公爵家のご令嬢は婚約者に裏切られて～愛と溺愛のrequiem～

64.

実は私は、奴隷商人から買ったのです。
私はある貴族の方に雇われてミミリィさんを預かる事になったのですが、
その方には子供がいなく、私はその子の世話係をする事になりました。
私は、その子のお姉ちゃんになるから仲良くして下さいと言われて 私は、
その言葉を信じてその子供と遊んでいたのですが、ある時、
その子供のお母様が病気で亡くなってしまうと、その子は、私の方を睨みつけてこう言ったのです。
あんたのせいだと、その時私は悟ってしまいました。
私が、その子供を騙してしまったからいけなかったのでしょうかと後悔している時に
ミミリィさんが目覚めて良かったですと言ってくれたのです。
ミミリィは、目が覚めてから数日経過しても何一つ思い出せないままだった。
但し、ミミリィは自身が既婚者だけというのは覚えており、その者の名前はマハティスというのは
分かっているのですけど、その本人が目の前にいないのですから信じる事も出来ないし、
如何すればいいのって感じではありますがそれでもここへマハティスが来る事を祈っている。
そんなある日、ミミリィの所へマハティスが現れると迎えに来たと言われ
胸を撫で下ろしホッとしているミミリィだった。
マハティは、そんな様子のミミリィに対して声をかけるのであった。
ミミリィ、待たせてしまってすまないと謝罪をしていた。
ミミリィは、気にしていないと首を横に振っていて、マハティスは、早速だが行こうかと
声をかけてくれているのを聞いてミミリィは、元気良く返事をするのであった。
その後、マハティスは、ミミリィを連れて馬車に乗り込むと王都に向けて出発して行った。
道中は、特に問題はなく無事に目的地に到着すると、ミミリィは、
マハティスに連れられて王宮の中に入って行き 謁見の間まで
案内されるとそこには大勢の人が並んでおりその中には何故かミミリィの両親もいた。
（お父さん、お母さん）
ミミリィは心の中でそう呟いていた。