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第五章
32 愛情の形 シエラ視点
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夕方の着替えを手伝ってくれたのは、メルヴィンでした。
わたくしの後ろから、コルセットをぎゅうぎゅうに締めて、私の左の首筋に吸い付いてキスをしたので、ちょっと叱りました。
「メルヴィン、なるべく、二人の時はそういった事はしないで欲しいのですけど? わたくしは前にも言いましたよね?」
「分かってはおりますが……あの、シエラ様、お願いがあります」
「なに?」
「私も……シエラ様と二人きりで愛し合いたいです。旦那様が特別なのは知っています。でも、私もたまにシエラ様を独り占めしたいのです。三人ではなく、二人で愛し合いたい。コモン様だけじゃなく、私も見て欲しい」
わたくしは考えてしまいました。メルヴィンがコモン様に微妙に嫉妬しているのです。コモン様とは二人で愛し合う事は多々ありますが、メルヴィンとは二人で愛し合う事はまず、ありませんから。
私は暫く考えてから、メルヴィンに言いました。
「ベティが言っていたけど、メルヴィンは本当に生粋の幼女趣味なの?」
「……シエラ様を好きなのは事実ですが……たぶん、普通に大人の女性も愛せると思います」
「だったら、わたくしが15歳を過ぎたら、二人で愛し合ってもいいわ」
「えっ」
「わたくしがメルヴィンと二人で愛し合わないと言ってるのは、貴方はコモン様と違って自制が効かないからよ。蜜花を奪えば、メルヴィンは処刑される、わたくしは貴方を失うのが怖いだけ。だから15歳を過ぎて、コモン様に蜜花を捧げたあとは、それを心配しなくていいから、二人で愛し合えるわ」
「あの、シエラ様が勝手に決めても良いのですか? コモン様の許可は……」
「コモン様は今でも二人で愛し合っても良いと言って下さるわ? 暴走が心配だから、ベティを閨番にしろとまで仰って下さいます」
「では今でも……良いという事ですよね!」
「いいけど、今はダメ……。本当に、メルヴィン、あなたを失いたくないの。分かって?」
「シエラ様こそ、私を分かって下さい! 私は自分を抑えれます! 私を信用してくれ!」
「……」
わたくしの言ってることはあまり、メルヴィンには響いてないように思いました。
しょんぼりしていたメルヴィンを部屋から追い出したわたくしは、机の上に置いてあったエリザベス様からの招待状を手に取りました。
あの時のことが思い出されます。
わたくしはその日ずっと真贋の瞳を発動させていました。
エリザベス様の言ってた事は全て偽りでした。そうして分かってしまったのです、彼女が『花嫁』になってしまった事を。
ずっと自分を育てた父に、まだ幼いのに自分の処女を捧げる事を、彼女はどう思ったのでしょうか……。わたくしにはその心の内は計り知れませんでした。
そして、彼女とわたくしの間には深い溝があるように思いました。
彼女は大人の女になり、わたくし達はまだ子供だということです。
いえ、正確に言うならば、彼女はまだ大人の女にはなっていないでしょう、月の物がまだ来ていないと思いますから。
ただ、わたくしは思いました。
少女の時代はあっというまに過ぎ去るのだなと。
彼女は11歳になったばかりだと言うのに、もうその大人の道へ歩き出しています。
そして、わたくしも……、あと何年子供のままでいられるのでしょうか?
色々な大人の事情を知るたびに、子供の時間が早く終わってしまうような気がします。
わたくしは手に取った招待状を、引き出しの奥深くにしまいました。
コモン様のお帰りの時間になり、屋敷の者が数名とわたくし、メルヴィンが玄関で待っていると、コモン様がお帰りになられました。
一緒にユリウス様も連れています。
「今日はユリウスも連れてきたぞ! 彼の分の夕食も頼む」
「こんな急に、申し訳ないんだが?」
「いやいや、気にするな、さぁ食堂へ行こう」
お客様の来訪を聞き使用人達は大慌てです。相手はかの神聖大国ワイアットの皇王様でツアーリです。失礼があってはなりません。
わたくしはメルヴィンに食前酒を先に出す様に言いました。
ユリウス様の分の夕食を作る時間稼ぎです。
「ほぅ、リンクで作られた酒ですか」
「この前のパーティで美味しかったので、調べて買い上げました。これ、子供も飲めるのです。アリア様も美味しいとおっしゃってました。何でもリンクは神饌らしいです」
「リンクが神饌とは……知らなかったです」
食事の用意が出来、料理が運ばれて来ました。
私が食事をしていると二人は通信機器の話をしだしました。それはわたくしには少し難しいので、二人の会話を邪魔しないように、食事を楽しみました。
食事を終えると、コモン様が談話室に行こうと言って三人で談話室に行きました。
「だが、コモン、本当に君は凄いな。通信機器があんなに小さくなるとは、本物を始めて見て驚いた」
「手のひらサイズだと持ち歩きが楽だろう?」
「ああ、かなり画期的だ。素晴らしいぞ」
談話室の長椅子にわたくしとコモン様が座り、テーブルを挟んだ向かい側にユリウス様が座りました。
コモン様は食前酒で酔ったのか、わたくしを膝に乗せて、こともあろうかユリウス様の前で舌を入れるキスをしたのです。
「コモン様!? ユリウス様の前ですよっ?」
わたくしが焦っているとユリウス様が言いました。
「ああ、気にしないでいい、コモンに話は聞いている」
そう言われて恐ろしくなりました。コモン様は何をユリウス様に? 酔っ払ってにへらにへらと笑うコモン様に、わたくしは思わず蹴りを入れてしまいそうになりました。
「ユリウス様、コモン様に一体何をお聞きに?」
「あ~、今のは失言です、聞かなかったことに」
「えっ、そんな風に言われれば、尚、気になるんですが」
「まぁ、その、男なら愛する女がいれば我慢出来ないでしょう」
「えっ!?」
それで分かってしまいました。コモン様はわたくしと厭らしい事をしているとユリウス様に言っていたのです。あっ、でも誤解を解かなければ、コモン様が処刑されてしまいます。
「わたくし、蜜花は失っておりませんから」
「ええ、分かっていますよ」
ユリウス様はそう言って、わたくしに微笑みました。本当に分かっているのでしょうか? 私が不安に思っていると、談話室のドアがノックされて、メルヴィンがワインを持って来ました。わたくしには先ほどのリンク酒を持ってきてくれました。
