上 下
56 / 230

56.

しおりを挟む
「エレシアは敏感だね」
と言いつつ首筋辺りにも触れてみるとやはり可愛らしい反応を見せたので
それを見ていたエレナ達は羨ましそうにしている。
その様子があまりにも面白かったのでつい意地悪したくなってしまったのだ。
そうこうしている間に絶頂を迎えたようだったので満足した。
(結局そのまま5回以上してしまった。ちなみにその間中リリアナは隅っこの方で黙々と食べていた)
「さっきの続きはしないんですか……」
「ええ、今はまだね。でもそのうちするつもりだよ。それよりほらお風呂で綺麗にしに行きますよ」
と言って2人を連れて行ったエレシアは入浴中に何度かお仕置きされたようだが
それも自業自得というものであろう。
(翌日。3人の体調が元に戻るまで休む事にした為全員寝込んでしまった。
もちろん原因となったのは前日の出来事にある。
「あの人私達を無理矢理犯した挙句気絶するまで続けてくるなんてどういうことよぉ」
と文句を言うものの特に怒ってはいない様子でどこか嬉しく思っているかのような感じが
したので多分今後もああいう事をされるのを望んでの行動なのではないかと思っている。
そんな時扉を叩く音がしたので一番近くのルティアナが立ち上がって玄関に向かい話をしているのが
見えたためその様子を見ていると戻ってきた彼女が耳打ちをするような形で報告してきた内容によると
訪ねて来たのはこの村の住民らしい。
しかしエレシアが応対している姿を見て驚いているように見えたと聞いたので何かトラブルを抱えているのかと
考えたのでそちらに向かった。
「あ、どうもはじめまして」
「ええ。貴方のことはよく聞いているわ。なんでもとても素晴らしい能力を持った人だって話なのよ。
それと今日来たのには深い事情があるんだけど」
そこまで言った所で彼女はこちらの方に視線をチラつかせて来る。
どうやら自分達だけで解決できるかどうか微妙な状態なのかと考えたので
一旦部屋に戻らせた後で対応を行うことにする。
とはいえまずは何が起きたかを尋ねなくては始まらないので早速質問を行うと彼女は静かに語り出す。
その内容は少し前にこの村の周辺で魔物の大群が確認された。
そのせいで森へ狩りに出ることが出来なくなった為に生活が苦しくなっているので
お金を貸して欲しいというものだった。
「困っている人が目の前に居るなら救いの手を差し伸べるべきだと思うんだ」
と言うとエレミアはすぐに賛成してくれた。
その話を聞いたリーザロッテとイザドラも同意してくれておりこの場にて
意見が一致したので村長へと出向き金を借りた。
そのおかげで今は以前よりも余裕ある生活を送る事が出来るようになったという。
そして数日ほど経過してすっかり元気を取り戻した頃に彼女達が街を訪れたので色々あった。
主に子供達から懐かれたという形になる。
それはともかく最近になって気になっている事が幾つか存在しているがその内のいくつかに
ついてまとめてみたいと思う。
一つ目は例の男について。
しおりを挟む
1 / 5

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

車いすの少女が異世界に行ったら大変な事になりました

AYU
ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:915pt お気に入り:50

強面な騎士様は異世界から来た少女にぞっこんです

恋愛 / 連載中 24h.ポイント:610pt お気に入り:35

俺が、恋人だから

BL / 完結 24h.ポイント:1,128pt お気に入り:26

最低なふたり

BL / 完結 24h.ポイント:816pt お気に入り:26

セヴンス・ヘヴン

BL / 連載中 24h.ポイント:1,257pt お気に入り:7

異世界日帰りごはん【料理で王国の胃袋を掴みます!】

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:7,165pt お気に入り:2,218

勇者の幼なじみ

恋愛 / 完結 24h.ポイント:1,505pt お気に入り:399

処理中です...