帰還のヘルズゲート

生獣屋 芽怠

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第11話 外へ

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 黒い閃光が空間を裂く様に線を描く、同時に終焉の叫びが沸き出た。
 地獄の住人は絶叫しながら死神に瞬殺された。

「ふん、雑魚め……佐波そっちは?」

 死神スミスは軽々と鎌を振り回す。

「今終わった」

 いつものマンションで戦いが終わり、静けさが広がる。
 今日で6体、日に日に地獄の住人の数が増えて来ている。

「佐波、この調子じゃまだまだ増えるぞ?」

「ああ、そうだな」

 このところ奴等は出現する数が多くなっている。それはヘルズゲートがもうすぐ閉じる事と関係があると考えられる。
 奴等はこちら側へとやって来る機会がなくなる、最後のチャンスを狙らって来ている。

「あと二週間足らずだ……頑張れ佐波」

「珍しいな、そんな事を言うなんて」

「ば、馬鹿、オレは優しいんだ!」

 照れるスミスは腕を組み、顔を赤く濡らして、天井を見上げている。
 はは、面白いなこいつ。

「ほら、戻るぞスミス」

 不安が重なる。
 これからの事がどうなるか分からない。
 夜風がそんなものを吹き飛ばしてくれればいいと月を見上げた。








 ◇ 

「はぁ……」

 憂鬱な私が、机に文字通りしがみつくように勉学に励んでいた。
 愛花の奴、本当なのかな?
 同じクラスメイトの野口愛花が私に明日抜き打ちのテストがあると情報を仕入れて来た。
 どこで知ったんだか。

「嘘だったら、とっちめてやる!」

 テストの為に勉強に集中すると峻くんに電話を掛けていた。だが、勉強に身が入らない。勉強は嫌いだ。
 だからと言って、決して成績は悪くない。順番だって、上から数えた方が早い。中間や期末テストはちゃんと勉強をしている。

「ふぅ、テレビでも見ようかな?」

 おっと、現実逃避の為に独り言が多いぞ、ヤバイ、ヤバイ。

「……あれ?」

 何気なく外を見ていたが、今変な影が飛んで行った様に見えた。
 何かの誤認かな?
 なんだろうあれは、鳥? いや、それにしては身体が大きい。
 窓を開けて外を見る、景色はすっかり黒く染まっていた。そしてまたあの影を見つけ、動きを目で追って行く。
 あれは? 急に不安が溢れ出した。
 あれは、まさか。
 私の目は正気だ、幻なんかじゃない、視界に写っていたものは意外なもの。

「地獄の住人!」

 声が爆ぜた。信じられない、どうしてこんなところに? マンションの外には結界があるから出られないって聞いていたのに。
 すぐにケータイを取り、彼に電話をする。

「……出ない」

 何が起きてるの?
 このままじゃ、誰かが襲われる可能性がある。
 私は決意する、あの影を追う。
 パジャマを脱ぎ、動きやすいジャージに身を包み、家族にバレない様に家を出た。

「どこ? ……あ、見つけた!」

 どんな奴か観察した。身体がトカゲ、それに昆虫の羽が生えている様な奴だ。
 トカゲが移動を始めた。
 私は奴を追って走り出す。




 

 ◆

 数分前、峻の部屋。

「たく、食い過ぎなんだよ!」

「腹が減って死にそうなんだぞ?」

「たく、お前はそれしかないのかこの大食らい!」

 何かが折れる音がした。スミスが人差し指と、親指でつまんでいた箸をそのまま握り潰していた。

「佐波、お前の骨は潰しがいがありそうか?」

「私はどうしようもない下僕でした、スミス様!」

「ふふん! 分かればいいんだ!」

 こいつ、いつか絶対ぶん殴ってやる。まぁ、たぶん、その日はこないだろうけど。

「はぁ、皆川はなぜ来ないんだ? 皆川の方が料理は旨い!」

 こいつ舌が肥えて来たな。
 俺は不意にある事が気になった。

「あっちじゃあ何を食ってたんだ?」

「地獄に生える木の実とかだな、それしか植物は生えてなかったからな」

 木の実だけか、それなら、いろいろなものを食いたくなるよな。

 その時、マンション全体を揺する、振動が発生する。
 これは一体?
 それから奴らの感覚が現れ、感知。

「また現れたのか?」

 何故だ、今まで一度出現したら、その後は出なかったのに。
 とにかく俺達は発生源へと向かった。場所は屋上。

「これは……佐波、ルベスが大変だ! あいつはな、向こう側の門でいつも大量にくる住人供を相手にしている。だが、どうしても数匹は門を抜けてしまう」

「そうか、一人じゃ、無理な数が来てるって事か!」

「ああ、押さえ切れないほど来ているって事だ!」

 くそ、今夜は眠れそうにないな、ちくしょうめ。
 屋上へと出た俺達の目の前に地獄の住人が三匹。奴らは蠢いている。羽が生えたトカゲに、バッタみたいな奴と、ゴリラみたいな奴か。
 バッタとゴリラは俺達を見るなり襲って来る。

