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それと同時に、ある疑問が浮かんだ。
なぜ彼女は自分が魔族であることを明かしたのだろうか?
そのことが気になった俺は彼女に尋ねてみることにした。
「なんでそのことを教えてくれたんだ?」
そう尋ねると、彼女は少し間を置いてから話し始めた。
「あなたには私の正体を知っておいて欲しかったんです」
「そうか……ありがとう、話してくれて嬉しいよ」
そう言って微笑みかけると彼女も微笑み返してくれた。
その様子を見ていたら何だか照れ臭くなってしまい、誤魔化すように話題を変えることにした。
「ところで、さっきから気になってたんだが……その手に持ってるものは何だ?」
「これですか? これはサンドイッチですよ」
そう言われて見てみると確かにその通りだった。
よく見ると具も色々入っているようだ。
それにしても、いつの間に用意したんだろうか?そう思っていると、彼女の方から説明してくれた。
「さっき、市場で買っておいたんですよ」
なるほど、そういうことだったのか。納得していると、今度は逆に尋ね返された。
「それより、リュートさんは何を食べていたんですか?」
「ああ、これだ」
俺は懐から飴玉の入った袋を取り出すと、それを彼女に見せた。
すると、それを見た途端目を輝かせて喜んでいた。
「わぁ!美味しそうですね!」
どうやらお気に召したようだ。
さっそく一つ取り出して手渡してやると、
「ありがとうございます」
と言って受け取ってくれた。
そして嬉しそうに頬張る姿はとても愛らしかった。
(本当に可愛いなあ)
そう思いながら見ていると、ふと視線が合った。
そこでニコッと微笑まれるものだから心臓が止まるかと思ったほどだ。
そんなやり取りをしている内に目的地に到着したらしい。
そこは巨大な門を構えた立派な建物であった。
看板には『冒険者ギルド』と書かれていることからここがギルドなのだろうということは分かるのだが、
それ以外には特に何も書かれていなかったため一体何をするところなのか想像もつかなかった。
そんなことを考えているうちにどんどん中へと入っていき、受付らしき場所までやってきたところで立ち止まった。
そこにいた女性に話しかけたところ、笑顔で迎えてくれたのだった。
「ようこそいらっしゃいました。本日はどういったご用件でしょうか?」
丁寧な口調で尋ねられたので俺もそれに倣うことにする。
とりあえず名前だけ告げることにした。
俺の名前はリュートだ。
そう答えると女性は手元の資料に目を通してから頷いた。
それからいくつか質問をされたが、特に問題なく答えることができたと思う。
一通り確認が終わると最後に身分証の提示を求められて、それを見せることでようやく中に入ることができたのだった。
中に入るとまず最初に目に飛び込んできたのは大きな掲示板のようなもので、そこにたくさんの紙が貼り付けられているのが見えた。
そしてその周りを取り囲むようにして大勢の人達がいることが分かる。
恐らく彼らは冒険者と呼ばれる者達なのだろうと思った。
「すごいな……」
思わず呟くと、隣にいたレイナがクスッと笑った。
どうやら聞こえてしまっていたらしい。
恥ずかしくなって顔を背けたが、彼女は気にする様子もなく話を続けた。
「ここでは様々な依頼が貼り出されています。
薬草の採取や魔物の討伐など様々ですが、中には高難易度の依頼もあるので受ける時は注意が必要です。
また、各ランクごとに分けられているので自分の実力にあったものを選ぶことも大切です。
まあ、最初は皆Fランクからのスタートになりますけどね」
それを聞いて納得した俺は早速掲示板の方に向かった。
そこにはあまりにも多くの依頼が所狭しと並べられていて、
「どの依頼を受けたらいいのか迷ってしまうな……」
そんなことを呟きながら頭を悩ませていると、突然背後から声をかけられた。
驚いて振り向くとそこにいたのは見覚えのある顔だった。
彼は確か以前村に来た時に見かけたことがある青年で、名前をエルネストといったはずだ。
何故こんなところにいるのかと思っていると向こうから話しかけてきたため事情を聞いてみることにした。
話を聞くところによると彼も冒険者になるためにこの街にやってきたのだということが分かった。
だが、彼が受けたいと考えている依頼は既に他の者に取られてしまったらしく、仕方なく今は空いている時間に簡単な依頼を受けて
小遣い稼ぎをしているということらしい。
せっかくだから一緒に行かないかと誘われたのでついていくことにする事にしたのだった。
向かった先は街の外にある平原だった。
「この辺に出る魔物はそんなに強くないから安心していいよ。とはいえ油断は禁物だけどね」
そう言うと剣を抜いて構える。俺もそれに習って魔法を唱えることにした。
まずは手始めに身体強化の魔法をかけておくことにする。
これでスピードもパワーも上がるはずだ。
さらに防御魔法で身を守りつつ攻撃用の魔法を使うことにしようと思う。
これならそう簡単にやられたりはしないだろう。
後は敵の数次第だが、幸いそこまで多くはないみたいなので何とかなるはずだ。
そんなわけで戦闘開始である。
相手はゴブリンの群れのようだ。
全部で10匹ほどだろうか?
見たところそれほど強い相手ではなさそうだ。
「よし、いくぞ!」
気合を入れて駆け出すと一気に間合いを詰める。
そして先頭にいた奴に斬りかかった。
ズバッという音と共に血飛沫が上がる。
なぜ彼女は自分が魔族であることを明かしたのだろうか?
そのことが気になった俺は彼女に尋ねてみることにした。
「なんでそのことを教えてくれたんだ?」
そう尋ねると、彼女は少し間を置いてから話し始めた。
「あなたには私の正体を知っておいて欲しかったんです」
「そうか……ありがとう、話してくれて嬉しいよ」
そう言って微笑みかけると彼女も微笑み返してくれた。
その様子を見ていたら何だか照れ臭くなってしまい、誤魔化すように話題を変えることにした。
「ところで、さっきから気になってたんだが……その手に持ってるものは何だ?」
「これですか? これはサンドイッチですよ」
そう言われて見てみると確かにその通りだった。
よく見ると具も色々入っているようだ。
それにしても、いつの間に用意したんだろうか?そう思っていると、彼女の方から説明してくれた。
「さっき、市場で買っておいたんですよ」
なるほど、そういうことだったのか。納得していると、今度は逆に尋ね返された。
「それより、リュートさんは何を食べていたんですか?」
「ああ、これだ」
俺は懐から飴玉の入った袋を取り出すと、それを彼女に見せた。
すると、それを見た途端目を輝かせて喜んでいた。
「わぁ!美味しそうですね!」
どうやらお気に召したようだ。
さっそく一つ取り出して手渡してやると、
「ありがとうございます」
と言って受け取ってくれた。
そして嬉しそうに頬張る姿はとても愛らしかった。
(本当に可愛いなあ)
そう思いながら見ていると、ふと視線が合った。
そこでニコッと微笑まれるものだから心臓が止まるかと思ったほどだ。
そんなやり取りをしている内に目的地に到着したらしい。
そこは巨大な門を構えた立派な建物であった。
看板には『冒険者ギルド』と書かれていることからここがギルドなのだろうということは分かるのだが、
それ以外には特に何も書かれていなかったため一体何をするところなのか想像もつかなかった。
そんなことを考えているうちにどんどん中へと入っていき、受付らしき場所までやってきたところで立ち止まった。
そこにいた女性に話しかけたところ、笑顔で迎えてくれたのだった。
「ようこそいらっしゃいました。本日はどういったご用件でしょうか?」
丁寧な口調で尋ねられたので俺もそれに倣うことにする。
とりあえず名前だけ告げることにした。
俺の名前はリュートだ。
そう答えると女性は手元の資料に目を通してから頷いた。
それからいくつか質問をされたが、特に問題なく答えることができたと思う。
一通り確認が終わると最後に身分証の提示を求められて、それを見せることでようやく中に入ることができたのだった。
中に入るとまず最初に目に飛び込んできたのは大きな掲示板のようなもので、そこにたくさんの紙が貼り付けられているのが見えた。
そしてその周りを取り囲むようにして大勢の人達がいることが分かる。
恐らく彼らは冒険者と呼ばれる者達なのだろうと思った。
「すごいな……」
思わず呟くと、隣にいたレイナがクスッと笑った。
どうやら聞こえてしまっていたらしい。
恥ずかしくなって顔を背けたが、彼女は気にする様子もなく話を続けた。
「ここでは様々な依頼が貼り出されています。
薬草の採取や魔物の討伐など様々ですが、中には高難易度の依頼もあるので受ける時は注意が必要です。
また、各ランクごとに分けられているので自分の実力にあったものを選ぶことも大切です。
まあ、最初は皆Fランクからのスタートになりますけどね」
それを聞いて納得した俺は早速掲示板の方に向かった。
そこにはあまりにも多くの依頼が所狭しと並べられていて、
「どの依頼を受けたらいいのか迷ってしまうな……」
そんなことを呟きながら頭を悩ませていると、突然背後から声をかけられた。
驚いて振り向くとそこにいたのは見覚えのある顔だった。
彼は確か以前村に来た時に見かけたことがある青年で、名前をエルネストといったはずだ。
何故こんなところにいるのかと思っていると向こうから話しかけてきたため事情を聞いてみることにした。
話を聞くところによると彼も冒険者になるためにこの街にやってきたのだということが分かった。
だが、彼が受けたいと考えている依頼は既に他の者に取られてしまったらしく、仕方なく今は空いている時間に簡単な依頼を受けて
小遣い稼ぎをしているということらしい。
せっかくだから一緒に行かないかと誘われたのでついていくことにする事にしたのだった。
向かった先は街の外にある平原だった。
「この辺に出る魔物はそんなに強くないから安心していいよ。とはいえ油断は禁物だけどね」
そう言うと剣を抜いて構える。俺もそれに習って魔法を唱えることにした。
まずは手始めに身体強化の魔法をかけておくことにする。
これでスピードもパワーも上がるはずだ。
さらに防御魔法で身を守りつつ攻撃用の魔法を使うことにしようと思う。
これならそう簡単にやられたりはしないだろう。
後は敵の数次第だが、幸いそこまで多くはないみたいなので何とかなるはずだ。
そんなわけで戦闘開始である。
相手はゴブリンの群れのようだ。
全部で10匹ほどだろうか?
見たところそれほど強い相手ではなさそうだ。
「よし、いくぞ!」
気合を入れて駆け出すと一気に間合いを詰める。
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ズバッという音と共に血飛沫が上がる。
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