異世界転生したい!

アルパカ

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転生したら? 2章

6話 2 誕生日会

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 俺はメイドとしばらくの間本を読んでいた。
 兄ちゃんが産まれる前、買いすぎて読み切れなかった物である。
 
 「そろそろお昼ご飯の時間ですね。」
 「そうだね!」
 「では、そろそろ行ってみましょうか。」
 「うん!」

 そう言って、俺達は部屋へ向かった。
 
 …気のせいだろうか。
 さっきから部屋へ向かうにつれて、なんか悲鳴が聞こえてくるような。
 とうとう部屋の前まで来てしまった。
 悲鳴がこの部屋から聞こえる。

 「ね、ねえ。大丈夫…だよねぇ。」
 「さ、さあ?ど、どうなんでしょう…。まあ、少し中を覗いてみましょうか。」

 そう言って俺の代わりに中を見てくれた。
 するとメイドは固まってしまった。
 
 「だ、大丈夫???」
 
 メイドは動かない。
 俺も見てみようとドアに手をかけた。
 すると、メイドが再起動してすぐに俺を抱き上げ、一目散に書庫に行った。
 
 「どどどどどうしたの!」

 メイドはそれには答えず何事もなかったかのように、

 「どうかされましたか?さあ、本の続きを読みましょう。」
 
 と言った。

 「へ?」
 「さあ、読みましょう。」
 「え、ちょっと、ご飯は?」
 「さあ、読みましょう。」
 「え~~~!」

 その後俺はメイドに言われるがままに本を読んだ。
 ずっとずっとずっとずっ…

 しばらくすると、やつれた別のメイドがやってきて言った。

 「お、終わりました。部屋へ行きましょう。ハ、ハルク様」

 もうおなかが限界だった。

 「ご、ごはん~!」

 こちらはこちらで大変だった。
 何を言ってもはぐらかされ、ここで規則正しい生活を送っていた俺にはとてつもない苦痛だった。

 「では、ハルク様。いきましょうか。」
 「うん!」

 そして今度こそ部屋の中へ入った。
 
 「ハルク~!お誕生日おめでとう!」

 部屋は飾り付けがされていて、机の上には美味しそうなケーキがあった。

 「わ~!」
 
 俺が目を輝かせていると、

 「ハルク。誕生日プレゼントだ。」
 
 父さんが少し重たいが綺麗に包装された箱をくれた。
 
 「ありがとう!父さん、開けてもいい?」
 「ああ、いいぞ!」

 箱を開けると…

 「あ!剣だっ!」

 そう、剣がはいっていたのだ。
 鉄で出来ているようで、とても綺麗だった。
 持つところを見れば、紫色の宝石がはまっていた。

 「父さん、この宝石はなあに?」
 「あぁ、それは剣に魔力を通しやすくするための鉱石だ。」
 「えっ!剣って魔力をとおせるの?」
 「そうだぞ!それから剣はお兄ちゃんに習いなさい。俺は最近忙しいから作れそうにないから
 な。」
 「まかせてよ。」
 「お願いしま~す。」

 「じゃあぁ~次は私ね!私とカイトで作ったケーキよ!食べてみて!」

 そういうと、ケーキを分けてくれた。
 俺はそれを食べてみた。
 すると…

 「うまい!」

 そう、とてもうまかった。
 口の中に入れた瞬間わっと甘味が口いっぱいに広がり、フルーツの酸味とうまくマッチしてありえ
 ない程のうまさが…(略)
 俺が心の中で食レポをしていると、

 「ね、ねえどうしたの?」

 俺が黙っているからしんぱいしたらしい。

 「ごめん。めちゃくちゃ感動してた。」
 「そ、そうなんだ。」

 「では、次は私達の番ですね。」
 「はいどうぞ。」

 何か大きなものが来た。
 
 「え、何?これ」
 「これは、空飛ぶ船と言われる子供用の遊び道具です。」
 「へえ~!」
 「使い方は…」
 
 使い方をまとめてみるとこうだった。
 これは乗って魔石と言われる鉱石をもって念じると浮かんで自由に空を飛ぶことができる魔法道具
 らしい。

 「こんなすごいのをありがとう!」
 「いえいえ、喜んでいただけて私達も光栄ですは!」

 「じゃあみんなで一緒にケーキでも食べるか!」
 「うん!」

 その後誕生日会は夜まで続いたそうだ。

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 最後までお読みいただきありがとうございます。
 少し長くなってしまいましたがなんとかかけました。
 前回同様、誤字・脱字などがあれば感想を通じてお知らせください。
 これからもよろしくお願いします。
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