あたたかな鳥籠を君に、優しい口づけをあなたに

サイ

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第1章

4.公爵家で働く

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 ヘルマン・ヴェッターホーンは今年二十七になる。
 若くして跡を継いだのは、父が早くに亡くなったからだった。
 その後は皇帝の姉である母が公爵領を経営し、ヘルマンが成人し後継に問題ないとみるや、もう仕事はうんざり、とばかりに全てをヘルマンに任せて引退宣言をしてしまった。
 もともと自由な人ではあったが、世界旅行に出かけると言ったときはさすがのヘルマンも正気ですか、と言ったものだ。
 母は笑いながら夢だったの、本当はお父さんといきたかったんだけどね、と言うから、止める気にはなれなかった。
 そんなこんなでかれこれ三年は会っていない。
 爵位を継いで数年はがむしゃらに働いていたが、今は少し余裕も出て、この穏やかな領地に滞在することが多い。
 皇帝は首都で暮らせといって度々理由をつけては呼び出して見合いをさせようとしてくるが、ヘルマンは煩わしいのは嫌いだった。
 そして自分が決して結婚には向いていないのを自覚しているから、どうも足が遠のく。いや、恋愛に、と言うべきか。
 とはいえ、ヘルマンはこの領地での生活が気に入っていた。このまま年を取っていくのも悪くないと思っている。
 
 その日フェルナンドに新人を紹介しておくと言われ、先日の少年が目に浮かぶ。
 紹介状に改めて目を通す。経歴らしきものは特に記載はなかったが、読み書きができるからぜひ雇ってほしいとヒリスの字で書かれているだけだった。直筆で紹介状を書くのは珍しい。
 ユリアは一目で苦労してきたのだとわかる子供だった。紹介状には十四と書いてあったが、とても十四の発育ではない。良くて十二かそこらだ。孤児院出身とあるから身寄りはないのだろう。二年程度放浪していたというから、その時の栄養状態がよくなかったのだろう。しかしそれにしては目は死んでいなかった。
 ヘルマンは貧困街の孤児たちを思い浮かべた。
 どの子供もぎらついた眼をしていたり、無気力な目をしていたり。だが昨日の子どもはそういった擦れた感じはなかった。
 どこか危なげで、妙に気にかかりつい手を伸ばした。
 荒れた手足に、窪んだ眼。棒のような手足。姿は明らかに浮浪児のそれだったが。
「働きはどうだ」
 フェルナンドは一瞬止まったが、そうですね……と考えを巡らせる。
「いい子ですよ。何事にも真面目で。まだ未成年ですし、保護しても良かったんですが、どうしても働きたいと言われて」
 ヘルマンがこんな質問をするのは珍しい。この回答で正解だろうか。
「読み書きは問題なく行えています。基礎的な知識はあるようですし、ゆくゆくは補佐官の人材に欲しいと思っています」
「そうか」
 それだけ。
 結局何が聞きたかったのか、意図はわからないままだが……ヘルマンのこういうところはいつもの事なので、気にしないでおく。フェルナンドはそのまま通常の業務に戻った。
 



 午後になってからユリアはあいさつに訪れた。
 バートが挨拶に行くぞ、と言ってきたのが出勤してすぐ。そこからずっと落ち着かなかった。
「みんな挨拶するんですか?」
「そうだなあ。補佐官関連の仕事をする人間はするかな。基本的にはフェルナンド様を通じてしか指示はないし遠いお方だけど、領地経営は大切と思っていらっしゃるんだろう」
「そうなんですね……でも僕、雑用なのに……」
「心配すんなって!」
 バートはばしん、と背中をたたいた。
「ちょっと顔見せて挨拶して終わりだからさ。――ああ、これ、計算しといて」
 そうやって業務をこなし、昼休憩が終わった頃フェルナンドが迎えに来た。
「やあ、ユリア。ヘルマン様のところに行こうか」
「はっ、はい!!」
「はは。緊張してるね。大丈夫だよ。下には優しい方なんだ」
 含みのある言い方である。
 ユリアは重い足を動かし、フェルナンドについて行った。
 
 ノックの後に入った執務室にヘルマンは座っていた。
 明るいところで見ると昨日見た銀のような青い瞳はもっと薄い色に見えた。
 月明かりでは人ではないような美貌と怖かった印象の顔も、日の光の下では人間らしく見える。
 髪も衣服も、すべてが完璧に隙なく整った印象は近寄りがたさはあるものの、主人としての貫禄といった感じもする。
 ユリアは頭を下げた。
「ヘルマン様。こちらがユリアです。働いて一月くらいになるかな」
「よろしくお願いします」
「顔を上げなさい」
 昨日と同じ声だった。ぴり、と妙な圧のある声だ。しかし口調が穏やかなのでそこまでの威圧感はない。
「そんなに緊張しなくても、お前をどうこうしようというわけではないのだから」
「は、はい」
「ヘルマンだ。フェルナンドから、よく働いていると聞いている」
「ありがとうございます」
「仕事はきつくないか」
「えっ」
 この声はフェルナンド。
 なぜお前が声を上げる、と言わんばかりにヘルマンはフェルナンドを睨み見た。
 だってそんなこといつも聞かないじゃないですか!――と、フェルナンドは心の中で叫んだ。
「あの、皆さんよくしてくださっています。お休みもたくさんいただいています。昨日も」
「そうか。何か困ったことがあったら言いなさい。まだ小さいのだから、無理はしないように」
「はい。ありがとうございます」
 なんて温かい人なんだろう。ユリアは胸が熱くなった。
 公爵位にあって、こんなに雲の上の人が。平民の、最近入ったばかりの雑用にこんなに気にかけて温かい言葉をくれるなんて。
 下がるように言われて、礼をして下がる。
 ユリアが立ち去ったドアを見て、ヘルマンはふむ、と考え込んだ。
「あの……何か」
「細いな。食事はとれているのか」
「寮に入ってますので普通に出てると思いますよ。――ああ、そういえば来た日は、豪華なご飯にびっくりしたって言って吐いていたみたいですが」
 何も食べていたにところに突然肉や野菜を食べたのなら無理はない。もうそういったことはないんじゃないかと思うが。
「――ちゃんと食べられているのか執事にそれとなく気遣うよう伝えておけ」
「はあ…………」
 歯切れの悪いフェルナンドにヘルマンはなんだ、と問いかけた。
「ヘルマン様がそんなに気にかけるもの珍しいなと。まあ確かに不遇な少年といった感じですが」
「お前が存外冷たい人間だというのを俺は知っているがな」
「え!ヘルマン様がそれを言いますか!」
 つい口をついて出てしまった。
 やばいと思って目を逸らす。
「まだ 十四なんだから、成長も気にかけてやって当然だろう。長く勤めてほしいんだろう」
「はい。そうですね。私がここで働き始めたのも同じ頃ですけどね」
 確かに自分は当時伯爵家で恵まれていたけど、子どもだからと手加減された覚えはない。
 特別子どもに甘い人間ではないと知っているからこそ、この気のかけようが不思議だったんだが。
 書類に目を通し始めたヘルマンは、これ以上フェルナンドと会話をするつもりがないらしい。
 会話を一方的に終わらされるのはいつもの事なので、フェルナンドはそのまま執事に伝えるため退席した。
 


 公爵邸で働き始めてから、一年と数ヶ月が経った。
「ルイス、もういける?僕ももう出るけど」
「うん、いけるよー。ルイスね、今日はこのズボンー」
 そういってお気に入りのズボンをはくルイスをみて、成長したなあ、と改めて思う。
 ユリアは十六になった。ルイスは四つになり、今では施設へ送迎しなくても仲の良い子供たちと一緒に寮から歩いて通うようになっていた。朝の着替えも、身支度は一通り用意してあれば自分でできるようになった。
 ノックの音が聞こえる。
「あっ、ベンだ!」
 七つになるベン君が開けたドアから顔をのぞかせた。洗濯メイドの一人息子である。虫が好きなところが気が合うらしく、よく二人で一緒にいる。
「おはようございます、ユリアさん」
「おはよう、ベン君。今日もルイスをお願いします」
 そういってにっこり送り出すと、ベン君も愛想よく手を振りながら出発する。
 二人は手をつないで施設へ向かった。ユリアも急いで片付けて寮の部屋を出た。

 棒のように細かったユリアの腕は、がっしりとは程遠いが人並みには肉付きがよくなった。
 あれほど荒れていた肌もはがれることはなくなったし、手の皮も切れていない。
 目の下の隈も取れて健康的な若者の顔になっていた。ただ、比較的小柄なのは仕方がなく、少食なのも相変わらずだった。
 それでも温かい屋敷の大人たちに囲まれ、ユリアはルイスと共に可愛がられて成長した。
 
「やあ、おはようユリア!これからかい?」
「はい!おはようございます」
「ユリア!今日は天気がいいから、洗濯物があったら出しといてちょうだいよ!」
「はい、ありがとうございます!」
 寮のあちこちで声をかけられながら、ユリアは屋敷に向かって走り出した。
 今日は特に足取りが軽い。
 今日はヘルマンが、半年ぶりに首都から帰ってくる日だった。



