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そのに
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冷たい床。
「テンプレねえ」
ふかふかな高級ペルシャ絨毯とは言わないから、せめてペラペラでもいいからカーペット敷いたところに召喚して欲しいよねえ。土足厳禁だったらなおのこと良し。
まず意識が戻った時考えたのはそんなことだった。矛盾しているが自分が予想以上に冷静なことに自分自身で驚く。ゆっくりと起き上がると、すぐ隣に黒澤が倒れているのに気づいた。もし召喚されたのが黒澤だとしたら、女の子よりも気が付くのが遅いって『主人公』としてはどうかと思う。
「まっ」
ま?
声がしたのでそちらへと顔を向けると、ゲームなんかでよく見るいわゆる神官服みたいなのを着た中年男が、ひどく驚いた様子で私達へ向けて指を指していた。ここには人を指で指しちゃいけません、て教えは無いのだろうか。
「ま·····ま、ま」
「ママ?」
その歳でマザコンは痛いよね。なんて、脳内でボケをかましていたら男は突然叫び声をあげた。
「ま、まさか勇者様が召喚された!?た、大変だーーーーー!!」
いや、声がでかいよ。思わず耳を両手で塞ぐ。というか、『勇者様』ねえ。まさか、ということは誰かが呼んだ訳では無いのかな。何処かへ走り去る男の背中を見ながらそんなことを思う。
·····それにしても、あの叫び声でさえ、黒澤は起きないけど、ホントにコレが勇者様で大丈夫?
暫くして戻ってきた男(この世界の女神を祀る大神殿の神官だそうだ。私達が召喚されたのは祭壇に掲げられた女神像の前だったようだ)に連れられ、私達は王城へとやって来た。少し前に目が覚めた黒澤は、非常に後れ馳せながら状況を把握した途端こっそりガッツポーズをしていた。クールに振る舞っているつもりの様だが、なんていうか小物感が半端ない。
ゲームでは何故か一般人がうろうろしている城内は、当然ながら、騎士らしき人と侍女っぽい人、あとはきらきらしい服を着た偉そうな人しか居ない。まだ勇者召喚は広まっていないのか、その人達の誰だこいつら的な視線をチクチクと受けながら、迎えの騎士と神官の先導で城内を進むと、とある部屋へと通された。いわゆる謁見の間の様だ。当然ながらまだ玉座に王様は居ない。
「なんだ、王様居ないじゃん」
いやいや、当たり前でしょ。ゲームみたいに昼中玉座に居るなんてあり得ないし。普通は執務室で仕事してるか、場合によっては他国へ行ってる可能性もあるのに。まさか、勇者様を待たせるなんてとんでもねえ、とでも思ってんのかしらん。
数分部屋の隅にあった待ち時間用?の椅子に座って待っていると、正面玉座の横にある扉からきらきらしい格好のイケオジと、ぼんきゅぼーんだけど清楚なドレスの女性が現れた。カーテシーなんてファンタジー系の小説ではよく見るけど、当然やったことないから、先導者だった騎士と神官に倣い雰囲気跪礼(完全に跪くと見えちゃうのよねスカート短いから)をしたのだが、察しの悪い勇者様はボケッと突っ立ったままだった。侍従長か宰相とかかしらん的な人のゴホン、とわざとらしい咳に慌てて跪く。しかし、王様?は予想外に気さくなのか、玉座には腰かけず、そのまま私達の前へとやって声をかけてきた。
「そう畏まらずとも良い。ようこそおいでくださった勇者殿。おお、今この時に勇者を遣わして下さった女神に感謝を」
突然祈り始める王様にちょっと面食らう。今この時とかいう事は魔王が復活だとか魔族が暴れてるだとかのパターンかな?それとも邪竜が瘴気をばら蒔いてるとか、世界樹が枯れかけてるとか色々テンプレあるけど。
「お任せ下さい!この勇者黒澤が必ずや世界の危機を救って見せます!!」
いや、内容聞かないで大風呂敷広げて安請け合いしちゃ駄目でしょ。しかも今王様じゃなくて王妃様?の方を見ながら宣言したよね。キリッとした表情してるつもりの様だけど絶対アレはあの王妃様ならNTRもアリだなとか思ってる顔とみた。予想以上に黒澤のチーレムへの熱意を感じ、ドン引く。人の事云えないけど顔平凡のクセに。
