68 / 274
3章 活躍する坊主
距離感を間違える坊主
しおりを挟む
起き上がると、既に日は登っていた、見張りは?と思い外に出ると、深紅の翼のメンバーもすでに起きていた。
「よお、よく眠れたか?」
リーダーのヒゲクマさんが特に問題無いと言う様子で声をかけて来る。
他のメンバーも特に文句を言いたい様子もない。
「おはようございます、すいません、見張りもせずに。」
「気にするな、お前の仕事は昨日のキング2体分で十分だ、最初から朝まで寝せとく予定だったからな。」
気にする事は無いと言う様子で話す、女だったら惚れてるなと言わんばかりのイケメン具合だ。
「ありがとうございます。」
「幼生の処理は初めてだと大体病むからな、活躍してるからと上級冒険者扱いしてた俺の失敗でもある、帰還ゴブリンの襲撃も無い静かな夜だったから、出番も無かったから気にしなくて良い。」
「はい・・・」
「惚れてくれてもいいぞ?」
ヒゲクマさんがにやりと笑う。
「女だったら惚れてました。」
「そうだろうそうだろう。」
がははと笑う、成るほど、伊達や酔狂でリーダーやってないんだなと、感心する。見事なカリスマだった。
「そして、無事夜も明けたから、飯食ったらさっさと帰るぞ、ギルドで報告しなけりゃならん。」
「はい。」
急いで朝食を取り出して口に放り込んで、荷造りを始めた。
「しかしそれ、便利そうだな?」
ツエルトを潰して居た所で、そんな事を言われた。
「これですか?」
潰れたツエルトを掲げる、ヒゲクマさんが頷く。
「テントは俺たちも使うが、其処まで小さくならんからな、見せてもらっても良いか?」
「どうぞ?」
そのまま預けてみる。
「軽い、薄い、なるほど、生地がそもそも薄いおかげもあるが骨無しだからこれだけ小さくなるか、これ、コピー作らせてもらっても良いか?」
「ばらばらにしないでくださいね?」
「大丈夫だ、腕の良い仕立て屋に預けてみるだけだ、型ぐらいはバラさんでも出来るだろう。」
それぐらいなら問題無いだろうか?
「じゃあ、帰ったらその仕立て屋に案内お願いします。」
「おう。」
帰り道も特に問題無く、村まで帰還した。
ギルドの解体場でキングを二体取り出して確認してもらう、報告を聞くギルマスが何とも言えない表情をしていたが、大丈夫だろう。
報酬はそれぞれ金貨1枚だった、ギルド側としても動員数が多いのであまり高くできないらしい。
キングのボーナス分は一体分を深紅の翼のメンバー全体で等分、残りは全体にと言ったが、実質一人でやったような物だと言う事で纏めて金貨10枚渡された、あそこで俺が割り込まなかったら死人が出ていたという事で、当然だと言われたが、こんなにもらって良いのだろうか?
「良いからもらっとけ。」
と、ヒゲクマさんに半ば押し付けられる勢いで貰ってしまった。断る余裕も無かった。
「どうしてもと言うなら表の食堂で飯と酒を奢ってくれれば良い。」
と言うので、そのまま飲み会となだれ込まれた。
いつの間にかメンバーが討伐隊参加組どころか、ギルドに居る冒険者全体に増え、金貨3枚ほど飲まれていた。
冒険者は景気が良いってこういう事か・・・
付き合い程度に飲んだが、潰れるほどではない、話題が俺から移動して、ヒゲクマさん中心になったので、会計だけ済ませて先に離脱させてもらった。
ツエルトの件はまた後日、明日は休んで明後日という事らしい。
さて、愛しの妻たちの元に帰らなくては。
家にたどり着くと、愛する妻の二人が出迎えてくれた、感激して抱き着くが、灯に風呂無し2日と返り血、煤に泥、酒場の煙草と酒の匂いのお陰で盛大に臭いと怒られてしまった。
お陰で昼間から一人で風呂である、段々と酒も抜けてきて、素面になって来る、いや、俺さっきキャラ崩壊していなかったか?嫌われて無いだろうか?
そんな事を自問自答しながら石鹸で念入りに全身を洗い、長風呂で沈んでいると、灯とエリスが風呂に入って来た。
今更隠す物など無いと言う様子で躊躇する事無く服を脱いで、二人そろって、俺も入っている狭い湯船の中に沈む。何故か咄嗟に避けた。湯船の中で小さくなる。
「何でそんな顔してるんですか?」
灯が呆れた様子でそんな事を言う。
「どんな?」
「家明けて三日ぶりに飼い主が帰って来た時に猫がする、距離感忘れた顔です。家の隅に行って、誰だこれ?ってやってるあの顔です。」
「そんな顔してたか?」
「確かに、してますね。」
エリスも納得して肯定する。
「良いから、私たちと一緒に居る時は、好きなだけベタベタしててください、之が現在の私たちの適切な距離です。」
そう言って、沈んでいる足を掴んで開かせ、その上に座り、腕を絡ませてくる。
「そう言う事です、そうじゃなきゃ私たち此処に居ないんですから。」
エリスも同じように足に座り、背中を預け、俺の腕を抱えた。
「いや、さっき帰って来た第一声が臭いって言うのは、流石に厳しかったんだが・・・」
「それはしょうがないです、本人は気が付かないと思いますけど、凄い匂いだったのは事実ですから。」
「残念ながら、凄かったです。」
二人そろって俺が臭かった事は否定しない、嗅覚疲労か?そんなに酷いのか?
「お風呂上りに自分の服確認して下さい、お風呂で鼻のリセット出来てるはずだから、納得するはずです。」
エリスも肯いている。
「分かった、でもそれは後にして、暫くこのままでいいか?」
今は二人とべたべたしたい。
二人はしょうがないですねと言う様子で笑って。
「むしろ、此処で先に上がるってやられたら怒りますからね?」
「むしろそれ以外選択肢ないので、堪能してください。」
改めて二人を抱きしめる。
「ありがとう。」
「たっぷり感謝してください。」
「どういたしまして。」
灯が得意顔で言う、エリスも笑っていた。
風呂から上がった所で、さっきまで着ていた服の匂いを嗅いだところ、本当にすごい匂いがした、確かにあのリアクションもしょうがないか・・・
「よお、よく眠れたか?」
リーダーのヒゲクマさんが特に問題無いと言う様子で声をかけて来る。
他のメンバーも特に文句を言いたい様子もない。
「おはようございます、すいません、見張りもせずに。」
「気にするな、お前の仕事は昨日のキング2体分で十分だ、最初から朝まで寝せとく予定だったからな。」
気にする事は無いと言う様子で話す、女だったら惚れてるなと言わんばかりのイケメン具合だ。
「ありがとうございます。」
「幼生の処理は初めてだと大体病むからな、活躍してるからと上級冒険者扱いしてた俺の失敗でもある、帰還ゴブリンの襲撃も無い静かな夜だったから、出番も無かったから気にしなくて良い。」
「はい・・・」
「惚れてくれてもいいぞ?」
ヒゲクマさんがにやりと笑う。
「女だったら惚れてました。」
「そうだろうそうだろう。」
がははと笑う、成るほど、伊達や酔狂でリーダーやってないんだなと、感心する。見事なカリスマだった。
「そして、無事夜も明けたから、飯食ったらさっさと帰るぞ、ギルドで報告しなけりゃならん。」
「はい。」
急いで朝食を取り出して口に放り込んで、荷造りを始めた。
「しかしそれ、便利そうだな?」
ツエルトを潰して居た所で、そんな事を言われた。
「これですか?」
潰れたツエルトを掲げる、ヒゲクマさんが頷く。
「テントは俺たちも使うが、其処まで小さくならんからな、見せてもらっても良いか?」
「どうぞ?」
そのまま預けてみる。
「軽い、薄い、なるほど、生地がそもそも薄いおかげもあるが骨無しだからこれだけ小さくなるか、これ、コピー作らせてもらっても良いか?」
「ばらばらにしないでくださいね?」
「大丈夫だ、腕の良い仕立て屋に預けてみるだけだ、型ぐらいはバラさんでも出来るだろう。」
それぐらいなら問題無いだろうか?
「じゃあ、帰ったらその仕立て屋に案内お願いします。」
「おう。」
帰り道も特に問題無く、村まで帰還した。
ギルドの解体場でキングを二体取り出して確認してもらう、報告を聞くギルマスが何とも言えない表情をしていたが、大丈夫だろう。
報酬はそれぞれ金貨1枚だった、ギルド側としても動員数が多いのであまり高くできないらしい。
キングのボーナス分は一体分を深紅の翼のメンバー全体で等分、残りは全体にと言ったが、実質一人でやったような物だと言う事で纏めて金貨10枚渡された、あそこで俺が割り込まなかったら死人が出ていたという事で、当然だと言われたが、こんなにもらって良いのだろうか?
「良いからもらっとけ。」
と、ヒゲクマさんに半ば押し付けられる勢いで貰ってしまった。断る余裕も無かった。
「どうしてもと言うなら表の食堂で飯と酒を奢ってくれれば良い。」
と言うので、そのまま飲み会となだれ込まれた。
いつの間にかメンバーが討伐隊参加組どころか、ギルドに居る冒険者全体に増え、金貨3枚ほど飲まれていた。
冒険者は景気が良いってこういう事か・・・
付き合い程度に飲んだが、潰れるほどではない、話題が俺から移動して、ヒゲクマさん中心になったので、会計だけ済ませて先に離脱させてもらった。
ツエルトの件はまた後日、明日は休んで明後日という事らしい。
さて、愛しの妻たちの元に帰らなくては。
家にたどり着くと、愛する妻の二人が出迎えてくれた、感激して抱き着くが、灯に風呂無し2日と返り血、煤に泥、酒場の煙草と酒の匂いのお陰で盛大に臭いと怒られてしまった。
お陰で昼間から一人で風呂である、段々と酒も抜けてきて、素面になって来る、いや、俺さっきキャラ崩壊していなかったか?嫌われて無いだろうか?
