帰還のヘルズゲート

生獣屋 芽怠

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第15話 デート

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 胸の鼓動が五月蝿い。ずっとその鼓動しか聞こえなかった。
 こんな事で動揺するなんて。
 いつものように制服を纏い、朝食を食べて家を出た。通学路の途中に公園があって、そこで待ち合わせをしている。
 そこには彼がいた。そう、佐波峻だ。
 峻くんは私に気が付いて笑顔を咲かせた。

「おはよ、まこちゃん!」

「お、おはよう……」

「じゃあ行こっか!」

「う、うん……」

 胸の鼓動がうるさい! ドクン、ドクンと脈打つ音が体に響く。この音が彼に聞こえてないか心配してしまう。
 いつも会っているのにデートって考えるだけで彼を意識してしまう。

「まこちゃんさ、映画好きって言ってたよね? なら、映画に行こう! それからは後で考えればいいか」

「う、うん。あの、峻くん……どうしてデートに誘ってくれたの?」

「まこちゃんと一緒にいたいと思ったからだよ」

「へ?」

 顔が熱い、火が出るくらいに。
 今の言葉、すごく良かった。簡単な単語だけど私にとって素晴らしい言葉だ。
 真っ赤になった顔を峻くんが覗き込んで来る。

「まこちゃん?」

「ひゃ! ……あ、は、早く行こう、すぐ行こう!」

 私は早足だった。段々と峻くんが小さくなって行く。

「ちょっと、待ってよ~」

 何て間抜けな声。
 こうして、私と峻くんのデートがはじまった。







[映画館にて]


 学校をサボるなんて初めての経験だった。だから、余計に心臓は悲鳴を上げる。
 平日の映画館は意外に人がたくさんいた。峻くんはどんな映画が上映されているのか、看板を眺めている。

「へぇ、結構いっぱい映画やってるんだね、どれ見る?」

「ホラー! 絶対、ホラー映画がいい!」

「ホ、ホラー……本当に?」

 私はホラー映画が大好きだ。大好き過ぎて周りが見えなくなる。
 この時、峻くんが異様な汗をかいているなんてぜんぜん気付かなかった。

「あ、これがいいよ! 『最期の人間達』これはね、ある日十人の人間達以外、地球上全部の人間がゾンビになっちゃってね……」

 私の話はヒートアップ、峻くんはメチャクチャ汗をかいている。

「ま、まこちゃん、こっちの映画にしない? ……あれ? どこ行った?」

「峻くん何してんの! チケット買ったから、早く行こうよ!」

「あ、あははは、……マジか」

 中に入ると人が誰もいなかった。良かった、これならちょっとくらい声を出しても良さそう。
 そしていよいよ上映が開始。楽しみだな、満面の笑顔の私と、すごく引き攣った顔の彼、とても対照的だ。

「ひぃ、ううっ、マジかよ~」

 峻くんの怖い感情が言葉に染み込んでいる。今、映画の中で男の人がバラバラにされて殺された。

「あはは! バラバラに殺されて食べられた~!」

「ひぃいいいいぃいい!」

 次は女の人が布団で寝ているシーン、何やら布団が盛り上がって来る。そして、女の人の叫び声が木霊する。

「きゃは! まさか布団の中から出て来るなんて!」

「ひぃいい! ……今日は寝ないぞ!」

 よっぽど布団から出て来たのが怖かったのか、彼の決心は固い様子だ。

「きゃははは~! 血の雨だー!」

 峻くんの顔はもう蒼白、言葉にならない悲鳴を上ていた。
 この時、彼はこう思もっていた。
 なんで、ホラー映画で笑ってるんだ?

「早くここから出たいよ」

 彼の魂の言葉だった。
 ようやく映画も終わり、会場の電気が付き始めた。

「面白かった! よかったね峻くん!」

 とテンション高く峻くんに話し掛けた。

「そ、そう? ……あはは、楽しんでくれて良かった……」

 この時、あれ? なんでげっそりしてるの? たんて思ってた。






 ◆

[デパートにて]


 ホラー映画なんて大っ嫌いだ!

「ううっ……」

「どうしたの? 顔色悪いよ?」

 まさか気付いてないのか? 俺がホラー映画苦手な事を。
 まぁ、楽しんでくれている様だし、良かった。
 しかし困った、デートなんて行った事ないからな、どうするかな?

「まこちゃん、どこか行きたいとこない?」

「ん~……別にないよ」

 マジ? どうする? 考えろ俺! 色々と辺りを見回すと、デパートがある。あそこでいいかな? まこちゃんにあそこのデパートでいいか問い掛ける。

「別にいいよ、どこだって一緒に楽しめるなら」

 ニコリと笑うまこちゃん。うわ~可愛い!

「あの、し、峻くん……」

「ん? 何、まこちゃん?」

「えっと、その……あ、やっぱりいいや」

 何だ? 俺、何かしたっけ? 凄く気になるな。分からないまま洋服コーナーへと向かう。

「あ、これ可愛い」

 いろんな服を見ている。
 さて、突然だが、まこちゃんがいろんな服を着ているところを想像をしてみる事にした。
 今からの想像は、たぶん、見苦しいものがあるだろう。しかし、分かってくれ! 健全で純情な男なら、絶対こんな想像をするはず! ……さて、はじめるか!



 ナース服編


 コツコツと廊下を歩き、病室に入って来たまこちゃん。純白のナース服で。
 その手には注射器が。

「峻くん、お注射の時間ですよ? はい、腕を出してね?」

 ふおぉおおおおぉ! たまらない! 純白のナース服、最高! ……ん? 何だ、その目は! ナース服は白に決まってるじゃないか!




 ポリス編


 俺は風呂敷を背中に担いでまこちゃんから逃げていた。ミニスカートの制服で、走っているから見えそうで見えない!

「こらー! 待ちなさい、タ・イ・ホ・するんだから!」

 はい、捕まえて下さい!




 メイド編


「お帰りなさいませ、ご主人様! まことぉ~、ご主人様がいなくて寂しかったですぅ」

 ふりふりのメイド服、可愛らしく俺に駆け寄って来る!
 あっはは~、もう死んでもいいや~!




 ネコミミ編


「ニャ~ン! 峻くん、遊ぼ~」

 たまらん! まさかのネコミミをまこちゃんが付けるなんて! そして首の鈴、お尻から出ている尻尾がゆらゆら~っと……。




 
 頭を凄い衝撃が走る。
 痛い! 何だ? 良く見ると、まこちゃんの顔が赤いぞ?

「全部声に出てた! バカ! 変態男! エッチー!」

 まこちゃんのパンチは顔面を直撃した。
 痛い、まこちゃんは真っ赤な顔をしている。

「まったく、何考えてるのよ!」

「仕方ないじゃないか、だって、男の夢なんだ!」

 そう叫ぶと、ギロリと睨らんで、一言。

「もう一回、殴ろうか?」 

「すいませんでした!」

 まこちゃんはご立腹だったが、次の場所に移動するために歩き出した。
 次の場所はゲームコーナーだ。

「へぇ、私、ゲームなんてした事ないんだけど、いっぱいあるんだね!」

 色々興味深そうに見ていた。そんな中、まこちゃんはあるゲームに注目する。それはクレーンゲーム、これは知ってるよと呟くまこちゃん。

「そうそう、このクレーンで中の人形を取るんだよ」

 中にある人形は、可愛らしい赤いリボンが特徴的なクマのぬいぐるみだった。可愛いなとつぶやく彼女。
 よし。

「取ってあげようか?」

「え! 峻くんこれ取れるの?」

「任せとけって!」

 百円を入れ、ゲームがは始まった。よ~し、位置を決定して、ゆっくりクレーンがクマの人形を掴んだ、だが、ポトリと落ちた。
 気まずい。取れると言った以上やるしかない。これはもうプライドの問題だ。
 クマめ、がっちりと取ってやるから待っていろよ!

「す、すぐには取れない様に出来てるんだよ!」

「へぇ、そうだね、簡単に取れたらゲームにならないもんね」

 再度挑戦、よし、いい位置にクレーンが止まりクマを掴んだ。ゆっくりとクマが持ち上がり、また落ちる。くそ、まだだ! まだ終わりじゃない! また挑戦、そしてまた落ちる。
 それから数分後、これ以上は金が無くなる、完敗だった。
 くそ、絶対これ店が取れない様にしてるぞ! そんな様子の俺にまこちゃんが話し掛けて来た。

「ねぇ、峻くん、私やってみたい!」

「あ、ああ、やり方はね……」

「大丈夫! ずっと見てたから操作覚えたよ」

 まこちゃんの戦い? が、はじまった。不慣れだから恐る恐るボタンを押している。

「あ、動いた、横はここかな? 縦はこのへん?」

 そして。

「やったー! 取れたよ!」

「……嘘」

「かわいい、このクマ!」

 満面の笑顔でクマを頬でスリスリしている。俺は思った、初めてでこんなに上手いなんて、まさかまこちゃんはゲームの天才?
 よし、確かめて見るか!

「ねぇ、これやってみない?」

 指差したのは車のシートがあり、実際にハンドルで操作するレースゲームだ。すると案の定まこちゃんは困っている。

「え? 私やった事ないし」

「大丈夫、大丈夫、これは簡単な奴だから」

「……そう?」

 まこちゃんは戸惑いながらも俺がやり方を教えて、ゲームをスタートした。

「えっと、これがアクセルで、これが、ブレーキ……あ、始まった!」

 レース開始! まこちゃんの車は最後尾だった。車はふらふら、やはり俺の思い過ごしだったか? だが、操作に慣れて来たのか、着々と車を抜いて行く。

「わわわ! ……あ! こうするんだ! えい!」

 信じられない事が起こる、まこちゃんの車がカーブに差し掛かった時、なんとドリフトをしたのだ。
 あんな高等な技、俺だって出来ないのに。

「なにぃいい! すっげ~! どんどん追い上げて行くぞ!」

「待てー! ……やった! 一番だ!」

 まこちゃんの車が大逆転ゴール、嘘、信じられない。
 この後も、格闘ゲーム、リズムゲームなど、すべてを達人なみにこなして行った。
 開いた口が塞がらない、正にこの事だな。

「あはは、ゲームって面白いね! ……でも、一回やったらもういいや」

 もう、笑うしかない。まさかこんなところに眠れる達人がいたとは。
 気が付けばもう昼、メシを食うかな。
 ご飯を食べようと彼女を促し、レストランへと向かった。

「何食べる?」

「私はエビフライがいいな」

「俺は、えっと、ハンバーグ定食だな」

 ウエイトレスに注文し、料理を待った。

「エビフライが好きなの?」

「うん、大好物だよ!」

 可愛いな。

 さて、突然だが、また妄想して見る事にする。




 料理を食べていると、まこちゃんは徐にエビフライを俺に差し出す。

『食べさせてあげるよ、は~い峻くん、あ~んして!』



「……これはヤバイな」

「峻くん、また変なこと考えてない?」

「ベ、ベツニナニモ、アハハハ!」

 勘が良すぎる。







 ◇

[公園にて]


 峻くんの変な想像はどんなのかは知らないけど、顔に出して欲しくないな、間抜けな顔で格好悪い。
 食事を終えて、私達はデパートを出ていた。

「次はどこに行くの?」

「そうだな、この近くなら……公園に行かない?」

「うん、いいよ」

 街を歩きながら、いろんな話をした。ここの店のミタラシ団子が美味しいとか、よく行くCDショップとか、他にもいろんな話しで盛り上がった。
 何気ないこの時は、私に安らぎを与えてくれる。
 しばらく歩いていると目的の公園が見え始める。ジャングルジムやブランコ、砂場など、何だか小学生の頃を思い出すな。

「ほらここだよ、俺が小さい時よく遊びに来たんだ」

「へぇ……あ、れ?」

 何だろう、この公園を見た事あるような気がする。初めて来た筈なのにどうしてだろう?

「まこちゃん? どうしたの、さっきから胸を押さえて」

「わ、分かんない、胸が苦しくて……」

 突然の痛み、どうしてこんなに苦しいのだろう?

「とにかく休もう」

 公園のベンチに座り、しばらく沈黙が走っていた。峻くんの「大丈夫?」との優しい言葉が私を包む。
 ありがとう、心配してくれて。

「もう大丈夫だよ、ごめんね、せっかくのデートなのに」

 峻くんに申し訳ないと伝えた。

「そんな事ない!」

 彼は力強く言葉を発する。すると真剣な眼差しで私を見詰めて来る。

「ねぇ、まこちゃん、大事な話があるんだ、……ヘルズゲートは明日の夜を明けたら閉じるらしい。だから、明日まで来ないで欲しい」

「え! ……どうして?」

「奴等は最後の日に何をして来るか分からない、最近は段々数が増えて来ている……こっちに出られる最後のチャンス、危険が大きい」

 そうだね、私がいたら邪魔になるもんね、分かったと答える。

「ごめんね、まこちゃん」

「ううん、私、峻くんの邪魔したくないもん」

 彼の顔は微妙な顔になっていた。悲しそうで、恐れている様で、いろんな感情が混ざりあった様な顔。
 その時だ、彼は真っ直ぐに私を見つめて来た。峻くん?

「あのさ、俺が生きて明日以降を向かえたら、君に伝えたい事があるんだ!」

「伝えたい事? 一体な……」

 必然のようだった、彼の唇が私の唇と重なっていた。
 頭が空白になる。何が起きたのか理解するまで時間が掛かった。

「ん……」

 嘘、これって、キスだ。

 長い時間だった。永遠って言葉は今の為にあるものに思えた。
 そして、唇は愛しいそうに離れた。

「あ、あの、その……えっと」

 無理矢理言葉を出そうとしたけど、やはり形にはならなかった。
 二人の沈黙。
 静かに時間だけが私達を置いていく。
 そして、もう一度無理矢理言葉を出す。

「あ、あの、し、峻くん?」

 最初に話したのは私だった。顔を真っ赤に染めて。

「……次は、次に会った時は、今の気持ちを言葉にするよ」

「峻くん……」

 私の頭は彼でいっぱいになって行く。
 私も伝えなきゃ、私の気持ちを、あたなへの気持ちを。

「わ、私も伝えたい事があるの! 峻くんに伝えたい事がいっぱいあるの! ……だから、必ず帰って来てよ。私、待ってるから!」

「うん、必ず生きて帰るよ」

 そして、唇はまた重なりあう。







 夕方は今の私の心見たいに赤い輝きだった、彼と別れた帰り道、脳裏が彼を浮かび上がらせる。

「峻くん……」

 彼の名前を呼ぶ。意味はない。今はそう言いたかった。
 幸せな気持ちはやがて、恐怖をにじませ始める。
 大丈夫だよ、峻くんは生きて帰ってくるよ。
 不安が大きくなる。私が今思う事は生きて帰って来て。

 ただこれだけ。
 

 
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