王城に来る前、神官が城へと伝言を送り、迎えが来るまでの間に、ファンタジーではよくあるステータスの確認というのをした。魔法が普通に存在するらしいこの世界では、ステータスの確認は神殿での収入源の一つらしい。私達が召喚された祭壇には、『女神が遣わした』とされている神石がありそれに触れると解るようになっているらしい。らしいというのは、出力されたこちらの文字が本に挟まれていた紙に書かれていたあの字で、私には読めなかったからだ。多分黒澤も首を傾げていたので読めなかったのだろう。異世界召喚特典の自動言語翻訳は会話のみだったようだ。神官に説明してもらったところ、黒澤は、
ユウキ・クロサワ
HP/MP 10/5
STR 3
INT 2
AGI 5
LUC 1
skill 言語理解(会話)
うわ、ショボ。と思ってしまった私は悪くないと思う。黒澤もショックだったようで、「勇者は!?チートは!?」と叫び神官に掴みかかっていた。神官によると、勇者とは異世界からの来訪者の総称の様なもので、職業では無いとの事。昔の来訪者達が自称してたらしい。まあ、よく考えれば確かにそうだ。『勇』気ある『者』、·····それ職業じゃないよね。『賢』い『者』とか『聖』なる『女』とか。自分のゲーム知識で判断してた事にちょっと反省。でも、正直よく自称出来るよな、とは思う。私なら恥ずかしさで軽く死ねる気がする。
それと数値が低いのは、いわゆるレベル1だからだそうだ。これが何故?と思うのは、向こうの世界で極普通の学生が異世界行った途端レベルMAXレアスキルで無双·····なんて作品をちょくちょく読んだ(黒澤チョイスの異世界モノには多かった)せいだと思う。
ちなみに私も一応鑑定してもらった。
カスミ・アカネザキ
HP/MP 15/20
STR 5
INT 10
AGI 3
LUC 7
skill 言語理解(会話)
多分STRが黒澤より高いのは分厚い本をちょくちょく運んでたからと、家から学校までちょっと距離あったので頑張ってチャリ通してたからだとは思うけど、コレを見た黒澤が「僕より数値高い…特にLUC…」と凹んでいた。
もっと詳しいステータスが知りたい場合は、もっと高階位の神官(大神官とか)に頼まないといけないらしい。その場合は、勿論お金がたんまりと必要だそうだ。今のところ無一文の私達では無理なので、一先ずこんなところかと。
一応、神官の話では、過去の異世界からの来訪者は皆一様に凄い早さでステータスが上昇したり珍しいスキル生やしたりしていたらしいので、チートはある様だ。それを聞いた黒澤は気を取り直し、未だ見ぬチーレムへと胸を馳せていた、という訳だ。だとしても、やっぱり自分で勇者を名乗る根性は私には真似できないわ。
「テンプレねえ」
ふかふかな高級ペルシャ絨毯とは言わないから、せめてペラペラでもいいからカーペット敷いたところに召喚して欲しいよねえ。土足厳禁だったらなおのこと良し。
まず意識が戻った時考えたのはそんなことだった。矛盾しているが自分が予想以上に冷静なことに自分自身で驚く。ゆっくりと起き上がると、すぐ隣に黒澤が倒れているのに気づいた。もし召喚されたのが黒澤だとしたら、女の子よりも気が付くのが遅いって『主人公』としてはどうかと思う。
「まっ」
ま?
声がしたのでそちらへと顔を向けると、ゲームなんかでよく見るいわゆる神官服みたいなのを着た中年男が、ひどく驚いた様子で私達へ向けて指を指していた。ここには人を指で指しちゃいけません、て教えは無いのだろうか。
「ま·····ま、ま」
「ママ?」
その歳でマザコンは痛いよね。なんて、脳内でボケをかましていたら男は突然叫び声をあげた。
「ま、まさか勇者様が召喚された!?た、大変だーーーーー!!」
いや、声がでかいよ。思わず耳を両手で塞ぐ。というか、『勇者様』ねえ。まさか、ということは誰かが呼んだ訳では無いのかな。何処かへ走り去る男の背中を見ながらそんなことを思う。
·····それにしても、あの叫び声でさえ、黒澤は起きないけど、ホントにコレが勇者様で大丈夫?
