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6章 変な石とその後の話
第231話 番外 子供達の邂逅
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「あれ?」
出先のギルドで不意に見覚えの有る物を見つけた気がして、思わず声を上げた。
「どしたの? ヒカリ姉?」
「また悪い事思い付いた?」
妹のイリスと、弟分のウルザが変な事を言う、私は悪巧みなんてしたことは無い、時々後先考えずに突っ走るだけであって、其処に悪気と言うものは存在しないのだから。
何だかんだでフォローに回って貰っている二人にはそれなりに感謝している。
現在地は冒険者ギルドの待合室と言うかロビー、依頼が貼り出されているのを確認したり、打ち合わせや待ち合わせの為に簡易的なテーブルや椅子が置かれている。
今回は依頼達成報告を窓口で済ませて居る間に、二人を待たせていたのだ。
「いや、アレ、胸元の辺り」
指をささずに目線でアレを見ろと伝える。
目線の先には、冒険者らしい、軽鎧と剣を下げた少女が居る。頭にある鮮やかなリボンが目を引くが、見るべきは首元に下げたペンダントで、遊色反応を示す石だ。
「ん? アレって?」
「普通の娘じゃない?」
珍しくも無いとウルザが言う。もっとよく見ろ。
男に見ず知らずの少女の胸元をよく見ろと言う。酷い指示を出す姉の図である。
「確かにコレだね?」
分かったらしいイリスが銀色のグソクムシの形をした髪留めをなぞる。
因みに、ダンゴムシでは無いと言うのは力説されて居る、ダンゴムシは丸くて可愛いけど、グソクムシは気持ちトゲトゲして平べったくて、目の形とかいろいろ格好良いらしい。
私も前髪に有る蜘蛛の形をした髪留めを指先でコツコツと叩く。
陸上なのだから蜘蛛の方が強くて格好良いと言う事で。
わからないらしいウルザが首を捻る。
因みに、ウルザのは髪を縛って居る飾り紐で、この中では一番地味だ。
男の子ならカブトムシとかクワガタ辺りが一番格好良いのでは? と突っ込んで見たが、目立つからヤダと言う事でこんな形に成って居る。
「修行が足りないなあ?」
そんな感じに優越感を含んだ苦笑を浮かべる。
因みに、この髪飾りは父親が管理しているEXの子機で有る、機能としては、金属の吸収と加工、遠くに離れて居ても話をする事ができる程度、余り何でもコレにやらせる訳にも行かないから機能限定版と言うらしい。
本気で使えば、黒皮病の特効薬の開発や、大量発生ゴブリンの群を一撃で吹き飛ばす様な事も出来ると言うが、対価としての金属の消費量が凄いと言われたので、自分では試すことができずにいる。そんな活躍をさせた時には鉱山を一つ丸ごと喰わせたとか、規模の大きな事を言って居た。
「でも、本当にコレ?」
イリスが半信半疑と言う様子で聞いて来る。
「直接聞いて見れば良い」
髪飾りの蜘蛛を外して、指示を出すぞと指先で叩いてから、指示を飛ばす。
「EX、呼び出し、音量最大で全域、返事しろ」
慣れている私たち以外には聞こえない独特な音が響いた。
「コッチまで範囲に入れないでよ、響くんだから」
イリスとウルザが顔を顰める。
そして、呼び出し範囲に入れられた私の観察対象の少女は、何か変な声だか音が聞こえたと言う様子でびくりとした後、挙動不審にキョロキョロ周りを確認し始めた。
「ほら、反応した、当たりでしょ?」
得意気に胸を張って見る。
「で、どうするの?」
イリスがジト目で此方を見て来る。
「一先ず確保、其れ行けウルザ」
何だかんだで顔は良いし、意外と腰が低いので人当たりの良いウルザに任せて見る。
「まあ、予測は付いた」
ため息交じりにウルザが席を立って、少女に話しかけ始めた。
入れ替わりに席に着いて、ぼんやりと眺めて待つことにした。
因みに、私が直で行くと何故か同性でも警戒されるので、こう言った交渉事やら何やらは苦手である。男共に交じって騒ぐ分には問題ないのだが、不思議だ。
更に言うと、イリスは線が細い見た目に反して意外と人当たりが強く、問答無用で相手に逃げ道を塞いで論破してしまうので、いざという時の切り札扱いで余り出番は無い、商人相手の買取交渉やら値切り交渉では最強なのだが、人間色々、適材適所である。
「はい、無事確保、時間取らせる分御飯を奢るからと言う事で、表の食堂で話でもしようか?」
ウルザが無事ターゲットの少女を捕まえて此方に連れて来た、実際冒険者ギルドは結構人がごった返して居るので、落ち着いて話すには少し騒がしい。
「よくやったウルザ、流石の人たらし」
イリスと二人で親指を立てて労う。
「二人共、任せっきりなのはどうかと思うよ?」