「えっ、ヘルマン様もう執務室にいらしているんですか」
 バートの声にユリアはピクリと聞き耳を立てた。
 フェルナンドが大量の書類をもって来たのだ。
「さっきお着きになったんですよね。てっきり今日はゆっくりされるのかと」
「いやいや、到着と共に執務室直行だよ。だから私も数日前から先に来て準備してるの」
 フェルナンドは最側近なので、基本的にはヘルマンと共に行動している。仕事の都合上定期的に首都とこことを行き来しているので本当に忙しい人だと思う。
「今度の滞在は長くなると思うよ。次の社交シーズンで呼ばれるまではもう戻らないって言われていたから、一年近くはこっちにいるんじゃないかな。だからとりあえず急ぎのものからゆっくり上げてくれたらいいから」
「承知しました」
 今日ここにいるのはバートとユリアだけだったので、ユリアも遠くからではあったが頭を下げる。
 するとフェルナンドはユリアに気づいた。
「ユリア?――見違えたね!」
「あ、あの、ご無沙汰しています」
 ユリアは駆け寄って改めてあいさつした。
「この前帰ってきた時は会えていなかったから……三か月ぶりくらいになるんじゃないかな。いいねえ!顔色も肌艶も良くなって!いいところのお坊ちゃんみたいになってるね」
「え、えと……」
 自分が健康的になっていることをここまで喜んでもらえるとは。思いがけずユリアは戸惑う。
 フェルナンドにとって、ユリアは多くいる雑用の一人という程度の認識だと思っていたから。
「ヘルマン様も気にしてたんだよ。ちゃんと続いているのか、ご飯食べれてるかって」
「えっ……ご主人様が」
「ああ。私もヘルマン様にそんな人間らしさがあったなんて驚きで……と。それはそうと。ちょっと書類がおおいから、一緒に持ってきてくれるかな。執務室まで」
「は……はいっ!」
 ヘルマン様に会える。ユリアは嬉しい顔を隠すことなくフェルナンドに続いた。

 執務室のドアをノックして、フェルナンドは入室した。ユリアもそれに続く。
「急ぎの決裁書類をお持ちしました。――ユリア、とりあえずここに全部おいておいて」
「――ユリア?」
 フェルナンドの言葉に反応してヘルマンが名を呼んだ。
 名を呼ばれ、反射的に頭を下げる。胸が高鳴っていた。
「お久しぶりです、ご主人様」
「ああ、半年ぶりだな。――無理なくやれているか」
「はい!本当に皆さんに、よくしていただいて……」
「不自由はないか」
「はい。食事もおいしいですし、寮の皆さんも優しくて。仕事も、楽しいです」
「楽しく仕事ができるのは何よりだ」
 書類に目を落としながらヘルマンは薄く笑った。その様子に思わず見とれてしまう。
 半年ぶりのヘルマンは半年前とほとんど変わりなかった。威厳ある姿でそこに座っている。
「首都の土産がある。ルイスと一緒に食べなさい」
 そう言ってヘルマンは執務机から包みを差し出した。
 一瞬変な声を上げていたフェルナンドが受け取り、それを渡してくれる。可愛らしい包装紙に包まれたそれは大昔に見たことがある。首都で有名な菓子店の砂糖菓子だ。
「あ、ありがとうございます!ルイスのことまで、お気遣いいただいて」
 嬉しくて満面の笑みを浮かべるユリアにつられるようにヘルマンも微笑んだ。
 貴重な主人の笑顔まで見れて、ユリアは軽い足取りで退室した。
 こんなにやさしい主人に仕えることができて、なんて自分は幸せ者なんだろう。
 ぎゅっと菓子を抱えて胸が温かくなった。


