眠くなったみたいで、遅い昼寝を三人でした。ちなみにいつもレイジェス様はこの時間位に遅い昼寝をしてるとセバスが言っていた。
オーギュストが扉をノックしてその音で目が覚めてしまった。
「ほら、三人共、もう起きて下さいませ、夕食の時間になります。あ、坊ちゃま、本日は旦那様が夕食に御一緒します」
「え~、お父様が? どうしたんだろう?」
「坊ちゃまの婚約者であるアリア様を確認しにいらしたみたいです」
「へぇ?」
オーギュストの言い方は、まるでアルフォード公爵が来られるのが嫌そうな感じを受けた。レイジェス様のお父様なのに……どうして?
何かあるのかな? と思った。
セバスは使用人用の食堂で夕食を取るので、セバスはそちらに行った。
私とレイジェス様とオーギュストだけが食堂へ行った。
食堂の扉を開けると、もうフェリシアン=アルフォード公爵は席に着いていた。
フォスティーヌさんも席に着いている。
レイジェス様も席に着いた。レイジェス様はいつものお母様と対面する席に。
私は辺の長いお客様様の席、レイジェス様のお父様の真前の席だったけれど、そこからの挨拶では私の背が低すぎて見えないかと思い、公爵様の席の方に歩いて行った。ちょっと歩いて公爵様に近づくと公爵様は私をとても驚いた目で見ていた。
「……ローズ……!」
公爵様が私を見てそう言った。
「……?」
「いや、彼女はもういないんだった……」
公爵様は頭を振って俯いた。私は挨拶をした。
「こんばんは、アリア=アズライル8歳でございます」
ドレスの裾を持ち、背筋を伸ばして芯がぶれない様に気をつけて挨拶をした。
公爵様は私を見て苦々しい様な嬉しい様な複雑な表情をしてから微笑んだ。
「こんばんは素敵なお嬢さん、私はレイジェスの父、フェリシアン=アルフォード公爵25歳だ。よろしく頼むよ」
公爵様は青味を帯びた銀髪で瞳の色は澄んだ青い色をしていた。骨格や声の感じがレイジェス様に似ている。
その声は優しいけれど、視線は厳しかった。じろじろと私を上から下まで刺す様に見られて、ちょっと怖くなった。
公爵様に席に着いてと言われたので、私は公爵様の目の前に用意された席に座った。
「君は凄く……綺麗だ。こんなに美しい子は初めて見たよ」
そんな事を言われるとは思わなかったので少し驚いた。
なんと答えていいのか分からず、お礼を言った。
「……ありがとうございます」
フォスティーヌさんが渋い顔つきでいる。オーギュストもだった。
レイジェス様は普通に夕食を取っている。
「ん? 君のその頭のきらきらしているのは? なんだ?」
「あ、これは……後光です」
「後光?」
「神様は基本、頭が光るんです。下界にいると光は小さくなります。私は下界にいる事が多いので光が小さいんです」
「ほぅ……じゃあ、君は本当に女神なんだね?」
そう確認されて、どう答えたものかと考えるけど、もう一番先に女神ですってフォスティーヌさんに言っちゃったからなぁ……今更だよね。
「……はい。歌とピレーネの女神です」
「へぇ~ピレーネ、確かうちの屋敷にもあったはずだ、明日にでも出させよう。弾いてくれるね?」
え? ちょっと、レイジェス様のお父様……強引だなぁ。まぁ、でも泊めて貰った上に食事まで頂いてるし……お礼はすべきだよね?
「……はい」
私がその後黙って食事しているとフォスティーヌさんが話しだした。
「貴方がこちらのお屋敷に来るとは思いませんでしたわ? 第二夫人のエラにはこちらにいらっしゃる事は仰ったのかしら?」
公爵様は無表情にフォスティーヌさんを見ると、普通に言った。
「私が本宅に行くのに誰の許可が必要なんだ? ここは私の屋敷だぞ」
フォスティーヌさんの言い方にむっとしたのは分かるけど、そんな言い方しなくてもいいのにと思った。
「気分が悪いのでお部屋に失礼するわ」
そう言ってフォスティーヌさんは自分の部屋に下がった。レイジェス様と私が残されて、オーギュストが食後のお茶を私達に差し出した。
公爵様の後ろには給仕でスタンリーが控えている。何やら小声でスタンリーに話しかけて二人で少し会話をしていた。私は入れたての紅茶を飲んで考えていた。
レイジェス様の話が本当なら公爵様はレイジェス様の事を自分の息子では無いと疑っていて家に近寄らなくなった様な印象を受けた。
実際、今実の息子と一緒に食事をしているのに、その顔も見ないし、話しかけもしない。これじゃあ、レイジェス様は透明人間じゃないか……。
かと思えば私みたいな他人の顔をじっと見ている。
「オーギュスト、そろそろレイジェスを風呂に入れてやれ」
「承知しました」
「え、やだよ~、僕、今日もリアお姉ちゃんとお風呂に一緒に入る~」
「レイジェス、私はアリア様と少し話がしたい、だから今日はオーギュストと風呂に入れ、分かったな?」
「……はぁい」
公爵様はちょっと苛立った様な声でレイジェス様に話した。そのせいか、レイジェス様は怖気付いてオーギュストとお風呂に入る事にしたようだ。
オーギュストとレイジェス様が出て行くと、私と公爵様、スタンリーだけになった。
公爵様がスタンリーに目で合図をすると、スタンリーは厨房へ下がった。
「話って……わたくしが公爵様とですか?」
「ここでは話せない、私の書斎に来て欲しい。付いて来なさい」
そう言って公爵様は席を立ち、私も公爵様の後ろを付いて行った。
書斎に入ると公爵様は部屋の鍵を掛けてそれを紳士服の上着の内ポケットに入れた。
少し話をするのに鍵……?
