浮気する人とはもう恋愛出来ないので婚約破棄します~その後、義父に愛されて可愛がられて、蜜愛な住処~

一ノ瀬 彩音

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「それよりもだ、リリィばかり楽しんでないで奉仕してくれないか?」
「あ、はい」
「わかればいい」
アンダレシュが私の事を好きだと知ってから、 私の事を気遣ってくれることが増えているのが嬉しい。
それにいつもよりも優しく感じられてしまい胸の高鳴りが収まらいのだ。
私がそんな風に考え事をしているとアンダレシュが言った。
「ほらリリィ、口を開けて俺を受け入れてくれよ」
私は言われるままに口を開けると、アンダレシュのが中に入ってきた。
「んんっ」
「いいぞ、上手いじゃないか」
「んぐ」
私は頭を前後に動かす。
私が舌を使って必死に刺激を与えているからなのか、アンダレシュのものが少しずつ硬く、
大きくなるのがわかるようになった。
私はそれが嬉しくなって更に激しく、喉元近くまで入れようとする。
すると急にアンダレシュが腰を動かし始めた。
アンダレシュは自分のもので窒息しかけている私のことなんか気にもせず、
無茶苦茶な動き方で私の中に射精しようとする。
その瞬間に私は反射的に吐き出そうとしてしまうが、
そんなことはお構いなしに白い液は流れ込んで来た。
私は咳込みながらも何とか飲み込もうとする。
「けほっ、ごほっ、こほん」
「すまない、無理させたな」
アンダレシュは謝るけど、別にそこまで酷いことをされたとも思わない。
そもそもこういう行為を始めたのは私なのだから。
アンダレシュは心配してくれるが、少しだけ残念だなと思ったのも事実だ。
アンダレシュのものを飲んであげられなかったからだ。
私は自分の子宮に出されたのであれば喜んで飲めたのにとそう思う。
勿論アンダレシュにはそんなことを言うつもりはないが。
アンダレシュに抱き起こされ、抱きしめられると安心したのか少し疲れが出たのか眠たくなってしまう。
アンダレシュが何か言っていたが、何を言われたのか覚えていない。
「お休みリリィ」
「ええ、お休みなさい」
そう返事をした直後で意識が落ちた。
翌朝目を覚ました私は裸体のままで抱き合っていたのに驚いてしまった。
しかもアンダレシュは私が起きた事に気がつくとキスをしてくる始末である。
(これは一体どうすれば良いのかしら?)
とりあえず離れようと身を捩ったのだがアンダレシュは腕の力を強めてくるだけで離す気はないようで、
諦めることにした。
暫くアンダレシュの腕の中でじっとしていると彼は耳元で囁くように言う。
「もう少しこのままで居させてくれるかい?
君を誰にも渡したくないんだ。たとえリリィであってもな」
「!」
(ずるい)
こう言われてしまった以上何も言えるわけがなかった。
ただひたすら時間が過ぎるのを待つだけだった。
(私、やっぱり貴方が好きなんです)
昨夜抱かれている時は夢中で気付かなかったが改めて
アンダレシュのことが好きだと思い知らされることになった。
結局あの後リリィが起きてから少し経ったあとに二人揃って食堂に向かった。
ただその時になってやっとリリィも服を着ていないことを思い出したので慌てて着直した。
リリィは恥ずかしそうにしていたものの、特に慌てる様子もなく平然とした態度だった。
その姿を見ていると、もしかしたら以前にも同じようなことがあったのかもしれないなと思い至った。
食事を終えた二人はそのまま部屋に戻ることになった。
部屋に戻ってくるなりリリィはベッドの上に座るとアンダレシュに寄りかかってきた。
「どうした?」
アンダレシュはリリィに尋ねる。
リリィはアンダレシュに甘えるように言う。
「ちょっと疲れちゃいましたので休ませてください」
「わかった」
(可愛い奴だ)
アンダレシュはそんなことを思いながらリリィの肩を抱き寄せる。
(本当に綺麗になった)
アンダレシュがそんなことを考えているとは知らず、リリィはアンダレシュの方を見て微笑む。
アンダレシュはそんなリリィの顔を見つめながら言う。
「リリィ、俺はお前のことを愛している」
「はい、私も同じ気持ちです」
そう言うとリリィはアンダレシュに押し倒されて唇を奪われたため答えることが出来なかった。
アンダレシュは私の言葉を聞き終えるまで待っていてくれた。
優しい人だと思う。私にとってアンダレシュはとても大事な人で大好きな人であるということを
伝えたかっただけなのだからすぐに答えなくても良かったのに
わざわざそうしてくれたことが素敵だと思ってしまう。
アンダレシュの優しさに私は心が温かくなると同時にドキドキしてきてしまうのを感じていた。
そして私達はお互いに見詰め合うことで照れてしまい顔を見ることが出来ずにいたが、
やがてアンダレシュは私に聞いてくる。
「リリィ、俺は君の全てが欲しいと思っている」
そう聞かれたことで私はようやく気付いた。
自分がどうしようもないほどアンダレシュの事を愛しているのだということを。
アンダレシュの事を考えると幸せな気分になれ、彼に求められたいと、
愛して欲しいと思うようになる。
そんな感情が私の中から溢れ出して止まらなくなっていたのだ。
(どうしましょう)
もう我慢できない。
リリィはアンダレシュを押し倒すとアンダレシュの上に跨るような姿勢になり、
自分の花弁をアンダレシュのものに当てて上下左右に擦り始めた。
最初はただくすぐったがっているような表情を浮かべていたが、
徐々に気持ち良くなってきたらしく、段々と色っぽい顔をするようになりました。
ああもう我慢できませんわ!
はやく私の中に入ってきて欲しいです。早く私の奥まで突いて、
かき回してほしいです。私の中の全部を貴方でいっぱいにして下さい。もう我慢なんて出来ませんでした。
ですからもう準備万端になっている私のそこに押し当てて一気に挿入しました。
ただそれだけなのに気持ち良すぎて頭がおかしくなるかと思いましたが耐えます。
アンダレシュは私の事を求めてくれています。きっと私と同じ想いを抱いていますから
大丈夫だと自分に言い聞かせますが、もし拒絶されてしまったらと思うとその不安に耐えきれず
涙が出てしまいますがそれでも受け入れてもらいたい一身で再び腰を落とします。
すると突然視界が激しく揺れ動いて目の前に火花が散るような感覚に襲われますがなんとか堪えます。
ああ凄くて熱いのが入りこんできてますぅ!
でもまだまだ全然足りませんからもっと激しくします。
それから私はアンダレシュに滅茶苦茶に抱かれてしまいました。
(アンダレシュ、大好き、好き、好きです)
何度もアンダレシュのものに突き上げられて絶頂を迎え、
また限界を迎えた私はとうとうアンダレシュの上で果ててしまってしまいます。
私は今まで味わってきたどの快感よりも強くて凄まじい快感を得てしまいます。
そのせいで私はアンダレシュを締め付け、余計に強い快感を得てしまっていたのです。
ただそれだけならまだよかったのですが、私は無意識のうちに自分からアンダレシュを
欲するように激しく動いたのです。
そのおかげで今まで以上に激しい快感を得ることが出来たのですが、同時に強烈な脱力を感じていました。
アンダレシュと一つになったことに幸福を覚えつつも私は疲労困ぱいして動けなくなってしまいます。
そんな私の様子を見かねたのか、アンダレシュが私の体を起こして再び口づけをしてきてくれました。
私はそれを嬉しく思ってつい自分からも求めてしまい、舌を入れ絡めたりしてしまいました。
ああ幸せ過ぎてどうにかなりそうです。
私はアンダレシュに抱き寄せられ、胸に頭を乗せる形で抱きしめられてしまいます。
「アンダレシュ、私は今とても幸せです」
「俺もだよ」
「嬉しい」
私は思わず笑みがこぼれてきました。
アンダレシュも私と同じように感じていてくれていたのが嬉しかったのです。
「ねえアンダレシュ、私はずっと貴方の側に居てもよろしいですか?」
「当たり前だろう、むしろ俺から離れないでほしい。俺には君が必要だからな」
「嬉しい」
私は更にアンダレシュに体を預けるようにして甘えてしまいます。
「これからは毎日一緒に寝よう」
「はい」
私はアンダレシュと一緒に居られるだけで満足でした。
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