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アンダレシュはリリィの事を愛おしく思い始めており、
リリィもまたアンダレシュの事を段々好きになっていたのです。
しかし、そんな幸せも長くは続かず、リリィの妊娠が発覚してしまい、
それを知ったアンダレシュは喜び、リリィを抱き締めるのでした。
「俺の子供か、嬉しいな」
「はい、貴方の子ですもの」
そう言うとアンダレシュはリリィにキスをするのだった。
それから月日が流れていき、リリィは臨月を迎えていたのです。
「はぁはぁ、ふぅううっ……」
ベッドの上で苦しんでいるリリィに対して、アンダレシュはリリィの額に
浮かび上がっている汗を拭いてあげているのです。
「大丈夫か?辛かったら言えよ?」
「はい……」
そう言うもリリィは中々産まれず、アンダレシュは心配そうにしていますが、
リリィは微笑んで、こう言います。
「きっとこの子は元気に生まれてきてくれますわ」
その言葉を聞いて安心したのか、アンダレシュは胸を撫で下ろすのでした。
そして数時間後になり、漸くリリィの陣痛が始まり、
痛みに苦しむリリィを見てアンダレシュは慌ててリリィの元に駆け寄ると、
「頑張れ!!もう少しだ!!」
そう言うとリリィはその言葉を励みにしながら、必死になっていきみ続けますが、
なかなか出てこずに、アンダレシュは不安に駆られます。
「はぁはぁ……んんっ!」
それからまた時間が過ぎていき、 アンダレシュはリリィの手を握りながら、リリィに話しかけます。
「もうすぐ会えるぞ、お前が頑張ったおかげで、ほら、赤ん坊の頭が出てきたぞ!」
「ふぅううっ!」
そう言うとアンダレシュはリリィの頭を撫でてあげると、 リリィは笑顔を見せて、
「はぁはぁ……、早く出てきて下さいましね……」
そう言うとアンダレシュはリリィの手を握っている方とは別の手で、
リリィの腹部を触り、胎児の状態を確認しています。
「うん、順調に育っているようだな」
そう言いながらアンダレシュはリリィの臍の緒を切り、そして、リリィに抱き抱えさせると、
リリィは我が子の顔を見るのでした。
「可愛いですねぇ~、私達の娘です……」
そう言ってリリィは涙を流しますが、
アンダレシュもリリィの出産が無事に終わって良かったと安堵して泣いてしまうのでした。
こうしてリリィはアンダレシュとの愛の結晶である娘を出産して、
その日の夜にはアンダレシュはリリィにプロポーズするのであった。
「結婚しよう、リリィ」
「はい……、喜んで」
そう言うと二人はキスを交わして、婚姻の儀を行うのでした。
「リリィ・アスカルテ、貴女を生涯愛する事を誓います」
「アンダレシュ・ドラゴニア、私はあなたを愛し、永遠に添い遂げる事を宣言します」
そう言うと二人共は結婚式を挙げて、正式に夫婦となったのです。
「これからよろしく頼むぞ」
「こちらこそ、不束者ですけど、末永くお願いしますね」
そう言うとリリィはアンダレシュに抱きついて、アンダレシュはリリィの事を強く抱きしめて、
何度もキスを交わすのでした。
それからリリィはアンダレシュとの間に産んだ娘のエミリエットを溺愛しており、
エミリエットはリリィの事を母さんと呼んで懐いており、
「エミリエットちゃん、今日は一緒におままごとしましょう」
そう言ってリリィとエミリエットはおままごとの準備を始めて、
テーブルの上にはリリィが作ったクッキーが置かれていました。
「じゃあ、始める前にママはお仕事に行ってくるから、いい子にしているんですよ?」
そう聞くとエミリエットはコクリと首を縦に振り、
「いってきます」
そう言うとリリィは部屋を出ていき、アンダレシュの書斎に向かうと、
アンダレシュは書類整理をしている最中でした。
「どうしたんだ、急に書斎に来て……」
「いえ、ちょっと義父様に聞きたいことがありまして……」
「なんだ?言ってみろ」
そう言うとリリィはアンダレシュに近付いて、
「あのですね、私と初めて会った時、私になんて言いましたか覚えていますか?」
「いきなり何の話だ?」
「いいから答えてください」
「うーむ、確かリリィと言った気がするが」
「はい、正解ですよ」
そう言うとリリィはアンダレシュの頬にキスをして、アンダレシュから離れると、
