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4章 助けた少女とその後
第143話 目覚めた少女(少女視点)
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前置き
昔投稿した、崖の鳥、助けた物の続きです、伏線とするには大分間が空きました。
「おじちゃん、神父様から伝言。」
見覚えの無い子供に呼び止められた。
「ん?」
「連れて来た娘の意識が戻ったから、迎えに来てあげて下さいって。」
伝言用のメッセンジャーらしい、ニコニコと笑顔を浮かべて手を出して来ている、ああ、御駄賃か。
銅貨を一枚渡して置く、やったあと歓声を上げて走って行った、成程、そう言うシステムか。
「タダでは子供も動きませんからね、要件一回に付き銅貨1枚相場です。」
エリスが解説する。相場通りだったらしい。
「世知辛いですね。と言うか、アレですね、おじちゃんなんですね?」
灯が苦笑を浮かべて先ほどの子供の発言にツッコミを入れる。
「何気に痛いぞ・・・」
いや、今更若いだ何て言わないし、其れを言われた時に一番痛い状態からは脱しているので、其処まで痛くは無いが、其れなりに。
因みに、一番痛いのは自分が結婚していない状態で、年下の後輩や下級生にでっかい子供が居た時だ・・・。
この間まで地味に痛かった・・・
今なら可愛い嫁が居るし子供も居るのでそんなに痛くない。
少女視点
「目が覚めましたか?」
声に反応して目が覚めた。
「・・・・・・」
反応しようと口を開けたが、言葉が出て来なかった。
身動きがうまく取れない。
どうやら、その反応だけで納得した様子で、直ぐに部屋の外に出て行ってしまったようだ。
身に覚えの無い感触がある、凄く懐かしい優しい感触の布、布団とシーツだ・・・
目を開けると、白い壁が目に飛び込んで来た、白い壁と言うと教会だろうか?
あの時助けられたのは夢ではなかったらしい、ハッとして、お腹に手を当てた、ゴブリンの巣からは助け出されたけど、体の中はどうなった?いや、子供を埋めるだなんて、産もうとだなんて考えて居ない。もうゴブリンの子供を散々産まされているのだ。あのまま死ぬか、冒険者に止めを刺されるか、人里で死ぬかの違いしかない。
大きく分けて、ゴブリンの孕み袋として死ぬか、人として死ねるかの違いだ、どうやら私は人として死ねるらしい。
改めて感じる。柔らかい布団の感触と清潔なシーツ、只それだけで泣きそうになる。私の最後の記憶と成るのなら、これだけで幸せ過ぎる。
巣から助けられても、お腹の中には未だアレの子供が残って居るのだ、呪詛、恨み言でも喚き散らしながら死のうかと思ったが、色々と空っぽになってしまって思いつかない。
あの時、餌に成って来いと言われ、崖から突き落とされ・・・・
其処から先は思い出したくも無い。
そして、今助け出されて此処に居ると。
犯人、あの馬鹿貴族は何処に?
まさか此処には居ないだろう。
だが、もし私が生きて居ると彼奴の耳に入ったら・・・・
改めてどうにかされる事も有るかも知れないと、身震いする。
だけど何で、もう死んで居る様な物なのに、殺されるのが怖いのか、まだ死にたく無かったのか・・・
コツコツと足音が響いて、戸が開いた。
「おや、起きましたか?」
優しそうな男の人が響いた。
声に反応して今度は飛び起きようとしたが、身体が言う事を聞かない、体を起こしきる前に力尽きてしまい、ぱふんと、布団に倒れ込んだ。
「未だ身体が治り切って無いのでしょう、無理はしなくて良いです。」
「・・・はい。」
どうにかその一言だけ絞り出した。
「先ずは必要な説明をしておきます、聞いて居るだけで良いですから、聴いて置いて下さい。」
一方的にだが、話はしてくれるらしい、正直、一言喋るだけでも辛いので、有難い。
「ここは魔の森の近接領の開拓村です、貴方はとある冒険者の方々に助け出されました。捜索願等が出て居ないので、今後の身の振り方は貴方次第です、このまま教会入りするか、その助けてくれた冒険者の方々に見受けしてもらうか、あの方々は良い人達なので、先ずは会って見て下さい。」
「はい、でも・・・私はもう直ぐに死ぬんじゃ・・・」
必死に絞り出して、やっとその一言が出て来た。
「ああ、すいません、その説明を忘れて居ました。」
一度区切り、覚悟を決めた様子で、改めて切り出して来た。
「貴方の中に居たゴブリンの幼生はもう居ません、未だ表立っての発表は在りませんが、貴方の様に苗床にされた者を助ける為の研究もされています。」
その予想外の言葉に、私はきょとんと眼を見開いた。
「助かったんですか?」
一体、どんな方法で?昔噂で聞いた、お腹の中身、子供を作る部分を取り出せば、もう子供は作れないけど助かると言う話の?そんな怖い事を?
あの、ゴブリンの幼生体が自分のお腹から出て来ると言う光景は嫌と言うほど見た。今更普通の人の子供が欲しいだなんて言えないし、考えられない。
この汚れた身体に触れてくれる様な人なんて居ないだろう。
「お腹を割って、子供を育てる子宮を取り出すやり方では有りません、お腹の中に居るゴブリンの幼生体に強い浄化を当てると、母体を傷つけずに中の幼生体を殺す事が出来る様になりました。未だ出来る人の方が少ないですがね。」
其処で少し止めた、言葉の意味を理解させるための時間だろう。
「だから、貴方の子宮は無事です、後から食い破られることも有りません、子供も産めるはずです。」
その言葉に涙が不意に涙が溢れた。
「有り難うございます。」
「その言葉は、貴方を助けた冒険者の方々に言ってあげて下さい、私は其れを少しだけ手伝っただけです。」
神父様は優しく笑みを浮かべて居る。
「それと、食事ですけど、食べられそうですか?」
御飯、そう聞いて目が冴えた、ゴブリンに捕まって居る間、ゴブリンの出すあのドロドロした液体しか口にして居ない。
ぐうぅぅ
自分のお腹が、大きな音を立てた。
「急いで準備しますね、教会の御飯は薄味ですが、口に合わなかったら御免なさい。」
そんな事を言って、神父様は部屋から出て行った。
外では走り回る子供たちの声が聞こえる。今まで感じた事の無い、今までは気にした事の無い人里の気配、先程の説明を聞く限り、安心して良いらしい、その安心感で身体の力が抜け、御飯を待つ前に意識が眠りに落ちた。
昔投稿した、崖の鳥、助けた物の続きです、伏線とするには大分間が空きました。
「おじちゃん、神父様から伝言。」
見覚えの無い子供に呼び止められた。
「ん?」
「連れて来た娘の意識が戻ったから、迎えに来てあげて下さいって。」
伝言用のメッセンジャーらしい、ニコニコと笑顔を浮かべて手を出して来ている、ああ、御駄賃か。
銅貨を一枚渡して置く、やったあと歓声を上げて走って行った、成程、そう言うシステムか。
「タダでは子供も動きませんからね、要件一回に付き銅貨1枚相場です。」
エリスが解説する。相場通りだったらしい。
「世知辛いですね。と言うか、アレですね、おじちゃんなんですね?」
灯が苦笑を浮かべて先ほどの子供の発言にツッコミを入れる。
「何気に痛いぞ・・・」
いや、今更若いだ何て言わないし、其れを言われた時に一番痛い状態からは脱しているので、其処まで痛くは無いが、其れなりに。
因みに、一番痛いのは自分が結婚していない状態で、年下の後輩や下級生にでっかい子供が居た時だ・・・。
この間まで地味に痛かった・・・
今なら可愛い嫁が居るし子供も居るのでそんなに痛くない。
少女視点
「目が覚めましたか?」
声に反応して目が覚めた。
「・・・・・・」
反応しようと口を開けたが、言葉が出て来なかった。
身動きがうまく取れない。
どうやら、その反応だけで納得した様子で、直ぐに部屋の外に出て行ってしまったようだ。
身に覚えの無い感触がある、凄く懐かしい優しい感触の布、布団とシーツだ・・・
目を開けると、白い壁が目に飛び込んで来た、白い壁と言うと教会だろうか?
あの時助けられたのは夢ではなかったらしい、ハッとして、お腹に手を当てた、ゴブリンの巣からは助け出されたけど、体の中はどうなった?いや、子供を埋めるだなんて、産もうとだなんて考えて居ない。もうゴブリンの子供を散々産まされているのだ。あのまま死ぬか、冒険者に止めを刺されるか、人里で死ぬかの違いしかない。
大きく分けて、ゴブリンの孕み袋として死ぬか、人として死ねるかの違いだ、どうやら私は人として死ねるらしい。
改めて感じる。柔らかい布団の感触と清潔なシーツ、只それだけで泣きそうになる。私の最後の記憶と成るのなら、これだけで幸せ過ぎる。
巣から助けられても、お腹の中には未だアレの子供が残って居るのだ、呪詛、恨み言でも喚き散らしながら死のうかと思ったが、色々と空っぽになってしまって思いつかない。
あの時、餌に成って来いと言われ、崖から突き落とされ・・・・
其処から先は思い出したくも無い。
そして、今助け出されて此処に居ると。
犯人、あの馬鹿貴族は何処に?
まさか此処には居ないだろう。
だが、もし私が生きて居ると彼奴の耳に入ったら・・・・
改めてどうにかされる事も有るかも知れないと、身震いする。
だけど何で、もう死んで居る様な物なのに、殺されるのが怖いのか、まだ死にたく無かったのか・・・
コツコツと足音が響いて、戸が開いた。
「おや、起きましたか?」
優しそうな男の人が響いた。
声に反応して今度は飛び起きようとしたが、身体が言う事を聞かない、体を起こしきる前に力尽きてしまい、ぱふんと、布団に倒れ込んだ。
「未だ身体が治り切って無いのでしょう、無理はしなくて良いです。」
「・・・はい。」
どうにかその一言だけ絞り出した。
「先ずは必要な説明をしておきます、聞いて居るだけで良いですから、聴いて置いて下さい。」
一方的にだが、話はしてくれるらしい、正直、一言喋るだけでも辛いので、有難い。
「ここは魔の森の近接領の開拓村です、貴方はとある冒険者の方々に助け出されました。捜索願等が出て居ないので、今後の身の振り方は貴方次第です、このまま教会入りするか、その助けてくれた冒険者の方々に見受けしてもらうか、あの方々は良い人達なので、先ずは会って見て下さい。」
「はい、でも・・・私はもう直ぐに死ぬんじゃ・・・」
必死に絞り出して、やっとその一言が出て来た。
「ああ、すいません、その説明を忘れて居ました。」
一度区切り、覚悟を決めた様子で、改めて切り出して来た。
「貴方の中に居たゴブリンの幼生はもう居ません、未だ表立っての発表は在りませんが、貴方の様に苗床にされた者を助ける為の研究もされています。」
その予想外の言葉に、私はきょとんと眼を見開いた。
「助かったんですか?」
一体、どんな方法で?昔噂で聞いた、お腹の中身、子供を作る部分を取り出せば、もう子供は作れないけど助かると言う話の?そんな怖い事を?
あの、ゴブリンの幼生体が自分のお腹から出て来ると言う光景は嫌と言うほど見た。今更普通の人の子供が欲しいだなんて言えないし、考えられない。
この汚れた身体に触れてくれる様な人なんて居ないだろう。
「お腹を割って、子供を育てる子宮を取り出すやり方では有りません、お腹の中に居るゴブリンの幼生体に強い浄化を当てると、母体を傷つけずに中の幼生体を殺す事が出来る様になりました。未だ出来る人の方が少ないですがね。」
其処で少し止めた、言葉の意味を理解させるための時間だろう。
「だから、貴方の子宮は無事です、後から食い破られることも有りません、子供も産めるはずです。」
その言葉に涙が不意に涙が溢れた。
「有り難うございます。」
「その言葉は、貴方を助けた冒険者の方々に言ってあげて下さい、私は其れを少しだけ手伝っただけです。」
神父様は優しく笑みを浮かべて居る。
「それと、食事ですけど、食べられそうですか?」
御飯、そう聞いて目が冴えた、ゴブリンに捕まって居る間、ゴブリンの出すあのドロドロした液体しか口にして居ない。
ぐうぅぅ
自分のお腹が、大きな音を立てた。
「急いで準備しますね、教会の御飯は薄味ですが、口に合わなかったら御免なさい。」
そんな事を言って、神父様は部屋から出て行った。
外では走り回る子供たちの声が聞こえる。今まで感じた事の無い、今までは気にした事の無い人里の気配、先程の説明を聞く限り、安心して良いらしい、その安心感で身体の力が抜け、御飯を待つ前に意識が眠りに落ちた。
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