コモン様とユリウス様にはワインを注ぎ、わたくしにはリンク酒を注ぎました。それが終わるとメルヴィンは談話室から出て行きました。
「あの男が、シエラ様の令嬢執事だった方ですよね?」
「ええ、今はこちらの屋敷で執事をしております」
「二人の男を同時に愛せるものなんですか?」
「……!?」
すうっと、普通に言われてしまい、一瞬固まってしまいました。
「あっ、あのっ」
わたくしが狼狽えて口ごもっていると更なる追い討ちをかけられました。
「三人で愛し合っているんですよね?」
「あっ、……」
わたくしはもう何も言えず、恥ずかしさで一杯になりました。隣にいるコモン様を見ると、既に酔っているのにまだワインを飲んでいます。
「け、軽蔑なさいますか? まだ幼いのに、破廉恥な、と罵りますか?」
わたくしは涙目でユリウス様に訴えました。
「あ、そういうつもりでは無かったんです。ただ、シエラ様は複数の者を愛することが出来るようなので、そのお心を聞きたかったのですよ」
「心?」
「……アリア様は神籍を持っているじゃないですか。神籍持ちは夫を沢山持てます。だけど彼女は唯一人のみを愛すると言っていて……、彼女が複数を愛するようになれば、私も受け入れてくれるかもと、甘い期待を抱いてしまいまして……」
ユリウス様はまだアリア様の事を……。
「それでしたら、女側だけではダメですわ」
「というと?」
「だって、女が愛するとしても、男は変なプライドがあったり、独占欲が強かったりで、女を自分の物にしたがるでしょ? 特に大事な女ほど……」
「はぁ、その通りです。複数の男と彼女を共有するなど……考えるだけで我慢が出来ない」
「男側がそれでは女側が例え愛してもよいとなっても、上手くは行かないでしょう?」
「……」
「ところで、ユリウス様はアリア様を諦めたのでは? わたくしは彼女とお友達なので、彼女を傷つけようとする方を、わたくしは認めません」
ユリウス様は眉間に皺を寄せ、唇を噛んでいました。
その表情は、わたくしが言った言葉が刺さったようでした。
「私はもう、二度とアリア様を傷つけたりはしない。拉致も監禁もしない。愛情の無理強いも。これでも反省してるんです。だけど、諦めようと何回も自分に言い聞かせても……彼女の姿が目に焼きついて、忘れられない。今はただ、心の中でだけ、彼女を想っています」
「アリア様にもう二度と酷いことをしないと約束してくれますか?」
「ええ、約束します」
「……ユリウス様の気持ちも分からなくはないんですけどね……」
「君達は三人で愛し合っているというが、どんな風にバランスを取ってるんだ? どこかでヒビが入りそうな物だが」
そう言われて考えてみたら、わたくし達の場合、男二人が仲がよいかも知れません。
「コモン様とメルヴィンが仲が良いからかしら? コモン様は焼餅を焼かないんですよね。普通の殿方は焼きますのにね? わたくし愛されてないのかしら?」
「いや、そんな事は無いでしょう、貴女はコモンに愛されていると思いますよ。始終シエラ様の事を惚気てますから」
「あら、お恥ずかしい。コモン様ったら」
わたくしは酔っ払っているコモン様の頭を撫でました。
「その、貴女が二人に向ける愛情は……同じくらいの大きさなんでしょうか?」
ユリウス様が真剣な顔で聞いてくるけど、どう答えたらいいものか……。
「それは分かりません。愛なんて形が無いですから。見えるわけでもないし。コモン様とメルヴィンに向ける感情も微妙に違いますし」
「微妙に違う?」
「メルヴィンはわたくしが物心付いた頃からわたくしの面倒を見ていましたの、わたくしからすると家族みたいな存在で、男の人って感覚は少なかったんです。だけど、ずっといて欲しい、いなきゃダメな存在です。それに対して、コモン様は最初からわたくしの王子様でしたから」
「一人の男として見ていたわけですね?」
「ええ。彼は遊び人と聞いてましたが、わたくしには真摯に向き合ってくれました。わたくしを助けてくれて、励ましてくれ、笑顔にしてくれる存在です。たまにダメダメですけどね、今みたいに。ふふふ」
「……今の話を総合して考えてみると、私とレイジェスが仲良くやらなければいけないということか……」
酷く眉間に皺を寄せて、真面目に仰ってるユリウス様が、私には可愛らしく見えてしまいました。
「アルフォード公爵様とはもう、仲が良く見えますが?」
「いや、無い、それは無い。ああ、奴の事を思い出すと怒りが込み上げてきた」
「あら」
不意に談話室のドアがノックされ、メルヴィンが慌てたようにこちらにやって来ました。
「申し訳ありません、今カエラ様がいらして、今日のところはお引取りするようにお願いしたのですが、無理でした。……こちらにいらっしゃると思います」
「まぁ、お姉さまが!? どうしましょう……」
「どうしました? シエラ様」
「……お恥ずかしい話なのですが、お姉様は少し問題のある方で、伯爵令嬢らしからぬ所がございます。失礼やご迷惑をお掛けするやも知れません」
「ほぅ、面白い」
そうユリウス様が答えた所でお姉様が談話室に入って来ました。
「シエラ~! 久しぶりぃい、また来ちゃったわよ!」
お姉様、呼んでません……。
「あら、あら、あら! 誰、この素敵な方はっ!」
「ああ、初めまして。師団で書記官をしている、ユリウス=レーヴェン、23歳です」
「初めまして、わたくしはシエラの姉でカエラ=リッツ、18歳ですわ」
お姉様はずうずうしくもユリウス様の隣に座り、べっとりと撓垂れ掛かりました。
わたくしは心の中で焦ります。お姉様、貴女が寄り掛かっているその方は、かの大国の皇王なのですよ! 不敬罪になるのではと、わたくしはびくびくしていました。
ですが、ユリウス様はそんなわたくしの心の内を理解して頂けたようで、そつなくお姉様を扱ってくれました。
「ユリウス様、ぜひ、今度一緒にお食事を!」
「それはいいですね、貴女の様な美しい方と食事が出来るとは」
お姉様は機嫌を良くしてすぐに帰ってくれました。
「申し訳ありません、あんな失礼な事を」
「いえいえ、前にコモンに相談されていましたしね。貴女のお姉様の事は」
「そうでしたか」
「私に考えがありますので、カエラ様の事はお任せください。良いようにしておきましょう」
「はぁ……、では、お願いします」
その後、暫くユリウス様と話した後、ユリウス様はその場でゲートを開き、自分のお屋敷へ帰られました。
わたくしの隣にはすっかり酔って寝てしまっているコモン様がいます。
「もぅ、起きて? コモンさま?」
「ん~シエラは可愛いなぁ~」
などと言って、わたくしに舌を入れるキスをしました。ぶちゅうっとして舌が絡んだあと力尽きたようにまた眠ってしまいました。
「お酒の匂い、凄っ」
わたくしが呆れていると、メルヴィンが談話室に入って来ました。
「あ、メルヴィン、丁度良かった、コモン様を寝室に運んで下さる?」
メルヴィンはキッと私を睨みました。
「運ばれるのはコモン様じゃない、シエラ様、貴女ですよ!」
そう言うと、メルヴィンは無言でわたくしを抱きかかえ談話室を出て、寝室に駆けて行きました。
寝室に着くと寝台に放り投げられすぐにわたくしに覆い被さったのです。
「メルヴィン! どうしちゃったのっ!? すぐにそこをどきなさい! わたくしの言うことが聞けないの!?」
「聞けません」
「!!」
わたくしの両足はメルヴィンに乗られ重くて動けません。両手首を掴まれ、逃げ出すことも出来ませんでした。
「証明します。私が二人でシエラ様と致しても、きちんと自制出来ることを。そうすれば、この先も二人で致しても問題ないですよね?」
「……」
「問題無いですよね?」
わたくしは頷きました。
ただ、不安ではあります。本当に大丈夫なのかしら? と。
メルヴィンはわたくしのドレスを脱がし、裸にするといきなり菊に潤滑ゼリーを塗り込みました。 その感触はひんやりとして、体がビクッとしてしまいます。
メルヴィンは執事服を脱いで自分の物を出し、そこに男性用ペニスバンドを装着しました。接合した張型は以前の時よりも、さらに一回り程大きいものでした。
ふぅ、ふぅ、とメルヴィンの呼吸が聞こえて、興奮しているのが分かりました。
愛撫も無しに、無遠慮にそれは挿入されました。
「メル……ヴィン、それ、大きすぎ……!」
目を閉じて仰向けのまま、大きく足を開いてメルヴィンを受け入れました。
きつい、端から端まで埋め尽くされたような感覚が私を襲いました。それでも、きちんとそれは、わたくしの中に埋まったのです。
「動きますよ」
「メル、……の、……ば……かぁっ!」
「馬鹿じゃないでしょ……、シエラ様、顔を見れば分かります。挿入しただけで、気持ちが良いんですね?」
徐に腰が動かされ、今まで味わった事の無い大きさの物が、わたくしの中に出し入れされ、それが中の敏感な部分に擦れて、感じてしまいました。
「……早く本当の私の物を、シエラ様の中に入れたい。 シエラ様の中で達したい……! だから、ね? 早く慣れましょう、大きい物に。これは慣れたようですから、もう一回り大きいのに変えましょう」
メルヴィンはそう言うと、自分の物を一回わたくしから引き抜いて、接合してあった張型をより大きな物に変えました。
目の前に見せ付けられるそれに、わたくしは怖くなってしまいました。
「無理……そんな大きなの、無理!」
「大丈夫です」
両手で私のお尻の肉を広げて、その開いた菊の入り口に、メルヴィンは自分の物を当てました。そこからゆっくりと中に一物を押し込み挿入したのです。
「くうううっ!」
「ああ、いい声で啼いて下さる」
「苦し……」
メルヴィンは夢中になって腰を振っていました。そのせいか、わたくしが嫌がっている事に気付いてません。 確かに、蜜花は守ってくれていますが、どこか意識が飛んでいます。
「メル……、ちょっ……と、待って……」
「シエラ様、シエラ様ぁああっ!」
熱に浮かされたように、わたくしの名前を呼んで唇を押し当てて来ました。
唇を離すと、自分の下唇を噛締め、目をぎゅっと閉じていました。
「あっ、シエラ様、……貴女の中に出しますっ! ぅううっ!」
メルヴィンは達しました。でも、わたくしの中でではありません。男性用ペニスバンドの筒の中に出しているのです。
わたくしは、実は少し怒っていました。
メルヴィンが無理をするので体はきついし、自分が自制出来る事を証明したいと言ってわたくしの身体を弄ったくせに、全然証明出来ていません。
寧ろわたくしは『やはりメルヴィンと二人きりはまずい』という考えに落ち着きました。メルヴィンが達して疲れたのかわたくしの隣で横になっていると寝室のドアが開きました。
「なんだ~二人で楽しんでたのか? 俺も入れろ~」
まだ少し酔っているコモン様が、寝台の上に上がって来ました。わたくしの足を広げて股を見、指でわたくしのそこに優しく触れながら言いました。
「とろとろでふわふわだ。こんなに拡がっているなら、もう本当の俺の物を受け入れられるね? シエラ」
嘘でしょ? 心の準備がまだ出来ていません。さっきのメルヴィンの物だって、痛くはないけど、きつくて苦しかったのに。
コモン様は着ていた服をぽいぽいと脱いで床に放り投げました。
「待って下さい、コモン様、シエラ様の初めては私の前ではしないで頂きたいのです!」
メルヴィンが自分の前でするなと、旦那様であるコモン様の前で言いました。
なんという事でしょう。使用人が旦那様に指図するなど……。
「あっ、さすがにメルヴィンも嫌か、じゃあ席を外せ、待つから」
コモン様はお優しいのでそのように言ってくれました。でも、わたくしは許せませんでした。
「どうやら、わたくしがメルヴィンを甘やかせてしまったようね? 旦那様に指図するなど、自分の身分を弁えなさい!」
「シエラ? どうしたんだ、急に」
「メルヴィンは自分が自制出来るという証明をしたいから、二人で寝たいと言ったの。蜜花については自制は出来ていたわ? だけど、わたくしの気持ちはまったく無視されているし、最中も意識が飛んでいたわ? そんなの自制されてるとは言わない」
「まぁ、メルヴィンはシエラが好き過ぎて、最中も夢中になって意識が飛ぶからな……二人で致す時は、誰か付けた方がいいと俺も言ってたんだ」
「申し訳ありません、シエラ様!」
メルヴィンが寝台の布団の上で土下座してわたくしに謝りましたが、気が治まりません。
「メルヴィン、貴方は罰としてわたくしがコモン様にされるのを見てなさい」
「……それは酷すぎます! 後生です、それだけは!」
「いいえ、しっかり見ていなさい。貴方と違ってコモン様はきちんと自制出来ていますから。お手本にすると良いでしょう」
メルヴィンはしょんぼりして寝台を降りて、壁際に寄せてあったソファを、寝台横に持ってきてそこに座りました。
「シエラ、この対応は酷くないか? メルヴィンが可哀想だ」
「使用人は使用人。いくらわたくしの愛人でも、旦那様とは対等ではありません。使用人として、許せないことがあれば罰を与えるのは当たり前のことです」
「シエラは優しい顔をしてるが、時に厳しいなぁ。まぁ、それくらいでないと侯爵夫人など務まらないと思うけどさ。さすが俺の奥さん、ってことで、メルヴィン申し訳ないが、見てろ」
「……はい」