アンダレシュは呆気に取られていました。
「義父様、愛してますよ」
そう言ってリリィはアンダレシュの執務室を後にするのでした。
「なっ!?あいつ一体何を……」
アンダレシュは顔を赤くして戸惑っていたのでした。
それからリリィはお城の中を歩き回り、使用人達に挨拶していきます。
「皆さん、おはようございます」
そう言うと使用人達は皆リリィに挨拶していくのでした。
「奥様、旦那様に変なことされてませんか?」
「えぇ、大丈夫ですよ」
そう言うとリリィは笑って誤魔化して、その場を去るのでした。
それからリリィは中庭に出て、ベンチに座って、空を見上げていました。
「本当に幸せですわ」
そう呟いているとリリィは眠ってしまいました。
「リリィ、こんな所で寝たら風邪を引くぞ?」
そう言ってアンダレシュはリリィを抱き抱えるのでした。
それからリリィはアンダレシュの部屋に連れていかれて、ベッドに寝かせられて、
アンダレシュはリリィの髪を撫でていました。
「全く、世話の焼ける妻だな」
そう言いながらもアンダレシュはリリィのお腹に触れました。
「さっきは突然あんなことをされたせいか心臓がバクバク言っているな」
「んぅ……」
「俺もリリィの事が好きだ、だから結婚した。だが、結婚してからリリィと出会って、
リリィの事をもっと知りたいと思えた。
俺の知らない一面があるのならそれを全て見たいと思うようになった」
「んんっ……」
「だから俺はリリィの全部を知りたい、俺の全てを受け止めてほしい」
「はい……、貴方の想いを全て受け入れますわ……」
そう言いながらリリィは目を覚ましました。
「起こしてしまったか、すまないな……」
「いいえ、少しウトウトしていただけなので、大丈夫ですよ」
そう言うとアンダレシュはリリィの頬を撫でて、
「愛してるよ、リリィ……」
そう言うとリリィはアンダレシュにキスをするのだった。
そしてアンダレシュはリリィの乳房に触れると、リリィはビクッとして、
「あっ……」
と声を漏らすとアンダレシュはそのままリリィの服を脱がせて、下着姿にして、リリィの乳房に触ると、
「ひゃうんっ!」
とリリィは声を漏らしてしまいます。
「やぁ……、そんなに激しくしないでくださいまし……」
リリィもまたアンダレシュの事を段々好きになっていたのです。
しかし、そんな幸せも長くは続かず、リリィの妊娠が発覚してしまい、
それを知ったアンダレシュは喜び、リリィを抱き締めるのでした。
「俺の子供か、嬉しいな」
「はい、貴方の子ですもの」
そう言うとアンダレシュはリリィにキスをするのだった。
それから月日が流れていき、リリィは臨月を迎えていたのです。
「はぁはぁ、ふぅううっ……」
ベッドの上で苦しんでいるリリィに対して、アンダレシュはリリィの額に
浮かび上がっている汗を拭いてあげているのです。
「大丈夫か?辛かったら言えよ?」
「はい……」
そう言うもリリィは中々産まれず、アンダレシュは心配そうにしていますが、
リリィは微笑んで、こう言います。
「きっとこの子は元気に生まれてきてくれますわ」
その言葉を聞いて安心したのか、アンダレシュは胸を撫で下ろすのでした。
そして数時間後になり、漸くリリィの陣痛が始まり、
痛みに苦しむリリィを見てアンダレシュは慌ててリリィの元に駆け寄ると、
「頑張れ!!もう少しだ!!」
そう言うとリリィはその言葉を励みにしながら、必死になっていきみ続けますが、
なかなか出てこずに、アンダレシュは不安に駆られます。
「はぁはぁ……んんっ!」
それからまた時間が過ぎていき、 アンダレシュはリリィの手を握りながら、リリィに話しかけます。
「もうすぐ会えるぞ、お前が頑張ったおかげで、ほら、赤ん坊の頭が出てきたぞ!」
「ふぅううっ!」
そう言うとアンダレシュはリリィの頭を撫でてあげると、 リリィは笑顔を見せて、
「はぁはぁ……、早く出てきて下さいましね……」
そう言うとアンダレシュはリリィの手を握っている方とは別の手で、
リリィの腹部を触り、胎児の状態を確認しています。
「うん、順調に育っているようだな」
そう言いながらアンダレシュはリリィの臍の緒を切り、そして、リリィに抱き抱えさせると、
リリィは我が子の顔を見るのでした。
「可愛いですねぇ~、私達の娘です……」
