魔術師長様はご機嫌ななめ

鷹月 檻

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第五章

8 レイジェス様の一日 レイジェス視点

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 アリアを見送ってから、私は城へ出仕した。
仕事をしようと思っても、つい考え事をしてしまい、捗らない。
考え事とはもちろんアリアの事だ。
私の愛しの婚約者『アリア』、彼女は可愛らし過ぎるっ!
美しく、優しく、お人よしで騙されやすい。まぁ、多少雑な所の有る性格ではあるが、子供なせいもあるだろうが、人の悪意に気付かないのは致命的だ。

 創造神であるアズライル様でさえ、娘神なのに結婚を申し込んだ。
断った様だが、父なる神が望めば、その身を捧げるのではないかと心配している。
それに、『神の恵み』の仕事の件もある。
今回、私はアリアに2つの要求をした。それは『アズライル様と風呂を共にしない』、『神の恵みの仕事は断る』だ。
本当に彼女が守ってくれるかどうかは分からない、だが抑止力になればと思い言った。アズライル様に強く言われれば拒否するのは難しいかも知れないが……。

 私は頭を振った

 信じなければいけない彼女を……。
そう思った瞬間、食堂のテーブルに座り、淫らに足を開く彼女、そして彼女の幼い陰茎にむしゃぶり付く大天使を想像してしまった。
神の恵みとはそういう仕事だ。精を与える……。
一気に気持ちが沈んだ。

「……はぁ」

『ミドルキュア!』

 私は声のする方を振り返った。ユリウスだった。

「仕事が捗らないので魅了は解除しましたよ? 師長様」
「お前にその呼び方をされると寒気がする」
「仕方ありません、今は仕事中ですからね」
「アリアが天界に行ってしまって……はぁ」
「寂しいのは分かりますが、こちらの履歴書を確認して下さい。レンブラントの後任の師長補佐官候補です」
「ふむ」
「アリア様はいつ帰って来られるのです?」
「一週間程あちらにいると申してた」
「それはそれは……では」

 随分含みのある言い方をしてユリウスは自分の席に戻った。
レンブラントはその後、私が左遷させた。ヒューイットはあのあとすぐ体調を崩し師団を辞めたが、レンブラントは変わらず普通に出仕していた。奴を見るとヒューイットに襲われた事を鮮明に思い出し気分が悪かった。だから師団の外回りの仕事に配置換えをした。しかも、レンブラントはヒューイットとまだ付き合っているらしい。ヒューイットは付き合っている男がいながら、私を昏睡させ体の自由を奪い、自らの欲望を発散させようと私の物を咥えた女だぞ? 私からすると二人がまだ付き合っているなど、全く信じられない話だ。

 そう言えばユリウスや奴の部下のオリオンもアリアの最も触れてはならん所に触れ、指まで入れた事があるのを思い出してしまった。
アリアは私の物なのに、皆が奪おうとする。
彼女が最高なのは私も分かっている。だから皆が欲しがるのも分からなくは無い。
だから離れているのが心配だというのに、彼女本人は何も分かっていない。

『わたくしの事が良いなんて言うのは、レイジェス様だけですよ。他の方から見ればただの子供です』

 そんな事を言う。
私も最初はただの子供だと思っていた。あの神聖大国ワイアットの皇王、ツアーリであるユリウスもだ。最初は誰しも彼女が普通の子供だと思う。だが、接していく内にその高潔さや清廉さ、愛らしさに心が奪われていく。
彼女自身子供なせいか、自分をきちんと認識出来ていない様に思う。

 ユリウスが置いて行った履歴書に目を通して驚いた。
候補者の男は皆男色家だった。一人女が混じっているが、それは何故か女の同性愛者だと書類に書いてある。
私は離れた場所にいるユリウスを呼んだ。

「ユリウス!」

 ユリウスがこちらへ来る。

「何です?」
「この女は何故、同性愛の者に?」
「普通の女だと師長様に惚れて、ヒューイットと同じ展開になりそうですからね。それにアリア様の護衛のアーリンは同性愛者だと聞きましたが、今の所は何もアリア様に危害は加えていませんよね?」
「ああ」
「師長様にもアリア様にも問題のなさそうな人物を選んだだけです」
「そうか、分かった」

 ユリウスは自分の席に戻った。
さすが帝国の皇王と言うべきか。圧倒的に今までいた奴らとは違って仕事が出来る。
副師長の補佐官も募集中なのだが、ユリウスが兼任してしまっている。
そして何の問題も無い所が素晴らしいし、嫌味ったらしい。
まぁ、コモンは助かっている様だから、問題は無いが。

 その日一日、仕事が終わるのが凄く遅く感じた。
屋敷に帰ると急いで食事をし、本を持って礼拝室に篭る。
連絡を待つが何の兆しも現れない。読書に集中出来なくなってきた頃、セドリックが現れた。

「公爵様、セバスさんが呼んでます」
「ん~、私はここを離れるわけにはいかないんだが……」
「姫様から連絡が来たら俺が出て、お話を引き伸ばしておきますよ。大事な用みたいでしたから、行った方が良いですよ」
「ここで、待たなくては行けないぞ?」
「姫様に関することは俺の仕事でもありますし、大丈夫です」
「ふむ、では行ってくる。留守は頼んだぞ」
「承知しました」

 私はアリアの護衛のセドリックに礼拝室の留守番を頼んだ。アリアは護衛の二人に休みをやると言ったが、アーリンは休みを取ったのに対し、セドリックは『兄は自分を食わせる為に働いているから』との理由で休みを取らなかった。

 私が自分の執務室に行くと、応接セットの長椅子にアランとルイスの二人の諜報の者がいた。セバスは二人の横に立って話を聞いていた。

「あ、旦那様」
「ん、何用だ?」
「流星祭の事件の件で、二人からの情報を聞いてお知らせしなければと思ったのです」
「ふむ」

 私は長椅子の向かい側の個人椅子に座った。

「して、調査結果は?」
「まず、私から話しましょう」

 ルイスが話し始めた。

「あの毒殺された男達がいたボックス席を調べろとの事だったので、買い上げた者を調べた所、クリフ=コールマン男爵でした。32歳独身です」
「クリフ=コールマン男爵? ……どこかで聞いた様な……」

 セバスが言った。

「姫様が始めて行った晩餐会で、姫様目当てで話しかけて来た男です」
「……ああっ! いたな、そういえば。……んっ? でも奴はギャンブルで借金だらけで、ボックス席を買い上げる金など無いだろう、金が無いのにどうやって買い上げた?」
「はい、だから私も変だと思いまして更に調べ、本人に確認しました。三人の見知らぬ男が毒物で死んだ事、その男達が貴方の買ったボックス席から出てきたと。殺人事件に関与していたとなれば罪に問われ、処刑もあると脅した所、ある男に大金を積まれ頼まれたと申しました」
「ある男とは……?」
「大変申し上げずらいのですが、アリア様のお友達である、エリザベス様のお父上、ラザロ=カートラット伯爵です」
「何っ!?」

 私は流星祭の晩餐会でアリアを見つめていたカートラット伯爵を思い出した。
それと同時に新任の神殿長もあの場でアリアに視線を送っていたなと思い出した。

「俺からも報告がある」

 アランが咳払いをしてから話し出した。

「俺は神殿の方を調べていた。あそこは中に入れないから、食料の業者を丸め込んで中にいる神官や巫女の見習いの奴で、信用出来そうなのに俺からの手紙を渡して貰った。内情を教えてくれって、金を添えて。あ、もちろん業者にも金は渡した。その結果、巫女見習いからの手紙を読んで驚いた」
「何が書いてあった?」
「神殿はかなり以前から幼女娼館を運営している。赤ん坊や幼女の売買もやっているそうだ。まぁ、売ってるのは女の子だけじゃなく、男の子もらしいが。で、神殿はお布施の他にもこれで金を稼いでる。幼女娼館の客は政治関係者、身分の高い貴族など、金払いの良い奴ばかりで、会員になるには相当の金額が必要だそうだ」
「それと、アリアと何の関係が?」
「以前、姫様を襲った神殿長、あいつは姫様を自分の物にしようとしてた。でも、今回新たに神殿長になった男は、姫様を『皆の物として売り出したい』様な事を新任の挨拶で言ったそうだ」
「なんだと?」

 私の眉が無意識につり上がる。

「神の娘をかたる不届き者は、幼女娼館にて悔い改めよとも抜かしたらしい」
「……今すぐそいつを殺すっ!」
「旦那様、落ち着いて下さい。その新任の神殿長は戴冠式に出なかったんですか? アラン」
「戴冠式に出た奴は、姫様が空を飛べるのも知ってる、疑いようがないだろう? で、調べたらそいつはその時まだ、新官長だったらしい、しかも、イフリート王子派で戴冠式には呼ばれてなかった。だから、神殿長が死んで大抜擢されたって事」
「それでは現、副神殿長が面白くは無いでしょう? 次は自分だと思っていたんじゃないでしょうか?」

 セバスがそう言うとアランも頷いた。

「俺もそう思うけど、神殿長って、あいつら神殿の奴が決めるんじゃないんだぜ? 決めるのは王様なんだよ。要するに、ガブリエル王」
「彼は流星祭の事件には関与していないだろう?」

 私が言うとアランは頭を掻いた。

「関わってはいないと俺も思うぜ? だが、神殿から王宮へ金の流れが有るんだよなぁ。ガブリエル王は新たな王だから分かっていないかも知れないが、前の愚王の場合、神殿で何をやっていたか、知っていた可能性は高いと、俺は思うね」
「王国ぐるみの人身売買、児童買春か」

 私がそう言うとルイスが話をまとめ出した。

「話はそれましたが、結果的に言うと、新任の神殿長は本物の神の娘とは知らず、『神殿の権威を守るため』という大儀の元に姫様誘拐計画を立てたのではないかという結論です。首謀者は現神殿長のディディエ=コルネイユ伯爵。協力者に神殿と深い繋がりが疑われているラザロ=カートラット伯爵」
「で、証拠は? お前達が言っているのは推測だけだ。推測だけでは逮捕は出来ない。何か証拠になる物を持って来て欲しい。引き続き調査を頼む」
「「はっ」」

 アランとルイスは執務室から出て行ったのを見てセバスが呟いた。

「王国が関係するとは……」
「その話はまた明日。礼拝室に行かなくては」
「ああ、お呼び立てして申し訳ありませんでした」

 私は急いで礼拝室に戻った。
するとセドリックがアリアと話していた。
やはり留守番を残しておいて正解だった様だ。
その日のリアの通信は酷く寂しそうにしていて、まるで久しぶりに私の声を聞いた様な感じを受けた。朝に見送りをしたばかりだというのに。
私は彼女の声を聞けてとても満足した。




 だがしかし、彼女の通信はそれ以降、二日、三日と連絡が途絶えた。
何故通信をして来ない? 毎日しろと言っておいたはずだ。
連絡出来ない何かが起こったのか?
私は彼女を抱きしめ、独り占めするアズライル様の姿を想像してしまった。
もしかして、アズライル様が彼女に連絡を取るなと制限してるのかも知れない。
私は頭をふるふると横に振った。馬鹿な! ……考え過ぎだ。
仕事は一向に進まない。
今日は新しい補佐官が来た。
緑味を帯びた金髪を後ろで纏めている。乳白色の肌にブルーベリーの様な青紫の瞳。身長は私より少し低い位か。顔で採用したのかと問われる位の美青年だが、男色家だ。

「エルミオ=ルバノ、18歳です。よろしくお願い致します!」
「ああ、ルバノ侯爵のご子息だったな。よろしく頼む」
「師長様、何か御用は?」
「ふむ、ユリウスに仕事を割り振ってもらってくれ、あれもやることが多い」
「承知しました」

 爽やかに微笑みユリウスの所に行った。
何もしないでぼ~っと時間を過ごしていたように思うが、一応手は動いていた様だ。決済の書類が帰る時間には全て出来上がっていた。自分の有能さに驚く。
屋敷に帰り急いで食事を取り、今日も本を持って礼拝室に篭る。
昨日、一昨日と連絡が来なかったが、今日は来るかも知れない。
私は読書を始めた。全然頭に入らない。
今日もアリアから連絡が来ないかも知れない。
そう思うと涙が出てきて、頬をつぅっと流れて行った。

「なっ、……涙だと……」

 私はローブの裾で涙を拭いた。
この感情は寂しさだ。いつも傍にいた温かみが無い。ひんやりと冷えた布団の中に一人入り眠るのはとても寂しい。声が聞こえないのも。会えないのも。
胸が苦しくなって押さえていると、リーン、リーン、とハンドベルの音が聞こえた。

「誰かいます~?」

 間抜けな声に腹が立つ。
今、君を想って泣いていたというのに、私は微笑む。

「私だ」
「あ、レイジェス様っ!」

 その声は途端に明るくなった。彼女が私と話せているのが嬉しいと、素直に感じる事が出来る声だった。
その後、彼女がイズモ会議で『混沌の狭間』という所にいた事、そこではハンドベルが使えなかった事などを教えて貰い納得した。
彼女はとても私に連絡したかった様だ。
明日屋敷に帰ると言ったが、アズライル様とアズライル様の義理兄の神も来るという。創造神であるアズライル様に義理の兄が居たなど、聞いた事も無い。しかも、私が快く思っていない大天使まで連れてくると言う。
彼女からすれば、何の事はない、父と義理の伯父が執事を連れて屋敷に来る位の考えなんだろうが……ちょっと待って欲しい。

「それは……リア、神の降臨を意味するのだが?」
「ええ、そうなりますね。ご迷惑をお掛けしますがよろしくお願いします」

 やはり彼女は何も考えて無かった。神の降臨が迷惑だと言える訳も無く、私は屋敷に来る事を承諾した。
その後、お互いの愛情を確かめ合って通信を終了させた。

 しかし、一応この事はセバスに報告しなければいけないだろう。対応するのはセバスだ。他の使用人達にも失礼の無い様に厳重注意しなければいけない。
私は憂鬱な気持ちでセバスの執務室のドアをノックした。

「どうしたんです? 旦那様」
「今、アリアから連絡があって、明日帰ってくるそうだ」
「それは良かったですね、旦那様はとても寂しそうでしたから」
「で、ひとつ問題がある」
「はぁ、何でしょう?」
「明日、アズライル様とアズライル様の義理兄様と大天使が一緒に来る。暫く滞在するそうだ」
「はああああぁっ!?」
「と言う事で、よろしく頼む」

 私がきびすを返し帰ろうとすると、肩をぎゅっと掴まれた。

「旦那様~? 何、人に押し付けて高みの見物の魂胆でいるんですかっ! 色々と協力して頂きますからね!」
「はぁ、……分かった」

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