新米社長の蕩けるような愛~もう貴方しか見えない~

一ノ瀬 彩音

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そうすると、そこへ彼がやってきて、こう言う。
「今日も、遅くまでお疲れ様」
そう言いながら、缶コーヒーを渡してくる。
それを受け取りながら、お礼を言うと、彼は、にっこり微笑んでくれる。
その笑顔を見て、ドキッとする。
やっぱり、この人のことが好きだなぁと思う。
でも、こんなこと、誰にも相談できないよなぁと思っていると、彼が話しかけてくる。
「どうかしたのかい?」
「いえ、なんでもありませんよ」
慌てて、誤魔化すと、彼はそれ以上、追求してこなかった。そのことにホッとする。
「咲良……今は二人しかいないし、キスしたい、ダメか?」
「いいですよ」
そう言うと、すぐに唇を塞がれて、舌を絡め取られる。
くちゅくちゅという音が響いて、頭がボーッとしてくる。
暫くして、唇が離れると、銀色の糸を引く。
それをぺろっと舐め取る仕草が色っぽくて、ドキドキしてしまう。
そうすると、今度は、首筋に吸い付かれる。
チクッとした痛みが走るが、それも一瞬で、あとは、甘い痺れだけが残る。
それが気持ち良くて、もっとして欲しいと思ってしまう自分がいて、戸惑う。
「もっとキスして欲しいかい?」
「はい……」
素直に答えると、再び唇を重ねられる。
そして、そのまま舌を入れられる。
歯茎や上顎を舐め回されて、ゾクゾクとした感覚が背筋を走る。
「この辺にしておこうか、それよりも一緒にご飯でもどうだ?」
「いいんですか?」
思わず聞き返すと、彼は笑顔で頷く。
なので、お言葉に甘えてご馳走になることにした。
その後、二人でご飯を食べに行くことになったのだが、なぜか、彼の家に招待されることになった。
どうしてだろうと思いながらも、特に予定もないし、まあいいかと了承したのだった。
そうして、連れてこられたのは、高級マンションの一室だった。
中に入るなり、抱きしめられる。
突然のことに驚いていると、耳元で囁かれる。
「ずっとこうしたかったんだよ」
その言葉に胸が高鳴るのを感じた。
それと同時に、下腹部が熱くなるのを感じる。
どうやら、興奮してしまっているらしい。
そうすると、彼が私の手を引いて歩き出す。
向かった先は寝室で、ベッドの上に押し倒されてしまう。
「キスしてくれ」
「はい……」
言われるままにキスをする。
そうすると、舌が入ってきて絡め取られたかと思うと吸われてしまう。
それだけで、体がビクビク震えてしまうほど感じてしまう。
やがて満足したのか解放される頃には息も絶え絶えになっていた。
「もっとキスしような」
「んっ……はぁ……」
もう何度目だろうか、数え切れないほどのキスをされる。
その度に頭の中が真っ白になって何も考えられなくなるのだ。
そしてまた何度も繰り返される口付け。
もう何分経ったかもわからないくらいなのに一向に終わる気配はなく、むしろ激しさを増す一方だった。
私はただされるがまま受け入れるしかなかった。
ようやく解放された時には既に抵抗する気力もなくなっていてされるがままになっているだけだった。
そうすると不意に頭を撫でられたと思ったら額にキスを落とされた。
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