253 / 274
6章 変な石とその後の話
第252話 番外 のろけてみよう
しおりを挟む
「たまにはデレろと言うことで」
「アイシテイルゲームー」
「どんどんぱふぱふー」
「・・・・・・はい?」
思わず呆然と、まの抜けた声を上げた。
自分と灯、エリス、アカデ、クリスの全員で寝室に集まり、晩酌をしていたところで、酒を飲んで出来上がった灯とエリスが謎のネタを引っ張り出した。
いつの間にやら灯とエリスは息がぴったりに成っている。多分表層意識共有の翻訳をそのままにしている弊害と言うか、効能みたいな物だろう。
回りの面々、アカデとクリスが何処となく楽しみな様子で見ている事から、恐らくネタ合わせは済んでいるのだろうと納得する。
「で、其れはどんなの?」
わざとらしくルールの確認をしてみた、知っていてもローカルルールで変な事に成っている可能性もある。
「オーソドックスに愛してるをお互い交互に言い合って、返答に詰まったら負けにしましょう、ニヤケとテレはセーフで」
「其れは終わらないんじゃないか?」
「多分、意外と直ぐ終わると言うか、満足したら終わる感じです、罰ゲームも有りませんから気楽に、まあやってみましょう?」
「了解、其れじゃあ」
手始めに、ちょいちょいと近くにいたクリスを手招きして、近付いた所を問答無用で抱き寄せた。
クリスが一瞬バランスを崩して強ばったので、倒れない様にぎゅっと抱き締めて固定する。
落ち着いた所を見計らって、耳元に唇を寄せて。
「何時もありがとう、愛してる」
精一杯其れっぽく囁いた。
「・・・・・・はい、ありがとうございます」
クリスの反応は一拍遅れて、ぷしゅうと音を立てそうな感じに耳まで真っ赤にして、へなへなと膝から崩れ落ちる様に脱力した。
一撃だった。
怪我をしないように、ゆっくりと力を抜いて、優しく着地させる。
クリスは良い感じの、ほわっとした笑顔を浮かべていた。
「こんな感じで?」
灯に判定を仰ぐ。
「完璧です、触れるのは色々ルール的に色々アレですが、うれしそうなので問題ないですね、その調子で行きましょう」
灯が良い笑顔で親指を立てる。
と言うか、嫁達の間で、欲求不満が溜まってきたと言うことらしい、こう言った気遣いに関しては灯にかなわない。
「愛してる」
「愛してます」
「あの森で、エリスと出会えて、本当に良かったと思う、愛してる」
「・・・・・・」
エリスは意外とあっさり、ニコニコになり満足したのか、満面の笑みを浮かべてテーブルに突っ伏した。
「愛してる」
「・・・・・・愛してます」
最初から真っ赤になったアカデさんが、ギリギリいっぱいと言った調子で返してくる。
「何だかんだ、貴方に出会えて良かったと思います、愛してる」
「・・・・・・」
直ぐにキャパオーバーを起こしたのか、真っ赤になってニヤニヤしたまま固まってしまった。
「愛してる」
「愛してる」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「しかし、なんでいきなりこんな事を? 愛してる」
「ヤラナイいちゃつきで取れる栄養というモノも有るんですよ、愛してます」
意外とあっさり陥落した3人に比べて、灯相手にはやはりというか何というか、千日手の様相を呈してきたので、雑談を交えて語尾だけ愛してるを着ければ何でも良いと言う雑な状況になってきていた。
「確かにそういうモノも有るけどな、愛してる」
「結構良いでしょう? 愛してます」
「にっこにこじゃないか、愛してる」
灯はもう満面の笑みを浮かべてこのゲームを続けている、未だ足りないと言うことだろうか?
「お互い様ですよ? 鏡を見てください、愛してます」
灯の指摘通り、此方の顔も真っ赤だし、ニヤニヤしていることだろう。鏡なんか見なくても解る。
「何だかんだ、こっちでも灯と逢えて良かったと思う、愛してる」
「そうですね、其れもお互い様ですね、愛してます」
灯が身を乗り出して来た、直ぐ唇が触れそうな距離だった。
「愛・・・・・・」
言い切る前に、灯の方から唇で唇を塞いできた。
「コレで勝ちです、御馳走様」
キスを終え勝利宣言をしつつ離れた灯が、どや顔で艶っぽく、小さく舌を出して自分の唇をペロリと嘗めていた。
物理的に塞ぐのはルール違反ではと一瞬浮かんだが、嫌がる必要もなかったので、飲み込んだ。
「まあ、コレで終わりと、流石にはずいな・・・・・・」
時間差で力尽きてテーブルに突っ伏す、ついでに色々辛抱たまらない状態なので、反射的に隠す意味もあったりする。
「さてと、じゃあ負けたので罰ゲームですね、いや、ご褒美?」
目をギラギラとさせた4人に囲まれる。
「お手柔らに頼む」
結局多数決なので、こうなると勝ち目は無いと言うことで、観念することにした。
そもそも既に加護のせいもあって腕力で敵わない。
「流石に全員分絞り出せとは言いませんが、頑張ってくださいね?」
この後、念入りに搾り取られた。
後日。
「やっぱりアレですね、精力剤欲しいですね?」
「その内、腎虚(うちどめ)になりかねんから程々に頼む」
昔は男の発射も回数制限が有ると言われていた頃の概念で、今はそんな限界は無いとされたが、製造ペースの限界突破を求められても困る。
そんな訳で冒険者ギルドの常設依頼に、謎の精力剤調達系の依頼が常に並ぶことになったのは、また別の話である。
「アイシテイルゲームー」
「どんどんぱふぱふー」
「・・・・・・はい?」
思わず呆然と、まの抜けた声を上げた。
自分と灯、エリス、アカデ、クリスの全員で寝室に集まり、晩酌をしていたところで、酒を飲んで出来上がった灯とエリスが謎のネタを引っ張り出した。
いつの間にやら灯とエリスは息がぴったりに成っている。多分表層意識共有の翻訳をそのままにしている弊害と言うか、効能みたいな物だろう。
回りの面々、アカデとクリスが何処となく楽しみな様子で見ている事から、恐らくネタ合わせは済んでいるのだろうと納得する。
「で、其れはどんなの?」
わざとらしくルールの確認をしてみた、知っていてもローカルルールで変な事に成っている可能性もある。
「オーソドックスに愛してるをお互い交互に言い合って、返答に詰まったら負けにしましょう、ニヤケとテレはセーフで」
「其れは終わらないんじゃないか?」
「多分、意外と直ぐ終わると言うか、満足したら終わる感じです、罰ゲームも有りませんから気楽に、まあやってみましょう?」
「了解、其れじゃあ」
手始めに、ちょいちょいと近くにいたクリスを手招きして、近付いた所を問答無用で抱き寄せた。
クリスが一瞬バランスを崩して強ばったので、倒れない様にぎゅっと抱き締めて固定する。
落ち着いた所を見計らって、耳元に唇を寄せて。
「何時もありがとう、愛してる」
精一杯其れっぽく囁いた。
「・・・・・・はい、ありがとうございます」
クリスの反応は一拍遅れて、ぷしゅうと音を立てそうな感じに耳まで真っ赤にして、へなへなと膝から崩れ落ちる様に脱力した。
一撃だった。
怪我をしないように、ゆっくりと力を抜いて、優しく着地させる。
クリスは良い感じの、ほわっとした笑顔を浮かべていた。
「こんな感じで?」
灯に判定を仰ぐ。
「完璧です、触れるのは色々ルール的に色々アレですが、うれしそうなので問題ないですね、その調子で行きましょう」
灯が良い笑顔で親指を立てる。
と言うか、嫁達の間で、欲求不満が溜まってきたと言うことらしい、こう言った気遣いに関しては灯にかなわない。
「愛してる」
「愛してます」
「あの森で、エリスと出会えて、本当に良かったと思う、愛してる」
「・・・・・・」
エリスは意外とあっさり、ニコニコになり満足したのか、満面の笑みを浮かべてテーブルに突っ伏した。
「愛してる」
「・・・・・・愛してます」
最初から真っ赤になったアカデさんが、ギリギリいっぱいと言った調子で返してくる。
「何だかんだ、貴方に出会えて良かったと思います、愛してる」
「・・・・・・」
直ぐにキャパオーバーを起こしたのか、真っ赤になってニヤニヤしたまま固まってしまった。
「愛してる」
「愛してる」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「しかし、なんでいきなりこんな事を? 愛してる」
「ヤラナイいちゃつきで取れる栄養というモノも有るんですよ、愛してます」
意外とあっさり陥落した3人に比べて、灯相手にはやはりというか何というか、千日手の様相を呈してきたので、雑談を交えて語尾だけ愛してるを着ければ何でも良いと言う雑な状況になってきていた。
「確かにそういうモノも有るけどな、愛してる」
「結構良いでしょう? 愛してます」
「にっこにこじゃないか、愛してる」
灯はもう満面の笑みを浮かべてこのゲームを続けている、未だ足りないと言うことだろうか?
