異世界坊主の成り上がり

峯松めだか(旧かぐつち)

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3章 活躍する坊主

学者

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 鳥文が届いた、この鳥はオウルと言う、自分の住んでいた巣を覚えていて、離すと過ごした順番に巣を移動する、とても都合のいい生き物だ。

 物流が遅いこの世界でも、多少の文章と言う情報をやり取りすることが出来る。

 研究者である私にはこの文章は生命線だ、この個体は一番金をくれる開拓村ギルドからの直通便だ。むしろ、このギルドが生命線だ、生活費と研究費がほぼこのギルドの出資で賄われている。最優先顧客だ。

 これが飛んできたと言う事は、何かあったのだろうと、文を開いた。

【他言無用】の前置きがデカデカと書いてある。

 ・・・・・・・・・

「竜の骨を確保した?!」

 思わず目を疑った、叫んだ、何度も読み返した。周辺住人に聞かれることは無い、変人である私は町はずれの人の居ない地域に住んでいるのだ。

【第一開拓村ギルドで、竜の骨らしきものを確保した、骨蛭が宿主として使っていた。あまりにも珍しいので、本部に報告すると強制的に接収されてしまうかもしれないので、貴方に連絡した。研究したかったらこっちに来てくれ。追伸、来なかったらどこかの好事家に売る】

 要約するとそんな内容が書かれていた、恐らく本物だ、私をわざわざ呼びつけて暇つぶしはしないだろうし、まさか出資金を今更返せなどと言うつもりは無いだろう。

 私は自慢では無いが金は無い、出資金など既にあらかた使い切っている。研究書の儲けは次の研究費にほぼ全額突っ込んだ。

 第一開拓村は馬車でも遠いが、どちらにしても自分には行く以外の選択肢は無い。

 急いで予定を調節、(そもそも予定などと言う物は無いが。)オウルに餌をやって、返事を書いた文を装着した筒に入れる。最低でも一日は餌をやって籠の中で休ませておかないと、自分の巣だと認識しなくなってしまうのだ。

 文の内容は当然。

【何が何でも行く、俺が行くまで、絶対売るんじゃないぞ!】(要約)

 だ、明日オウルを開放したら大急ぎで旅立たなければ。
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