折角褒めて居るのに反応が薄い。ウルザのくせに生意気だ。
「で、私は何で呼ばれたんです?」
結局警戒された。
出先のギルドで不意に見覚えの有る物を見つけた気がして、思わず声を上げた。
「どしたの? ヒカリ姉?」
「また悪い事思い付いた?」
妹のイリスと、弟分のウルザが変な事を言う、私は悪巧みなんてしたことは無い、時々後先考えずに突っ走るだけであって、其処に悪気と言うものは存在しないのだから。
何だかんだでフォローに回って貰っている二人にはそれなりに感謝している。
現在地は冒険者ギルドの待合室と言うかロビー、依頼が貼り出されているのを確認したり、打ち合わせや待ち合わせの為に簡易的なテーブルや椅子が置かれている。
今回は依頼達成報告を窓口で済ませて居る間に、二人を待たせていたのだ。
「いや、アレ、胸元の辺り」
指をささずに目線でアレを見ろと伝える。
目線の先には、冒険者らしい、軽鎧と剣を下げた少女が居る。頭にある鮮やかなリボンが目を引くが、見るべきは首元に下げたペンダントで、遊色反応を示す石だ。
「ん? アレって?」
「普通の娘じゃない?」
珍しくも無いとウルザが言う。もっとよく見ろ。
男に見ず知らずの少女の胸元をよく見ろと言う。酷い指示を出す姉の図である。
「確かにコレだね?」
分かったらしいイリスが銀色のグソクムシの形をした髪留めをなぞる。
因みに、ダンゴムシでは無いと言うのは力説されて居る、ダンゴムシは丸くて可愛いけど、グソクムシは気持ちトゲトゲして平べったくて、目の形とかいろいろ格好良いらしい。
私も前髪に有る蜘蛛の形をした髪留めを指先でコツコツと叩く。
陸上なのだから蜘蛛の方が強くて格好良いと言う事で。
わからないらしいウルザが首を捻る。
因みに、ウルザのは髪を縛って居る飾り紐で、この中では一番地味だ。
男の子ならカブトムシとかクワガタ辺りが一番格好良いのでは? と突っ込んで見たが、目立つからヤダと言う事でこんな形に成って居る。
「修行が足りないなあ?」
そんな感じに優越感を含んだ苦笑を浮かべる。
因みに、この髪飾りは父親が管理しているEXの子機で有る、機能としては、金属の吸収と加工、遠くに離れて居ても話をする事ができる程度、余り何でもコレにやらせる訳にも行かないから機能限定版と言うらしい。
本気で使えば、黒皮病の特効薬の開発や、大量発生ゴブリンの群を一撃で吹き飛ばす様な事も出来ると言うが、対価としての金属の消費量が凄いと言われたので、自分では試すことができずにいる。そんな活躍をさせた時には鉱山を一つ丸ごと喰わせたとか、規模の大きな事を言って居た。
「でも、本当にコレ?」
イリスが半信半疑と言う様子で聞いて来る。
「直接聞いて見れば良い」
髪飾りの蜘蛛を外して、指示を出すぞと指先で叩いてから、指示を飛ばす。
「EX、呼び出し、音量最大で全域、返事しろ」
慣れている私たち以外には聞こえない独特な音が響いた。
「コッチまで範囲に入れないでよ、響くんだから」
イリスとウルザが顔を顰める。
そして、呼び出し範囲に入れられた私の観察対象の少女は、何か変な声だか音が聞こえたと言う様子でびくりとした後、挙動不審にキョロキョロ周りを確認し始めた。
「ほら、反応した、当たりでしょ?」
得意気に胸を張って見る。
「で、どうするの?」
イリスがジト目で此方を見て来る。
「一先ず確保、其れ行けウルザ」
何だかんだで顔は良いし、意外と腰が低いので人当たりの良いウルザに任せて見る。
「まあ、予測は付いた」
ため息交じりにウルザが席を立って、少女に話しかけ始めた。
入れ替わりに席に着いて、ぼんやりと眺めて待つことにした。
因みに、私が直で行くと何故か同性でも警戒されるので、こう言った交渉事やら何やらは苦手である。男共に交じって騒ぐ分には問題ないのだが、不思議だ。
更に言うと、イリスは線が細い見た目に反して意外と人当たりが強く、問答無用で相手に逃げ道を塞いで論破してしまうので、いざという時の切り札扱いで余り出番は無い、商人相手の買取交渉やら値切り交渉では最強なのだが、人間色々、適材適所である。
「はい、無事確保、時間取らせる分御飯を奢るからと言う事で、表の食堂で話でもしようか?」
ウルザが無事ターゲットの少女を捕まえて此方に連れて来た、実際冒険者ギルドは結構人がごった返して居るので、落ち着いて話すには少し騒がしい。
「よくやったウルザ、流石の人たらし」
イリスと二人で親指を立てて労う。
「二人共、任せっきりなのはどうかと思うよ?」
折角褒めて居るのに反応が薄い。ウルザのくせに生意気だ。
「で、私は何で呼ばれたんです?」
結局警戒された。
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