「………………」
「フェルナンド。叩き出されたくなかったら、その締まりのない顔をどうにかしろ」
「――はっ。戻った!べ、別人かと思いました、ヘルマン様」
「何の話だ」
「一使用人に、そんなお気遣いする人じゃないじゃないですか」
「お前は私の何を知っているんだ」
 いい加減うっとうしそうに、ヘルマンは低い声で答える。
 そう、この態度だよ。これが普通じゃないか。フェルナンドは心の中で呟いた。
 ヘルマンは大体誰に対しても距離を置いているし、自分から何か差し出すなんてこと、少なくともフェルナンドの知る限りはなかった。それが、土産だなんて。
「ヘルマン様……ユリアに随分と優しくないですか」
「知らなかったのか、私は優しい」
 どの口が言うのだ、とはさすがに口が裂けても言えない。
「主人の為人ひととなりを知った顔で語る補佐官にも、失礼な言動を繰り返す補佐官にも目をつぶっているのは、私が優しいからに他ならないだろう」
「はあ。……え、私ですか」
「いいから仕事しろ」
「だって……お土産なんて、買っているの初めて見ましたよ」
「首都を発つとき、偶然ヒリスと会った。ユリアのことを聞かれ、思い出した時にたまたまそこに店があったからな」
「だからってわざわざ――」
「フェルナンド。お前今日はしつこいな」
 いや、いつもか。
 聞こえてますよヘルマン様。ヘルマン様はいつも冷たい。特に私には冷たい気がする。
 しかしフェルナンドは細かいことは気にしないので、再び仕事に戻った。

 ヘルマンはフェルナンドがようやく仕事を再開したのを見て短いため息をついた。
 昔から側にいる気安さからか、フェルナンドはちょっとうるさいところがある。時々無神経に失言することもある。本人は自分を繊細だとか、自分しかヘルマンには仕えられないとか言っているが、ヘルマンに冷たくされる原因が自分にあるとは夢ほども思っていない様子だ。
 それにしても……。話には聞いていたが、本当に別人のように見違えた。
 先ほどのユリアの姿を見て、ヘルマンは安堵していた。
 ぼさぼさだった金の髪はまだらにではあるものの輝きを取り戻し、光を反射していた。それらを後ろで一つに緩く結んでいるのは、おそらく整髪するほどの余裕はないのだろう。ただ伸ばしてくくったという様子だった。血色も良くなって、窪んだ眼や頬だったのが、肉がついて幼い少年の顔になっている。そうやってみると貴族と言われてもおかしくない気品のある顔立ちだ。その顔で満面の笑みを向けられると、こちらも自然に笑顔になる。
 公爵領で一年半、しっかりと子どもが成長しているのをその目で見るとやはりうれしいものだ。
 自分の打ち込めるものが仕事しかないので、その成果が見えるとより嬉しいのかもしれない。
 しかし、ユリアは十六になったはず。それにしてはまだ小さい。
 寮の食事では肉が足りないのだろうか。もともと使用人寮は大人を想定しているため、子どもの食事に関しては親が適当に用意するのが慣例だ。
「フェルナンド」
「はい」
「寮の食事は、子どもの成長にも配慮できているのか執事に確認しておけ」
「ほらー……」
 やっぱり、とかなんとかぶつぶつといいながらフェルナンドは執事のもとへ出ていった。
 黙ってはいと指示を聞けないのか、あいつは。
 もっと素直に言うことを聞く補佐官が欲しい。と思い、ふと先ほどのユリアの姿が思い出された。
 あの子は不幸な境遇を経ていても、あんなにまっすぐに人を見つめることができるのだな。



 ヘルマンが公爵領に帰ってきてから、ユリアの仕事内容に少し変化が出てきた。
 バートの下で雑用をしていたのが、バートと別に、フェルナンドから仕事を頼まれることが出てきた。それに伴って、フェルナンドに直接報告することも増える。ヘルマンと顔を合わせることも増えたのもちょっとうれしい点だった。
 バートによると、見習いを経て補佐官の仕事をやるのは普通の流れらしい。
 ユリアは任される仕事が増えるたび、嬉しい緊張感を感じていた。責任ある仕事を任されるのは、やっぱり嬉しい。
「おお、もう仕上げてきたの。ユリア君は優秀だなあ」
 フェルナンドがそう言ったのはおだててくれてるんだろうなと思ったが、素直に嬉しかった。
「でも、無理しないでね。君はまだ未成年なんだから。他の人より早く退勤しないといけないし、それを加味しての仕事量にしたいからね。バートたちと同じペースで仕上げなくていいんだよ」
「はい。ありがとうございます。無理はしていないので、大丈夫です、ポールマン様」
 実際、頼まれる仕事はそれほど難しいことではなかった。
 それからというもの、時々ヘルマンの執務室でも作業することが出てきた。
「ユリア君、仕事が早くて優秀だから。いろいろと学びながら仕事を覚えてもらおうと思って。でも、負担には思わないでほしいんだ。少しずつね」
 そう言って。本当に少しずつではあったが、週に1時間が週に1日になり。
 補佐官としての仕事を学びながら、ユリアは着実に複雑な仕事を覚えていった。
 そうこうしているうちにフェルナンドを名前で呼ぶようになり、ヘルマンにも緊張せず会話できるようになっていった。

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