異世界坊主の成り上がり

峯松めだか(旧かぐつち)

文字の大きさ
52 / 274
3章 活躍する坊主

灯の回想

しおりを挟む
 異世界入りして、助けられたと思って油断したら性的に襲われた。そんなに無理やりでも無かったし、優しかった。その後もちゃんと助けてくれた、現状足手まといだと言うのに、嫌な顔一つもせず。

 その前提で、人を性的に襲った上で、彼女が欲しいとか嫁が欲しいとか寝言をほざいたので、望み通りに責任を取れと逃げ道を塞いであげたのだ、多分、そこで逃げ道をふさがなかった場合、やったこと忘れて朴念仁主人公を始めないとも限らない。

 手を出さない系の朴念仁主人公は嫌いなのだ、惚れられたのなら潔く責任を取れ。

 私が惚れたと言う訳では無い。無いったら無い。


 同時に現地妻も確保したので、正妻としてハーレム入りした。

 エリスちゃんは悪い子では無さそうだが、打算の匂いもしたので、お風呂で二人だけになった時に釘を刺して置いた。もっとも、自分も打算まみれなのを明かして、共犯にしておくのも忘れない。そのおかげか、今の所変な蟠りも無く、仲良く出来て居る。

 恐らく、和尚さんがちゃんと平等に扱っているお陰も有るだろう。


 前回は、指輪の交換も出来た、あの儀式は乙女として、一種のあこがれだ、異世界だろうと、出来るならしておきたかった。エリスちゃんも泣くほど喜んでいた、未だに左手薬指の指輪を見るとニヤニヤしている。大成功と言って良いだろう。

 自分自身見ていると顔が緩んでくるのはきっと気のせい。


 今更回想すると酷い流れだ。何処の三文芝居だ。

 ほんの少し前まで、森の中で死にかけていた時には想像の出来なかった状態だ。

 死んだと思ったら異世界転生何て。アニメや漫画、小説の中ではよく見かける使い古された設定だが、実際に自分で体験する羽目になるとは。

 こんな回想が出来るのも生活に余裕が出来たからだが。

 確保した現地妻、エリスちゃんの義父がこの地方のギルマスで、宿を転々とするのではなく、一種の嫁入り先として拠点が確保できた。正直出来過ぎだ。

 正直腰が落ち着かない拠点無し生活なんて想像が付かない、多分、和尚さん頼りでどうなっても生き残れそうではあるけど、今ほど落ち着かなかっただろう。

 それを言うと和尚さんと合流できた時点で出来過ぎなのだから、今はこの幸運を楽しもう。


「起きませんね?」

 義母様をエリスちゃんと一緒に手伝って、朝ご飯の準備が出来たので和尚さんを起こしに来たが、起きる様子が無い、前回と同じように口を塞いで呼吸を止めて起こしても良いのだが。ここしばらく和尚さんに苦労を掛けたというも確かだ、無理に起こすのも悪いかも知れない、元の世界では睡眠負債と言う言葉も流行っていたし、昨日は力尽きて手を出してくる前に寝落ちしていた、時々は寝坊させるのも悪くないだろう。

 軽くキスだけしておくが、やはり起きないので、そのまま眠らせておいて先に食事にしよう。


「残念ながら起きませんでした。先に食べてしまいましょう?」

「残念です。」

 エリスちゃんは残念そうだ。

「しょうがないだろう、お前らのPTで前線担当は和尚だけなんだから、疲れるのはしょうがない、ついでに毎日搾り取ってるんだろう?」

 ギルマスに文字通りの親父の下ネタセクハラを食らって、私とエリスちゃんが赤くなる。

「義娘に下ネタを使うな。」

 義母様にギルマスが怒られている。

「それはそうと、何時ぐらいになりそう?」

 義母様も同系統だ、子供作れハラスメント、なるほど、どの世界でもこれは共通の文化なのか。

 多分、和尚さん居たらこれも含めて防波堤やってくれただろう。

「多分、1年待たせないと思いますよ?」

 日本でも昔は、産まず女は不良債権とか言われていたが、多分こちらも同じだろう。

 もっとも、義母様の子供が義娘のエリスちゃんだけらしいので、やられた側かも知れないが、ブーメランというか、歴史は繰り返すと言う物だろうか?

 それはそうと、多分、私とエリスちゃんは次のが来るか怪しい。良くも悪くも。

「それは楽しみね?」

 義母様は本当に嬉しそうにしていた、多分悪意は無い。

 エリスちゃんは真っ赤になっていた。前回強気だった気がするが、何でだろう?


