世界樹の下で

瀬織董李

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二度目の転機③

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「別に多大な成果を出せ、と言っている訳ではない。元々世界樹が枯れ始めているのではないか?と言われ出したのはもうかなり前だ。聖女の件は別として、その頃から大なり小なり回復魔法を使える者には一度は行ってもらっている。まあ巡礼の様なものだな。確かにそれ故、回復魔法の使い手である事を隠す者も多いが。教会に所属するものは特にだな」

 ああ、まあそういう事か。行きたくないんだけどなあ。うーん、面倒臭いしなあ。

「勿論旅に必要な費用は全面国が負担するし、護衛も付けている。当然豪遊する様な金額は出さんがな。無事に帰ってくれば報奨も出る」 

 宰相様がメリットをずらずら並べ立てるけど、面倒臭いのが真っ先にたっている私の心を動かすほどじゃない。

「そうだ。君は新しい野菜を探していたようだったな。君が旅に出ている間になにか目新しい物がないか探させよう」

 うっ。

 実に的確というか、ピンポイントで突いてきた。流石敏腕宰相。というか、小出しして段々その気にさせる手段だな。最初から負けてる気がするけど。こちとら前世と合わせたら多分宰相様より年上だけど、きっと勝てないわ。こういうのを海千山千ていうのねー。

「わかりました……その代わり出来るだけ早く終わらせて帰って来ますからね?」

 確かゲームの遠征パートでは、立ち寄った町で色々とバトルイベントとかラブイベントとかあるけど、バトルはともかくラブは相手が居ないと起きないもんね!……言っててちょっと虚しいけど。

 よおし、こうなったらまだ今無い南米原産的な野菜を見つけてもらわねば!前世の世界じゃ近代初めなら、ヨーロッパに伝わっててもおかしくはないのよね。待っててトマトにジャガイモにトウモロコシ!!あとあったら絶対カカオ!!チョコ食べたい!!

「勿論とんぼ返りしてもらって構わん。結果云々はともかく、こちらとしては費用の問題からしたらその方がありがたいからな。ただ、私は個人的には君に期待しているんだ。君の植物に対しての効果をね」

 ああ、確かに私の場合、願い事その1があるから、魔法とかと根本的に別な隠れたスキルっぽいものが多分あるもんね。でもマジで世界樹みたいな世界の根底に関わるようなもんには効かない…と思うんだけどなあ。……よく考えたら勝手に魔法チート付けた天使様の事があるからな……いや、怖いから考えないでおこう……触らぬチートに心労無し。

「それでいつ出発ですか?流石に明日とかじゃ無いですよね?」

「いくらなんでもそんな無理は言わない。……ああ、言い忘れていたが、王宮で君の魔法習熟具合を見たいという人物が居てね。明日、そちらへ行ってもらいたい」

「ええっ!?」

 う、うーん。上手く色々と誤魔化せるかなあ……
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