90 / 134
90.
しおりを挟む
だけど私はその真心を信じることが出来なくなっていた。
なぜなら私はもう彼のものにはならないからだ。
そしてバレッド様以外の人と子を生すことになるだろう。
つまりもう私達の関係は終わりを迎えているということだ。
そして今日がその当日だった。
バレッド様から呼び出されたのだが、私を呼び出すこと自体何か重要な意味があるに違いないと
警戒してしまっていたので待ち合わせ場所である喫茶店に着いたときには
すでに不安が押し寄せ始めていた。
店内に入り奥へ進むと見慣れた金髪の青年を見つけ、
安心感を覚えたが彼の様子が普段と異なっていたため一瞬躊躇ってしまう。
「バレッド様」
そう呼びかけるが反応は無く席についているはずの姿が確認できない為、
周囲を確認しようと思い首を動かす。
すると隣で手を繋いでおり一緒に座っている銀髪の女性を発見した。
彼女の外見はとても美しいのだが何故か私の中で不快感を
覚えてしまい戸惑っていたがすぐに我に返るとバレッド様に
挨拶をしてから空いている隣の座席へ腰掛ける。
「遅れてしまってごめんなさい。それとこんにちはですわ、ミネット様」
彼女は私の問いかけに返事をする代わりにバレッド様の頭を撫で始めた。
その姿を間近に見てしまったのもあって嫉妬してしまった私は
少し不機嫌になってバレッド様に質問をしてみることにする。
「それでバレッド様、私を呼んだ理由をお聞かせください」
それに対してバレッド様は嬉しそうな笑みを見せながら答える。
「簡単なことさ、マリアベルは俺の妻だよな、しかし、他に好きな人がいるだろう。
でな、離婚はしないが、その変わりに、その好きな人と一緒に毎日溺愛し、可愛がって
骨抜きにしてあげようじゃないか」
「そ、それがどういう事か分かって言っているのですか、バレッド様!」
私はそう叫び、立ち上がったのだが体が熱くなり動かなくなり、
バレッド様を見上げる事しかできなくなってしまった。
それを察したかのようにバレッド様は椅子から立ち上がり私の元にやってくる。
「俺は本気であるぞ、それにお前はそんな体になってしまったんだから 諦めることだ。
どう足掻いてもお前が元に戻る方法はないから無駄であるとだけ言っておくか」
「バレッド様、私が一体何をしたというの?
ただ好きになっただけでどうして酷い目にあわされなくてはいけないの?」
「俺だってお前をこんな風にしたくない、だからこれからは俺だけを想ってくれ。
でないとその綺麗な体は二度と使えなくなる事になる」
私はその意味を聞こうとするも上手く口を動かせず、
首を縦に振った。
私の目には涙が次々と溢れてきて、視界はどんどん滲んでいき 頬を濡らす雫は止まらなかった。
だがそれも仕方ないだろう。
私は既に心まで堕とされてしまっているのだから、
今の自分にできることは目の前の男性に全てを捧げ、
「どうか私を愛してくださいませ、旦那様♡」
と懇願する事だけだった。
そうして、数日後……。
「おい、しっかりと膣内を締め付けてくれよ、マリアベル」
「はい。承知致しました。精一杯頑張ります!」
私は今、バレッド様の命令通り性処理を行っている最中であった。
今では私達二人の関係が逆転してしまっており、
私が彼を喜ばせる事に尽力し続けているという状況にあるのだが、
不思議と苦ではなかったりする。
なぜなら私はもう彼のものにはならないからだ。
そしてバレッド様以外の人と子を生すことになるだろう。
つまりもう私達の関係は終わりを迎えているということだ。
そして今日がその当日だった。
バレッド様から呼び出されたのだが、私を呼び出すこと自体何か重要な意味があるに違いないと
警戒してしまっていたので待ち合わせ場所である喫茶店に着いたときには
すでに不安が押し寄せ始めていた。
店内に入り奥へ進むと見慣れた金髪の青年を見つけ、
安心感を覚えたが彼の様子が普段と異なっていたため一瞬躊躇ってしまう。
「バレッド様」
そう呼びかけるが反応は無く席についているはずの姿が確認できない為、
周囲を確認しようと思い首を動かす。
すると隣で手を繋いでおり一緒に座っている銀髪の女性を発見した。
彼女の外見はとても美しいのだが何故か私の中で不快感を
覚えてしまい戸惑っていたがすぐに我に返るとバレッド様に
挨拶をしてから空いている隣の座席へ腰掛ける。
「遅れてしまってごめんなさい。それとこんにちはですわ、ミネット様」
彼女は私の問いかけに返事をする代わりにバレッド様の頭を撫で始めた。
その姿を間近に見てしまったのもあって嫉妬してしまった私は
少し不機嫌になってバレッド様に質問をしてみることにする。
「それでバレッド様、私を呼んだ理由をお聞かせください」
それに対してバレッド様は嬉しそうな笑みを見せながら答える。
「簡単なことさ、マリアベルは俺の妻だよな、しかし、他に好きな人がいるだろう。
でな、離婚はしないが、その変わりに、その好きな人と一緒に毎日溺愛し、可愛がって
骨抜きにしてあげようじゃないか」
「そ、それがどういう事か分かって言っているのですか、バレッド様!」
私はそう叫び、立ち上がったのだが体が熱くなり動かなくなり、
バレッド様を見上げる事しかできなくなってしまった。
それを察したかのようにバレッド様は椅子から立ち上がり私の元にやってくる。
「俺は本気であるぞ、それにお前はそんな体になってしまったんだから 諦めることだ。
どう足掻いてもお前が元に戻る方法はないから無駄であるとだけ言っておくか」
「バレッド様、私が一体何をしたというの?
ただ好きになっただけでどうして酷い目にあわされなくてはいけないの?」
「俺だってお前をこんな風にしたくない、だからこれからは俺だけを想ってくれ。
でないとその綺麗な体は二度と使えなくなる事になる」
私はその意味を聞こうとするも上手く口を動かせず、
首を縦に振った。
私の目には涙が次々と溢れてきて、視界はどんどん滲んでいき 頬を濡らす雫は止まらなかった。
だがそれも仕方ないだろう。
私は既に心まで堕とされてしまっているのだから、
今の自分にできることは目の前の男性に全てを捧げ、
「どうか私を愛してくださいませ、旦那様♡」
と懇願する事だけだった。
そうして、数日後……。
「おい、しっかりと膣内を締め付けてくれよ、マリアベル」
「はい。承知致しました。精一杯頑張ります!」
私は今、バレッド様の命令通り性処理を行っている最中であった。
今では私達二人の関係が逆転してしまっており、
私が彼を喜ばせる事に尽力し続けているという状況にあるのだが、
不思議と苦ではなかったりする。
0
あなたにおすすめの小説
ヤンデレ王子を闇落ちから救ったら愛執まみれの独占欲に囚われました
大江戸ウメコ
恋愛
幼い頃に精霊の祝福である未来視の力が開花し、「夫である第二王子ナハルドに殺される」という己の運命を知った伯爵令嬢ツィーラ。この悲惨な未来を変えるべく、ツィーラは彼を避けようとしたが、ひょんなことから婚約者に選ばれてしまった! ならば、ナハルドが将来闇落ちしないよう、側で彼を支えることを決意する。そんな努力の甲斐あって、ツィーラへの好意を隠さず伝えてくるほど、ナハルドとの関係は良好になった。だけど、彼の並々ならぬ執着心のすべてを、ツィーラはまだ知らなくて――
バッドエンド予定の悪役令嬢が溺愛ルートを選んでみたら、お兄様に愛されすぎて脇役から主役になりました
美咲アリス
恋愛
目が覚めたら公爵令嬢だった!?貴族に生まれ変わったのはいいけれど、美形兄に殺されるバッドエンドの悪役令嬢なんて絶対困る!!死にたくないなら冷酷非道な兄のヴィクトルと仲良くしなきゃいけないのにヴィクトルは氷のように冷たい男で⋯⋯。「どうしたらいいの?」果たして私の運命は?
彼の巨大な体に覆われ、満たされ、貪られた——一晩中
桜井ベアトリクス
恋愛
妹を救出するため、一ヶ月かけて死の山脈を越え、影の沼地を泳ぎ、マンティコアとポーカー勝負までした私、ローズ。
やっと辿り着いた先で見たのは——フェイ王の膝の上で甘える妹の姿。
「助けなんていらないわよ?」
は?
しかも運命の光が私と巨漢戦士マキシマスの間で光って、「お前は俺のものだ」宣言。
「片手だけなら……」そう妥協したのに、ワイン一杯で理性が飛んだ。
彼の心臓の音を聞いた瞬間、私から飛びついて、その夜、彼のベッドで戦士のものになった。
魔法師団長の家政婦辞めたら溺愛されました【完結】
iru
恋愛
第19回 恋愛小説大賞エントリーしています。ぜひ1票お願いします。
小説家になろうですでに完結済みの作品です。よければお気に入りブックマークなどお願いします。
両親と旅をしている途中、魔物に襲われているところを、魔法師団に助けられたティナ。
両親は亡くなってしまったが、両親が命をかけて守ってくれた自分の命を無駄にせず強く生きていこうと決めた。
しかし、肉親も家もないティナが途方に暮れていると、魔物から助けてくれ、怪我の入院まで面倒を見てくれた魔法師団の団長レオニスから彼の家政婦として住み込みで働かないと誘われた。
魔物から助けられた時から、ひどく憧れていたレオニスの誘いを、ティナはありがたく受ける事にした。
自分はただの家政婦だと強く言い聞かせて、日に日に膨らむ恋心を抑え込むティナだった。
一方、レオニスもティナにどんどん惹かれていっていた。
初めはなくなった妹のようで放っては置けないと家政婦として雇ったが、その健気な様子に強く惹かれていった。
恋人になりたいが、年上で雇い主。
もしティナも同じ気持ちでないなら仕事まで奪ってしまうのではないか。
そんな思いで一歩踏み出せないレオニスだった。
そんな中ある噂から、ティナはレオニスの家政婦を辞めて家を出る決意をする。
レオニスは思いを伝えてティナを引き止めることができるのか?
両片思いのすれ違いのお話です。
魔性の大公の甘く淫らな執愛の檻に囚われて
アマイ
恋愛
優れた癒しの力を持つ家系に生まれながら、伯爵家当主であるクロエにはその力が発現しなかった。しかし血筋を絶やしたくない皇帝の意向により、クロエは早急に後継を作らねばならなくなった。相手を求め渋々参加した夜会で、クロエは謎めいた美貌の男・ルアと出会う。
二人は契約を交わし、割り切った体の関係を結ぶのだが――
天然だと思ったギルド仲間が、実は策士で独占欲強めでした
星乃和花
恋愛
⭐︎完結済ー本編8話+後日談7話⭐︎
ギルドで働くおっとり回復役リィナは、
自分と似た雰囲気の“天然仲間”カイと出会い、ほっとする。
……が、彼は実は 天然を演じる策士だった!?
「転ばないで」
「可愛いって言うのは僕の役目」
「固定回復役だから。僕の」
優しいのに過保護。
仲間のはずなのに距離が近い。
しかも噂はいつの間にか——「軍師(彼)が恋してる説」に。
鈍感で頑張り屋なリィナと、
策を捨てるほど恋に負けていくカイの、
コメディ強めの甘々ギルド恋愛、開幕!
「遅いままでいい――置いていかないから。」
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を
澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。
そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。
だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。
そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる