異世界転移したんだけど周りが全員過保護なホモだった件

メル

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権力系ホモ★グリス王国編

おっふろっおっふろっバブルのおっふろ!

 
 
「湯浴みの作法はご存知でしょうか?」
「全員知っている…、あぁいや待て。古龍殿らは知らないかもしれない」
「案ずるなカイル! 人に化けて暮らしていた時期に作法は大抵覚えた!!」
「へぇ~セキが人として暮らしていた時代ってカーテンを燃やすのが作法だったんだ~」
「うぐっ!」

大浴場のドア前。
セキが俺の言葉に『ぐぐぐ…』と呻いていたら、セイが軽く扉を開けて大浴場の中を覗き、ルークさんに何やらゴニョゴニョ言って、2人とも頷き合い…。……どしたの?

「ガラン・スピーツ。中にいる執事とメイドを全て出ていかせたまえ。お前みたいな者がいても困る」
「う……。は、はい」

ルークさんがガランさんにちょっとキツめの口調で命令したら、ガランさんが焦ったような顔をして、中に入って行った。
……『お前みたいな者』? うーん、聞いてもはぐらかされそうな雰囲気。
ま、風呂を執事さんやメイドさん…、特にメイドさんに見られるのも恥ずかしいし、逆らわんでおこ。
ルークさんのムスッとしているように見える横顔を眺めながら、そんな事を考えていると、ガランさんが戻ってきた。

「全員退室させました。念のために軽く説明させて頂きますが、湯に入る前に、置いてあります桶を使って湯を被り、汗を流して頂くようお願いします」
「うむ! 石鹸などはないのか!?」
「あります。しかし匂いを苦手とする方もいらっしゃるので、必ず使わなければならないと言う訳では御座いません」
「そうか…。あのミルクの良い匂いを嫌う者もいるのか…」
「その者達はコージくんの体からミルクの香りがした時の、あの幸福感を知らぬのです」
「なるほど! それは大変な不幸者だな!!」

なんで俺からするミルクの香りで幸せになってんの? 安い幸せだな。いつでも嗅いでどうぞ。
と思ったらカイルとロイが俺の側頭部をクンカクンカしていた。
今嗅いでも汗の香りしかしないだろーに…。

「…赤ん坊の匂いがする」
「くんくんくんくんくんくんくんくんくんくんくんくんくんくんくんくん……」

それ、勇輝にも言われた事あるわ。ばぶ。



********************



「コージくん、ばんざーい」
「ばんざーい…って、俺自分で脱げますよ!」
「ははは、つい世話を焼きたくなってね」
「ルークは良い父親になるだろうな!! 良いメスの古龍を紹介してやろう!! 金鉱山の主だ!! 美しい上に玉の輿だぞ!!!」
「上手い事言ってライバルを減らそうとしないでください。私の子供を産むのはコージくんただ1人です」
「金鉱山ぞ? ヒトは一生遊んで暮らせるのだろう? そのチャンスを逃すのか? なんならミスリル鉱山でも良いぞ?」
「結構です」
「むぅ、カイルはどうだ? ロイでも良いぞ? 面倒を見てやるぞ?」
「間に合っています」
「コージも欲しいし金も欲しいしミスリルも欲しいしセキさんに面倒も見て欲しいです」
「強欲だなロイ!! 良かろう!!! 群れのボスは本来、1体のつがいと数体の相手を侍らせるものだ!! この群れのボスはコージであり、俺が番となった際はお前をコージの相手にしてやろう!!!」
「………まぁ、無いとは思いますが、そうなった場合はお願いします」

なんか勝手に話進んでますけど、金鉱山の主に紹介出来るってヤベーな。
それとロイ強欲だな。でも分かる。好きな人もお金もレア素材も強力なバックも欲しいよな。分かる分かる。
でもあれだな。それを直接言っちゃうのって凄いな。

「てかボス俺なんだ…」
「最高に可愛いボスだ。キスして良いかね?」
「ダメです! ガランさんもいらっしゃるんだから!」

そう、今は脱衣場で服をぬぎぬぎしている真っ最中だが、ガランさんもいる。元々入浴のお世話をする予定だった執事さんとメイドさんはルークさんが退出させたから、万が一の時に備えてガランさんだけがいるけど、なんか頑張って顔を背けてる。
ごめんなさい。きっとルークさんとかカイルあたりに脅されたんでしょう。俺の裸を見るなとかどうとか。
本当にごめんなさい。


ルークさん達がギャーギャー言ってる間に、俺は全部スポポーンと脱いだ。
それを見てみんなも服を脱ぎ始めるが…。……どうしよう。体隠したくなってきた。

ムッキムキだ。みんなムッキムキだ。
ルークさんは本物のマッチョ。筋肉だるま。太いタイプの筋肉を誇っている。いわゆる、筋肉で固定資産税取れそうなくらいだ。
カイルは普通にマッチョ。着痩せするタイプなのか服の上からじゃ分からないけど、マッチョッチョ。シックスパックが美しい。
ロイは細マッチョ。ルークさんやカイルに比べると細いかもだけど、ボディービルダーの大会とかには出られるレベルだな。そして美しいシックスパック。
セキセイオウもカイルと同じ、ロイ以上ルークさん以下。美しいシックスp(ry

見た事あるんだ。ルークさんの裸も、カイルの裸も見た事もある。けれど全員揃うと、やっぱり俺の体が恥ずかしく思えてしまう。
スッポンポンな俺だけど、こんなの見ちゃったら服着たい…。服は……、あっダメだガランさんが全員分回収しちゃってる!!

