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そこで待っていた教官と思しき男に言われるままに戦う事になったのだが、その結果、あっさりと負けてしまった。
だが不思議と悔しさはなかった、むしろ清々しい気分だったくらいだ。
(ああ、やっぱり自分は弱いんだな)
と思いながら立ち上がると、そこへ一人の少女が近づいてきた。
どうやらこの子が俺の相手らしい、そう思って見ていると、突然抱きつかれてしまう。
突然のことに驚いていると、彼女は泣きながら謝ってきた。
そして、自分が今までやってきたことを話してくれた。
それを聞いているうちに怒りが込み上げてきて、気がつくと殴りかかっていた。
相手は驚いた様子だったが避けることができずにまともに食らってしまい、
その場に倒れ込むと動かなくなった。
その様子を見ていた審判役の男性が慌てて駆け寄ろうとしたところを手で制すると、気を失っている少女を抱えて医務室へと運んだのだった。
それから数日の間、自室に引きこもっていた俺は、これからどうすべきか考えていた。
このまま逃げてしまおうかとも考えたが、結局できなかった。
というのも、このままではいけないという思いがあったからである。
俺は意を決して部屋を出ると、アリアの元へと向かった。
彼女に事情を話すと、悲しそうな表情を浮かべた後でこう言った。
「そうですか……分かりました、では私もお供いたします」
と言ってくれたのだが、流石にそれはまずいと思い断ったのだが、
結局押し切られてしまい一緒に来ることになってしまった。
こうして俺達は旅立ったのだが、目的地は特に決めていなかった。
なのでとりあえず、近くにある街を目指す事にした。
道中では特に問題もなく順調に進んでいたが、ある村を通り過ぎようとした時、
「あれ、もしかしてあんた達、ひょっとして、噂の夫婦かい?」
と声を掛けられたので振り向くと、そこにいたのはドワーフ族の男性だった。
その言葉に戸惑っていると、彼は笑いながら説明してくれた。
何でもこの村の住人達は俺達の事を知っているらしく、わざわざ教えに来てくれてたらしいのだ。
それを聞いた瞬間、恥ずかしさのあまり逃げ出しそうになったものの、なんとか踏みとどまる事に成功したのでホッと胸を撫で下ろすことが出来たのであった。
ちなみに、その後すぐに立ち去ってしまったので詳しく聞くことは出来なかったが、去り際に見せた彼らの笑顔が印象的だったのを覚えている。
そんなこんなで無事に目的の街に到着した俺達は宿を探すことにしたのであったが、ここで一つ問題があった。
何故かというと、今の俺の姿は美少女にしか見えない状態なのである。
つまり外見上はどう見ても女の子にしか見えていないはずなのだが、
どうしてなのか誰も男扱いしてくれないのだ。
そんな訳で困惑していると、アリアに手を引かれる形で歩き始めることになった。
そんな時だった、前方で何やら騒ぎが起こっていることに気づいた俺たちは急いで駆けつけることにした。
現場に到着すると、そこには二人の女性の姿があった。
一人は大きな斧を持った長身の女性で、もう一人は少し小柄な女性のように見えた。
二人は互いに睨み合っており、一触即発の状態だった。
その様子を少し離れたところから見守る群衆の中から一人の男が進み出ると、二人に声をかける。
その男は彼女達の知り合いのようだった。
男は二言三言言葉を交わすと、二人を連れてその場を離れていった。
その後姿を見ながら、先程の騒動は何だったのかと考えていると、不意に声をかけられた。
振り返るとそこには先程、仲裁に入った男が立っていた。
「やあ、こんにちは、さっきは大変だったね、大丈夫だったかな?」
その問いかけに頷いて答えると、安心したように微笑んでくれた。
その男の名はジークハルトといい、この街に住んでいるのだという。
せっかくだから案内しようか?
と言われたのでお願いすることにした。
まず最初に連れて行かれたのは街の中央にある広場だった。
ここでは定期的に市場が開かれており、多くの人で賑わっているようだ。
次に連れて行かれたのは教会だった。
ここは治癒魔法の使い手である神官が多く勤めている場所で、怪我人や病人の治療を行っているところである。
最後に連れて行かれたのは孤児院だった。
ここには身寄りのない子供達が暮らしていて、彼らの世話をするのが主な仕事だそうだ。
そして、一通り見て回った後、帰ろうとしたその時、事件は起こった。
突如現れた黒装束の男達が襲いかかってきたのである。
咄嗟に身構えたものの、多勢に無勢であり、あっという間に追い詰められてしまった。
絶体絶命の状況に陥った俺たちだったが、そこに現れたのは意外な人物であった。
それは、かつて共に戦った仲間達であった。
彼らは口々に感謝の言葉を述べると、俺のことを庇うようにして立ち塞がった。
その姿を見て、思わず泣きそうになったがぐっと堪えると、精一杯強がりを言うことにした。
「お前ら如きが、俺に勝てるとでも思っているのか?」
そう言って睨みつけてやると、一瞬怯んだ様子を見せたが、それでも引くつもりはないようだった。
俺は覚悟を決めると、剣を抜いて構えると、先手必勝とばかりに斬りかかった。
しかし、あっさりと躱されてしまう。
だが不思議と悔しさはなかった、むしろ清々しい気分だったくらいだ。
(ああ、やっぱり自分は弱いんだな)
と思いながら立ち上がると、そこへ一人の少女が近づいてきた。
どうやらこの子が俺の相手らしい、そう思って見ていると、突然抱きつかれてしまう。
突然のことに驚いていると、彼女は泣きながら謝ってきた。
そして、自分が今までやってきたことを話してくれた。
それを聞いているうちに怒りが込み上げてきて、気がつくと殴りかかっていた。
相手は驚いた様子だったが避けることができずにまともに食らってしまい、
その場に倒れ込むと動かなくなった。
その様子を見ていた審判役の男性が慌てて駆け寄ろうとしたところを手で制すると、気を失っている少女を抱えて医務室へと運んだのだった。
それから数日の間、自室に引きこもっていた俺は、これからどうすべきか考えていた。
このまま逃げてしまおうかとも考えたが、結局できなかった。
というのも、このままではいけないという思いがあったからである。
俺は意を決して部屋を出ると、アリアの元へと向かった。
彼女に事情を話すと、悲しそうな表情を浮かべた後でこう言った。
「そうですか……分かりました、では私もお供いたします」
と言ってくれたのだが、流石にそれはまずいと思い断ったのだが、
結局押し切られてしまい一緒に来ることになってしまった。
こうして俺達は旅立ったのだが、目的地は特に決めていなかった。
なのでとりあえず、近くにある街を目指す事にした。
道中では特に問題もなく順調に進んでいたが、ある村を通り過ぎようとした時、
「あれ、もしかしてあんた達、ひょっとして、噂の夫婦かい?」
と声を掛けられたので振り向くと、そこにいたのはドワーフ族の男性だった。
その言葉に戸惑っていると、彼は笑いながら説明してくれた。
何でもこの村の住人達は俺達の事を知っているらしく、わざわざ教えに来てくれてたらしいのだ。
それを聞いた瞬間、恥ずかしさのあまり逃げ出しそうになったものの、なんとか踏みとどまる事に成功したのでホッと胸を撫で下ろすことが出来たのであった。
ちなみに、その後すぐに立ち去ってしまったので詳しく聞くことは出来なかったが、去り際に見せた彼らの笑顔が印象的だったのを覚えている。
そんなこんなで無事に目的の街に到着した俺達は宿を探すことにしたのであったが、ここで一つ問題があった。
何故かというと、今の俺の姿は美少女にしか見えない状態なのである。
つまり外見上はどう見ても女の子にしか見えていないはずなのだが、
どうしてなのか誰も男扱いしてくれないのだ。
そんな訳で困惑していると、アリアに手を引かれる形で歩き始めることになった。
そんな時だった、前方で何やら騒ぎが起こっていることに気づいた俺たちは急いで駆けつけることにした。
現場に到着すると、そこには二人の女性の姿があった。
一人は大きな斧を持った長身の女性で、もう一人は少し小柄な女性のように見えた。
二人は互いに睨み合っており、一触即発の状態だった。
その様子を少し離れたところから見守る群衆の中から一人の男が進み出ると、二人に声をかける。
その男は彼女達の知り合いのようだった。
男は二言三言言葉を交わすと、二人を連れてその場を離れていった。
その後姿を見ながら、先程の騒動は何だったのかと考えていると、不意に声をかけられた。
振り返るとそこには先程、仲裁に入った男が立っていた。
「やあ、こんにちは、さっきは大変だったね、大丈夫だったかな?」
その問いかけに頷いて答えると、安心したように微笑んでくれた。
その男の名はジークハルトといい、この街に住んでいるのだという。
せっかくだから案内しようか?
と言われたのでお願いすることにした。
まず最初に連れて行かれたのは街の中央にある広場だった。
ここでは定期的に市場が開かれており、多くの人で賑わっているようだ。
次に連れて行かれたのは教会だった。
ここは治癒魔法の使い手である神官が多く勤めている場所で、怪我人や病人の治療を行っているところである。
最後に連れて行かれたのは孤児院だった。
ここには身寄りのない子供達が暮らしていて、彼らの世話をするのが主な仕事だそうだ。
そして、一通り見て回った後、帰ろうとしたその時、事件は起こった。
突如現れた黒装束の男達が襲いかかってきたのである。
咄嗟に身構えたものの、多勢に無勢であり、あっという間に追い詰められてしまった。
絶体絶命の状況に陥った俺たちだったが、そこに現れたのは意外な人物であった。
それは、かつて共に戦った仲間達であった。
彼らは口々に感謝の言葉を述べると、俺のことを庇うようにして立ち塞がった。
その姿を見て、思わず泣きそうになったがぐっと堪えると、精一杯強がりを言うことにした。
「お前ら如きが、俺に勝てるとでも思っているのか?」
そう言って睨みつけてやると、一瞬怯んだ様子を見せたが、それでも引くつもりはないようだった。
俺は覚悟を決めると、剣を抜いて構えると、先手必勝とばかりに斬りかかった。
しかし、あっさりと躱されてしまう。
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