犯人は空気を読まない

アルパカ

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僕が殺人を犯すまで 1章

プロローグ

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「スースー…」

やはり午後は昼寝に限る。

「(お~い、裕太ゆうた~!起きろ~!やべーぞ…ひっ)」

ん?なんだろう…。

「ツカツカ」

足音?

『こら!』

うるさいな~。今きもち…

『起きなさいっ!!!』

「ふぇ?」

顔を上げるとこと広峰 妃ひろみね きさきがいた。
正直言って、名前負けな先生。まだ彼氏もいない。
残念教師は僕が心の中で呼んでいるあだ名だ。
だが、まだ休憩時間だ。余裕を持って寝たはず。
だからこれは夢だ。

「なんだ。残念教師か静かにしてよ。気持ちいいんだから…」

う~んねむい。

『なんですって!!!!』

「うわあぁ!」

夢じゃなかった…。
じゃ、じゃあ…

「誰が…ですって~!!!」

『バコン』

「ふぅ~。もう授業は始まってるわよ!次寝たらこれよりいたくするわよっ!わかった?」
 
「せんせー。裕太君、気絶してまーす」

「へ?」

裕太は大きなたんこぶを頭に作り気絶していた。

「ほんとにもー。保健委員!裕太君を保健室へ連れて行きなさい!」

「は、はい!」

妃は…
(やっちゃった~~~!)
内心とても狼狽していた。
(起こそうとしておきながら気絶させちゃった…。次は気を付けよう)
次も殴る前提だ。

その頃…

「はぁ~。ひどい目にあった…」

「ははっ!それはチャイムがなっても起きなかった裕太が悪いだろ…。しっかしって…言いすぎだろ!」

そう、保健委員は僕の友達の木村 雅俊きむら まさとしなのだ。
ちなみに運ばれてる途中で目が覚めた。
あ!保健室には行ったよ!だってマジでいたいんだもん…。

そうだ!自己紹介をしなくちゃ!
僕の名前は柴崎 裕太しばさき ゆうた
サキドリ高校の2年生だ。
サキドリ高校はその名の通り、最先端の授業を中心にしている、中高一貫校だ。
小学校のときお母さんに勧められてたまたま受かった。
雅俊はここの優等生というやつだ。(でも点数なぜか僕の方が上なんだ)
成績はとてもいい。だが、性格はとても良く、兄貴のような感じだ。
僕らはもう16歳。僕は1月25日が誕生日で、雅俊は4月16日だ。
つまり雅俊のほうが本当に年が少し上なのだ。
 
「じゃあ急いで戻るか!遅かったらまた妃先生が怒るだろ!」

「だな」

少し早目に歩いて教室へ戻った。

『ガラッ』

「戻りました!」

「あら!早かったのね。明日の予定を話すから早く座ってくれる?」

「「はーい」」

僕らは席に着いた。

「では、明日からいよいよ課外授業です。最近見つかったとされるエペランスという名の島の見学です。明日を楽しみにしている人はたくさんいるでしょう。ですが、あまり浮かれすぎないよう注意しましょう。明日は船でいくので、酔い止めなどは各自持参してください。持ち物は事前に伝えたとうりです。朝は早いので、早く寝ることです。そして…」

もうそれを聞いている者はいなかった。

「…ガヤガヤ…ガヤガヤ…」

皆明日はとても楽しみだったのだ。
こうなるから明日の話はしないという暗黙のルールがあったのだ。
先生は分かっていたらしく、もう𠮟らずいうことだけ言いまくるようだ。

「なあ、明日からは一緒にまわろうぜ!裕太!」

「いいよー!」

雅俊とまわったら楽しいしな!

「…という事で明日の事前学習をきちんとしてきてください。「キーンコーンカーンコーン」あ!ではこれで終わります。日直!」

「キリーツ。レイ。ありがとうございました。」

「「「ありがとうございました。」」」

一時的に静かになり、その後またすぐにしゃべりだした。

「明日が楽しみだな」

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 最後までお読んでくれてありがとう!
 次はいつになるか分からないけど頑張って更新するよ!
 あ!間違っていたら教えてね!
 さよーなら!これからもよろしく!

                        裕太より
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