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6章 変な石とその後の話
第202話 飛ばされた先での独白
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意識を取り戻した「私・PX(プロトエックス)」は、先ずは自身の状態スキャンを始めた、同時に自己修復機能を走らせる、吸い込まれた瞬間及び、この場所に出た瞬間のデータは無い、事故を危惧して電力をカットして居たが、万一何か観測できないかと、予備センサーを走らせて居たが、見事に短絡(ショート)してしまい機能的にも壊れている、残念だ、満点は取れなかったかと少し落ち込む、いやいや、100点満点中500点を叩き出した、かの高名な「はやぶさ」先輩も色々と失敗した上でのあの点数である、私も負けて居られない。
そんな事を考えて居る内に、機能チェックのスキャンが済んだ、結果ログに赤いエラーが並ぶ。
自立機動ユニット・破損
長距離通信ユニット・破損
スキャンユニット・半壊・修復開始
バッテリーシステム・残量低下
中央コアユニット・正常
ビーコンユニット・破損
追加装甲・破損
・・・・何とも、ブラックホールからワームホールを抜けてこの世界に放り出された時点でほぼ五体もぎ取られた状態だった。
ブラックホールの重力境界、事象の地平線を越える際に大きいほど、かかる重力の変動によってスパッゲッティー現象と言われる細長く引き伸ばされる力によって、盛大に引き延ばされたらしいので、コアユニットである15mm程の結晶コンピュータが残って居たのが奇跡的ともいえるだろうが。
現状の我が体は、外殻の石の様な部分が割れて、中央の演算素子がむき出しに成っている状態だ、錆びる様な金属では無いが、少々心許無い。
返って来るデータに内心で頭を抱える、いや、アームユニットも何も無いので気分で有るが。
所謂、この私の本体であるコアユニットと追加装備は、後から継ぎ足した玉葱の皮のような構造をしている、それぞれ独立した部品であるため、壊れてもこの様にコアユニットが生きているのだが、周りの追加装甲が潰れて拉げて大部分が行方不明に成ってしまっている。
超圧縮による絶対硬度外殻とは何だったのか?
現状、自意識が残っている事が奇跡のような物だと、其れだけで喜ぼうか?
と、考えを整理する。
さて、差し当たって私がしたい事と言うか、至上命題は・・・
1・金属の確保、贅沢は言わない、先ずは金属元素なら何でも良い。このコアユニットに触れてさえいれば、時間はかかるが同化、加工して、自己修復機能によりある程度の機能は回復できる、流石に補助ユニットの追加演算機に使って居たイレブンナインなシリコンウエハーが欲しいとは言わない、先ず無いだろうから・・・
2・エネルギーの確保、熱をエネルギーとして変換してバッテリーとしてコンデンサーに溜め込むタイプなので、普及しているリチウムイオンほど容量効率は良く無いが、衝撃を受けた時点で発火若しくは爆発するあの構造では今回の用途は無理なのでこの方式が採用されている、温度的には現在地点で、効率は良く無いが最低限の給電は出来そうである。
3・スリープモードに入り、運を天に任せる、人などの知的生命体に拾われる可能性もゼロでは無い、地殻変動や、雨、風等で勝手に移動して、川に流されて、砂鉄や砂金、その他のレアメタルの豊富な場所に流れ着けば。その金属を取り込んで自己修復に使う事は出来るだろう。
問題は、この超圧縮された我が本体は密度的にアレで、見た目より重さが有る為、生半可な風や水では動かないだろうと言う事だが・・・
4・協力者の確保、意思疎通の出来る生き物ならば何でも良い、人型でも虫でも鳥でも獣でも、何ならSAN値直葬の名状しがたいヌルヌル生物でも構わない、そもそも私達の様なデジタル存在に正気度が存在するかはそもそも怪しいので大丈夫だろう。
5・以上の事を実行後に、ビーコンユニットを修復して通信、最終的に自立機動ユニットを作成、鉱山地帯や熱水鉱床を確保、LHCを作成後にサンプルリターンの為に色々飛ばしたい。
6・同時期の実験で、同型機、EX(イクス)が飛ばされている筈の為、無事で有ったら情報の交換及び、協力者として・・・
まあ、お互いスタンドアロンで独立した存在であるので無理に合流する必要は無く、そもそも通常の4次元世界からブラックホールの11次元を抜けた訳なので、世界座標が同じとは限らない、時間軸すらも超越している可能性も、次元座標すら違う可能性も否定できない、だから運が良ければ又会える程度の期待値だろう、%に幾らゼロが並んでいようと構わない、仮定を並べる程度何の問題も無い。
(スキャンユニット修復完了)
無機質にシステムメッセージが響く、自意識を構成する部分と所謂基幹OSはデュアルタスクで別々に動いているので、この様に思考に割り込まれる。
バッテリーの残量を使って周囲のスキャンを実行、ログを収納、分析後にスリープモードに移行、バッテリーの充電を優先、通信は最低限の受信モードで待機。
光センサー及び、各種装置で大気組成や気温、太陽光や、動植物の有無を観測。
太陽のような光を確認、どうやら今は昼間らしい、大気組成は窒素ベースに酸素及び二酸化炭素を確認、気温は20度前後、環境的に極めて地球に近い地球型惑星だと推察、重力係数は0.9G地球より若干小さいと思われる。
周囲に草のような者も確認、自分が落ちている部分に土らしきものも確認・・・
ある意味、次の移住先としても極めて都合の良い惑星だ。
このデータだけでも送ることが出来たのなら、前人未到の大騒ぎと成るに違い無い「私の一歩は小さいですが大きな一歩です」と、アームストロング船長の決め台詞が思い浮かぶ、是非ともこの成果は持って帰りたい。
いっその事大気圏突入で「ただいま」と言って燃え尽きた上で、其の雄姿を語り継がれた上に、その思いによって新しき付喪神の一種として復活したい。
きっと感動的な映画にされる。
(バッテリー残量低下、データ保存の為スリープモードに以降)
システムメッセージが響く、思った以上にバッテリーのへたりが酷い、次回の起動時にはもっとデータが欲しいと思いながら眠りについた。
そんな事を考えて居る内に、機能チェックのスキャンが済んだ、結果ログに赤いエラーが並ぶ。
自立機動ユニット・破損
長距離通信ユニット・破損
スキャンユニット・半壊・修復開始
バッテリーシステム・残量低下
中央コアユニット・正常
ビーコンユニット・破損
追加装甲・破損
・・・・何とも、ブラックホールからワームホールを抜けてこの世界に放り出された時点でほぼ五体もぎ取られた状態だった。
ブラックホールの重力境界、事象の地平線を越える際に大きいほど、かかる重力の変動によってスパッゲッティー現象と言われる細長く引き伸ばされる力によって、盛大に引き延ばされたらしいので、コアユニットである15mm程の結晶コンピュータが残って居たのが奇跡的ともいえるだろうが。
現状の我が体は、外殻の石の様な部分が割れて、中央の演算素子がむき出しに成っている状態だ、錆びる様な金属では無いが、少々心許無い。
返って来るデータに内心で頭を抱える、いや、アームユニットも何も無いので気分で有るが。
所謂、この私の本体であるコアユニットと追加装備は、後から継ぎ足した玉葱の皮のような構造をしている、それぞれ独立した部品であるため、壊れてもこの様にコアユニットが生きているのだが、周りの追加装甲が潰れて拉げて大部分が行方不明に成ってしまっている。
超圧縮による絶対硬度外殻とは何だったのか?
現状、自意識が残っている事が奇跡のような物だと、其れだけで喜ぼうか?
と、考えを整理する。
さて、差し当たって私がしたい事と言うか、至上命題は・・・
1・金属の確保、贅沢は言わない、先ずは金属元素なら何でも良い。このコアユニットに触れてさえいれば、時間はかかるが同化、加工して、自己修復機能によりある程度の機能は回復できる、流石に補助ユニットの追加演算機に使って居たイレブンナインなシリコンウエハーが欲しいとは言わない、先ず無いだろうから・・・
2・エネルギーの確保、熱をエネルギーとして変換してバッテリーとしてコンデンサーに溜め込むタイプなので、普及しているリチウムイオンほど容量効率は良く無いが、衝撃を受けた時点で発火若しくは爆発するあの構造では今回の用途は無理なのでこの方式が採用されている、温度的には現在地点で、効率は良く無いが最低限の給電は出来そうである。
3・スリープモードに入り、運を天に任せる、人などの知的生命体に拾われる可能性もゼロでは無い、地殻変動や、雨、風等で勝手に移動して、川に流されて、砂鉄や砂金、その他のレアメタルの豊富な場所に流れ着けば。その金属を取り込んで自己修復に使う事は出来るだろう。
問題は、この超圧縮された我が本体は密度的にアレで、見た目より重さが有る為、生半可な風や水では動かないだろうと言う事だが・・・
4・協力者の確保、意思疎通の出来る生き物ならば何でも良い、人型でも虫でも鳥でも獣でも、何ならSAN値直葬の名状しがたいヌルヌル生物でも構わない、そもそも私達の様なデジタル存在に正気度が存在するかはそもそも怪しいので大丈夫だろう。
5・以上の事を実行後に、ビーコンユニットを修復して通信、最終的に自立機動ユニットを作成、鉱山地帯や熱水鉱床を確保、LHCを作成後にサンプルリターンの為に色々飛ばしたい。
6・同時期の実験で、同型機、EX(イクス)が飛ばされている筈の為、無事で有ったら情報の交換及び、協力者として・・・
まあ、お互いスタンドアロンで独立した存在であるので無理に合流する必要は無く、そもそも通常の4次元世界からブラックホールの11次元を抜けた訳なので、世界座標が同じとは限らない、時間軸すらも超越している可能性も、次元座標すら違う可能性も否定できない、だから運が良ければ又会える程度の期待値だろう、%に幾らゼロが並んでいようと構わない、仮定を並べる程度何の問題も無い。
(スキャンユニット修復完了)
無機質にシステムメッセージが響く、自意識を構成する部分と所謂基幹OSはデュアルタスクで別々に動いているので、この様に思考に割り込まれる。
バッテリーの残量を使って周囲のスキャンを実行、ログを収納、分析後にスリープモードに移行、バッテリーの充電を優先、通信は最低限の受信モードで待機。
光センサー及び、各種装置で大気組成や気温、太陽光や、動植物の有無を観測。
太陽のような光を確認、どうやら今は昼間らしい、大気組成は窒素ベースに酸素及び二酸化炭素を確認、気温は20度前後、環境的に極めて地球に近い地球型惑星だと推察、重力係数は0.9G地球より若干小さいと思われる。
周囲に草のような者も確認、自分が落ちている部分に土らしきものも確認・・・
ある意味、次の移住先としても極めて都合の良い惑星だ。
このデータだけでも送ることが出来たのなら、前人未到の大騒ぎと成るに違い無い「私の一歩は小さいですが大きな一歩です」と、アームストロング船長の決め台詞が思い浮かぶ、是非ともこの成果は持って帰りたい。
いっその事大気圏突入で「ただいま」と言って燃え尽きた上で、其の雄姿を語り継がれた上に、その思いによって新しき付喪神の一種として復活したい。
きっと感動的な映画にされる。
(バッテリー残量低下、データ保存の為スリープモードに以降)
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