悪役令嬢は隣国へ嫁ぐようですよ!?~私は旦那様に愛されてそして生まれるRhapsody~

一ノ瀬 彩音

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「おかえりなさーぃ」
とそう告げた途端に強くギュッと彼の腕に閉じ込められてしまったからだ。
そうされてしまっただけでとても恥ずかしくて気持ちが良い。
彼から受ける愛情を受け続けて私は段々と虜になっていったという訳だったりする。
もう完全に彼を信じるようになってしまったのだろう、だからこそどんな行為も
全て受け入れることが出来たのだという確信もあったりする。
そう思えただけでも嬉しいと思ってるぐらいだったりしたの。
さすがにやり過ぎではないかと思う時もある、例えば夜中に襲われたこともあるんだけど、
その度に激しい責め方をする為に寝不足になる事も多々あったからである。
とはいえ別に苦痛では無い、むしろ心地好さも少しはあるというのが私であったのだがね。
それに私達の間には秘密もあり実は両想いだということなのだが私もなかなか告白する勇気もなかったというより、
もしも拒否られらしまったらきっと耐え切れなくなって自殺してしまいそうになるに違いない。
また今日もまたそういう行為をするということになり、バレッド様も我慢できなかったのだろう。
「んふっ」
とキスされつつ脱がされていった。
服の下は裸体でありつつ私の体は火照りつつあった、というのも行為を始める前には
いつもキスをすると徐々に体温が上昇してくるの。
それはバレッド様に好意を抱いてしまうが故に起こることではなかろうのか、などと考えつつも
私はこれからされるであろう様々な淫行に興奮が抑えられない。
そんな状態の私の体を弄ると全身を優しく撫で回すように触れていくと体が感じて
反応してしまうのは止められぬがゆえでなはないかと予想。
つまり私が求めていた、
結果を得られつつあるということになるのがわかったとしよう。
さらに強くなったバレッド様は私へと告げると抱き着いたかと思うと私の花弁にそっと唇を寄せてきた。
この動きがもたらす影響といたしましても、じらすようで焦らされているかのように
感じるものなのでありますのよね。
その後は当然の如く彼と交わるのでしょうね。
それも毎度決まっての事でもありつつ、私にとって彼が私へ向けるこの情を疑うことは決してできないと
さえ思えるほどであるが故のものであるということにはなるまいかとね。
ともかく私はこうして今夜もひたすら快楽に浸かり、互いに熱を帯びて汗や唾液、
蜜を滴らせて共に絶頂を幾度も迎える事で満たされ、至福を実感しつつ幸福へと到達するのが日常となりつつある。
ただしまだまだ甘い声が出ないように何とか頑張っているがそれでも出てしまいそうになりそうであるが、
私はそれでいいのかと思ったことはこれまでに幾度となくあるのですよ?
でもバレッド様から言われればそうするしかなく私は素直になってしまうしかないし、
抗えないほどの快楽をバレッド様から施されると悦んでいる自分も間違いなく存在している。
そして翌朝になってベッドから動けなくなってしまった私は身を起こしてからこう思い浮かぶ、
これでいいのだろうか、本当に私とバレッド様との日々の生活を続けていればそれだけでも幸せだと思うのだけど、
このままではいけないのではないかと考えてみた事もあるし、今でもまだ悩んでおり、
不安を抱いていることも事実ではあるが私の中で芽生えているバレッド様に対しての愛の深みへ
嵌まりこんでいった上でのことではないかと考え始めている次第なんだよね?
そうはいってもやはりバレッド様を他の女性に譲りたくないと言う欲が強くなっていく。
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