勇者パーティーを追放された俺は辺境の地で魔王に拾われて後継者として育てられる~魔王から教わった美学でメロメロにしてスローライフを満喫する~

一ノ瀬 彩音

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拝啓、この手紙を拾った方へ。
私は旅商人をしております者で名をアスターと申します。
さて、今回私が貴方にお手紙を送った理由は他でもない貴方様にお願いしたいことがあるからです。
実は私どもは今非常に困っておりまして、その原因というのも近くにある村に住んでいる方々が原因なのです。
なんでも、村の周辺で悪さを働く輩がいるようでして、そのせいで作物が取れなくなってしまっているようなのです。
そこで、その問題を解決して欲しいというわけです。
勿論報酬は弾ませて頂きますのでどうかよろしくお願いします。
敬具 追伸、もし引き受けてくれるのであれば、地図の通りに進んでいただければ、この村に到着します。
「ふむ……」
そう言うなり、俺は、契約書を懐に入れると立ち上がった。
そして出口に向かって歩き始める。
途中、何人かの男に襲われたものの、全員返り討ちにしてやった。
そうして外に出る頃には辺りはすっかり暗くなってしまっていたのだった。
だが、それでも構わないと思った。
何故なら自分には魔法があるのだから、
(よし、決めたぞ……! これからどうするかだけど……)
まずは住む場所を確保しなくてはならない。
そのためにはまず資金を手に入れなければならないが
どうすれば良いだろうか?
考えを巡らせていると突然背後から声をかけられた。
振り返るとそこにいたのは先程の女であった。
その表情にはどこか余裕が感じられることから、
おそらく自分を捕らえるつもりなのだろうと思い身構えたが、
彼女は予想に反してこう言った。
「先程は失礼致しました」
突然の謝罪の言葉に驚きつつも、どういうことかと聞き返すと、 彼女は事情を説明してくれた。
それによると、どうやら彼女の部下であるゴブリン達が無礼を働いたことについて謝っているらしい。
(なるほど、そういうことだったのか……)
確かに言われてみれば、彼らは彼女を守ろうとしていただけなので、 そこまで怒る必要もないかもしれない。
むしろ謝るべきなのはこちらの方だと思うので、
こちらも謝ることにした。
すると、彼女はホッとした様子で胸をなで下ろしていた。
そんな彼女の様子を見ていると、何だか微笑ましく
思えてくるのだった。
その後、お互いに自己紹介を終えた後で、
今後の予定について話し合うことになった。
この村は、かなり貧しいらしく生活するのも大変な状況だということがわかったからだ。
なので当面の間は畑を耕し食料を確保する必要があるということだったんだけれどね。
まぁ仕方ないよなと思っていたんだけど、
そこでふと思いついて聞いてみることにしたんだよ、
そしたらさなんと無料で住まわせてくれるって
言ってくれたわけなんだわこれがびっくりだろ!?
いやマジでありがたかったんだわ本当に、
だから感謝しかないって感じなわけなんだけど、
まあ、そんなわけでこうして住んでいられるって訳なんだが、
今のところは特に不自由なく暮らせている感じなんだよな。
うんほんと幸せだなあって思ってるんだよ。
俺は大きく伸びをすると、先程の話を聞きにいくことにした。
しかし、そこに飛び込んできたのはとんでもない知らせだった、何とあのエルナさんが行方不明になってしまったというのだ、
それを聞いた俺達は慌てて彼女を捜すことにした。
果たして無事なのか心配になりながらも、
必死になって探し回る、幸いにもまだ遠くには行っていないはずだと信じながら、必死で捜索を続ける。
そんな時だった、俺達の目の前に現れた謎の少女、
彼女は一体何者なんだろうか……?
そんな事を考えているうちに、いつの間にか意識が、
遠のいていったのだった。
目を覚ますとそこはベッドの上だった。
周りを見渡すと見知った顔があった。
「よかった、目が覚めたのですね」
思わず声が漏れてしまったようだ。
安心したのか目尻には涙が浮かんでいるのが見えた。
その様子を見た俺は申し訳ない気持ちになりつつ
返事をすることにした。
それからしばらくした後、ようやく落ち着きを
取り戻したようだっ た。
改めて話を聞く事にしたのだ。
まずは自己紹介から始めようと思ったので、
こちらから名乗る事にしたのだが、それに対して向こうも
応じてくれたので助かった。
その後は互いに質問をぶつけ
合ったりして情報交換を行っていった結果、色々と分かった
ことがあった。
まず最初に驚いたことは、ここが別の世界だということなのだ。それを聞いて最初は信じられなかったのだが、
実際に見せられると信じるしかなかったのである。
「信じられないかもしれないけど、本当のことなのよ?」
そう言われてしまうと納得するしか無かった。
それからしばらくの間話をした後で、次の目的地へと
向かうことになった。
ちなみに馬車で移動する事になったのだが、
途中で休憩を挟みながらも、順調に進んでいったおかげで日が暮れる前には辿り着くことができた。
そして、その夜の事なのだが……。
夕食を食べ終えた後のことだった、
不意に声をかけられて振り向くと、そこには一人の少女がいた。彼女は奴隷なのだろうか?
みすぼらしい姿をしていた。
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