Eternal Chains - 圧政の影

第6章: 神殿の呼び声

4. 封印の力

湿地での戦いを終えた反乱軍は、さらなる決意を胸に神殿の奥へと進んでいた。

彼らの前には、ついに目指していた神殿の最深部が現れた。

古代の力が封印された場所であり、その力を解放することができれば、セリオンに立ち向かうための決定的な武器を手に入れることができるはずだった。


神殿の最深部は、巨大な石室で構成されていた。

石壁には古代の賢者たちの彫刻や、見たこともない言語が刻まれており、室内の中央には壮大な祭壇がそびえ立っていた。

祭壇の上には、異様な輝きを放つ剣が封じ込められていた。


リーシャはその剣に目を奪われた。

彼女は自然にその方向へと足を運び、剣の前に立った。


「これが…古代の武器？」
リーシャが低く呟いた。


グレタが慎重に祭壇に近づき、剣をじっと見つめた。

「そうです。
この剣こそ、古代の賢者たちが封じ込めた力の象徴です。
その力は計り知れず、正しく使えばセリオンを打ち倒すことができるでしょう。
しかし、その力を解放するには覚悟が必要です。」


「覚悟…」
リーシャは剣を見つめながら、その言葉を反芻した。


剣はまるで彼女を誘うかのように輝き、古代の力が彼女に訴えかけているかのようだった。


ガロンがその様子を見守りながら言った。
「リーシャ、君はこの剣を手に入れるべきだ。
俺たちは君を信じ、共に戦う覚悟ができている。
君も同じようにこの剣を信じることができるなら、それを手にしよう。」


アンリも静かに頷き、
「俺たちは何があっても君と共に戦う。
セリオンに勝つためには、この力が必要なんだ」と力強く言った。


シエラが優しく微笑みながら言った。

「リーシャ、あなたは私たちのリーダーです。
この剣は、あなたの手にあるべきもの。
私たちはあなたを支えるためにここにいます。」


リーシャは仲間たちの言葉に力を得て、深呼吸をして決意を固めた。

彼女は剣に手を伸ばし、その冷たい金属の感触を確かめた。


「この剣の力を使って、私はセリオンに立ち向かう。」
リーシャは静かに、しかし力強く言った。

「私たちはこの戦いを終わらせ、自由を取り戻すために進み続けます。」


その瞬間、剣が彼女の手の中で輝きを増し、古代の力が解放される感覚が彼女の体を貫いた。

剣はまるで彼女の意志に応えるかのように、力強く震えた。


「リーシャ…！」
アンドレが驚きの声を上げた。


「これは…剣が彼女に応えている。」
グレタが感嘆の声を漏らした。

「この剣は、リーシャを認め、彼女にその力を託すことを選んだのです。」


リーシャはその力を感じながら、剣をしっかりと握りしめた。

「私はこの剣と共に、セリオンを倒す。
彼の圧政を終わらせ、この国に平和を取り戻すのです。」


剣がその言葉に応えるかのように、さらに強く光を放ち、室内を照らし出した。
光の中で、リーシャは強さと勇気を感じ、これまでの不安や恐れが消えていくのを感じた。


「この力は私たちの希望だ。」
リーシャは剣を掲げ、仲間たちに向かって言った。

「私たちはこの剣と共に戦い抜き、必ず勝利を手にします！」

ガロンが剣を抜き、リーシャに向かって力強く言った。

「俺たちは君を信じる、リーシャ。
この戦いは俺たち全員のものだ。」


アンリも同じように剣を掲げ、
「俺たちはこの剣と共に、セリオンを打ち倒すために全力を尽くす。
共に勝利を掴もう」と声を上げた。


シエラが微笑みながら、
「この剣はあなたの決意と力の象徴です。
私たちは共に歩み続けましょう」と語りかけた。


リーシャは仲間たちの声に勇気を得て、剣をしっかりと握りしめた。

「私たちは一つのチームです。
この剣が私たちを導き、セリオンに立ち向かう力を与えてくれるでしょう。
共に戦い、共に勝利を手に入れましょう！」


反乱軍の一行は、リーシャが手に入れた古代の剣を新たな希望として、再び歩みを進めた。

この剣の力が彼らを導き、セリオンに立ち向かうための強力な武器となることを確信しながら。


彼らは決して一人ではない。

リーシャの手に握られた剣が、彼らを勝利へと導く光となり、彼らの絆をさらに強く結びつけるのだった。