鍵を掛けるといきなり私を抱き上げた。そしてじっと私の瞳を見る。
生憎、ペンダントは外したままだった。
「君の瞳はまるで黒曜石の様に艶めいてきらきらしてるね」
そう言ったあと私を床に降ろした。
書斎には大きな執務机と黒皮のリクライニングチェアがあり、公爵様はそこに座って机の引き出しから絵の道具を出した。
私は部屋の壁沿いに置いてあるふかふかのリラックスチェアに座って待つように言われた。待っている間暇なので部屋をぐるっと見ていた。
小さなシャンデリア、私の向かい側は書棚になっていて古くて難しそうな本が一杯並んでいる。そのせいか、少し部屋が古本のカビ臭い匂いがする。
壁紙はワインカラーの布で出来ていた。落ち着いた色合いだ。
公爵様は机の上に絵の具やキャンパスを並べて唸っていた。
私は気になって聞いてみた。
「何をやっているんです? お話って何?」
「ああ、そうだった。話と言うのは君に絵のモデルをやって貰えないかな? と思って。私は絵を描くのが趣味なんだ」
「へ~……、でも、わたくしじっとしているのは苦手ですよ?」
「ああ、そんなにじっとしなくても大丈夫だよ? ある程度はじっとして貰う事もあるかも知れないけど」
ふむ、ハンスの時のモデルみたいな感じでいいのかな? なら問題無いか~。
「いいですよ?」
「ありがとう!」
公爵様はさっきの不躾に刺すような瞳とは全く違い、優しい爽やかな笑顔を私に向けた。
「じゃあ、早速絵を描くから、君はそのままリラックスチェアでまったりしてなさい」
「は~い」
私は一人用のリラックスチェアで伸びたり縮んだりして飽きたら書棚から本を持って来たりと好きに過ごしていた。
気が付くと頬をぺちぺちと軽く叩かれていた。
「やっと起きたね」
「え? ……わたくし、いつのまにか寝てしまっていたんですね」
「本を読んでて寝てしまっていたね、ははは」
私は口元が濡れていたので拭った。涎だった。
「ううぅ……涎を垂らして寝ていたなんて……恥ずかしいです……」
「子供にはよくあることだ、気にする事は無いよ?」
「あ、そう言えば、絵は出来上がったのですか? 見たいです」
私が公爵様の執務机を覗くように見ると小さな丸い絵を見せてくれた。
そこにはリラックスチェアにだらしなく座って眠っている私の絵が描かれていた。
「まぁ、なんて酷い寝相……」
「変な風に伸びていて、猫みたいだね?」
公爵様はくっくっと笑った。
まるでレイジェス様みたいな意地悪を言う。
「どうしてこんなに小さく絵を描いたんですか?」
「ああ、懐中時計の蓋裏に飾ろうと思ってね」
公爵様が机の上にあった呼び鈴を押すとオーギュストが来た。
「オーギュスト、アリア様は今日どこの部屋で寝るんだ? 昨日はレイジェスと眠った様だが、もうレイジェスは寝てしまっただろう?」
「西の客室を用意してますが、そちらで宜しいですか? 旦那様」
「ああ、あそこか。問題無いと思う、案内してやってくれ、もう深夜だ」
「では、こちらへどうぞ」
オーギュストがそう言って私を招く。
私は公爵様にお辞儀をした。
「ありがとうございます、公爵様」
「私の事はフェリシアンと呼びなさい」
「フェリシアン様?」
「様など付けなくて良い、ただのフェリシアンだ」
「フェリシアン? でも……失礼じゃないですか? 公爵様なのに……」
「いいんだ。私がそう呼ばれたいんだよ……」
そう言って苦笑いをした公爵様を後に、オーギュストの案内で西の客室へ案内された。そこは改装前に使っていた私の部屋だった。
今日はモデルをしていて、寝ちゃっていたのでお風呂に入っていない。
なので自分でアクアウォッシュした。神呪で寝巻きに着替えて寝ていると、人の気配がした様な気がした。
『許してくれローズ……』
男の人のすすり泣きの様な声がしたのは気のせいだろうか。
私は眠気で目を開ける事が出来なかった。
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