異世界転生したい!

転生したら？ 2章

8話 書庫解禁!

　さ〜て!
　俺は今どこにいるでしょうか!
　静かなところだよ!
　………
　正解は、書庫！
　昨日、解禁されたから今読みふけているんだ。
　え？朝の事はどうなったかって？
　ぜんぜん心配なかったみたい。
　ただ単に母さんに俺の凄さを力説したかっただけのようだ。
　
　って事で俺は今、満喫状態！
　今は、通常の魔法についての本を読んでいる。
　俺の魔法は独自の魔法だから普通を知りたいのだ。
　
　いずれは親に見せなくちゃならないしな！
　その時のための勉強だと思って！

　う〜ん、俺ぐらいの年だと魔法の力や能力がほとんどないみたいだし、結構変えなきゃな。
　
　俺が悩んでいると…

　「ねえねえ!何読んでるの？」

　後から声が聞こえた。

　「兄ちゃん！どうしたの？」
　「いや、絵本がどっかいっちゃってさ!ここに借りに来たんだよ!」
　「そうなんだ。」
　
　絵本って懐かしいな。
　
　「でさ！何読んでるの？」
　「ん、ちょっとね！」

　そう言うと兄ちゃんが覗き込んできた。

　「うわ〜!何か難しそうだね!それ読めるの？」
　「うん、まあね。」
　「すごいや。何か剣だけじゃなくて勉強まで負けちゃいそうだな。」
　「そんなことないよ!兄ちゃんのほうがすごいって!」
　「えへへ!そうかな？」
　「そうだよ!」
　
　子供をあやすのはちょっと疲れるな。

　「じゃあ部屋で読んでくるよ!」
　「じゃあね！」

　ふう、やっと行った。
　よし、続きだ！

　そうして俺はかなりの間本を読んでいた。

　『コンコン』

　ノックが聞こえた。

　「はーい！」
　「ハルク様、奥様がお呼びですよ！」
　「すぐ行く〜！」

　なんだろう?
　もしかして、剣の事かな!

　俺は少しビクビクしながら母さんの部屋へと向かった。

　『コンコン』
　「どうぞ。」

　俺は中へ入った。

　「なあに?母さん。」
　「ハルク！あなた、家庭教師が欲しくない?」
　「え？」
　「マリアからね、聞いたのよ。あなたが勉強をしたがってるって。だから家庭教師をつけてあげる
　わ!」
　「ヤッター!ありがとう!母さん。」
　「うふふ。喜んでくれたみたいで嬉しいわ！」

　もうちょっとこの世界について知りたかったんだよな〜。
　書庫にある本だと分からない言い回しとかあがってよく分からないんだよな〜！

　母さんがある資料をくれた。

　「はい、これは家庭教師になる人の資料よ!よく読んでてね!」
　「はーい！」

　そこから俺は母さんの部屋を後にした。

　自分の部屋へ帰って早速読んでみることにした。

　さてと！
　どんな人かな!出来るだけいい人がいいなあ。

　え〜。ナニナニ？
　名前は、キーリア・ウルク・ジャンジー、男の人か～。
　どんな人なのかなぁ？
　ちょっと楽しみだな。

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　最後までお読みいただきありがとうございます。
　前回同様、誤字・脱字などがあれば感想を通じてお知らせください。
　これからもよろしくお願いします。