「そろそろ洗濯しないと着る物無いですね・・」

 エリスちゃんから借りている部屋着から、何時もの服に変えようとしたが、揃って泥だらけだ、昨日まで水辺で泥だらけだったので当然と言えば当然か。

「洗濯しましょうか、和尚さんも起きそうにありませんし、丁度良いです。」

 エリスちゃんが和尚さんの服もまとめて抱えて部屋を出た。

 洗濯するのなら石鹸は欲しいだろう、何時もは暖炉の灰を使っていると言っていたので、これを使ってみるのも良いだろうと、二つ目の試作石鹸を持って部屋を出た。前回の一号は使い切ってしまったのだ。


 洗濯に石鹸が使えると聞いて、エリスと義母様は喜びながら驚いていた、この世界ではまだ高級品で、作り方が公開されていなくて、辺境の村では流通経路が死んでいるので、石鹸を運んでくる商人があまり居ないため、おいそれと使えないらしい。

 石鹸の作り方は前回、前々回と和尚さんから教えられている、作り方自体は簡単なので、次回は恐らく自分だけでも作れる。喜ばれるなら張り切って作ろう。

 でも、このたらいと洗濯板での洗濯は確かに重労働だ、水車でグルグルとか、容器作ってグルグルとかで、全自動とはいかなくても、半自動化出来ないだろうか?


 和尚さんは起きて来たと思ったら、起きた時に私たちが居ないのが寂しいと寝言を言って来たので、頭を撫でてあげようと手を上げたら、泡だらけだったので、手の置き場が無かった。

 しょうがないので後で抱き着けと構えたら、素直に抱き着いてきた、こういうのはちょろくて可愛いと思う、倍近く年上の人を可愛いと言うのが適切な表現かはさておいて。和尚さんはエリスちゃんが羨ましそうにしていたので、そっちにも抱き着いていた。こういうの上手いな・・

 昨日はあまり可愛がってもらえなかったから、今日はたっぷり可愛がってもらおう。


しおりを挟む
感想 256

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

構造理解で始めるゼロからの文明開拓

TEKTO
ファンタジー
ブラック企業勤めのサラリーマン・シュウが転生したのは、人間も街も存在しない「完全未開の大陸」だった。 ​適当な神から与えられたのは、戦闘力ゼロ、魔法適性ゼロのゴミスキル《構造理解》。 だが、物の仕組みを「作れるレベル」で把握できるその力は、現代知識を持つ俺にとっては、最強の「文明構築ツール」だった――! ​――これは、ゴミと呼ばれたスキルとガラクタと呼ばれた石で、世界を切り拓く男の物語。

ガチャで領地改革! 没落辺境を職人召喚で立て直す若き領主

雪奈 水無月
ファンタジー
魔物大侵攻《モンスター・テンペスト》で父を失い、十五歳で領主となったロイド。 荒れ果てた辺境領を支えたのは、幼馴染のメイド・リーナと執事セバス、そして領民たちだった。 十八歳になったある日、女神アウレリアから“祝福”が降り、 ロイドの中で《スキル職人ガチャ》が覚醒する。 ガチャから現れるのは、防衛・経済・流通・娯楽など、 領地再建に不可欠な各分野のエキスパートたち。 魔物被害、経済不安、流通の断絶── 没落寸前の領地に、ようやく希望の光が差し込む。 新たな仲間と共に、若き領主ロイドの“辺境再生”が始まる。

俺は陰キャだったはずなのに……なぜか学園内でモテ期が到来した件

こうたろ
青春
友人も恋人も居ないボッチ学生だった山田拓海が何故かモテだしてしまう。 ・学園一の美人で、男女問わず憧れの的。 ・陸上部のエースで、明るく活発なスポーツ女子。 ・物静かで儚げな美術部員。 ・アメリカから来た金髪碧眼でハイテンションな留学生。 ・幼稚園から中学まで毎朝一緒に登校していた幼馴染。 拓海の生活はどうなるのか!?

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

至れり尽くせり!僕専用メイドの全員が溺愛してくる件

こうたろ
青春
普通の大学生・佐藤健太は目覚めると、自宅が豪華な洋館に変わり10人の美人メイドたちに「お目覚めですか、ご主人様?」と一斉に迎えられる。いつの間にか彼らの“専属主人”になっていた健太は戸惑う間もなく、朝から晩までメイドたちの超至れり尽くせりな奉仕を受け始める。

悪徳貴族の、イメージ改善、慈善事業

ウィリアム・ブロック
ファンタジー
現代日本から死亡したラスティは貴族に転生する。しかしその世界では貴族はあんまり良く思われていなかった。なのでノブリス・オブリージュを徹底させて、貴族のイメージ改善を目指すのだった。

処理中です...