浮気する人とはもう恋愛出来ないので婚約破棄します~その後、義父に愛されて可愛がられて、蜜愛な住処~

一ノ瀬 彩音

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「今日はどこにいく予定なんだ」
「まずはお買い物をして、その後は二人でお散歩して、お昼ご飯を食べるんです。
その後は二人でゆっくり過ごすつもりです。
何かやりたい事とかはありませんか?」
「そうだな、ならお前の部屋に行きたい」
「私の部屋にですか?別に構いませんけど、何もないですよ」
「それでも構わない。それに、お前と一緒にいたいんだが、駄目だろうか」
「いえ、私もアンダレシュと一緒がいいです」
「そう言ってくれると嬉しい」
「ふふっ」
私達はそのまま私達の家に帰ると、アンダレシュが私の部屋の中を見て回り始めます。
特にこれといって珍しい物はないと思うんですけど、何を探しているのでしょうか。
「アンダレシュ、どうかされたんですか?」
「いや、なんでもない。それより少し疲れた。
どこかで休まないか」
「そうですね。では、あそこにしましょうか」
私は近くにあるカフェを指さします。
そこは落ち着いた雰囲気のお店で、
コーヒーの種類が豊富で、私もよく利用しているところでした。
「ああ、そこがいいな」
私達が店内に入ると店員が寄ってきて、席に案内してくれます。
窓際の方でしたので、外がよく見えました。
私は紅茶とケーキのセット、アンダレシュはコーヒーとサンドイッチのセットをそれぞれ頼み、 頼んだものが運ばれてくるまでの間、
話をすることにします。
「昨日は何をしていたんだ」
「昨日ですか?昨日は、そうですね、 アンダレシュが帰ってこられた後に、夕食の準備をしたくらいですね。
後は一人で執務をしていました」
「そうか。そういえばこの間言っていた課題は終わったのか」
「はい!完璧です!」
「そうか、頑張っていたようだからご褒美をあげないといけないな」
「本当ですか!?」
「嘘はつかない」
「やったー!楽しみにしてますね!!」
「ああ」
その後も他愛のない話をしながら時間が過ぎていきました。
やがて注文したものがテーブルの上に並べられたので私達は食事を始めることにしました。
「ん~おいしい」
私は紅茶を飲みながら一口食べてみて、
思わず感想が漏れてしまいました。
それほど美味しいということなのですが、それを聞いていたアンダレシュが羨ましそうな顔をしていました。
「そうか、それはよかった」
「ふふっ、今度一緒に来ましょうね」
「ああ」
私達は食事を済ませると、外に出て街の中を散策する事にしました。
「そういえば、もうすぐ感謝祭が行われるみたいだぞ」
「へぇ、そうなんですね。
でも、感謝祭って何をするんでしょう」
「それは俺も知らない。ただ祭りが開かれるというのは聞いたことがある」
「お祭りですか、それは楽しそうですね」
「ああ」
アンダレシュはそう言うと私の手を握ってくれました。
私はそのことが嬉しくてつい微笑みを浮かべてしまいます。
アンダレシュはそんな私の顔を見ると優しく微笑み返してくれました。
「さて、そろそろ帰るとするかな」
「ええもう帰っちゃうんですか」
「ああ、あまり長居すると帰りたくなくなるだろう」
「それもそうかもしれませんね。じゃあ最後にあれに乗りませんか」
私は近くにある観覧車を指差しました。
「ああ、いいな」
「じゃあ行きましょう」
私はアンダレシュの手を引いて乗り場の方に向かいました。
数分待つと私達が乗る番がやってきました。
係員の人がゴンドラの扉を開けてくれるので、私達は乗り込みます。
中には椅子はなく、床にクッションが敷かれているだけでした。
そのおかげでお互いの体が密着しているので、私は安心感を覚えていました。
しばらくすると、ゆっくりと上昇していきます。
窓から見える景色はとても綺麗なものでした。
やがて頂上に到達すると、私達はそこでしばらく過ごしました。
その時間はとても楽しいものでした。
アンダレシュも同じ気持ちだったらいいなと思いました。
「そろそろ降りよう」
「はい」
私達はゴンドラから降りると地上に戻りました。
「ありがとうございました」
私がそう言うと、係の人は笑顔で答えてくれました。
私達はその場を離れると、また街中を歩いていました。
「次はどこに行くんだ」
「そうですね。今度はあっちに行ってみませんか?」
私が示したのは公園です。
「そうだな、行ってみるか」
私達は公園に着くとベンチに座って休憩をしました。
「ふぅ、少し歩いただけなのに結構疲れますね」
私はそう言いながら、手に持っていた水筒をアンダレシュに差し出しました。
彼は私の意図を察してくれたようで、すぐに受け取って飲んでくれました。
私はその間に自分の分のお茶を入れました。
それからしばらくの間、私達は静かに過ごしました。
アンダレシュは読書、私は魔法端末を使って検索。
たまにはこういう静かな時間もいいものだと思いました。
やがて時間は過ぎていき、辺りも暗くなってきました。
私達は立ち上がり、帰路につくことにしました。
家に帰ると、既に夕食の用意が出来上がっており、 すぐに食べることが出来ました。
アンダレシュは先にお風呂に入り、その後に私も入りました。
お風呂上がりに私は自分の部屋でくつろいでいます。
お腹も膨れて、今日は一日とても充実したものだったと思います。
お城の方はどうなっているでしょうか。
アルルさんに会えるといいのですけど。
そう思っていると、部屋のドアがノックされました。
私は返事をして、どうぞと言うと、アンダレシュが入ってきました。
彼と一緒にワインを飲もうと思っていたので、グラスを用意します。
アンダレシュはベッドの端に座ると、隣に来るように促してきたので、私はアンダレシュの隣に行きました。
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