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婚約者に裏切られた貴族令嬢ミミリィ22歳です。
ミミリィはどうして裏切られたのかなって思っているのですけど、
ミミリィには非がないと感じるのです。
そんなミミリィは婚約者が住んでいる住処へ出向くと婚約者は不在で
イライラしてきて、苛立っているミミリィは地面を落ちている空き缶を
蹴り飛ばすと目の前の人に当たるのですが、その人は運がよくて、
婚約者だったのでした。
「私の事を裏切るってどういう事よ?」
「あっ? お前か、婚約を破棄するからな」
「はぁっ? どうして破棄するのよ、わからないよ」
「ミミリィには愛想尽きたんだよ」
「愛想尽きたってどういう事よ」
「そのままの意味だな、あっはっはっは」
「人の不幸を笑うなんて!!」
「怒るなよ、破棄したいからするんだからな」
「知っているわよ、そんな事は!!」
婚約者は本当に破棄するつもりなのだから、どうにかして
破棄されるのを阻止したいけど、そんな事はミミリィには無理だし、
どうしたらいいのって感じです。
そうなってくると潔く破棄されるしかないのかなって思うミミリィでした。
「破棄するからなっ!!」
「五月蠅いっ!!」
「お~こぇ」
「勝手すればいいじゃないっ!!!」
「そうするな」
婚約者は婚約を破棄してきて、きっとご満悦なのでしょう。
だって笑みを浮かべて楽しそうにしているのだから、本当に腹が立つし、
どうにかしてやりたいです。
そんなミミリィは貴族という力を利用して、元婚約者が恋愛出来ないように
すると元婚約者がミミリィの所へ乗り込んで来ると
「おいっ、破棄されたからってきたねぇぞ」
「五月蠅いわね、貴方が破棄するのが悪いんでしょ!!!」
「覚えてやがれっ!!」
「あっはっはっは、あっはっはっは」
「ざまぁみなさぁぁぁぁぁ~~~いっ!!」
ミミリィは心底、ざまぁ出来た事が嬉しくて堪りませんでした。
元婚約者にざまぁが出来たミミリィは本当にニコニコしながら、
歩いているのですけど、歩いている途中でイケメンで素敵な男性を
見つけていまして、そのまま声をかけるミミリィでした。
「あの、何しているのですか?」
男性はミミリィの言葉に気付くと振り返ってこう言うのです。
「あっ? 誰だお前は? それにいきなり声をかけるなよ」
「ご、ごめんなさいっ…………」
「まぁいい、今はぼぉ~っとしているだけだよ」
「そうなのですか」
こんなイケメンで素敵な男性が一人でいるなんて可笑しいし、
勿体ないわね。
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