82 / 274
3章 活躍する坊主
第83話 煮込んでみよう 灯視点
しおりを挟む
「つーかーれーたー。」
そんな事を言いながら和尚さんが、お硝酸の精製を始めた。
いよいよ疲れでキャラが崩壊して来たらしい。
酷い駄洒落だと思うけど。実際やっているのだからどうかと思う。
昔のトイレ周辺を烏枢沙摩明王の真言で浄化してから土を掘って捨てる予定の鍋で煮込み始めたのだ。炭は暖炉の燃えカス、硫黄は別口ので黄色い石、硫黄はあるか?と聞いた所、何かの薬剤調合で使うらしく、ちゃんと店頭に並んでいた。でもその薬剤、火薬では無いんですか?硫黄の使い道にそれ以外有るって事の方が驚きです。
藁とかに溶かして染み込ませて着け木と言うかマッチ代わりにしている?ああ、そういう使い方も有るんですね。
この世界のトイレは未だ汲み取りと言うか、ボットントイレで、掘ってある穴の分溜まったらそのまま埋めて別の場所に移動すると言う方式で、肥料として使っている訳ではないので安心して生野菜が食べられると言う事らしい。
そして、汲み取りトイレなら周辺の土を煮込めば微生物分解で析出した硝石・硝酸カリウムを水に溶かして取り出せると言う事でのこの奇行だと説明してくれた、奇行だって事は認めるんですね・・・
畑の肥料は魔物の残骸と鶏ふん、森の落ち葉でちゃんと醗酵させているから安心ですとエリスちゃんに説明された。和尚さんも其の説明ではかなり感心していた。肥料の概念が有るのは意外と農業が発達していると言う事らしい。
昔のヨーロッパみたいにオマルから道にぶち撒ける方式じゃなくて良かった。世界史のトイレ事情は歴史教師が喜々として補足説明していたのですごく印象に残っている。
ウォシュレット付きトイレが恋しくもあるが、学校トイレは未だ付いていいない和式トイレだったので。完全ウォシュレット生活では無かったのがココに来て助かる要因になるとは思わなかった。
現在拠点のお家には立派なお風呂があるので。どうしても気になった時には洗えるので大丈夫だ。
「そう言えばあのお風呂って湯船だけで機能完結してますよね?
丸ごと運べますよね?
お幾ら位です?
特注でお湯出す機能だけ取り出して別の形に出来ます?」
矢継早にエリスちゃんを質問攻めにした所。魔法道具屋に皆で行く流れになった。
硫黄と炭の粉ぐらいは後でこっちで磨り潰しておきますから。
「お湯の出せる浴槽は金貨10枚です。」
「買います。」
思わず即答した、運ぶのは和尚さんの虚空の蔵に任せれば良い、和尚さんも納得している様子なので大丈夫だ。これで皆で外でお風呂で、お湯の温度調整して忙しくて手を出してくれないなんて事に成らないので必須だ。川が無くてもお風呂に入れると言うのは素晴らしいと思う。
エリスちゃんもそれは大事だと納得してくれたので大丈夫と言う事で、満場一致だ。
和尚さんが何も言わずにギルド証から金貨を取り出し払っていた。出稼ぎでかなり稼いだらしく、財布の紐は緩い。
「まいど、ありがとうございます。」
「これって、此処で作ってるんですよね?特注って出来ます?」
「はい、どんな物を作ります?」
にこやかに促して来る、じゃあダメ元でやってみよう。
「これを作って欲しいのですが。」
ウォシュレットトイレの便器と便座のデザイン画を出してみる。
「これは?椅子?」
「便器です、トイレの座る所です。」
「材質は?」
「陶器で、ツルツルしてると汚れにくくて掃除しやすくて良いです。直接座る部分は木製か、冷たくない材質で。」
「焼物屋の方が良いのでは?」
納得の行かない様子で店主さんが呟く。
「出来れば此処からお湯を出してほしいのです。後ろと前を洗います。」
お湯の出る予定のノズルを指差し説明する、説明する私を呆れ顔で店主が見ている。これはダメな流れか。
「どんな利点が?」
「すっきりさっぱりしますし、痔や便秘が治ります、実際使ってみればわかります。」
故郷のトイレの星、T〇T〇さんは普及に苦労したんだと思う。でも、この人も女の人なのだから出ない苦しみは判る筈。
「出来れば温風も出して付いた水気も乾かしたいです。」
髪を乾かすのに温風を出す魔法装置も有るので無理のある話ではない筈だ。
店主が呆れ顔を隠さずに図面を見ながら説明を聞いて居る。
「更に贅沢を言うと座る部分を温かくしたいですね。」
こうしてみると日本の便器に対する拘りは異常だ・・・機能てんこ盛りにも程が有る・・・
「えーと、ざっと見積もって取り付け入れて金貨25枚に成りますけど、どうします?」
結構な金額だ、さっきのお風呂より高い。
「大丈夫ですか?」
「大丈夫。」
和尚さんなら同意してくれると思ってました。
エリスちゃんは、少し固まってますけど、まあ、使えば良さが判ります。
たとえ反対しても多数決で2:1取れているので大丈夫ですし。
「まあ、良いです。」
渋々感が有りますけど、大丈夫ですね。
「買います、時間はどれぐらいかかります?」
「ありがとうございます、でも本気ですか?」
「本気じゃなきゃこんな図面書けません。」
「愚問ですか・・・」
「愚問です。」
そんな事を言っているうちに和尚さんがお金を取り出して払う。
店主が驚き顔でお金を受け取る。
「ありがとうございます。2か月ぐらいお待ちください、直接届けますので。届け先は?」
「ギルマス邸で。」
エリスちゃんが出番と割り込んだ。どうやらこの辺ならこれで通じるらしい。
「はい、承りました。」
お風呂の方は口止めして部屋の外に出てもらい、和尚さんの虚空の蔵に収納した。
後日、ウォシュレットトイレは無事届き、新しく設置され、結果エリスちゃんと義母さんが気に入ったらしく入り浸っていた、ほら、やった甲斐あったでしょう?