「………俺、いきなり体調が」
「全身ふにふにだからと気にするな。それがお前の愛らしさの1つでもある」
「……………」

カイルの何もかも理解した言葉に黙るしかない俺。
もうカイルなんて嫌いだ。36パックにでも割れちまえ。

「前にした時は暗闇だったから分からなかったけど、コージ、すごく白くて…、乳首とちんこと尻、可愛い桃色だ…」
「ロイくん???? なんでそういう事言っちゃうの?????」
「コージの乳首、なんだろう…。既視感が…」

そう言って俺の乳首を見詰めるのは、俺の乳首を見た事ないはずのオウ。セイも真剣な顔で俺の乳首を見ている。
…え? そんな顔で乳首見ないで??

「あ、分かった。ハムスターの鼻だ」
「そうか。それだ」
「お前ら嫌い」



********************


カポーン

「ふぃ~…」
「はぁ……」
「ぅあ"~~ッ」

俺の体を素手で洗おうと狙う奴らから逃げて逃げて軽く走りながら体を洗って、やっとお湯に浸かれた20時過ぎ。俺は『スケベな手付き禁止』という条件で、ルークさんを椅子にして、マッチョな筋肉に寄り掛かっている。

「良質な筋肉は柔らかいとは言うけどここまでふわふわだとは…」
「ふ、ふわふわかね」

ルークさんのふわふわ大胸筋を枕にして、首くらいまでお湯にちゃぷん…。
カイルもロイもセキセイオウも、お風呂が気持ち良いのか、俺の隣で静かに浸かっている。
…ぽかぽかふわふわ。心地良いなぁ。

「とろけているな」
「今日は色んな事がありましたから。疲れていたのでしょう」
「ギルマス良いな…」
「どうしたロイ。私の大胸筋、触るかね?」
「触りたいのはコージなんですが…。いや触らせてくれるのなら触りますけど」

さわさわふわふわ

「うっわ本当にふわふわ…」

ロイが引いたような、ちょっと楽しそうな顔(に俺は見えたけど他の人にとってはきっと無表情)になって、ルークさんの大胸筋をいっぱいさわさわしている。
俺が枕にしているのは左の大胸筋なので、俺も一緒に右の大胸筋をさわさわふわふわもみもみ。
セキセイオウも参加してきたけど、カイルは最後まで粘ってた。溢れ出るふわふわ大胸筋への興味を抑えながら、カイルは耐えていた。
でも結局は誘惑に負けて『…俺にも揉ませろ!』とか言いながらルークさんの大胸筋をさわさわしていた。

ちなみに俺の頬っぺたもさわさわもちもちされた。






「コージくん、こっちにおいで!」
「コージ、来い」
「コージ…、ふきふきさせて…?」
「コージ! 飛び込んで来い!!」

脱衣場で真っ白のタオルを俺に向けて広げる全裸の4人。俺は無視してガランさんに別のタオルが無いか聞いたけど、『申し訳御座いません。その…、現在他のタオルをすべて洗濯中でして』って言われた。
きっとみんなに脅されてるんだ…。

俺以外のルークさんカイルロイセキセイオウの6人がそれぞれタオルで体を拭き、残っていた4枚のうちの1枚を取ろうとしたら、ルークさんカイルロイセキがバッとそれを奪って、俺の体を拭こうと迫ってきた。

「じ、自分で拭けます!」
「気のせいだ」
「気のせい!?」
「優しく包み込んであげよう」
「ルークさん、毎日のように俺を拭いてるじゃないですか。お城のお風呂で…、しかもガランさんの前でやらなくて良いじゃないですか」
「他人の前でやるからこそ意味がある」
「じゃあもう家でしなくて良いですね?」
「良くないッ!!!!」

ルークさん、撃破。

「カイルのド変態!! もう1週間はキスしてやんないかんな!!!」
「ぐふッッ!!!!」

カイル、撃破。

「セキは俺と同じ部屋なんだから、もっと凄い事出来るだろ? 俺は自分で拭きたいんだ。拭かせてくれなきゃ凄い事、しないから! ……それとも、俺と凄い事したくないのか…?」
「したい!!!!!」

セキ、撃破。

「ちょっと、ギルマスもカイルさんもセキさんも、何流されてるんですか…。コージ、俺は止めないからね。コージが自分で拭くって言うのなら、俺から行くよ」
「ま、待ってロイ! 俺の意見も尊重してほしい!!」
「言ってみて」
「自分で拭きたい!」
「却下。家じゃギルマスに拭かせてたのに、何でここじゃダメなの…?」
「ガランさんがいる!!」
「執事さん、退室して貰っても良いですか」
「…はい」

え。ちょ、ガランさん? どこ行くの? あなたがいなくなったら俺、ふきふきされちゃうんですけど?
ガランさん? そんな同情するような顔しないでここにいて? 出て行かないでぇぇぇぇぇぇ!

パタン……

虚しく響いたドアの閉まる音。
ドアに手を伸ばした俺の背後には、4人の変態が口の両端を吊り上げている。

「…コージ、これで、拭かれる事を拒絶する理由はないよね」

ロイの恐ろしい言葉に振り返ると、真っ白なタオルが4枚。目の前に迫っていた。




ルークさんに頭を。カイルに両足を。セキに胴体を。ロイに両腕をピッカピカに拭き上げられて、脱衣場から出て来れた頃には俺、ぐでんぐでんだった。




********************




はぁい(* ̄∇ ̄)ノ
メルです!


明けましておめでとうございます!今年も『異世界転移したんだけど周りが全員過保護なホモだった件』をよろしくお願い致します!
ついでに亀作者もよろしくお願いします。



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