「お互い様ですよ? 鏡を見てください、愛してます」
灯の指摘通り、此方の顔も真っ赤だし、ニヤニヤしていることだろう。鏡なんか見なくても解る。
「何だかんだ、こっちでも灯と逢えて良かったと思う、愛してる」
「そうですね、其れもお互い様ですね、愛してます」
灯が身を乗り出して来た、直ぐ唇が触れそうな距離だった。
「愛・・・・・・」
言い切る前に、灯の方から唇で唇を塞いできた。
「コレで勝ちです、御馳走様」
キスを終え勝利宣言をしつつ離れた灯が、どや顔で艶っぽく、小さく舌を出して自分の唇をペロリと嘗めていた。
物理的に塞ぐのはルール違反ではと一瞬浮かんだが、嫌がる必要もなかったので、飲み込んだ。
「まあ、コレで終わりと、流石にはずいな・・・・・・」
時間差で力尽きてテーブルに突っ伏す、ついでに色々辛抱たまらない状態なので、反射的に隠す意味もあったりする。
「さてと、じゃあ負けたので罰ゲームですね、いや、ご褒美?」
目をギラギラとさせた4人に囲まれる。
「お手柔らに頼む」
結局多数決なので、こうなると勝ち目は無いと言うことで、観念することにした。
そもそも既に加護のせいもあって腕力で敵わない。
「流石に全員分絞り出せとは言いませんが、頑張ってくださいね?」
この後、念入りに搾り取られた。
後日。
「やっぱりアレですね、精力剤欲しいですね?」
「その内、腎虚(うちどめ)になりかねんから程々に頼む」
昔は男の発射も回数制限が有ると言われていた頃の概念で、今はそんな限界は無いとされたが、製造ペースの限界突破を求められても困る。
そんな訳で冒険者ギルドの常設依頼に、謎の精力剤調達系の依頼が常に並ぶことになったのは、また別の話である。
10
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
構造理解で始めるゼロからの文明開拓
TEKTO
ファンタジー
ブラック企業勤めのサラリーマン・シュウが転生したのは、人間も街も存在しない「完全未開の大陸」だった。
適当な神から与えられたのは、戦闘力ゼロ、魔法適性ゼロのゴミスキル《構造理解》。
だが、物の仕組みを「作れるレベル」で把握できるその力は、現代知識を持つ俺にとっては、最強の「文明構築ツール」だった――!
――これは、ゴミと呼ばれたスキルとガラクタと呼ばれた石で、世界を切り拓く男の物語。
ガチャで領地改革! 没落辺境を職人召喚で立て直す若き領主
雪奈 水無月
ファンタジー
魔物大侵攻《モンスター・テンペスト》で父を失い、十五歳で領主となったロイド。
荒れ果てた辺境領を支えたのは、幼馴染のメイド・リーナと執事セバス、そして領民たちだった。
十八歳になったある日、女神アウレリアから“祝福”が降り、
ロイドの中で《スキル職人ガチャ》が覚醒する。
ガチャから現れるのは、防衛・経済・流通・娯楽など、
領地再建に不可欠な各分野のエキスパートたち。
魔物被害、経済不安、流通の断絶──
没落寸前の領地に、ようやく希望の光が差し込む。
新たな仲間と共に、若き領主ロイドの“辺境再生”が始まる。
俺は陰キャだったはずなのに……なぜか学園内でモテ期が到来した件
こうたろ
青春
友人も恋人も居ないボッチ学生だった山田拓海が何故かモテだしてしまう。
・学園一の美人で、男女問わず憧れの的。
・陸上部のエースで、明るく活発なスポーツ女子。
・物静かで儚げな美術部員。
・アメリカから来た金髪碧眼でハイテンションな留学生。
・幼稚園から中学まで毎朝一緒に登校していた幼馴染。
拓海の生活はどうなるのか!?
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
至れり尽くせり!僕専用メイドの全員が溺愛してくる件
こうたろ
青春
普通の大学生・佐藤健太は目覚めると、自宅が豪華な洋館に変わり10人の美人メイドたちに「お目覚めですか、ご主人様?」と一斉に迎えられる。いつの間にか彼らの“専属主人”になっていた健太は戸惑う間もなく、朝から晩までメイドたちの超至れり尽くせりな奉仕を受け始める。
悪徳貴族の、イメージ改善、慈善事業
ウィリアム・ブロック
ファンタジー
現代日本から死亡したラスティは貴族に転生する。しかしその世界では貴族はあんまり良く思われていなかった。なのでノブリス・オブリージュを徹底させて、貴族のイメージ改善を目指すのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる