浮気する人とはもう恋愛出来ないので婚約破棄します~その後、義父に愛されて可愛がられて、蜜愛な住処~

一ノ瀬 彩音

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そんな時にリリィはアンダレシュのお部屋に二人きりでいるのですけど、
二人きりでいるとリリィはアンダレシュに抱いて欲しいのですから、
目の前で一糸纏わずな姿をしていて、乳房を隠すどころかむしろ押し付けてきていたりするのですから、
当然、我慢できるわけがありません。
「アンダレシュ」
リリィはベッドの上で四つん這いになって言うのです。
もう何度も繰り返してきた行為なのにドキドキしてしまいます。
私もいつまで経っても初々しいところがあるのでしょうか。
ですが私はそんな自分が好きなのです。
これから私は愛するアンダレシュに抱かれてしまうというのに緊張してきてしまいます。
アンダレシュに抱かれた時の快感を思い出して体が熱くなります。
「アンダレシュ、私を抱いて下さい」
リリィは恥ずかしさを誤魔化すためにあえて誘うように言います。
本当は自分だって初めてだというのに、
「私を、貴方のものにして下さい」
私はそうやって言って自分の指を舐め、それを自分の膣に入れて動かし始めるのです。
私は今まで知らなかったことをどんどん知ってしまいました。
今では普通にしているだけでもアンダレシュのことを想って
興奮しすぎて下着が大変なことになることがあるぐらいです。
今もそうなっているのです。
ただ、私の場合、自分でするのはあまり気持ち良くはないようなのです。
なので最近は専らアナニーばかりになってしまいました。
私はそれが凄くエッチなことだと知ったのです。
私は一人で自分を慰めながらアンダレシュを想います。
私のことを乱暴に組み敷いて激しく抱く、獣のように私を求めてくるアンダレシュの姿を思い浮かべます。
それだけで私の頭の中には快感が流れてきます。ですが私は今それどころではありません。
早くこの疼きを満たしたいと思うからこそこうして自分なりに努力をしているのです。
「ううっ」
(ああ、どうしてこんなことに)
少し前まではこうではなかったのに、今の私の体はアンダレシュを求めてしまっているようだった。
だがそれは私の本意ではない。
(どうにかしないと)
私はそう思っているはずなのに自然と手の動きが速くなっていくのを感じる。
だが、そうして自分を追い詰めれば追い詰められるほど体の奥底から熱いものが高まっていくのを感じた。
「あああああっ」
そして絶頂に達した私は余韻に浸りながらも冷静さを取り戻していた。
(何度しても慣れないものね)
「ふう」
これで何度目になるのだろうか、数えきれないほどの回数をしているがやはりまだ恥ずかしく思う時もある。
だが、一度始めれば歯止めが効かなくなってしまうのだから仕方がない。
「アンダレシュはどうしているかしら」
アンダレシュとはあれ以来ずっとしていないから私と同じように我慢しているかもしれない。
そう思った私はある物を手に取って言う。
「そろそろいいわよね」
「何がだい?」
「キャア!?」
いきなり声をかけられた私は大きく体を震わせて驚く。
アンダレシュは少し苦笑いしながら言う。
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