コモン様はサイドテーブルの引き出しからサイラスの帽子を取り出して自分自身に被せました。
わたくしの股にゼリーを垂らしたあと、素股を暫くしていました。
「さっきまでメルヴィンとしてたんだろ? シエラは何回達したんだ?」
「一度も達してません」
「そりゃ、酷い手抜きだな?」
ゼリーでご自身が濡れた状態になったので、コモン様はそれをわたくしの入り口に押し当て手を添えて押し込み挿入しました。
少しずつコモン様がわたくしの中に入ってきます。いつもの張型より感触が柔らかく感じました。そして、熱を感じます。
「……狭くてきついな、シエラ、お腹の力を緩めて? 深呼吸しながらね。深く息を吸って吐くんだよ」
わたくしは言われたように深呼吸をしながら、お腹の力をなるべく抜くようにしました。するとぐっと、中に押し込まれて入った感覚がありました。
きついけれど、痛くはありません。
「シエラ、入ったよ。全部はやっぱり無理だけどね。見てごらん。俺達、ひとつになれたよ」
わたくしの上にいるコモン様が爽やかにわたくしに言って、髪を掻き揚げました。
まるで王子様のようです。言われて繋がっている所を見ると、半分までしか入ってませんでした。
コモン様はそのまま身体を動かさず、わたくしを抱きしめ、頭を撫で、キスをしました。
わたくしはこんな王子様みたいな人とひとつになれて、本当に嬉しくて、感動して、気がつくと涙が出ていました。
「わっ、どうしたの? シエラ、痛かった?」
「ち、違うんです、ちょっと感動して、嬉しくて」
「俺もだよ、……感動してる、心が震える。シエラ、ありがとう、ここにいてくれて。大好きだよ!」
コモン様はわたくしの頬にちゅっと軽くキスをしました。そしてにっこり笑います。
ああ、素敵過ぎです。
暫くそのまま抱き合っていたけれど、コモン様が言いました。
「じゃあ、俺の形に慣れたと思うから、ゆっくり動くね」
わたくしの首の後ろに左腕をまわし、右手で蕾の皮を捲り、剥き出しになったそれを弄りながら、ゆっくりと出し入れされると、初めて挿入されたのに、もう気持ちが良くなってしまいました。
「突いた時に気持ちの良いところがあったら教えてね」
「んっ、今、当たったところ……」
「ここ?」
「んっ、そう、そこおおっ!」
コモン様はわたくしが『いい』と言った所を何度もゆっくりと突き重ね、
わたくしはもうイキそうになっていました。
「イキそうになったら、ちゃんと教えてね? シエラ」
「もう、イキそうなの」
「まだ全然大丈夫そうだよ?」
「ん、我慢してる……から」
「シエラのここはふわふわでとろとろだ。中に入ってるだけで俺の先っちょが溶けそう。めちゃめちゃ気持ち良いよ……シエラぁ」
腰を大きく旋回させてグッと突き上げられて、じょわっと汁が溢れて来ました。
段々、身体がとろりと溶けてしまいそうになって、コモン様の腰の動きがゆっくりなのがじれったく感じてしまいます。
気がつくと、わたくしも腰を振っていました。すると、おしっこが出そうな感覚が襲って来ました。でも、出すとイッてしまいそうだし、イッても、おしっこが出そうで、困ってしまいました。
「おしっこ、でそう、イキそう」
「いいよ、イッて、イっちゃいな、シエラ!」
「あっ……、ぁあああっ、いっ、イク、イクっ、イクぅうううっ!!」
「あっ、お、俺も、だすよ、シエラの中で出すっ!」
ゆっくりだったコモン様の動きが突然早くなり、ぷしゃーっと潮が吹いてしまい、コモン様に少し掛かってしまいました。。量や匂いからして、尿ではなかったようです。でも彼は、全然その事を気にすることなく、達すると繋がったままわたくしの上に乗っかりました。重くて苦しいです。
ちらりと寝台横にいるメルヴィンを見ると俯き、項垂れていました。
「ほらね、コモン様はちゃんと自制出来ているでしょ?」
わたくしがメルヴィンに言うと、コモン様は頬を人差し指でぽりぽりと掻きました。
「俺も心の中じゃ葛藤で一杯だけどね。もっと早く腰動かしてぇ! とか、あっ、でもシエラを感じさせなきゃ! とか、シエラの中に入った時は感動して泣きそうだったし……メルヴィンが必ずしも悪い訳じゃないさ、男なんてこんなもんだ」
「……えっ、でも、コモン様は至って普通に見えましたわ?」
「そりゃ、男だからさぁ、プライドあるし、余裕あるように見せたいでしょ、シエラよりもずっと年上なんだからさ? 俺も頑張ってるんだよ?」
「そういう事を出来るって事が自制をするって事じゃないの?」
わたくしが聞くと、コモン様は苦笑いして言いました。
「俺の場合は単なる見栄っ張りだよ。ある意味、メルヴィンの方が自分に正直かもね。だから、あんまり叱らないでやれ」
コモン様がそう言うと、メルヴィンが言いました。
「いえ、シエラ様の言う事は御尤もです。私は蜜花こそ守れましたが、自分の情欲に支配されてしまって、シエラ様の事まで考える余裕が無かったんです。結局、自分一人で達してしまい、シエラ様をご満足させる事が出来ませんでした」
「シエラを満足させる事が出来ないのは大問題だな?」
「そうです。愛人である私がシエラ様を満足させることが出来ないなんて、大問題です。けど、そんな重要な事さえ、気付くことが出来ないくらい夢中になっていたのです」
なんだかお話がずれて、わたくしを満足させる事が重要な案件になっているような感じになっています。そういう事をわたくしは言ってるんじゃないのに。
「今度娼館に行ってみるか? 経験を積めばメルヴィンも大丈夫だと思うがな? メルヴィンはシエラしか知らないからな」
メルヴィンはわたくしを見て、はっとした顔をしました。
「めっそうもございません! シエラ様を裏切るなど!」
「別に愛を交わすわけじゃない、シエラを裏切る事にはならないさ。というか、お前が勃つかどうかが問題だけどね?」
わたくしは隣にいるコモン様を睨みました。
「そんな事を言って、結局はわたくし公認で女遊びをしたいだけでは? コモン様はちゃっかりしてますねぇ?」
嫌味ったらしく言うとコモン様は全力で否定しました。
「俺だって勃つかどうか分からないよ!? この前、言ったじゃないか、他の女で勃たなかったって。ちょっともう一度そうなのかどうか、試してみたいと思っただけだから! シエラを裏切るなんて気持ちは全く無いから!」
「……それは、分かってます」
焦ったコモン様を見て、わたくしは心の中で笑ってしまいました。
メルヴィンもきちんと反省した様だし、わたくしはとても満足しました。
そして、メルヴィンがアクアウォッシュして全てが綺麗になると、三人で眠りました。二人がわたくしを抱きしめながら眠りにつき、わたくしには、それがいつもの日常のように感じたのです。
わたくしの後ろから、コルセットをぎゅうぎゅうに締めて、私の左の首筋に吸い付いてキスをしたので、ちょっと叱りました。
「メルヴィン、なるべく、二人の時はそういった事はしないで欲しいのですけど? わたくしは前にも言いましたよね?」
「分かってはおりますが……あの、シエラ様、お願いがあります」
「なに?」
「私も……シエラ様と二人きりで愛し合いたいです。旦那様が特別なのは知っています。でも、私もたまにシエラ様を独り占めしたいのです。三人ではなく、二人で愛し合いたい。コモン様だけじゃなく、私も見て欲しい」
わたくしは考えてしまいました。メルヴィンがコモン様に微妙に嫉妬しているのです。コモン様とは二人で愛し合う事は多々ありますが、メルヴィンとは二人で愛し合う事はまず、ありませんから。
私は暫く考えてから、メルヴィンに言いました。
「ベティが言っていたけど、メルヴィンは本当に生粋の幼女趣味なの?」
「……シエラ様を好きなのは事実ですが……たぶん、普通に大人の女性も愛せると思います」
「だったら、わたくしが15歳を過ぎたら、二人で愛し合ってもいいわ」
「えっ」
「わたくしがメルヴィンと二人で愛し合わないと言ってるのは、貴方はコモン様と違って自制が効かないからよ。蜜花を奪えば、メルヴィンは処刑される、わたくしは貴方を失うのが怖いだけ。だから15歳を過ぎて、コモン様に蜜花を捧げたあとは、それを心配しなくていいから、二人で愛し合えるわ」
「あの、シエラ様が勝手に決めても良いのですか? コモン様の許可は……」
「コモン様は今でも二人で愛し合っても良いと言って下さるわ? 暴走が心配だから、ベティを閨番にしろとまで仰って下さいます」
「では今でも……良いという事ですよね!」
「いいけど、今はダメ……。本当に、メルヴィン、あなたを失いたくないの。分かって?」
「シエラ様こそ、私を分かって下さい! 私は自分を抑えれます! 私を信用してくれ!」
「……」
わたくしの言ってることはあまり、メルヴィンには響いてないように思いました。
しょんぼりしていたメルヴィンを部屋から追い出したわたくしは、机の上に置いてあったエリザベス様からの招待状を手に取りました。
あの時のことが思い出されます。
わたくしはその日ずっと真贋の瞳を発動させていました。
エリザベス様の言ってた事は全て偽りでした。そうして分かってしまったのです、彼女が『花嫁』になってしまった事を。
ずっと自分を育てた父に、まだ幼いのに自分の処女を捧げる事を、彼女はどう思ったのでしょうか……。わたくしにはその心の内は計り知れませんでした。
そして、彼女とわたくしの間には深い溝があるように思いました。
彼女は大人の女になり、わたくし達はまだ子供だということです。
いえ、正確に言うならば、彼女はまだ大人の女にはなっていないでしょう、月の物がまだ来ていないと思いますから。
ただ、わたくしは思いました。
少女の時代はあっというまに過ぎ去るのだなと。
彼女は11歳になったばかりだと言うのに、もうその大人の道へ歩き出しています。
そして、わたくしも……、あと何年子供のままでいられるのでしょうか?
色々な大人の事情を知るたびに、子供の時間が早く終わってしまうような気がします。
わたくしは手に取った招待状を、引き出しの奥深くにしまいました。
コモン様のお帰りの時間になり、屋敷の者が数名とわたくし、メルヴィンが玄関で待っていると、コモン様がお帰りになられました。
一緒にユリウス様も連れています。
「今日はユリウスも連れてきたぞ! 彼の分の夕食も頼む」
「こんな急に、申し訳ないんだが?」
「いやいや、気にするな、さぁ食堂へ行こう」
お客様の来訪を聞き使用人達は大慌てです。相手はかの神聖大国ワイアットの皇王様でツアーリです。失礼があってはなりません。
わたくしはメルヴィンに食前酒を先に出す様に言いました。
ユリウス様の分の夕食を作る時間稼ぎです。
「ほぅ、リンクで作られた酒ですか」
「この前のパーティで美味しかったので、調べて買い上げました。これ、子供も飲めるのです。アリア様も美味しいとおっしゃってました。何でもリンクは神饌らしいです」
「リンクが神饌とは……知らなかったです」
食事の用意が出来、料理が運ばれて来ました。
私が食事をしていると二人は通信機器の話をしだしました。それはわたくしには少し難しいので、二人の会話を邪魔しないように、食事を楽しみました。
食事を終えると、コモン様が談話室に行こうと言って三人で談話室に行きました。
「だが、コモン、本当に君は凄いな。通信機器があんなに小さくなるとは、本物を始めて見て驚いた」
「手のひらサイズだと持ち歩きが楽だろう?」
「ああ、かなり画期的だ。素晴らしいぞ」
談話室の長椅子にわたくしとコモン様が座り、テーブルを挟んだ向かい側にユリウス様が座りました。
コモン様は食前酒で酔ったのか、わたくしを膝に乗せて、こともあろうかユリウス様の前で舌を入れるキスをしたのです。
「コモン様!? ユリウス様の前ですよっ?」
わたくしが焦っているとユリウス様が言いました。
「ああ、気にしないでいい、コモンに話は聞いている」
そう言われて恐ろしくなりました。コモン様は何をユリウス様に? 酔っ払ってにへらにへらと笑うコモン様に、わたくしは思わず蹴りを入れてしまいそうになりました。
「ユリウス様、コモン様に一体何をお聞きに?」
「あ~、今のは失言です、聞かなかったことに」
「えっ、そんな風に言われれば、尚、気になるんですが」
「まぁ、その、男なら愛する女がいれば我慢出来ないでしょう」
「えっ!?」
それで分かってしまいました。コモン様はわたくしと厭らしい事をしているとユリウス様に言っていたのです。あっ、でも誤解を解かなければ、コモン様が処刑されてしまいます。
「わたくし、蜜花は失っておりませんから」
「ええ、分かっていますよ」
ユリウス様はそう言って、わたくしに微笑みました。本当に分かっているのでしょうか? 私が不安に思っていると、談話室のドアがノックされて、メルヴィンがワインを持って来ました。わたくしには先ほどのリンク酒を持ってきてくれました。
コモン様とユリウス様にはワインを注ぎ、わたくしにはリンク酒を注ぎました。それが終わるとメルヴィンは談話室から出て行きました。
「あの男が、シエラ様の令嬢執事だった方ですよね?」
「ええ、今はこちらの屋敷で執事をしております」
「二人の男を同時に愛せるものなんですか?」
「……!?」
すうっと、普通に言われてしまい、一瞬固まってしまいました。
「あっ、あのっ」
わたくしが狼狽えて口ごもっていると更なる追い討ちをかけられました。
「三人で愛し合っているんですよね?」
「あっ、……」
わたくしはもう何も言えず、恥ずかしさで一杯になりました。隣にいるコモン様を見ると、既に酔っているのにまだワインを飲んでいます。
「け、軽蔑なさいますか? まだ幼いのに、破廉恥な、と罵りますか?」
わたくしは涙目でユリウス様に訴えました。
「あ、そういうつもりでは無かったんです。ただ、シエラ様は複数の者を愛することが出来るようなので、そのお心を聞きたかったのですよ」
「心?」
「……アリア様は神籍を持っているじゃないですか。神籍持ちは夫を沢山持てます。だけど彼女は唯一人のみを愛すると言っていて……、彼女が複数を愛するようになれば、私も受け入れてくれるかもと、甘い期待を抱いてしまいまして……」
ユリウス様はまだアリア様の事を……。
「それでしたら、女側だけではダメですわ」
「というと?」
「だって、女が愛するとしても、男は変なプライドがあったり、独占欲が強かったりで、女を自分の物にしたがるでしょ? 特に大事な女ほど……」
「はぁ、その通りです。複数の男と彼女を共有するなど……考えるだけで我慢が出来ない」
「男側がそれでは女側が例え愛してもよいとなっても、上手くは行かないでしょう?」
「……」
「ところで、ユリウス様はアリア様を諦めたのでは? わたくしは彼女とお友達なので、彼女を傷つけようとする方を、わたくしは認めません」
ユリウス様は眉間に皺を寄せ、唇を噛んでいました。
その表情は、わたくしが言った言葉が刺さったようでした。
「私はもう、二度とアリア様を傷つけたりはしない。拉致も監禁もしない。愛情の無理強いも。これでも反省してるんです。だけど、諦めようと何回も自分に言い聞かせても……彼女の姿が目に焼きついて、忘れられない。今はただ、心の中でだけ、彼女を想っています」
「アリア様にもう二度と酷いことをしないと約束してくれますか?」
「ええ、約束します」
「……ユリウス様の気持ちも分からなくはないんですけどね……」
「君達は三人で愛し合っているというが、どんな風にバランスを取ってるんだ? どこかでヒビが入りそうな物だが」
そう言われて考えてみたら、わたくし達の場合、男二人が仲がよいかも知れません。
「コモン様とメルヴィンが仲が良いからかしら? コモン様は焼餅を焼かないんですよね。普通の殿方は焼きますのにね? わたくし愛されてないのかしら?」
「いや、そんな事は無いでしょう、貴女はコモンに愛されていると思いますよ。始終シエラ様の事を惚気てますから」
「あら、お恥ずかしい。コモン様ったら」
わたくしは酔っ払っているコモン様の頭を撫でました。
「その、貴女が二人に向ける愛情は……同じくらいの大きさなんでしょうか?」
ユリウス様が真剣な顔で聞いてくるけど、どう答えたらいいものか……。
「それは分かりません。愛なんて形が無いですから。見えるわけでもないし。コモン様とメルヴィンに向ける感情も微妙に違いますし」
「微妙に違う?」
「メルヴィンはわたくしが物心付いた頃からわたくしの面倒を見ていましたの、わたくしからすると家族みたいな存在で、男の人って感覚は少なかったんです。だけど、ずっといて欲しい、いなきゃダメな存在です。それに対して、コモン様は最初からわたくしの王子様でしたから」
「一人の男として見ていたわけですね?」
「ええ。彼は遊び人と聞いてましたが、わたくしには真摯に向き合ってくれました。わたくしを助けてくれて、励ましてくれ、笑顔にしてくれる存在です。たまにダメダメですけどね、今みたいに。ふふふ」
「……今の話を総合して考えてみると、私とレイジェスが仲良くやらなければいけないということか……」
酷く眉間に皺を寄せて、真面目に仰ってるユリウス様が、私には可愛らしく見えてしまいました。
「アルフォード公爵様とはもう、仲が良く見えますが?」
「いや、無い、それは無い。ああ、奴の事を思い出すと怒りが込み上げてきた」
「あら」
不意に談話室のドアがノックされ、メルヴィンが慌てたようにこちらにやって来ました。
「申し訳ありません、今カエラ様がいらして、今日のところはお引取りするようにお願いしたのですが、無理でした。……こちらにいらっしゃると思います」
「まぁ、お姉さまが!? どうしましょう……」
「どうしました? シエラ様」
「……お恥ずかしい話なのですが、お姉様は少し問題のある方で、伯爵令嬢らしからぬ所がございます。失礼やご迷惑をお掛けするやも知れません」
「ほぅ、面白い」
そうユリウス様が答えた所でお姉様が談話室に入って来ました。
「シエラ~! 久しぶりぃい、また来ちゃったわよ!」
お姉様、呼んでません……。
「あら、あら、あら! 誰、この素敵な方はっ!」
「ああ、初めまして。師団で書記官をしている、ユリウス=レーヴェン、23歳です」
「初めまして、わたくしはシエラの姉でカエラ=リッツ、18歳ですわ」
お姉様はずうずうしくもユリウス様の隣に座り、べっとりと撓垂れ掛かりました。
わたくしは心の中で焦ります。お姉様、貴女が寄り掛かっているその方は、かの大国の皇王なのですよ! 不敬罪になるのではと、わたくしはびくびくしていました。
ですが、ユリウス様はそんなわたくしの心の内を理解して頂けたようで、そつなくお姉様を扱ってくれました。
「ユリウス様、ぜひ、今度一緒にお食事を!」
「それはいいですね、貴女の様な美しい方と食事が出来るとは」
お姉様は機嫌を良くしてすぐに帰ってくれました。
「申し訳ありません、あんな失礼な事を」
「いえいえ、前にコモンに相談されていましたしね。貴女のお姉様の事は」
「そうでしたか」
「私に考えがありますので、カエラ様の事はお任せください。良いようにしておきましょう」
「はぁ……、では、お願いします」
その後、暫くユリウス様と話した後、ユリウス様はその場でゲートを開き、自分のお屋敷へ帰られました。
わたくしの隣にはすっかり酔って寝てしまっているコモン様がいます。
「もぅ、起きて? コモンさま?」
「ん~シエラは可愛いなぁ~」
などと言って、わたくしに舌を入れるキスをしました。ぶちゅうっとして舌が絡んだあと力尽きたようにまた眠ってしまいました。
「お酒の匂い、凄っ」
わたくしが呆れていると、メルヴィンが談話室に入って来ました。
「あ、メルヴィン、丁度良かった、コモン様を寝室に運んで下さる?」
