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つちのこ

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凪視点

東軍北方領域担当トップ3の私達
他の北方領域の人たちは少し下に行ったボロい寮で住まなければならないが、私達ほどになるとそれもなく、綺麗な大きい家にルームシェアになる。
そんな私達は今、北方領域全てが見渡せる場所にいる。といっても山とかの山頂ではなく小さな草原のような場所だ。私達の後ろには広大な森が広がっている。
私達は三人だけで何かを話す時は決まってここにくる。
ーまぁ、実際“三人”じゃないんだけど 
今回集まった理由は報告会をするためだ。私達のサブリーダーの夏樹さんが西軍の人外を捕獲するという作戦の報告だ。

ここで余談だけれど夏樹さんはやる気や気合、意欲は恐らく北方領域で、否、東軍の中でもトップを争うだろう。しかし、やる気や気合だけでどうにかなることは世の中少ないと私は思っている。やる気や気合があってさらには頭が回るのならこの上なく素晴らしい人材だろう。
ただし、それはない。
やる気や気合は人一倍の夏樹さん、彼の大きな欠点は“馬鹿”であることだ。この人は本来頭のいい人に扱き使われて本領を発揮する。
対して今回の作戦は馬鹿な夏樹さんと、夏樹さんに強く言えない雪華ちゃんだ。
ーまぁ、結果は目に見えていたわけで・・・

「悪い、取り逃がした。」

ーでしょうね
頭をかきながら申し訳なく言う夏樹さん。
彼の後ろに立っている雪華ちゃんも申し訳無さそうな表情をしている
ー雪華ちゃん、お疲れ様・・・
心の中でも雪華ちゃんの労いをしつつ、隣にいる海矢さんをチラッと見る。
海矢さんはため息をつきながら眼鏡をくいっと上げた。
ー・・・あ~、機嫌悪いなぁ
海矢さんは機嫌が悪いと眼鏡を中指だけでくいっと上げる癖がある。

「またか、お前は・・・」

機嫌は悪そうだけど、予想はしていた様子。
私でも様子出来たのだから当たり前なんだけど、失敗するって事前に予想してしまったこととそれが本当になってしまったことで機嫌が悪いのだろう。
取り敢えずこのギスギスした雰囲気が私は嫌なので海矢さんを宥めることにした

「まあまあ、いつものことじゃないですか!」

声は明るく、顔は苦笑い。
一番効果のあると思われる表情だ。
“いつものこと”という言葉に夏樹さんが少なからず傷付いていたが、今はそんなの気にしない。
ー夏樹さんの尻拭いなんて絶対したくない
兎に角海矢さんを宥めることが最優先である。
どうすれば一番効率良く、早く宥められるか思考を巡らしているとき、海矢さんのパートナーの八重ちゃんがバッと勢いよく上を向き

「人が降って来たよ!」

ーいやいや、まって?
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