そんな事を言いながら和尚さんが、お硝酸の精製を始めた。
いよいよ疲れでキャラが崩壊して来たらしい。
酷い駄洒落だと思うけど。実際やっているのだからどうかと思う。
昔のトイレ周辺を烏枢沙摩明王の真言で浄化してから土を掘って捨てる予定の鍋で煮込み始めたのだ。炭は暖炉の燃えカス、硫黄は別口ので黄色い石、硫黄はあるか?と聞いた所、何かの薬剤調合で使うらしく、ちゃんと店頭に並んでいた。でもその薬剤、火薬では無いんですか?硫黄の使い道にそれ以外有るって事の方が驚きです。
藁とかに溶かして染み込ませて着け木と言うかマッチ代わりにしている?ああ、そういう使い方も有るんですね。
この世界のトイレは未だ汲み取りと言うか、ボットントイレで、掘ってある穴の分溜まったらそのまま埋めて別の場所に移動すると言う方式で、肥料として使っている訳ではないので安心して生野菜が食べられると言う事らしい。
そして、汲み取りトイレなら周辺の土を煮込めば微生物分解で析出した硝石・硝酸カリウムを水に溶かして取り出せると言う事でのこの奇行だと説明してくれた、奇行だって事は認めるんですね・・・
畑の肥料は魔物の残骸と鶏ふん、森の落ち葉でちゃんと醗酵させているから安心ですとエリスちゃんに説明された。和尚さんも其の説明ではかなり感心していた。肥料の概念が有るのは意外と農業が発達していると言う事らしい。
昔のヨーロッパみたいにオマルから道にぶち撒ける方式じゃなくて良かった。世界史のトイレ事情は歴史教師が喜々として補足説明していたのですごく印象に残っている。
ウォシュレット付きトイレが恋しくもあるが、学校トイレは未だ付いていいない和式トイレだったので。完全ウォシュレット生活では無かったのがココに来て助かる要因になるとは思わなかった。
現在拠点のお家には立派なお風呂があるので。どうしても気になった時には洗えるので大丈夫だ。
「そう言えばあのお風呂って湯船だけで機能完結してますよね?
丸ごと運べますよね?
お幾ら位です?
特注でお湯出す機能だけ取り出して別の形に出来ます?」
矢継早にエリスちゃんを質問攻めにした所。魔法道具屋に皆で行く流れになった。
硫黄と炭の粉ぐらいは後でこっちで磨り潰しておきますから。
「お湯の出せる浴槽は金貨10枚です。」
「買います。」
思わず即答した、運ぶのは和尚さんの虚空の蔵に任せれば良い、和尚さんも納得している様子なので大丈夫だ。これで皆で外でお風呂で、お湯の温度調整して忙しくて手を出してくれないなんて事に成らないので必須だ。川が無くてもお風呂に入れると言うのは素晴らしいと思う。
エリスちゃんもそれは大事だと納得してくれたので大丈夫と言う事で、満場一致だ。
和尚さんが何も言わずにギルド証から金貨を取り出し払っていた。出稼ぎでかなり稼いだらしく、財布の紐は緩い。
「まいど、ありがとうございます。」
「これって、此処で作ってるんですよね?特注って出来ます?」
「はい、どんな物を作ります?」
にこやかに促して来る、じゃあダメ元でやってみよう。
「これを作って欲しいのですが。」
ウォシュレットトイレの便器と便座のデザイン画を出してみる。
「これは?椅子?」
「便器です、トイレの座る所です。」
「材質は?」
「陶器で、ツルツルしてると汚れにくくて掃除しやすくて良いです。直接座る部分は木製か、冷たくない材質で。」
「焼物屋の方が良いのでは?」
納得の行かない様子で店主さんが呟く。
「出来れば此処からお湯を出してほしいのです。後ろと前を洗います。」
お湯の出る予定のノズルを指差し説明する、説明する私を呆れ顔で店主が見ている。これはダメな流れか。
「どんな利点が?」
「すっきりさっぱりしますし、痔や便秘が治ります、実際使ってみればわかります。」
故郷のトイレの星、T〇T〇さんは普及に苦労したんだと思う。でも、この人も女の人なのだから出ない苦しみは判る筈。
「出来れば温風も出して付いた水気も乾かしたいです。」
髪を乾かすのに温風を出す魔法装置も有るので無理のある話ではない筈だ。
店主が呆れ顔を隠さずに図面を見ながら説明を聞いて居る。
「更に贅沢を言うと座る部分を温かくしたいですね。」
こうしてみると日本の便器に対する拘りは異常だ・・・機能てんこ盛りにも程が有る・・・
「えーと、ざっと見積もって取り付け入れて金貨25枚に成りますけど、どうします?」
