少女と世界と構築魔法

Renka

文字の大きさ
2 / 2
第1章

少女と国王と舞い込んだ依頼 1

しおりを挟む
王都グリミベーラ
そこの中心に位置する王都の台座
国王の目の前にて
「お連れしました。国王様」
「あぁ。よくぞまいった。"呪われし魔女"殿」
その言葉にユイナの眉が動く
「私を"呪われし魔女"と呼ばないでもらえる?」
国王を睨みつけ立ち上がった
周りの兵士達がユイナの言葉を聞き一斉に槍を向けた
「・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・」
「やめろ。お前らこいつには槍でも大人数でも敵わない。」
「しかし・・・!今のは国王侮辱の罪に値します!!」
「国王侮辱の罪?私が?」
「そうだ!」
「へぇー?私の方が侮辱されたと思うんだけど?」
「ユイナ、お前は黙ってろ!」
リオに強く睨まれ肩を落とした
「・・・・・・わかったわよ」
「国王陛下、今の言葉は国王侮辱の罪に値いたしますか?」
「・・・・・・・・・。するわけないだろう。今のは完全にこちらが悪い。」
「!!!!!」
槍を向けていたすべての兵士とユイナが目を見開いて驚いていた
「よっよいのですか?国王陛下」
「あぁ。魔女と言って悪かったな、ユイナよ」
「驚いたわ。こんな簡単に許しちゃうなんて。どんだけ甘いのよ?国王陛下って」
「皆のもの槍をさげよ。ユイナは私の客人だ」
「「はっ!!!」」
国王陛下の一言で槍はユイナから遠ざかった
(ふーん。なんかすごい国王陛下ね。ウィル)
(そうだな。)
(うん?どうかした?)
(ユイナ。悪いが人型にならせてもらう)
「え?ちょっ!」
「ユイナ?」
リオがこちらを見つめる
ユイナは慌ててウィルを封じるも間一髪のところで阻止が出来なかった
「ウィル!!勝手に出てきてどうすんのよ!」
「悪いな。ユイナ」
突如現れた少年に周りがあたふたし始める
「・・・・・・・・・」
「お初にお目にかかります。"アウウィルの書"ウィルでございます。」
「・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「"アウウィルの書"これが"構築魔法''のすべて」
国王がウィルを見て瞳を輝かせた
その瞬間ユイナはすべてを悟った
「・・・・・・・・・!!まさか、リオあんた騙したわね!!」
「・・・・・・・・・・・・」
「悪いな。ユイナ、"アウウィルの書"は存在してはならないんだ」
「・・・・・・・・・・・・・・・!!!」
ユイナは頭が真っ白になった
"存在してはならない"
リオの言葉に心を打たれた
昔を見ているようだったー
「・・・・・・・・・また、また私から大切なものを奪うの?リオ?私から奪うの?」
「分かってくれ、ユイナ。お前のためなんだ。」
「私は・・・。私のことは自分で決めるわ!!」
あの日のように自分で決める
「ウィル!!私と一緒に来なさい!!」
「・・・・・・・・・・・・」
「私にはあんたが必要なの!!」
「・・・・・・・・・しょうがないな」
ウィルはそう言ってユイナの手を取った
それからと言うものふたりは一瞬でその場を去っていった
「・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・ユイナ」
リオの言葉はもうユイナに届かない

王都グリミベーラの廃墟
「・・・・・・・・・ユイナ」
「ウィル・・・あんた!私から離れていく気!?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・っ」
「離れないってあの時約束したわよね!?」
「・・・・・・・・・・・・お前は俺といて幸せか?」
「え?」
「俺のせいで"呪われし魔女"と呼ばれ周りから意味嫌われるのは俺が一緒にいるからだ。あいつが言った通り俺は存在してはならないんだ」
「ウィル。私と初めてあったときのこと覚えてる?」
「あ?あぁ・・・」
「ローゼがウィルを連れてきたあの日のこと」
忘れるはずがない
だって俺はお前に救われたのだから・・・
「そりゃあ最初は嫌だったわよ?"呪われし魔女"って肩書きが。でも今はそんなふうには思わない。」
「ユイナ・・・」
「私がウィルと一緒にいたいのよ」
これか私の本音
これがあの日から今日までのすべて
私はウィルと一緒にいたい
「俺もだ。ユイナ。お前と一緒にいたい」
覚悟は決まった
さぁ、反撃のときだ

王宮の国王台座前にて
「団長殿、来るだろうか?あの二人は」
「はい、必ず。ユイナなら気づくはずです。あの時の私の行動の意味を。なぜ捕えなかったのかを。」
「そうか・・・」
(ユイナ・・・頼む。気づいてくれ、すべてお前にかかってるんだ)
リオはそう強く思った
そう。すべてかかっている
あの方の命も運命もこの国の未来も・・・
「ユイナ・・・」
どこか重く悲しい声でリオが呟いた

王都グリミベーラの廃墟にて
「まずはなんでウィルを狙ったのかよね。」
「俺の力だろ?」
「それはわかってる。あの国王甘いと思ったらとんでもな人だったわね」
「確かにな。でも・・・」
「そう。なんだかねぇ。」
「あいつはどうなんだ?」
「あいつ?ああー。リオね」
そこにも違和感はあった
なぜ私達を見過ごしたのか
リオならば簡単に捕まえられるはずなのに
「理由があった?私達を見過ごしたのには訳があったとしたら?」
「わけがあるならあいつも見過ごさぜるおえない」
「これはまた王宮におもむく必要があるわね」
「あぁ。」

王都グリミベーラの地下にて
「準備は出来たか?お前ら」
「はい!もちろんです。レオン様!!」
「ベラ、計画通りにいくぞ」
「分かってるわ。」
「さぁ、始めようか。国王の暗殺を」

月が輝くー
満月が見ている
漆黒に咲くふたつの影
今まさに運命の歯車が周り始めるのだった
しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

ちゃんと忠告をしましたよ?

柚木ゆず
ファンタジー
 ある日の、放課後のことでした。王立リザエンドワール学院に籍を置く私フィーナは、生徒会長を務められているジュリアルス侯爵令嬢アゼット様に呼び出されました。 「生徒会の仲間である貴方様に、婚約祝いをお渡したくてこうしておりますの」  アゼット様はそのように仰られていますが、そちらは嘘ですよね? 私は最愛の方に護っていただいているので、貴方様に悪意があると気付けるのですよ。  アゼット様。まだ間に合います。  今なら、引き返せますよ? ※現在体調の影響により、感想欄を一時的に閉じさせていただいております。

妻からの手紙~18年の後悔を添えて~

Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。 妻が死んで18年目の今日。 息子の誕生日。 「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」 息子は…17年前に死んだ。 手紙はもう一通あった。 俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。 ------------------------------

もしかして寝てる間にざまぁしました?

ぴぴみ
ファンタジー
令嬢アリアは気が弱く、何をされても言い返せない。 内気な性格が邪魔をして本来の能力を活かせていなかった。 しかし、ある時から状況は一変する。彼女を馬鹿にし嘲笑っていた人間が怯えたように見てくるのだ。 私、寝てる間に何かしました?

【完結】あなたに知られたくなかった

ここ
ファンタジー
セレナの幸せな生活はあっという間に消え去った。新しい継母と異母妹によって。 5歳まで令嬢として生きてきたセレナは6歳の今は、小さな手足で必死に下女見習いをしている。もう自分が令嬢だということは忘れていた。 そんなセレナに起きた奇跡とは?

冤罪で辺境に幽閉された第4王子

satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。 「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。 辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。

父が再婚しました

Ruhuna
ファンタジー
母が亡くなって1ヶ月後に 父が再婚しました

愛していました。待っていました。でもさようなら。

彩柚月
ファンタジー
魔の森を挟んだ先の大きい街に出稼ぎに行った夫。待てども待てども帰らない夫を探しに妻は魔の森に脚を踏み入れた。 やっと辿り着いた先で見たあなたは、幸せそうでした。

【完結】精霊に選ばれなかった私は…

まりぃべる
ファンタジー
ここダロックフェイ国では、5歳になると精霊の森へ行く。精霊に選んでもらえれば、将来有望だ。 しかし、キャロル=マフェソン辺境伯爵令嬢は、精霊に選んでもらえなかった。 選ばれた者は、王立学院で将来国の為になるべく通う。 選ばれなかった者は、教会の学校で一般教養を学ぶ。 貴族なら、より高い地位を狙うのがステータスであるが…? ☆世界観は、緩いですのでそこのところご理解のうえ、お読み下さるとありがたいです。

処理中です...