天然王妃は国王陛下に溺愛される~甘く淫らに啼く様~

一ノ瀬 彩音

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「え!?  お城なんですかここ!?」
それに対してマーサさんは冷静に答える。
「ええそうですよ、何か問題でもありますか?」
いや大ありでしょ! なんで一国の王妃である私をお城に泊めてくれるのよ!?
そんな私の気持ちなど知る由もない彼女達は、さっさと中に入っていくので慌てて後を追うことにした。
そんな私の姿を見た兵士達からはヒソヒソと話し声が聞こえてくる。

「あれが噂の……」
「ああ、間違いないだろうな……」
「全く羨ましい限りだぜ……」
などと口々に言っているのが分かるが、正直言ってあまり良い気分ではない。
(何よあいつら……言いたい事があるならハッキリ言えばいいじゃない)
そんな苛立ちを覚えながらも、なんとか平静を保つよう心掛ける私。
それから暫く歩いていると、やがて大広間らしき場所に辿り着いた私達はそこで立ち止まる。
すると奥の方から一人の男性が姿を現したかと思うと、こちらに近づいてきてこう話しかけてくる。
「ようこそおいでくださいました、クレイア・フォン・オーデンヴァルト様」
そう言って頭を下げてくる男性に対し、こちらも挨拶を返すことにする。
「初めまして、クレイア・フォン・オーデンヴァルトと申しますわ」
すると彼は顔を上げてこちらを見てくると、今度はこんなことを言ってきた。
「この度は我が主の要請に応えて頂きありがとうございます。
本来ならこちらから出向くべきところを申し訳ないのですが、なにぶん急な事だったのでご容赦下さいませ」
それを聞いた私は気にしなくても大丈夫だと答えると、彼はホッとした様子で再び頭を下げてきた。
そんな彼に対して私は笑顔で応えるのだった……。
その後、彼と今後の事について話し合いを行った結果、ひとまずは城の中で休んで貰う事にして翌日に出発するという形になった。
それを聞いて安心した私は、案内された部屋で休む事にした。
そしてその夜の事……。
コンコンッというノックの音で目を覚ました私は、眠い目を擦りながら扉を開けるとそこには一人の女性が立っていた。
彼女は確か『ユナ』と呼ばれていた子だ。
こんな時間にどうしたのだろう? と思っていると彼女は突然抱きついてきた。
突然の事で驚いている私に彼女はこう言う。
「ずっと前から好きでした!」
その言葉を聞いた瞬間、眠気が吹き飛んだのが分かった。
(えっ……今なんて言ったのこの子……?)
あまりにも予想外な展開に頭が追いつかない私に向かって彼女は続ける。
「一目見た時から好きになりました! どうか私と付き合って貰えませんか?」
そう告白してくる彼女に対して私は困惑してしまう。
(ど、どうしよう……)
そんな風に思っている私を見て不安になったのか、彼女が悲しそうな表情で見つめて来る。

「あのね、私はほら、国王であるゼウス様の妻ですし、王妃なのよ? 貴女とはお付き合い出来ません」
だから諦めて欲しいと言う私だったが、それでも彼女は諦めなかった。
それどころか、とんでもない事を言い出したのだ。
「それならせめて一度だけでいいので抱いてくれませんか……?」
そう言いながら迫ってくる彼女に思わず後退ってしまう私。
「本当に一度だけでいいのね?」
念の為確認を取ると、彼女はコクリと頷いてくる。
それを見て覚悟を決めた私は彼女を部屋に招き入れると、そのままベッドへと押し倒してしまう。
そして服を脱がせて裸身にした彼女の身体をまじまじと見つめる。
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それを目にした私はゴクリと唾を飲み込むと、彼女の乳房に手を伸ばしていく。
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