婚約を破棄されたので、王子とその恋人の聖女に嫌がらせをして破滅させてやりました。

20.

彼をずっと待ち続けるとマリアンヌである私は婚約者である彼から婚約を一方的に破棄されてしまった。
しかも恋人がいるというおまけつきだ。
その話を聞いた時は目の前が真っ暗になり何も考えられなくなるくらいショックだった。
私は彼のことが好きなのだと自覚した。
その気持ちに気付いた瞬間から私は彼に会いたいという衝動に駆られていた。
だが同時に不安もあった。
もしも拒絶されたらどうしようというものだ。
それでも会いたい気持ちが勝った私は行動に移す事にした。
まずは彼に会える機会を作る必要があったので色々と模索した結果に辿り着いた結論は手紙を出すというものだった。
そしてようやく完成した手紙を持って屋敷を飛び出す
と王都へと向かって行く
馬車の中では緊張しているせいか体が震えておりうまく喋れなかった。
そんな私の姿を見ている侍女達は何も言わずに見守ってくれている
やがて到着したのですぐに行動を起こすことにする
まずは使用人に案内されて客室に向かうと彼はそこに待機していた。
そして私は意を決して口を開く
だが彼の反応は予想外だった。
どうやら彼も同じことを考えていたようだ。
つまり私に会いたいとそういう事だ。
嬉しさのあまり私はつい大声で叫んでしまった。
その後に我に返ると恥ずかしさが込み上げてきた。
そして私は彼に自分の想いを伝えると彼は了承してくれた。
そしてお互いの近況について話し始める
まず私は彼のことをたくさん質問した。
そして分かったのは彼は冒険者として活躍しているらしい
そして現在はこの国に潜伏しているとの事で何かと縁があるように思えた。
そんな事を話しながらしばらく雑談を交わした後で本題に移る事にした。
彼は私がなぜ婚約を破棄したのか知りたがっていたので私は素直に自分の思いをぶちまけた。
その時に彼は謝罪をしてきた。
私は別に気にしていないと答えると彼はどこか安心したような表情を浮かべていた。
それからしばらくの間は穏やかな空気が流れていたのだった。
そしてしばらくしてお互いに眠気が襲ってきたので一緒に眠る事にした。
その時に思った事は私は今とても幸せだということだ。
翌日になり目を覚ますと隣では彼がまだ寝息を立てていたので起こさないようにそっと抜け出して朝食の準備に取り掛かることにした。
料理を作っている最中に彼が起きてきて私を見て驚いた様子だった。
それからしばらくして朝食が完成したので彼に食べてもらうことにして感想を聞くと美味しいと言ってくれたのでホッとした。
それからしばらくは二人で楽しく過ごして過ごすのであった。
「ねえお願い。私の言うことを聞いて？」
私の声に耳を傾けることなくただひたすらに黙り込んでいる姿を見ると段々苛立ちが募っていく
私はこんなにもあなたの事が大好きなのにどうしてわかってくれないの？
私は心の底から悲しくなってきた。
だけどここで引くわけにはいかない
私はもう一度彼に問いかける
だけどやはり答えてくれない
なので私は強硬手段に出ることにした。
まず最初に服を脱ぎ捨てて下着姿になるとそのまま彼に抱きつく
彼は最初こそ驚いていたが次第に落ち着いてきたようで平然な態度を見せてくる
私としてはもっと慌てて欲しいと思っているので不満を抱いた。
そうして押し倒した後は私からキスをする。
それから私は彼に懇願する。
どうか私を愛して欲しいとそして彼は優しく抱きしめてくれた。
それからというものの私は毎日のように彼に甘えまくった。
時には子供のように甘えてみたり時には女として迫ってみたりととにかく彼と少しでも長く一緒にいられる方法を模索し続けた。