結構な金額だ、さっきのお風呂より高い。
「大丈夫ですか?」
「大丈夫。」
和尚さんなら同意してくれると思ってました。
エリスちゃんは、少し固まってますけど、まあ、使えば良さが判ります。
たとえ反対しても多数決で2:1取れているので大丈夫ですし。
「まあ、良いです。」
渋々感が有りますけど、大丈夫ですね。
「買います、時間はどれぐらいかかります?」
「ありがとうございます、でも本気ですか?」
「本気じゃなきゃこんな図面書けません。」
「愚問ですか・・・」
「愚問です。」
そんな事を言っているうちに和尚さんがお金を取り出して払う。
店主が驚き顔でお金を受け取る。
「ありがとうございます。2か月ぐらいお待ちください、直接届けますので。届け先は?」
「ギルマス邸で。」
エリスちゃんが出番と割り込んだ。どうやらこの辺ならこれで通じるらしい。
「はい、承りました。」
お風呂の方は口止めして部屋の外に出てもらい、和尚さんの虚空の蔵に収納した。
後日、ウォシュレットトイレは無事届き、新しく設置され、結果エリスちゃんと義母さんが気に入ったらしく入り浸っていた、ほら、やった甲斐あったでしょう?
10
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
異世界から元の世界に派遣された僕は他の勇者たちとは別にのんびり暮らします【DNAの改修者ー外伝】
kujibiki
ファンタジー
異世界で第二の人生の大往生を迎えた僕は再びあの場所へ飛ばされていた。
※これは『DNAの改修者』のアフターストーリーとなります。
『DNAの改修者』を読まなくても大丈夫だとは思いますが、気になる方はご覧ください。
※表紙は生成AIで作ってみたイメージです。(シャルルが難しい…)
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
構造理解で始めるゼロからの文明開拓
TEKTO
ファンタジー
ブラック企業勤めのサラリーマン・シュウが転生したのは、人間も街も存在しない「完全未開の大陸」だった。
適当な神から与えられたのは、戦闘力ゼロ、魔法適性ゼロのゴミスキル《構造理解》。
だが、物の仕組みを「作れるレベル」で把握できるその力は、現代知識を持つ俺にとっては、最強の「文明構築ツール」だった――!
――これは、ゴミと呼ばれたスキルとガラクタと呼ばれた石で、世界を切り拓く男の物語。
ガチャで領地改革! 没落辺境を職人召喚で立て直す若き領主
雪奈 水無月
ファンタジー
魔物大侵攻《モンスター・テンペスト》で父を失い、十五歳で領主となったロイド。
荒れ果てた辺境領を支えたのは、幼馴染のメイド・リーナと執事セバス、そして領民たちだった。
十八歳になったある日、女神アウレリアから“祝福”が降り、
ロイドの中で《スキル職人ガチャ》が覚醒する。
ガチャから現れるのは、防衛・経済・流通・娯楽など、
領地再建に不可欠な各分野のエキスパートたち。
魔物被害、経済不安、流通の断絶──
没落寸前の領地に、ようやく希望の光が差し込む。
新たな仲間と共に、若き領主ロイドの“辺境再生”が始まる。
【完結】発明家アレンの異世界工房 ~元・商品開発部員の知識で村おこし始めました~
シマセイ
ファンタジー
過労死した元商品開発部員の田中浩介は、女神の計らいで異世界の少年アレンに転生。
前世の知識と物作りの才能を活かし、村の道具を次々と改良。
その発明は村の生活を豊かにし、アレンは周囲の信頼と期待を集め始める。
悪徳領主の息子に転生しました
アルト
ファンタジー
悪徳領主。その息子として現代っ子であった一人の青年が転生を果たす。
領民からは嫌われ、私腹を肥やす為にと過分過ぎる税を搾り取った結果、家の外に出た瞬間にその息子である『ナガレ』が領民にデカイ石を投げつけられ、意識不明の重体に。
そんな折に転生を果たすという不遇っぷり。
「ちょ、ま、死亡フラグ立ち過ぎだろおおおおお?!」
こんな状態ではいつ死ぬか分かったもんじゃない。
一刻も早い改善を……!と四苦八苦するも、転生前の人格からは末期過ぎる口調だけは受け継いでる始末。
これなんて無理ゲー??
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる