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6章 変な石とその後の話
第203話 求愛行動
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(修復完了、バッテリー充電完了)
気が付くと場所が移動して居た、運を天に任せた甲斐は有ったらしい。
センサーを走らせる、どうやら何かの生物の巣らしい、一見ごちゃごちゃだが規則的に組み合わされた木の枝が見える、羽毛のような物も有るので、どうやら鳥の巣らしい、私が生き物であったのなら、食糧にされると慌てた所だろうが、無機物である私にそんな恐怖は関係が無いので、落ち着いて周囲の観察をする、私以外にもどうやら光る石、鉱物の類で飾り付けられている、黄銅鉱や黄鉄鉱、金属製品の類の金属片も発見、おお、こんな形で金属が・・・
隣接して居る物を順に取り込み、材料にして触手の様な簡易アームユニットと追加装甲を作成、素の中に有る金属を取り込み切って一先ず満足する、まだまだ材料が足りないが、前回の起動時に感じた手詰まり感は無い。
量としてはホンの少量なので、工程は道半ばだが、先ずは第一歩として上々だ。
因みに、取り込んだ金属密度の調整によって、見た目の体積は言うほど増えない、そもそも使える金属の取り込みの際に不純物は取り除く為、余計な分は増えない、加工の際に必要な、ありふれた物質である炭素等は後で取り込めば問題無い。
不意に視界が暗くなった、巣の主が帰って来たらしい、金属を取り込むのを優先して居て、ソナーセンサーを切って居たので気付くのが遅れた、鳥を確認、嘴には宝石や雲母辺等のキラキラ光る鉱石の類が咥えられていた。
どうやら巣を飾り付けて居たらしい、少し金属片が減って居る事に気が付いたのか、不思議そうに首を傾げている、何と言うか、カラフルで大きな鳥だ・・・
全長(嘴から尾羽の先まで)で2m程あるだろうか?
尚、1m程が尾羽だ・・・
極楽鳥とか尾長鳥の類か?
鳥は気を取り直して持って来た光る物で巣を飾り付け始めた。どうやら色々なこだわりが有るらしい、散々首を傾げ、あっちこっちと置き場所を変える、私の位置も気に入らないのか色々転がされた。
これで完璧と言った様子で顔を上げると同時に、鳥の顔に一種の緊張が走った。
突然ピーンと背筋を伸ばして一点を見つめている、鳥の視線の先には、もう一羽の鳥が居た、大分地味で一回り大きいが、どうやら同種の雌(?)らしい、雄の方が派手なのは世界と言うか宇宙共通なのか?
突然此方に居る巣の主が羽を広げて躍り出した、羽を広げてぴっこんぴっこんと動き回る、求愛のダンスらしい、同時に、この巣を見てくれと言うように巣の周りを回る。この場所は高台の上で、其れなりに開けている為、動き回るのに邪魔な物は無い、もしかするとこのダンスの為に整地して居た可能性も有る、何でこの類の鳥は求愛に無駄なリソースを全力なのだろう?
対して、その必死の求愛ダンスを見守る雌は冷めた様子だ、巣の周りをさらっと回り、ちらりと巣を一瞥しただけで去って行ってしまった。
ダンスを踊っていた鳥ががっくりと言った様子で肩を落とした。
言葉も通じないのに、この鳥の思考が手に取るようにわかる。
(落ち込むな、未だ次が来るさ・・・)
人間の男だったらポンポンと肩を叩いて慰めたくなりそうな流れだが、鳥相手にしてもしょうがないだろう。
どうやら、この鳥の求愛行動は、巣をキラキラで飾り付け、ダンスする空間を作り、ダンスをしてアピールして、巣に興味を持って巣に入ったらその隙に交尾と言う流れなのだろうか?
となると、私の表面を鏡面状態にすれば上手く行くだろうか?
金属を失敬した代金として少し協力するのも悪くない。
結果として、鏡面状態でキラキラと反射する私はかなり注目を牽けたらしく、巣の主は求愛行動と交尾を成功させた。
乗って居る順番を見る限り、巣の主が雄で、地味な方が雌で合って居たらしい、交尾の後、卵を産んだ雌は次の場所に移動して行った、どうやらこの鳥は子育ては雄の担当らしい、雌は雄の巣を渡り、次から次に卵を産んで行く、この繁殖形態でその非生産的な求愛行動で雄を選ぶ意味は有るのだろうか? と言うツッコミが有るが、まあそう言う物なのだろうと呆れながら納得した。
そして、私が何故そんな雌の動きに詳しくなったかと言うと、雌にお持ち帰りされたからだ、丸呑み的な意味で、どうやらこの雌、気に入った光物を飲み込む性質が有るらしい、しかも排泄される訳でも無く、そのまま砂肝らしき部位に溜め込まれると、流石に生体の体内と言うこの状態では、レーダーやビーコン、通信システムも碌に機能しないので更に困るのだが、この鳥はキラキラ光っているのなら石に限らず金属製品も飲み込むため、材料に困らない、日に日に重くなるはずだが、元が大きなこの鳥は意に介した様子も無く、次から次に飲み込んで来る。
鳥は恒温動物で、体温もそこそこ高い為、ある意味理想的な環境だった・・・・
結果として、重さに耐えきれずに本来の生息域から外れ、ふらふらと飛び回り、とある冒険者に撃ち落させるまで、ある意味寄生状態でお世話に成る事と成った・・・
ありがとう、鳥・・・
後日、其のその鳥が宝石鉱石の類を貯めこむ性質の為「宝石鳥(ジュエルバード)」と呼ばれて居たと知るのはまた別の話である。
気が付くと場所が移動して居た、運を天に任せた甲斐は有ったらしい。
センサーを走らせる、どうやら何かの生物の巣らしい、一見ごちゃごちゃだが規則的に組み合わされた木の枝が見える、羽毛のような物も有るので、どうやら鳥の巣らしい、私が生き物であったのなら、食糧にされると慌てた所だろうが、無機物である私にそんな恐怖は関係が無いので、落ち着いて周囲の観察をする、私以外にもどうやら光る石、鉱物の類で飾り付けられている、黄銅鉱や黄鉄鉱、金属製品の類の金属片も発見、おお、こんな形で金属が・・・
隣接して居る物を順に取り込み、材料にして触手の様な簡易アームユニットと追加装甲を作成、素の中に有る金属を取り込み切って一先ず満足する、まだまだ材料が足りないが、前回の起動時に感じた手詰まり感は無い。
量としてはホンの少量なので、工程は道半ばだが、先ずは第一歩として上々だ。
因みに、取り込んだ金属密度の調整によって、見た目の体積は言うほど増えない、そもそも使える金属の取り込みの際に不純物は取り除く為、余計な分は増えない、加工の際に必要な、ありふれた物質である炭素等は後で取り込めば問題無い。
不意に視界が暗くなった、巣の主が帰って来たらしい、金属を取り込むのを優先して居て、ソナーセンサーを切って居たので気付くのが遅れた、鳥を確認、嘴には宝石や雲母辺等のキラキラ光る鉱石の類が咥えられていた。
どうやら巣を飾り付けて居たらしい、少し金属片が減って居る事に気が付いたのか、不思議そうに首を傾げている、何と言うか、カラフルで大きな鳥だ・・・
全長(嘴から尾羽の先まで)で2m程あるだろうか?
尚、1m程が尾羽だ・・・
極楽鳥とか尾長鳥の類か?
鳥は気を取り直して持って来た光る物で巣を飾り付け始めた。どうやら色々なこだわりが有るらしい、散々首を傾げ、あっちこっちと置き場所を変える、私の位置も気に入らないのか色々転がされた。
これで完璧と言った様子で顔を上げると同時に、鳥の顔に一種の緊張が走った。
突然ピーンと背筋を伸ばして一点を見つめている、鳥の視線の先には、もう一羽の鳥が居た、大分地味で一回り大きいが、どうやら同種の雌(?)らしい、雄の方が派手なのは世界と言うか宇宙共通なのか?
突然此方に居る巣の主が羽を広げて躍り出した、羽を広げてぴっこんぴっこんと動き回る、求愛のダンスらしい、同時に、この巣を見てくれと言うように巣の周りを回る。この場所は高台の上で、其れなりに開けている為、動き回るのに邪魔な物は無い、もしかするとこのダンスの為に整地して居た可能性も有る、何でこの類の鳥は求愛に無駄なリソースを全力なのだろう?
対して、その必死の求愛ダンスを見守る雌は冷めた様子だ、巣の周りをさらっと回り、ちらりと巣を一瞥しただけで去って行ってしまった。
ダンスを踊っていた鳥ががっくりと言った様子で肩を落とした。
言葉も通じないのに、この鳥の思考が手に取るようにわかる。
(落ち込むな、未だ次が来るさ・・・)
人間の男だったらポンポンと肩を叩いて慰めたくなりそうな流れだが、鳥相手にしてもしょうがないだろう。
どうやら、この鳥の求愛行動は、巣をキラキラで飾り付け、ダンスする空間を作り、ダンスをしてアピールして、巣に興味を持って巣に入ったらその隙に交尾と言う流れなのだろうか?
となると、私の表面を鏡面状態にすれば上手く行くだろうか?
金属を失敬した代金として少し協力するのも悪くない。
結果として、鏡面状態でキラキラと反射する私はかなり注目を牽けたらしく、巣の主は求愛行動と交尾を成功させた。
乗って居る順番を見る限り、巣の主が雄で、地味な方が雌で合って居たらしい、交尾の後、卵を産んだ雌は次の場所に移動して行った、どうやらこの鳥は子育ては雄の担当らしい、雌は雄の巣を渡り、次から次に卵を産んで行く、この繁殖形態でその非生産的な求愛行動で雄を選ぶ意味は有るのだろうか? と言うツッコミが有るが、まあそう言う物なのだろうと呆れながら納得した。
そして、私が何故そんな雌の動きに詳しくなったかと言うと、雌にお持ち帰りされたからだ、丸呑み的な意味で、どうやらこの雌、気に入った光物を飲み込む性質が有るらしい、しかも排泄される訳でも無く、そのまま砂肝らしき部位に溜め込まれると、流石に生体の体内と言うこの状態では、レーダーやビーコン、通信システムも碌に機能しないので更に困るのだが、この鳥はキラキラ光っているのなら石に限らず金属製品も飲み込むため、材料に困らない、日に日に重くなるはずだが、元が大きなこの鳥は意に介した様子も無く、次から次に飲み込んで来る。
鳥は恒温動物で、体温もそこそこ高い為、ある意味理想的な環境だった・・・・
結果として、重さに耐えきれずに本来の生息域から外れ、ふらふらと飛び回り、とある冒険者に撃ち落させるまで、ある意味寄生状態でお世話に成る事と成った・・・
ありがとう、鳥・・・
後日、其のその鳥が宝石鉱石の類を貯めこむ性質の為「宝石鳥(ジュエルバード)」と呼ばれて居たと知るのはまた別の話である。
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