日常怪談

学校の七不思議

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第四章【テケテケ編】

第二一談【全力】

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第二一談【全力】

阿部「......最悪って奴だな...」

阿部が近藤の暴走を見てつぶやく。

阿部(心の中)「水を操ってる?襲ってはこないがテケテケに敵対してるからか...?」

阿部は考えながら走り出す。

阿部(心の中)「テケテケに興味がなくなった時が怖い!今のうちに抑え込まないと...」

阿部が能力で周りを走る。

阿部(心の中)「暴走してるってことは塩がない...近藤の持ってた塩はどこに...!」

阿部は地面に落ちている塩の入った袋を見つける。

阿部「見つけた!!」

阿部が袋を取ろうとした。

近藤(?)「...!」

近藤(?)は阿部に引き寄せを使った。

阿部「うわっ!強!!」

阿部は走って逃げようとしたが力の差がありすぎて近藤の目の前まで引き寄せられてしまった。

阿部(心の中)「やべぇ!!このままじゃ殺られる!!」

阿部が頭の中でイメージを始める。

阿部(心の中)「走るための足の力を前に出すイメージ!!」
阿部「瞬蹴スピードショット!!」

阿部が近藤に蹴りを入れる。

阿部「...!!効いてない...」

阿部がどんどん青ざめる。
近藤が阿部に殴りかかろうとする。

阿部(心の中)「あ...死..」

阿部が殴られる寸前。
テケテケが近藤に突進した。

テケテケ「...!!」
近藤「...っ!」
阿部(心の中)「急げ!」

阿部は能力ですぐに逃げた。

テケテケ「足を...よこせ!!!」

テケテケが近藤に襲いかかる。

阿部(心の中)「あ...やばい...怖い...本当に死ぬ...どうする...死にたくない...」

阿部は自分の顔を叩いた。

阿部「違うだろ!!」
阿部(心の中)「今考えるべきは対策!どうすれば...」

阿部が考えていると何かが聞こえて来た。

井上(遠くから)「出来たーーー!!!!さーーとーーるーー!!!!!」

井上の合図に阿部が反応する。

阿部(心の中)「...!合図だ!今行けば外には出られる。だけど近藤があれじゃ...一度みんなと合流して..だけどそれだとテケテケを倒した近藤が襲ってくる...どうすれば...!!!」

阿部が頭をフル回転させて悩んでいると近藤とテケテケの勝負が目に入った。

阿部「すげぇ...」

近藤はテケテケをボコボコにしているがテケテケはボロボロになりながら戦っている。

阿部「...!塩を取りに行くなら今しか!!」

阿部は能力を構えた。

阿部「ここからなら一直線で行けるぜ」

阿部の足が輝き出す。

阿部「瞬撃スピードレイド!!」
近藤(?)「...!!」

阿部は能力で突進しながら塩を取りその勢いのまま近藤に塩を押し付けた。

阿部「早く目を覚ませ...亮介...」

阿部が能力の反動で腕を痛めた。
先程とは違い直撃。反動もデカい。
腕は紫色に腫れ上がっている。

近藤「......悟!!」

近藤が意識を取り戻して阿部に駆け寄る。

阿部「急いで...校門へ...早く」

阿部が腕を下に垂らしながら伝える。

近藤「よくわからねぇけど信じるぜ!行くぞ!!」

近藤と阿部は校門に走り出した。

近藤「うわ!!テケテケまだ追いかけて来てる、、、あんだけボコボコにしたのに」
阿部「暴走してても意識はあるのか」
近藤「あぁ...体が言うことを聞かないから辛いけどな」

二人が走っていると校門が見えて来た。

井上「あ!!二人とも!!って悟腕!!」
阿部「急げ!!テケテケが来てる!!」

井上が二人の後ろを見る。

井上「いや!ボロボロなのに追いかけて来てる...遅くなってる...」
人魂(人形)「急げ!!テケテケが人間界に来たら終わりだ!!」

二人が走って門をくぐる。
それについて行く形で井上も門をくぐった。

近藤と阿部は息を切らして苦しそうにしている。

井上「やった!!外だ!!!!」
人魂(人形)「生きて帰れたのは奇跡だな...にしてもあの塩...安達って...」

阿部が痛みを訴える。

阿部「いってぇぇぇぇ!!!」
近藤「やべえ!急いで保健室に!!」
井上「毎回大怪我だね悟」

全員で保健室に向かい阿部は怪我の治療をしてもらった。

阿部「よかった...保健室の先生が居て...もう6時なのに」
近藤「早く帰ろう。俺は呪いの暴走のせいか疲れが...」
井上「亮介ちょっとだけ見えたけどすごいことになってたよ。魔のエネルギー全開って感じ」

三人で話をしながら帰っていると校門に着いた。

近藤「俺もう校門が一番安心できる...実家の様な安心感」
井上「何言ってんの。早く帰...」

全員の足が止まった。

近藤「なん...で」
阿部「......」

全員の顔がみるみる青くなる。

テケテケ「......!」

テケテケがニコニコしながら首を傾ける。
その目は阿部を覗き込む様に見つめていた。

第二一談【全力】-完-
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