暫くして戻ってきた男(この世界の女神を祀る大神殿の神官だそうだ。私達が召喚されたのは祭壇に掲げられた女神像の前だったようだ)に連れられ、私達は王城へとやって来た。少し前に目が覚めた黒澤は、非常に後れ馳せながら状況を把握した途端こっそりガッツポーズをしていた。クールに振る舞っているつもりの様だが、なんていうか小物感が半端ない。
ゲームでは何故か一般人がうろうろしている城内は、当然ながら、騎士らしき人と侍女っぽい人、あとはきらきらしい服を着た偉そうな人しか居ない。まだ勇者召喚は広まっていないのか、その人達の誰だこいつら的な視線をチクチクと受けながら、迎えの騎士と神官の先導で城内を進むと、とある部屋へと通された。いわゆる謁見の間の様だ。当然ながらまだ玉座に王様は居ない。
「なんだ、王様居ないじゃん」
いやいや、当たり前でしょ。ゲームみたいに昼中玉座に居るなんてあり得ないし。普通は執務室で仕事してるか、場合によっては他国へ行ってる可能性もあるのに。まさか、勇者様を待たせるなんてとんでもねえ、とでも思ってんのかしらん。
数分部屋の隅にあった待ち時間用?の椅子に座って待っていると、正面玉座の横にある扉からきらきらしい格好のイケオジと、ぼんきゅぼーんだけど清楚なドレスの女性が現れた。カーテシーなんてファンタジー系の小説ではよく見るけど、当然やったことないから、先導者だった騎士と神官に倣い雰囲気跪礼(完全に跪くと見えちゃうのよねスカート短いから)をしたのだが、察しの悪い勇者様はボケッと突っ立ったままだった。侍従長か宰相とかかしらん的な人のゴホン、とわざとらしい咳に慌てて跪く。しかし、王様?は予想外に気さくなのか、玉座には腰かけず、そのまま私達の前へとやって声をかけてきた。
「そう畏まらずとも良い。ようこそおいでくださった勇者殿。おお、今この時に勇者を遣わして下さった女神に感謝を」
突然祈り始める王様にちょっと面食らう。今この時とかいう事は魔王が復活だとか魔族が暴れてるだとかのパターンかな?それとも邪竜が瘴気をばら蒔いてるとか、世界樹が枯れかけてるとか色々テンプレあるけど。
「お任せ下さい!この勇者黒澤が必ずや世界の危機を救って見せます!!」
いや、内容聞かないで大風呂敷広げて安請け合いしちゃ駄目でしょ。しかも今王様じゃなくて王妃様?の方を見ながら宣言したよね。キリッとした表情してるつもりの様だけど絶対アレはあの王妃様ならNTRもアリだなとか思ってる顔とみた。予想以上に黒澤のチーレムへの熱意を感じ、ドン引く。人の事云えないけど顔平凡のクセに。
王城に来る前、神官が城へと伝言を送り、迎えが来るまでの間に、ファンタジーではよくあるステータスの確認というのをした。魔法が普通に存在するらしいこの世界では、ステータスの確認は神殿での収入源の一つらしい。私達が召喚された祭壇には、『女神が遣わした』とされている神石がありそれに触れると解るようになっているらしい。らしいというのは、出力されたこちらの文字が本に挟まれていた紙に書かれていたあの字で、私には読めなかったからだ。多分黒澤も首を傾げていたので読めなかったのだろう。異世界召喚特典の自動言語翻訳は会話のみだったようだ。神官に説明してもらったところ、黒澤は、
ユウキ・クロサワ
HP/MP 10/5
STR 3
INT 2
AGI 5
LUC 1
skill 言語理解(会話)
うわ、ショボ。と思ってしまった私は悪くないと思う。黒澤もショックだったようで、「勇者は!?チートは!?」と叫び神官に掴みかかっていた。神官によると、勇者とは異世界からの来訪者の総称の様なもので、職業では無いとの事。昔の来訪者達が自称してたらしい。まあ、よく考えれば確かにそうだ。『勇』気ある『者』、·····それ職業じゃないよね。『賢』い『者』とか『聖』なる『女』とか。自分のゲーム知識で判断してた事にちょっと反省。でも、正直よく自称出来るよな、とは思う。私なら恥ずかしさで軽く死ねる気がする。
それと数値が低いのは、いわゆるレベル1だからだそうだ。これが何故?と思うのは、向こうの世界で極普通の学生が異世界行った途端レベルMAXレアスキルで無双·····なんて作品をちょくちょく読んだ(黒澤チョイスの異世界モノには多かった)せいだと思う。
ちなみに私も一応鑑定してもらった。
カスミ・アカネザキ
HP/MP 15/20
STR 5
INT 10
AGI 3
LUC 7
skill 言語理解(会話)
多分STRが黒澤より高いのは分厚い本をちょくちょく運んでたからと、家から学校までちょっと距離あったので頑張ってチャリ通してたからだとは思うけど、コレを見た黒澤が「僕より数値高い…特にLUC…」と凹んでいた。
もっと詳しいステータスが知りたい場合は、もっと高階位の神官(大神官とか)に頼まないといけないらしい。その場合は、勿論お金がたんまりと必要だそうだ。今のところ無一文の私達では無理なので、一先ずこんなところかと。
一応、神官の話では、過去の異世界からの来訪者は皆一様に凄い早さでステータスが上昇したり珍しいスキル生やしたりしていたらしいので、チートはある様だ。それを聞いた黒澤は気を取り直し、未だ見ぬチーレムへと胸を馳せていた、という訳だ。だとしても、やっぱり自分で勇者を名乗る根性は私には真似できないわ。
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