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「……ふぅ」
息を吐き出しながら考えるのをやめると即座に結論を出した。
「よし分かった。それじゃあ……改めてよろしく頼むな」
こうして俺は妻7人を連れて街へ戻ることにして自宅へと戻っていった。
ちなみにその時に門兵さんから大人数で戻ってきたため驚かれた。
さらに女性ばかりの集団が勢揃いしていたためにさらに驚いていたのだが説明したくても上手く言えないしそもそも信じてもらえるような内容ではないのでそのまま通過していったのだが、街の人達にどういうことなんだと詰め寄られることとなる。
しかし、そんな質問に対してもきちんと説明することは出来ないために曖昧に誤魔化していくしかないわけで俺一人だけの問題では無くなっていた。
「貴方」
と俺に語りかけてきたのはルティアナであり、他の妻は全員が集まってきているがやはり俺の腕の中に納まっているリーザロッテだけは譲れないようだ。
むしろ離したら駄目と言われているぐらいである。
そのためしっかりと抱きしめて歩く事にする。
俺がリーザロッテを可愛がりすぎるために彼女に対しては厳しいルティアナは嫉妬して時折、腕に噛みついて痛かったりするが、それでもリーザロッテを抱き上げていた腕を下ろしたりせずに屋敷への帰り道を歩いていたところで後ろの方から爆発音が聞こえたため振り返るとそこにいたのは巨大なドラゴンがいて、その姿を目の当たりにした者達からは悲鳴が上がった。
「あれは……」
その姿を見て俺とエレシアは揃って驚きの声を上げる。
何故なら以前遭遇したものとは見た目が違うからである。
しかし一方で別の誰かはこう呟くと同時、指を差しながらこう言った。
「あれってまさか……魔王城を襲ったっていう!?」
どうやらこの街にもあの時の件で被害にあった地域があったらしい。
ちなみにあれは魔王城の周辺が滅ぼされたことによって行き場を失い暴走した挙げ句の果てにこの地へ来たらしくその際に多数の人間が巻き込まれたものの死者はおらずに済んだそうだ。
だがもしもあれが完全に理性を失っていた場合はそうもいかなくなっていた可能性もあるので不幸中の幸いであったと言えるだろう。
「……っ。こぉのクソガキ共めがぁ!
オレがどれほどの苦労をしているのかも知らない癖に偉そうに説教を垂れるなッ!」
と叫んでいたがこれは多分リーザロッテのことを言われて怒り狂っているのだと思う。
とりあえず、そのあたりを指摘させてもらうとする。
ただここで一つ問題が生じてしまった。
というのもどうやら向こうはこちらに気づく事無く一方的に攻撃を続けており、それによって家の一部が破損して崩れ始めていたのだ。
このまま放っておいたら建物が倒壊してしまう可能性が高い。
そうしたら犠牲者が出る可能性もあった。そこでどうすべきか悩んだ結果……。
「仕方ない……ここは俺一人でなんとかするとしようか」
「ちょ、ちょっと貴方。何をするつもりなの?」
とルティアナが聞いてきたのでそれに俺は素直に答える。
「あの馬鹿を止めようかと。というかあんなものを野ざらしにしとけはしないさ。さすがにこれ以上建物を壊されたら困るんだ。だったら止める以外に方法は無いんだろうけど、その為にはあの野郎が攻撃を止める必要があるわけで……そのために一発ぶつけて気を引く事にしたんだよ。あいつが攻撃を仕掛ければ隙が生まれるはずだ。そうすれば奴はこちらに注意が向くだろ?
その瞬間を狙って殴り飛ばして気絶させるんだ。まぁその前に止めるために魔法でも使って挑発する事になると思うんだけどね。だけどそうする必要があるんだ……悪いが、皆の事は必ず守れるようにしてやるから心配するなよ?
エレシアは特に子供を死なせるような真似なんてさせたくはない。それに何よりもお前達が無事でなければ俺自身も無事に生きていけないさ。絶対に死んだりさせたりなんかさせない!」
と告げると共に駆け出して前に出ると
同時に叫んだ。
そのタイミングとしてはちょうどよく相手のドラゴンと視線を合わせる事が出来た。
息を吐き出しながら考えるのをやめると即座に結論を出した。
「よし分かった。それじゃあ……改めてよろしく頼むな」
こうして俺は妻7人を連れて街へ戻ることにして自宅へと戻っていった。
ちなみにその時に門兵さんから大人数で戻ってきたため驚かれた。
さらに女性ばかりの集団が勢揃いしていたためにさらに驚いていたのだが説明したくても上手く言えないしそもそも信じてもらえるような内容ではないのでそのまま通過していったのだが、街の人達にどういうことなんだと詰め寄られることとなる。
しかし、そんな質問に対してもきちんと説明することは出来ないために曖昧に誤魔化していくしかないわけで俺一人だけの問題では無くなっていた。
「貴方」
と俺に語りかけてきたのはルティアナであり、他の妻は全員が集まってきているがやはり俺の腕の中に納まっているリーザロッテだけは譲れないようだ。
むしろ離したら駄目と言われているぐらいである。
そのためしっかりと抱きしめて歩く事にする。
俺がリーザロッテを可愛がりすぎるために彼女に対しては厳しいルティアナは嫉妬して時折、腕に噛みついて痛かったりするが、それでもリーザロッテを抱き上げていた腕を下ろしたりせずに屋敷への帰り道を歩いていたところで後ろの方から爆発音が聞こえたため振り返るとそこにいたのは巨大なドラゴンがいて、その姿を目の当たりにした者達からは悲鳴が上がった。
「あれは……」
その姿を見て俺とエレシアは揃って驚きの声を上げる。
何故なら以前遭遇したものとは見た目が違うからである。
しかし一方で別の誰かはこう呟くと同時、指を差しながらこう言った。
「あれってまさか……魔王城を襲ったっていう!?」
どうやらこの街にもあの時の件で被害にあった地域があったらしい。
ちなみにあれは魔王城の周辺が滅ぼされたことによって行き場を失い暴走した挙げ句の果てにこの地へ来たらしくその際に多数の人間が巻き込まれたものの死者はおらずに済んだそうだ。
だがもしもあれが完全に理性を失っていた場合はそうもいかなくなっていた可能性もあるので不幸中の幸いであったと言えるだろう。
「……っ。こぉのクソガキ共めがぁ!
オレがどれほどの苦労をしているのかも知らない癖に偉そうに説教を垂れるなッ!」
と叫んでいたがこれは多分リーザロッテのことを言われて怒り狂っているのだと思う。
とりあえず、そのあたりを指摘させてもらうとする。
ただここで一つ問題が生じてしまった。
というのもどうやら向こうはこちらに気づく事無く一方的に攻撃を続けており、それによって家の一部が破損して崩れ始めていたのだ。
このまま放っておいたら建物が倒壊してしまう可能性が高い。
そうしたら犠牲者が出る可能性もあった。そこでどうすべきか悩んだ結果……。
「仕方ない……ここは俺一人でなんとかするとしようか」
「ちょ、ちょっと貴方。何をするつもりなの?」
とルティアナが聞いてきたのでそれに俺は素直に答える。
「あの馬鹿を止めようかと。というかあんなものを野ざらしにしとけはしないさ。さすがにこれ以上建物を壊されたら困るんだ。だったら止める以外に方法は無いんだろうけど、その為にはあの野郎が攻撃を止める必要があるわけで……そのために一発ぶつけて気を引く事にしたんだよ。あいつが攻撃を仕掛ければ隙が生まれるはずだ。そうすれば奴はこちらに注意が向くだろ?
その瞬間を狙って殴り飛ばして気絶させるんだ。まぁその前に止めるために魔法でも使って挑発する事になると思うんだけどね。だけどそうする必要があるんだ……悪いが、皆の事は必ず守れるようにしてやるから心配するなよ?
エレシアは特に子供を死なせるような真似なんてさせたくはない。それに何よりもお前達が無事でなければ俺自身も無事に生きていけないさ。絶対に死んだりさせたりなんかさせない!」
と告げると共に駆け出して前に出ると
同時に叫んだ。
そのタイミングとしてはちょうどよく相手のドラゴンと視線を合わせる事が出来た。
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