メルヴィンはキッと私を睨みました。
「運ばれるのはコモン様じゃない、シエラ様、貴女ですよ!」
そう言うと、メルヴィンは無言でわたくしを抱きかかえ談話室を出て、寝室に駆けて行きました。
寝室に着くと寝台に放り投げられすぐにわたくしに覆い被さったのです。
「メルヴィン! どうしちゃったのっ!? すぐにそこをどきなさい! わたくしの言うことが聞けないの!?」
「聞けません」
「!!」
わたくしの両足はメルヴィンに乗られ重くて動けません。両手首を掴まれ、逃げ出すことも出来ませんでした。
「証明します。私が二人でシエラ様と致しても、きちんと自制出来ることを。そうすれば、この先も二人で致しても問題ないですよね?」
「……」
「問題無いですよね?」
わたくしは頷きました。
ただ、不安ではあります。本当に大丈夫なのかしら? と。
メルヴィンはわたくしのドレスを脱がし、裸にするといきなり菊に潤滑ゼリーを塗り込みました。 その感触はひんやりとして、体がビクッとしてしまいます。
メルヴィンは執事服を脱いで自分の物を出し、そこに男性用ペニスバンドを装着しました。接合した張型は以前の時よりも、さらに一回り程大きいものでした。
ふぅ、ふぅ、とメルヴィンの呼吸が聞こえて、興奮しているのが分かりました。
愛撫も無しに、無遠慮にそれは挿入されました。
「メル……ヴィン、それ、大きすぎ……!」
目を閉じて仰向けのまま、大きく足を開いてメルヴィンを受け入れました。
きつい、端から端まで埋め尽くされたような感覚が私を襲いました。それでも、きちんとそれは、わたくしの中に埋まったのです。
「動きますよ」
「メル、……の、……ば……かぁっ!」
「馬鹿じゃないでしょ……、シエラ様、顔を見れば分かります。挿入しただけで、気持ちが良いんですね?」
徐に腰が動かされ、今まで味わった事の無い大きさの物が、わたくしの中に出し入れされ、それが中の敏感な部分に擦れて、感じてしまいました。
「……早く本当の私の物を、シエラ様の中に入れたい。 シエラ様の中で達したい……! だから、ね? 早く慣れましょう、大きい物に。これは慣れたようですから、もう一回り大きいのに変えましょう」
メルヴィンはそう言うと、自分の物を一回わたくしから引き抜いて、接合してあった張型をより大きな物に変えました。
目の前に見せ付けられるそれに、わたくしは怖くなってしまいました。
「無理……そんな大きなの、無理!」
「大丈夫です」
両手で私のお尻の肉を広げて、その開いた菊の入り口に、メルヴィンは自分の物を当てました。そこからゆっくりと中に一物を押し込み挿入したのです。
「くうううっ!」
「ああ、いい声で啼いて下さる」
「苦し……」
メルヴィンは夢中になって腰を振っていました。そのせいか、わたくしが嫌がっている事に気付いてません。 確かに、蜜花は守ってくれていますが、どこか意識が飛んでいます。
「メル……、ちょっ……と、待って……」
「シエラ様、シエラ様ぁああっ!」
熱に浮かされたように、わたくしの名前を呼んで唇を押し当てて来ました。
唇を離すと、自分の下唇を噛締め、目をぎゅっと閉じていました。
「あっ、シエラ様、……貴女の中に出しますっ! ぅううっ!」
メルヴィンは達しました。でも、わたくしの中でではありません。男性用ペニスバンドの筒の中に出しているのです。
わたくしは、実は少し怒っていました。
メルヴィンが無理をするので体はきついし、自分が自制出来る事を証明したいと言ってわたくしの身体を弄ったくせに、全然証明出来ていません。
寧ろわたくしは『やはりメルヴィンと二人きりはまずい』という考えに落ち着きました。メルヴィンが達して疲れたのかわたくしの隣で横になっていると寝室のドアが開きました。
「なんだ~二人で楽しんでたのか? 俺も入れろ~」
まだ少し酔っているコモン様が、寝台の上に上がって来ました。わたくしの足を広げて股を見、指でわたくしのそこに優しく触れながら言いました。
「とろとろでふわふわだ。こんなに拡がっているなら、もう本当の俺の物を受け入れられるね? シエラ」
嘘でしょ? 心の準備がまだ出来ていません。さっきのメルヴィンの物だって、痛くはないけど、きつくて苦しかったのに。
コモン様は着ていた服をぽいぽいと脱いで床に放り投げました。
「待って下さい、コモン様、シエラ様の初めては私の前ではしないで頂きたいのです!」
メルヴィンが自分の前でするなと、旦那様であるコモン様の前で言いました。
なんという事でしょう。使用人が旦那様に指図するなど……。
「あっ、さすがにメルヴィンも嫌か、じゃあ席を外せ、待つから」
コモン様はお優しいのでそのように言ってくれました。でも、わたくしは許せませんでした。
「どうやら、わたくしがメルヴィンを甘やかせてしまったようね? 旦那様に指図するなど、自分の身分を弁えなさい!」
「シエラ? どうしたんだ、急に」
「メルヴィンは自分が自制出来るという証明をしたいから、二人で寝たいと言ったの。蜜花については自制は出来ていたわ? だけど、わたくしの気持ちはまったく無視されているし、最中も意識が飛んでいたわ? そんなの自制されてるとは言わない」
「まぁ、メルヴィンはシエラが好き過ぎて、最中も夢中になって意識が飛ぶからな……二人で致す時は、誰か付けた方がいいと俺も言ってたんだ」
「申し訳ありません、シエラ様!」
メルヴィンが寝台の布団の上で土下座してわたくしに謝りましたが、気が治まりません。
「メルヴィン、貴方は罰としてわたくしがコモン様にされるのを見てなさい」
「……それは酷すぎます! 後生です、それだけは!」
「いいえ、しっかり見ていなさい。貴方と違ってコモン様はきちんと自制出来ていますから。お手本にすると良いでしょう」
メルヴィンはしょんぼりして寝台を降りて、壁際に寄せてあったソファを、寝台横に持ってきてそこに座りました。
「シエラ、この対応は酷くないか? メルヴィンが可哀想だ」
「使用人は使用人。いくらわたくしの愛人でも、旦那様とは対等ではありません。使用人として、許せないことがあれば罰を与えるのは当たり前のことです」
「シエラは優しい顔をしてるが、時に厳しいなぁ。まぁ、それくらいでないと侯爵夫人など務まらないと思うけどさ。さすが俺の奥さん、ってことで、メルヴィン申し訳ないが、見てろ」
「……はい」
コモン様はサイドテーブルの引き出しからサイラスの帽子を取り出して自分自身に被せました。
わたくしの股にゼリーを垂らしたあと、素股を暫くしていました。
「さっきまでメルヴィンとしてたんだろ? シエラは何回達したんだ?」
「一度も達してません」
「そりゃ、酷い手抜きだな?」
ゼリーでご自身が濡れた状態になったので、コモン様はそれをわたくしの入り口に押し当て手を添えて押し込み挿入しました。
少しずつコモン様がわたくしの中に入ってきます。いつもの張型より感触が柔らかく感じました。そして、熱を感じます。
「……狭くてきついな、シエラ、お腹の力を緩めて? 深呼吸しながらね。深く息を吸って吐くんだよ」
わたくしは言われたように深呼吸をしながら、お腹の力をなるべく抜くようにしました。するとぐっと、中に押し込まれて入った感覚がありました。
きついけれど、痛くはありません。
「シエラ、入ったよ。全部はやっぱり無理だけどね。見てごらん。俺達、ひとつになれたよ」
わたくしの上にいるコモン様が爽やかにわたくしに言って、髪を掻き揚げました。
まるで王子様のようです。言われて繋がっている所を見ると、半分までしか入ってませんでした。
コモン様はそのまま身体を動かさず、わたくしを抱きしめ、頭を撫で、キスをしました。
わたくしはこんな王子様みたいな人とひとつになれて、本当に嬉しくて、感動して、気がつくと涙が出ていました。
「わっ、どうしたの? シエラ、痛かった?」
「ち、違うんです、ちょっと感動して、嬉しくて」
「俺もだよ、……感動してる、心が震える。シエラ、ありがとう、ここにいてくれて。大好きだよ!」
コモン様はわたくしの頬にちゅっと軽くキスをしました。そしてにっこり笑います。
ああ、素敵過ぎです。
暫くそのまま抱き合っていたけれど、コモン様が言いました。
「じゃあ、俺の形に慣れたと思うから、ゆっくり動くね」
わたくしの首の後ろに左腕をまわし、右手で蕾の皮を捲り、剥き出しになったそれを弄りながら、ゆっくりと出し入れされると、初めて挿入されたのに、もう気持ちが良くなってしまいました。
「突いた時に気持ちの良いところがあったら教えてね」
「んっ、今、当たったところ……」
「ここ?」
「んっ、そう、そこおおっ!」
コモン様はわたくしが『いい』と言った所を何度もゆっくりと突き重ね、
わたくしはもうイキそうになっていました。
「イキそうになったら、ちゃんと教えてね? シエラ」
「もう、イキそうなの」
「まだ全然大丈夫そうだよ?」
「ん、我慢してる……から」
「シエラのここはふわふわでとろとろだ。中に入ってるだけで俺の先っちょが溶けそう。めちゃめちゃ気持ち良いよ……シエラぁ」
腰を大きく旋回させてグッと突き上げられて、じょわっと汁が溢れて来ました。
段々、身体がとろりと溶けてしまいそうになって、コモン様の腰の動きがゆっくりなのがじれったく感じてしまいます。
気がつくと、わたくしも腰を振っていました。すると、おしっこが出そうな感覚が襲って来ました。でも、出すとイッてしまいそうだし、イッても、おしっこが出そうで、困ってしまいました。
「おしっこ、でそう、イキそう」
「いいよ、イッて、イっちゃいな、シエラ!」
「あっ……、ぁあああっ、いっ、イク、イクっ、イクぅうううっ!!」
「あっ、お、俺も、だすよ、シエラの中で出すっ!」
ゆっくりだったコモン様の動きが突然早くなり、ぷしゃーっと潮が吹いてしまい、コモン様に少し掛かってしまいました。。量や匂いからして、尿ではなかったようです。でも彼は、全然その事を気にすることなく、達すると繋がったままわたくしの上に乗っかりました。重くて苦しいです。
ちらりと寝台横にいるメルヴィンを見ると俯き、項垂れていました。
「ほらね、コモン様はちゃんと自制出来ているでしょ?」
わたくしがメルヴィンに言うと、コモン様は頬を人差し指でぽりぽりと掻きました。
「俺も心の中じゃ葛藤で一杯だけどね。もっと早く腰動かしてぇ! とか、あっ、でもシエラを感じさせなきゃ! とか、シエラの中に入った時は感動して泣きそうだったし……メルヴィンが必ずしも悪い訳じゃないさ、男なんてこんなもんだ」
「……えっ、でも、コモン様は至って普通に見えましたわ?」
「そりゃ、男だからさぁ、プライドあるし、余裕あるように見せたいでしょ、シエラよりもずっと年上なんだからさ? 俺も頑張ってるんだよ?」
「そういう事を出来るって事が自制をするって事じゃないの?」
わたくしが聞くと、コモン様は苦笑いして言いました。
「俺の場合は単なる見栄っ張りだよ。ある意味、メルヴィンの方が自分に正直かもね。だから、あんまり叱らないでやれ」
コモン様がそう言うと、メルヴィンが言いました。
「いえ、シエラ様の言う事は御尤もです。私は蜜花こそ守れましたが、自分の情欲に支配されてしまって、シエラ様の事まで考える余裕が無かったんです。結局、自分一人で達してしまい、シエラ様をご満足させる事が出来ませんでした」
「シエラを満足させる事が出来ないのは大問題だな?」
「そうです。愛人である私がシエラ様を満足させることが出来ないなんて、大問題です。けど、そんな重要な事さえ、気付くことが出来ないくらい夢中になっていたのです」
なんだかお話がずれて、わたくしを満足させる事が重要な案件になっているような感じになっています。そういう事をわたくしは言ってるんじゃないのに。
「今度娼館に行ってみるか? 経験を積めばメルヴィンも大丈夫だと思うがな? メルヴィンはシエラしか知らないからな」
メルヴィンはわたくしを見て、はっとした顔をしました。
「めっそうもございません! シエラ様を裏切るなど!」
「別に愛を交わすわけじゃない、シエラを裏切る事にはならないさ。というか、お前が勃つかどうかが問題だけどね?」
わたくしは隣にいるコモン様を睨みました。
「そんな事を言って、結局はわたくし公認で女遊びをしたいだけでは? コモン様はちゃっかりしてますねぇ?」
嫌味ったらしく言うとコモン様は全力で否定しました。
「俺だって勃つかどうか分からないよ!? この前、言ったじゃないか、他の女で勃たなかったって。ちょっともう一度そうなのかどうか、試してみたいと思っただけだから! シエラを裏切るなんて気持ちは全く無いから!」
「……それは、分かってます」
焦ったコモン様を見て、わたくしは心の中で笑ってしまいました。
メルヴィンもきちんと反省した様だし、わたくしはとても満足しました。
そして、メルヴィンがアクアウォッシュして全てが綺麗になると、三人で眠りました。二人がわたくしを抱きしめながら眠りにつき、わたくしには、それがいつもの日常のように感じたのです。
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