そう言ってリリィは涙を流しますが、
アンダレシュもリリィの出産が無事に終わって良かったと安堵して泣いてしまうのでした。
こうしてリリィはアンダレシュとの愛の結晶である娘を出産して、
その日の夜にはアンダレシュはリリィにプロポーズするのであった。
「結婚しよう、リリィ」
「はい……、喜んで」
そう言うと二人はキスを交わして、婚姻の儀を行うのでした。
「リリィ・アスカルテ、貴女を生涯愛する事を誓います」
「アンダレシュ・ドラゴニア、私はあなたを愛し、永遠に添い遂げる事を宣言します」
そう言うと二人共は結婚式を挙げて、正式に夫婦となったのです。
「これからよろしく頼むぞ」
「こちらこそ、不束者ですけど、末永くお願いしますね」
そう言うとリリィはアンダレシュに抱きついて、アンダレシュはリリィの事を強く抱きしめて、
何度もキスを交わすのでした。
それからリリィはアンダレシュとの間に産んだ娘のエミリエットを溺愛しており、
エミリエットはリリィの事を母さんと呼んで懐いており、
「エミリエットちゃん、今日は一緒におままごとしましょう」
そう言ってリリィとエミリエットはおままごとの準備を始めて、
テーブルの上にはリリィが作ったクッキーが置かれていました。
「じゃあ、始める前にママはお仕事に行ってくるから、いい子にしているんですよ?」
そう聞くとエミリエットはコクリと首を縦に振り、
「いってきます」
そう言うとリリィは部屋を出ていき、アンダレシュの書斎に向かうと、
アンダレシュは書類整理をしている最中でした。
「どうしたんだ、急に書斎に来て……」
「いえ、ちょっと義父様に聞きたいことがありまして……」
「なんだ?言ってみろ」
そう言うとリリィはアンダレシュに近付いて、
「あのですね、私と初めて会った時、私になんて言いましたか覚えていますか?」
「いきなり何の話だ?」
「いいから答えてください」
「うーむ、確かリリィと言った気がするが」
「はい、正解ですよ」
そう言うとリリィはアンダレシュの頬にキスをして、アンダレシュから離れると、
アンダレシュは呆気に取られていました。
「義父様、愛してますよ」
そう言ってリリィはアンダレシュの執務室を後にするのでした。
「なっ!?あいつ一体何を……」
アンダレシュは顔を赤くして戸惑っていたのでした。
それからリリィはお城の中を歩き回り、使用人達に挨拶していきます。
「皆さん、おはようございます」
そう言うと使用人達は皆リリィに挨拶していくのでした。
「奥様、旦那様に変なことされてませんか?」
「えぇ、大丈夫ですよ」
そう言うとリリィは笑って誤魔化して、その場を去るのでした。
それからリリィは中庭に出て、ベンチに座って、空を見上げていました。
「本当に幸せですわ」
そう呟いているとリリィは眠ってしまいました。
「リリィ、こんな所で寝たら風邪を引くぞ?」
そう言ってアンダレシュはリリィを抱き抱えるのでした。
それからリリィはアンダレシュの部屋に連れていかれて、ベッドに寝かせられて、
アンダレシュはリリィの髪を撫でていました。
「全く、世話の焼ける妻だな」
そう言いながらもアンダレシュはリリィのお腹に触れました。
「さっきは突然あんなことをされたせいか心臓がバクバク言っているな」
「んぅ……」
「俺もリリィの事が好きだ、だから結婚した。だが、結婚してからリリィと出会って、
リリィの事をもっと知りたいと思えた。
俺の知らない一面があるのならそれを全て見たいと思うようになった」
「んんっ……」
「だから俺はリリィの全部を知りたい、俺の全てを受け止めてほしい」
「はい……、貴方の想いを全て受け入れますわ……」
そう言いながらリリィは目を覚ましました。
「起こしてしまったか、すまないな……」
「いいえ、少しウトウトしていただけなので、大丈夫ですよ」
そう言うとアンダレシュはリリィの頬を撫でて、
「愛してるよ、リリィ……」
そう言うとリリィはアンダレシュにキスをするのだった。
そしてアンダレシュはリリィの乳房に触れると、リリィはビクッとして、
「あっ……」
と声を漏らすとアンダレシュはそのままリリィの服を脱がせて、下着姿にして、リリィの乳房に触ると、
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