勇者パーティーを追放された俺は辺境の地で魔王に拾われて後継者として育てられる~魔王から教わった美学でメロメロにしてスローライフを満喫する~

一ノ瀬 彩音

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それだけで心が洗われるような気持ちになり、
先程まで感じていた不安や恐怖などが嘘のように
消え去っていくのを感じたことで、冷静さを取り戻す事が出来た様で、
「あ、あの……すみませんっ!お、俺……!」
慌てふためきながらも謝罪の言葉を口に
すると頭を下げることにした。
その様子を見ていた彼女はクスクス笑いながら
許してくれたようでホッと胸を撫で下ろしたところで、
改めて周りを見回すことにした。
そこは見たことのない部屋で見たこともない物が、
沢山あったのだが不思議と居心地が良いように感じて、
安心した気持ちになることができたのだった。
それからしばらくして落ち着きを取り戻したところで、
彼女に声をかけることにしたのだ。
まずは自己紹介をする事にしたんだが、自分の名前を、
告げた後で彼女に名前を聞くことにしたんだ。
彼女は笑顔で答えてくれたんだよ。
彼女の名前はルミナスと言って、種族名は夢魔って、
いうらしいんだけど詳しくは分からないみたいだった。
まあそれはそれとして、彼女の話によると、
「私達の仲間にならない?」
って言われたんで、どうしようか迷ったけど、
結局OKすることにしたんだよ。
そうして彼女の家に住むことになったんだが、
最初は戸惑っていたものの、次第に慣れてくると
楽しく過ごせるようになっていったんだ。
ただ一つだけ気になることがあったんだ。
それは彼女の態度が明らかに変わったことだと思うんだが、
その理由が分からずにいたある日のこと、
いつものように朝食を食べようとしていた時に
突然話しかけられたと思ったら、いきなり抱きつかれて
キスされてしまったんだ。
突然のことに驚いて抵抗しようとしたんだけど力が
強くて振り解くことができなかったんだよ。
それでも諦めずに何とか逃れることができたんだけど、
その時に彼女の顔を見ると頬が赤くなっていることに、
気づいたんだよ。
「もしかしてお前、俺の事が好きなのか……?」
と聞くと、彼女は小さく頷いてみせた。
それを見た瞬間、胸が高鳴るのを感じずにはいられなかったよ。
だが、同時に罪悪感にも苛まれることとなったんだ。
何故なら俺には既に恋人がいるからな。
だから断るしかなかったんだよな。
だけどそれでも諦めるつもりはないようだった。
「それでも構わないわ。だって私が勝手に好きになっただけだもの。貴方のせいじゃないわ」
そう言って微笑む姿にドキッとしたことは言うまでもないよな。でも流石にこれ以上一緒にいるのは不味いと思った俺は逃げるようにその場を後にしたんだ。
そして翌日、いつも通り冒険者ギルドに向かうと、
受付嬢のニーナさんに呼び止められたんだ。
「リュートさん、貴方に指名依頼が入っていますよ」
と言われたので内容を聞いてみると、その内容というのが、
とある村まで薬を届けて欲しいという内容だったんだ。
何でもそこの村人達が流行り病にかかったらしく、
命に関わる状態らしい。すぐに出発しなければ間に
合わないかもしれないということで、慌てて支度を
済ませると、早速出発することにしたんだ。
道中は特に問題なく進めたのだが、問題は目的地に
到着した後だった。
というのも、肝心の薬を忘れてしまったことに
気づいたからだ。
今から取りに戻ったとしても手遅れだろうし、
どうしたものかと考えていると、不意に声をかけられたのだ。
振り返るとそこには一人の女性が立っていたのだが、その人は
俺が探していた相手だったようで、ホッとした表情を
浮かべていた。
話を聞くと、どうやら俺を心配して追いかけてきてくれた
らしいのだが、その際に彼女が手に持っている物を
見て驚いた。
何故ならそれは俺が忘れたと思っていた
薬草だったからだ。
どうして彼女が持っているのかと疑問に思っていると、
彼女は苦笑しながら事情を説明してくれた。
なんでも、偶然通りかかった際に困っている様子だったので、
声をかけたところ、道に迷ってしまった事を打ち明けてきたため、一緒に探すことにしたのだという。
それを聞いて感謝の気持ちを伝えると、
彼女は照れくさそうにしながらも微笑んでくれたのだった。
その後、無事に薬を届けることができた俺達は、
帰路につくことになったのだが、途中で休憩を取ることに
した。
そして、程なくすると休憩中の食料を取るために森に入って行った。
しばらく歩いているうちに目的の場所に到着することが、
できたのだが、そこで思わぬ事態が発生したのである!
なんと森の中には大量のモンスター達が集まっており、
俺達を見つけるや否や一斉に襲いかかってきたのだ!
咄嵯の判断で散開することに成功したおかげでなんとか
難を逃れることに成功することが出来たのだが、
その後も次々と現れるモンスター達に苦戦を強いられることに
なってしまったのである。
そんな中でルミナスが魔法を使って援護してくれていた。
おかげで何とか切り抜けることができたが、
このままでは埒が明かないと判断した俺達は一旦撤退する
ことに決めたのである。
幸いなことに追ってくる様子は無かったため、安全圏まで逃げ切ることに成功した俺達はそこで一息つくことにしたのだ。
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