「ふん、切り裂いてやる!」

「結晶の碧発動! 来い!」

 バッタが天空へ高くジャンプし、腹の辺りから針を放った。接触音、スミスが鎌で針を弾いた。スミスは空を走り、奴目掛け、鎌の刃を睨ませる。

『ピョーー!』

 バッタは見事にバラバラとなり、地面へと落下する。

「佐波、大丈夫か?」

「大丈……わあ!」

 ゴリラが異常に動きが速い、それにパワーも強烈だ。こいつ、顔だけは可愛いのに身体がごつい。
 何と言うか、ボディビルダーの身体が毛むくじゃらで、その顔が……パンダ? 見たいな奴。
 気持ち悪い。

「……ん?」

 スミスはある事に気付いた。それは羽のトカゲが動かずに、ただ空を見上げていた。

「何だあいつ?」

 すると突然、トカゲは羽を広げ、真直ぐに飛ぶ。その先は結界が張ってある場所へ真っしぐらに。
 トカゲの身体に光が覆い始め、結界にぶつかったと思ったがスルリと結界を抜けた。

「な! 佐波、結界を抜けて行ったぞ!」

「何だと!」

 まさか結界を抜けるとは予想外だ、奴はC級で弱い。だが、普通の人間ならあっという間に殺される。

「スミス! 奴を追ってくれ!」

「分かった!」

 今はこのゴリラを片付けるのが先だ。
 くそ、予想外の事が連続で起きやがる。

『バァアニイーー!』

「こい、筋肉ゴリラ!」






 ◇

 私、皆川真は走りながらケータイを使用していた。どれだけ走ったろうか? 走りながら峻くんに電話をしていた。
 出ない、何があったの? 不安が私を殴りつける。
 追って来たトカゲは公園へと入って行く。
 私も公園へ入り、辺りを見回す。
 どこ行ったの? 昼間は子供の声で騒がしい公園も、夜になると静かなものだ。
 その公園にカップルがベンチに座っていた。

「ぎゃはは、まじハンパね~」

「だよね~」

 カップルの話し声は静けさをかき消して、不快な響きを出している。見るからにヤンキーのカップル。
 あんなのにはあまり関わりたくないな。
 あれ?
 空から落下する物体があった。
 奴だ、あのトカゲ!

「危ない!」

 私はカップルに向かって叫んでいた。

「あ? なんだあいつ、まじキモイんですけど?」

「ねぇねぇ、よーくん、あれ……何?」

 二人は空を見上げると、落下してくるトカゲに気付き、恐怖の顔へと変わり悲鳴を上げた。
 咄嗟に落ちていた石を拾い、トカゲに投げ付けた!

『ギャ!』

 見事に石は当たる。だが、トカゲはこちらを睨んでいる。やばい。

「早く逃げて!」

 カップル達はそそくさと逃げて行った。よかった、ケガは無さそうだ。
 トカゲを私の方に注意をそらさないと。

「こ、こっちだよ化け物!」

 走り出す。どうにかしてマンションまで行くつもりでいた。頭にマンションまでの地図が浮かび上がる。人が居ない道を行くと、三十分は掛かる。
 三十分、私の体力は持つだろうか?
 トカゲは口を開けながら追っかけて来る。逃げるしかなかった。
 公園の先に廃墟のビルがある。そこを通れば山の中に入る、そうすれば人には会わないはずだ。

「はぁ、はぁ……」

 長距離のマラソンが苦手だ、短距離走ならそこそこ速い。
 不安だ、追いつかれないかが。

『ギャアアオオ!』

 奴はすぐ後ろまで迫っていた。

「うわ、ううっ……」

 怖い。怖い、怖い、怖い、怖い、怖い。
 廃墟のビルを抜け、山の中へと駆け抜けて行く。息が切れる、体が震える、目が熱い。涙がたまって前が見づらい。
 何でこんな事してるんだろう? 外へ出なければ、こんな事にはならなかったはずだ。
 でも、私が来なかったらあのカップルが死んでいたかもしれない。
 私がやった事は正しかったんだと心に言い聞かせる。
 じゃないと怖くて心が潰れそうだから。

「きゃ!」

 足は悲鳴をあげ、つまずいてしまった。すぐに上を向くと、奴の口が私の視界を防ぐ。
 光が走る。前にカベが現れた。
 ルベスさんから借りた力、拒絶の白だ。

「はぁ、はぁ、これで大丈夫……」

 トカゲは弾かれ、空中を回っている。体制を直し、こちらを睨む。
 このまま時間を稼いで体力が回復すれば何とかなるはずだ。

 だが、突然奴は身体から光を放ち、突っ込んで来た。カベに身体が当たる。
 自分の目を疑った、奴の身体がカベを徐々にすり抜け始める。

「嘘!」

 完全にすり抜け、私に体当たりをした。
 悲鳴をあげながら身体が飛び、地面が身体を叩く。痛みが走り、動けなかった。

「ううっ、……痛っ」

 トカゲがこちらに近付いて来る。私の身体上に乗っかり、前足は私の両腕を塞ぐ。後ろ足は両足を塞ぎ、大の字で動きを止められた。

「い、いや、嫌だぁーー!」

 トカゲの顔が私のお腹まで伸びる。食べる気だ。気味の悪い鳴き声をあげている。
 口から流れる唾液は私のお腹を濡らす。
 気持ち悪い! 死ぬの私?

「し、峻くん……」

 彼の名を呼ぶ。
 しかし現実は残酷だ。彼はここにいない。
 助けてとつぶやいても何も変わらない。
 奴の牙が現れ、そして私のお腹へと落とされた。

「嫌ああぁああぁぁああ!」

 木霊する悲鳴は恐怖に染まっている。

「皆川ーー!」

「え!?」

 一瞬だった、トカゲが空を舞う。翼が生えている人物は大きな鎌を持って、天から降りて来る。
 舞う様に降り立った死神は天使に思えた。

「スミスちゃん!」

「大丈夫か!」

「うん、うん! ……ううっ……グス」

 私は泣いた。安心したから、恐怖で怖かったから、すすり泣いた。

「この野郎、よくも皆川を!」

 黒い閃光! 鎌は奴目掛け襲う。しかし、トカゲの全体を覆う光はそれを拒絶する。バチリと鎌を弾いたのだ。

「ちぃ、何だこいつは!」

 鎌の刃が届かない。スミスちゃんは何かを考えているみたいだ。その考えがまとまったのか、その考えを口にした。

「そうか、分かったぞ、なぜ結界を抜けたのか。こいつの光は結界と同じものだ! あの光は同質の結界、同じ結界同士なら拒絶せず同化する、だから通り抜けた……こいつは弱いが、結界を作れる奴だ!」

 だから拒絶の白をすり抜けたんだ。
 と言う事は。
 ある考えが私をつき動かした。
 スミスちゃんに向かって手を差し延べた。

「スミスちゃん! 鎌貸して!」

「何? ……そうか!」

 私は鎌の周りに拒絶の白を纏わせる。同じもの同士なら同化してすり抜けるのなら、同質の結界を鎌に纏わせれば結界を抜けられるはずだ。
 彼女が突進する、鎌は下から上に線を描き、トカゲに触れた部分は離れ、真っ二つになって行った。

『ギャアアアアアアオオ!』

 奴の雄叫びが広がる、倒された瞬間だった。

「や、やった……」

 急に力が抜ける感覚が駆け抜ける。安堵で力が抜けた。
 そんな私にスミスちゃんは私に駆け寄り、頭をなでてくれた。

「よく、頑張ったな、皆川」

「うっ、うえ……ぐす……」

 恥ずかしさは無かった。彼女の手があたたかくて、安らぎを私にくれた。

「帰ろう、家まで送って行く」

「ありがとう」

 震える身体をスミスちゃんがさすってくれた。本当にありがとう。







 ◆

「はぁ、はぁ、何とかなったな」
 ゴリラは見事にカチンコチンになっていた。くそ、夜が明けちまった。
 ゴリラをさっさと向こう側へと返すと、スミスを追う事にする。息を整え、駆け出す。

「どこへ行く気だ?」

「わあ! ……スミス、びっくりさせるな! 奴はどうした?」

「皆川のおかげでバッチリだ」

 今何て言った? まこちゃんのおかげだと?

「何で、まこちゃんが出て来るんだよ?」

「……襲われてたからな」

「何だと! まこちゃんが襲われた!? まこちゃんは無事なのか!?」

「安心しろ、ケガはしてない」

 俺のせいだ、危険な目にあわせてしまった。
 くそ、何やってるんだ俺は。
 悔やんでいるとスミスが俺を呼ぶ。

「な、何だ?」

「俺が奴を逃がした。お前のせいじゃない、から気にするんじゃない! 悩むな、迷うな、前を見ろ!」

 スミスなりの励ましなのだろう。
 俺はその言葉か嬉しかった。だから素直に「ありがとう」と言えた。
 その言葉を聞いてスミスはハニカム。

「腹減った!」

「ふ、分かったよ」

 少しだけ気が楽になった気がした。
 
 

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