そんな事を自問自答しながら石鹸で念入りに全身を洗い、長風呂で沈んでいると、灯とエリスが風呂に入って来た。
今更隠す物など無いと言う様子で躊躇する事無く服を脱いで、二人そろって、俺も入っている狭い湯船の中に沈む。何故か咄嗟に避けた。湯船の中で小さくなる。
「何でそんな顔してるんですか?」
灯が呆れた様子でそんな事を言う。
「どんな?」
「家明けて三日ぶりに飼い主が帰って来た時に猫がする、距離感忘れた顔です。家の隅に行って、誰だこれ?ってやってるあの顔です。」
「そんな顔してたか?」
「確かに、してますね。」
エリスも納得して肯定する。
「良いから、私たちと一緒に居る時は、好きなだけベタベタしててください、之が現在の私たちの適切な距離です。」
そう言って、沈んでいる足を掴んで開かせ、その上に座り、腕を絡ませてくる。
「そう言う事です、そうじゃなきゃ私たち此処に居ないんですから。」
エリスも同じように足に座り、背中を預け、俺の腕を抱えた。
「いや、さっき帰って来た第一声が臭いって言うのは、流石に厳しかったんだが・・・」
「それはしょうがないです、本人は気が付かないと思いますけど、凄い匂いだったのは事実ですから。」
「残念ながら、凄かったです。」
二人そろって俺が臭かった事は否定しない、嗅覚疲労か?そんなに酷いのか?
「お風呂上りに自分の服確認して下さい、お風呂で鼻のリセット出来てるはずだから、納得するはずです。」
エリスも肯いている。
「分かった、でもそれは後にして、暫くこのままでいいか?」
今は二人とべたべたしたい。
二人はしょうがないですねと言う様子で笑って。
「むしろ、此処で先に上がるってやられたら怒りますからね?」
「むしろそれ以外選択肢ないので、堪能してください。」
改めて二人を抱きしめる。
「ありがとう。」
「たっぷり感謝してください。」
「どういたしまして。」
灯が得意顔で言う、エリスも笑っていた。
風呂から上がった所で、さっきまで着ていた服の匂いを嗅いだところ、本当にすごい匂いがした、確かにあのリアクションもしょうがないか・・・
10
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
異世界から元の世界に派遣された僕は他の勇者たちとは別にのんびり暮らします【DNAの改修者ー外伝】
kujibiki
ファンタジー
異世界で第二の人生の大往生を迎えた僕は再びあの場所へ飛ばされていた。
※これは『DNAの改修者』のアフターストーリーとなります。
『DNAの改修者』を読まなくても大丈夫だとは思いますが、気になる方はご覧ください。
※表紙は生成AIで作ってみたイメージです。(シャルルが難しい…)
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
俺は陰キャだったはずなのに……なぜか学園内でモテ期が到来した件
こうたろ
青春
友人も恋人も居ないボッチ学生だった山田拓海が何故かモテだしてしまう。
・学園一の美人で、男女問わず憧れの的。
・陸上部のエースで、明るく活発なスポーツ女子。
・物静かで儚げな美術部員。
・アメリカから来た金髪碧眼でハイテンションな留学生。
・幼稚園から中学まで毎朝一緒に登校していた幼馴染。
拓海の生活はどうなるのか!?
構造理解で始めるゼロからの文明開拓
TEKTO
ファンタジー
ブラック企業勤めのサラリーマン・シュウが転生したのは、人間も街も存在しない「完全未開の大陸」だった。
適当な神から与えられたのは、戦闘力ゼロ、魔法適性ゼロのゴミスキル《構造理解》。
だが、物の仕組みを「作れるレベル」で把握できるその力は、現代知識を持つ俺にとっては、最強の「文明構築ツール」だった――!
――これは、ゴミと呼ばれたスキルとガラクタと呼ばれた石で、世界を切り拓く男の物語。
ガチャで領地改革! 没落辺境を職人召喚で立て直す若き領主
雪奈 水無月
ファンタジー
魔物大侵攻《モンスター・テンペスト》で父を失い、十五歳で領主となったロイド。
荒れ果てた辺境領を支えたのは、幼馴染のメイド・リーナと執事セバス、そして領民たちだった。
十八歳になったある日、女神アウレリアから“祝福”が降り、
ロイドの中で《スキル職人ガチャ》が覚醒する。
ガチャから現れるのは、防衛・経済・流通・娯楽など、
領地再建に不可欠な各分野のエキスパートたち。
魔物被害、経済不安、流通の断絶──
没落寸前の領地に、ようやく希望の光が差し込む。
新たな仲間と共に、若き領主ロイドの“辺境再生”が始まる。
【完結】発明家アレンの異世界工房 ~元・商品開発部員の知識で村おこし始めました~
シマセイ
ファンタジー
過労死した元商品開発部員の田中浩介は、女神の計らいで異世界の少年アレンに転生。
前世の知識と物作りの才能を活かし、村の道具を次々と改良。
その発明は村の生活を豊かにし、アレンは周囲の信頼と期待を集め始める。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる